こんにちは、モッチです!
今日は「十三機兵防衛圏」 の感想を書いて行きたいと思います。
乙女ゲームではありませんが、バトルあり・恋愛ありのSF×ロボット×少女漫画といった感じの内容で素敵でした。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
十三機兵防衛圏とは?
まずタイトルからしてコテコテのロボット感を感じる本作。
タイトル通り13人の少年少女が機兵に乗り、人類の未来を守るために未知の敵と戦うストーリーとなっています。
ジャンルとしてはシミュレーションアドベンチャー とのこと。 基本的にはキャラクターを操作して物語を読み進め、時々ロボットに乗って戦闘をこなす感じでした。
私は正直ロボットものが苦手で、普段ならまず手を出さないジャンルなのですが、それでも迷わず発売日に購入したのは「ヴァニラウェア」さんの作品だからでした。
ヴァニラウェアはいいぞ
ヴァニラウェアさんの作品はイラストがそのまま動いているような、美しいグラフィックが特徴です。初めて見た時は「えっムービーじゃないの?これがゲーム画面!?((((゚д゚)))」と衝撃を受けたものです。
「グリムグリモア」「オーディンスフィア」「朧村正」 など、ヴァニラウェアさんといえばこれまでファンタジー作品!といった印象でした。
そのため正直最初に「十三機兵防衛圏」の情報を目にした時「Oh..」と思ってしまったのですが、遊んでみたところまったく問題なく!
先が気になるストーリーにぐいぐい引き込まれ、キャラクター同士の恋愛にニヤニヤしと、とても面白かったです!
ちなみに好きな主人公を選んで相手を選ぶシステムではありません 。 ストーリー中で何組か固定のカップリングが用意されている感じです。そして恋愛過程と呼べるほどしっかりしたものはなく、ほぼ一目惚れに近いスピード感があります(笑
後述しますが1人BL展開があるので、苦手な方は要注意です。
ストーリー概要
「緊急速報をお伝えしています。隕石のように飛来してきた大型の未確認物体は建物を壊しつつ、現在も・・・・」
TVキャスターが日常の終焉を告げる。
逃げ惑う人々の中、押し寄せる絶望に立ち向う少年少女の姿があった。
彼らは「機兵」と呼ばれる巨大なロボットに乗り込み、人類の存亡をかけた最後の戦いに身を投じる。
引用元:http://13sar.jp/
3つのモード
本作には「崩壊編」「追想編」「究明編」 の3つのモードがあります。
崩壊編 は機兵に乗り込み世界を守る戦闘パート。
追想編 は崩壊編に至るまでの、つまり13人の主人公達が戦いに至るまでの物語を追っていくアドベンチャーパート。
究明編 は追想編で見たイベントを時系列順に並べてくれたり、用語をチェックできるエキストラ的なコンテンツです。
ゲームの進め方
プロローグでは13人いる主人公の内1人1人に焦点が当たり、過去のエピソードが語られた後、現在の時系列と思しき場所で戦闘パートが発生します。
そんな流れを何度か繰り返した後、 上記3つのパートを自由に選択できるようになります。
まずは「崩壊編」「追想編」 のどちらか好きな方を進めていきましょう。
どちらも途中まで進めるとロックがかかり、必ずもう一方を進めることになる ので好きな順番で問題ありません。
私は「追想編」で1人1人のストーリーを読めるところまで進め、進めなくなったら「崩壊編」という流れ を繰り返していました。
戦闘のコツ
戦闘の難易度は4つから選択可能。ストーリーを楽しみたいだけなら1番簡単な「CASUAL」 を選択すればサクサク進められると思います。
戦闘パートは一見難しそうに見えますが非常に簡単です。
前半は敵が固まっているところに広範囲のミサイルを撃ち込んでドーン する脳筋プレイで大概何とかなります。
ある程度キャラが育ってきたら、第四世代機兵のスキル「インターセプター」 が非常におすすめです。
敵を自動攻撃してくれる射撃機を6体くらい作るスキルなのですが、レベルマックスにして常に最大数呼び出しておくことで、いつの間にか戦闘が終わっています。
第二世代機兵のスキル「ガーディアン」 で囮を複数作っておくと敵を足止めできるので尚良し。
2回戦闘に出したキャラは1回お休みになる点に注意が必要です。 常に第二世代機兵1~2人・第四世代機兵2人を出撃できるよう、バランス良く編成していきましょう。
あくまで難易度CASUALでサクサク進みたい場合の戦法ですが、ご参考までに。
各キャラクター一言ツッコミ感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
13人の追想編感想とツッコミを簡単に書いていきたいと思います。 伏せるまでのないような内容も含みますが一部ネタバレあり。
この人とこの人がカップルになるよー的な内容も書いておりますので、自分でプレイして確かめたいよびっくりという方はご注意下さい。
鞍部十郎 声:下野紘
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メインヒーローっぽいポジションの鞍部君。
何となく日常に違和感を持って生活していますが、それもそのはず。彼は過去に機兵に乗って活躍していた「和泉十郎」が記憶を失った姿でした。
巨大ロボットや怪獣の活躍する映画が大好きで日常的に見ていますが、実はそれらは全て過去の自分の記憶で、徐々に自分の記憶の真実に迫っていくストーリーがサスペンス感あり面白かったです。
某友人の正体が明らかになった時、最初はヒェッとなりましたが、最終的にはいい奴ポジションだったのでホッとしました(笑
突然同居することになった薬師寺さんに最初は戸惑っていましたが、まあ満更でもなかったのかなと。いつ好きになったかとかは分かりにくかったです。
冬坂五百里 声:種崎敦美
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関ヶ原君に恋する女の子。 恋バナをしながら友人と学校帰りに食べ歩きを楽しんだりと、1番少女漫画っぽいお話でした。
この食べ物が美味しそうで・・本作でもヴァニラウェアさんの食テロは健在か!と嬉しくなりました\(^o^)/(毎作食べ物へのこだわりが半端なく、ツヤッツヤの料理の数々は夜中に見ると飯テロ以外の何者でもない)
最後の「恋する女子高生は無敵なんだから!」 的なことを言いながら機兵に乗り込むシーンが可愛らしくて、印象に残っています。
網口愁 声:鈴木達央
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チャラ男ポジションですが、鷹宮さんに惚れて以降は彼女一筋のイケメン。
夜中にテレビから謎のアイドルに話しかけられたりと、序盤のストーリーの方は難しくて「?」となりましたが、居住区が実は30kmしかないくだりなど本作の謎の迫るストーリーになっていたと思います。
鷹宮由貴 声:小清水亜美
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なっちゃん(南さん)大好きスケバンガール。
怪しげな機関から兵器製造に関わっている可能性のある生徒を調査するよう任務を受け、他の主人公たちと接触するようになります。
途中からは行方不明になったなっちゃんを探して、校内で起きた出来事を探る探偵的な物語でした。
最終的に颯爽と南さんのピンチを助け出すシーンがヒーローのようで格好良かったです。再会できてよかった。
薬師寺恵 声:内田真礼
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実は記憶を失う前の鞍部君である、「和泉十郎」と恋人同士だった少女。
彼の記憶を取り戻してもらうために、謎の猫(しっぽ)と取引をし、他の主人公たちを「魔法の銃」で撃って行くことになります。
最初の頃、幸せな結末が見えなくてモヤモヤしてしまったのですが、結果的に鞍部君と新しい関係を始めることが出来てよかったなと思います。
撃たれた主人公たちはどうなるのかな?しっぽの目的は?とハラハラしましたが、強い怪獣に対抗できるよう機兵を強化するプログラム(メタチップなど)をインストールする目的だったんですね。(その分怪獣も強くなったようですが、主人公達が生き残る可能性は格段に増したかなと
比治山隆俊 声:石井隆之
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真面目な帝国軍人だった比治山君。女装した沖野君に惚れてしまったのが運のツキで、以降は何だかネタキャラっぽくなってしまったなという印象です(笑
沖野君が男だと分かった後も最初に抱いた好意は消せず、女装沖野君が親しげに話している相手に嫉妬したり、沖野君から好意をいじられたりします。けど沖野君も満更でもなさそう。
先生&助手的関係を続けますが、良いコンビ的存在からいつの間にか、元の世界でカップルだったという公式運命カプみたいな設定も登場し、驚きでした。
沖野君と比治山君の名前の由来は、新撰組の沖田さん・土方さんから来ているそうですよ。
余談ですが沖野君の見た目と声が大好きでして・・途中まで彼も主人公の1人だと思っており、沖野編まだかなーとワクワクしていたのは内緒です/(^o^)\笑
ぶっちゃけ主人公でも問題ない位重要ポジションだったと思います。
南奈津乃 声:佐倉薫
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体育会系元気っ子。
ある日偶然出会った謎のロボット「BJ」と共に、時空を越えて機兵を探す旅に出るという展開が面白くてワクワクしました。
元の世界で三浦君とは恋人同士だった上、本編後も無事結婚が決まったようで何よりです。
関ヶ原瑛 声:浪川大輔
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記憶を失った青年。目覚めたら傍らには女性の死体があり、謎の黒服達に追われていたりとサスペンス感溢れる展開でした。
結局どういうストーリーだったかあまり覚えていませんが、記憶を失うことが事前に分かっており、手を打っていたような感じだったかな?
冬坂さんを助け出すシーンがヒーロー感あり素敵でした。
三浦慶太郎 声:石川界人
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祖国のために戦っている最中、タイムスリップしてしまう青年。
真面目な性格と三浦君の「奈津乃さん」呼びがたまらなく好きでした。
ハンバァグ大好きで食卓に並ぶと、こっそりめちゃくちゃ嬉しそうな様子が可愛かった。
郷登蓮也 声:福山潤
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追想編では1番最後にストーリーを解放することになる、物語の深い部分に関わる先輩です。
実は森村先生のことが好きですが決して表には出さず、指摘された時の冷静な様子と裏腹の熱い想いに惹かれました。
エンディング後は東雲先輩とよりを戻したのか気になるところです。
幼稚園児を連れ歩く姿がちょっとロリコンぽいと思ってしまったのは私だけではないはず(オイ
それにしても本作では色んなパターンの森村先生が登場するので、どれが誰なのかちょっと頭がこんがらがってしまいました。
如月兎美 声:M・A・O
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普通の女子高生と見せかけて実は未来人。 ストーリー的にもかなりの重要人物で驚きました。
最初はリーゼントと呼んで仲が悪かった緒方君を次第に意識するようになり、彼にドキドキするシーンが多くて微笑ましかったです。
緒方稔二 声:関智一
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白状すると最初の頃「リーゼントか・・(興味ないな)」などと思っており本当に申し訳ありませんでした・・!(土下座
誰よりも常識人かつ、惚れた女(如月さん)を守り抜こうとする姿勢がめちゃくちゃ格好良かったです!
最終決戦の途中で皆の前で公開告白しそうになり、皆から「ないわー」される様子に笑ってしまいました。そんなまっすぐなところも良い。
東雲諒子 声:早見沙織
続きを読む
とある事件から記憶を失いかけている包帯だらけの先輩。
常に怪しげな薬を飲んでいないと頭痛で倒れてしまい、井田先生からは恋心を利用されていたりと、彼女のお話では周りの人が全て敵に見えてハラハラしました。
最終的に全ての記憶を失い、最後の戦いに臨むことになる展開にはエエーッとなりました(´・ω・`)
ストーリー感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
追記からがっつりストーリーのネタバレを含みます。 これからプレイ予定の方はご注意下さい。
続きを読む
ストーリー開始時点からの私の理解の推移を書いてみました(何 違うところがあったら申し訳ないです(´・ω・`)
① 色んな時代に飛ぶ描写から、未来の滅びを止めるために過去を変える物語かな?と考える ↓ ② その割には過去(1944)で怪獣に滅ぼされた街が現在(1985)で滅びておらず、時間が繋がっていないことを不思議に思う。並行世界ものかな?となる。 ↓ ③ 実は各時代は現代過去ではなく、実は5つのセクター(居住区)で、できてからまだ15年しか経っていないのだと知る。 ↓ ④ 5つのセクター全てが怪獣に侵攻されると歴史がリセットされ時間が戻る(ループする) ↓ ⑤ リセットできる回数には限りがあり、今回(ゲーム本編)が最後のループだと知る。 ↓ ⑥ 今回の世界を守り抜くべくイージス作戦を行うことになる。(→崩壊編へ)
おおまかな話の流れがこんな感じでした。 ただ怪獣は何なのか?どうして5つのセクターが生まれたのかについては以下のような経緯があります。 ① そもそもの発端は大元の世界(2188年)がナノマシン技術で滅ぶ。 ↓ ② この時生き残った15人(主人公達のオリジナル)が、自分達の遺伝子情報を開拓船に乗せて宇宙に放つ(船は自己増殖を繰り返すので、途中で潰えることはない) ↓ ③ 人が住める惑星を見つけたら遺伝子情報から15人のクローンを作り、彼らが20歳になるまでは安全なポッドの中で育てる。 主人公達がこのクローンで、5つのセクターは実は15人が見ている仮想現実。(夢のようなもので文化や生活を学ばせるために見せている) ↓ ④ という人類存続計画だったが、仮想現実内にウイルス(怪獣)を仕組まれ、上記ループが発生するように。ループできる回数には上限があり、上限を迎えると15人は目覚めることなく死亡する。 ウイルスを仕込んだのは2188年の東雲諒子でした。
彼女は争いの続く世界や愛していた井田先生に裏切られたことで「人類なんて滅んでしまえ」となり、人類存続の作戦失敗を目論んだようです(´・ω・`)
しかし世界をそんな風にしたナノマシン技術も悪いし、井田先生も悪いしで一概に東雲博士が悪いとは言い切れませんね。仮想現実内でも井田先生に騙されてるっぽいのが何とも皮肉です。 ↓ ⑤ 仮想現実世界を守り抜いたことでループを脱出。 全員が新しい世界で目覚めたところで本編終了。
という壮大なお話でした。 とりあえずクリア後のエピソードはさらっとしており、気付いたら皆結婚しているような感じだったので、もっと見たい!そこのところ詳しく!となりました(笑
個人的レビュー
良かった点
個性的なキャラクター
特定の物語を読むと新しい主人公が解放されます。 記憶を失った少年、未来から来たっぽい少年、謎の黒服に追われる少女など個性(?)爆発していますが、女の子は可愛く男の子は格好良くて素敵でした。
超美麗なグラフィック
グラフィックに関しては100点満点でした! 背景の種類もモブキャラも多く丁寧に描き込まれているなーと感じました。
機兵を召喚するシーンがとても格好いい。
その分戦闘パートで機兵がちっちゃなマーク(凸←こんな感じ)でしか表示されないのは勿体無い気がしました。
悪かった点
良くも悪くも小出しのストーリー
ストーリーの内容としては非常に面白いのですが、最初の内は正直、時系列がバラバラで何が何やらだし、いきなり荒波に放り込まれたようで混乱しました(笑
先が気になってどんどん進めたくなる派か、良く分からなくて頭痛くなる→もういいやとなる派に分かれそうな、好みが分かれそうな作品だなと感じました。ちなみに私は若干後者でした\(^o^)/笑
しかし中盤くらいから前半の分からない部分が徐々に明らかになり、一気に面白くなりました。
BLが苦手な方は要注意
13人の主人公の内、1人だけBL的展開を迎えるキャラがいるため、苦手な方は注意が必要かな?と思いました。
どの程度BLか?の説明はネタバレ的に難しいのですが、公式カップリングなのは間違い無い。
個人的には雰囲気だけかな?と思いきや割とガチだったので驚きました。
総評
ストーリー : (4.5 / 5) グラフィック : (5 / 5) 音楽 : (4.5 / 5)
システム : (3.5 / 5) ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (4.3 / 5)
クリアまでの所要時間は20時間ほどでした。
追想編では、同じ時間軸でもプレイヤーがその時にとった行動によって展開が大きく変わるため、同じ時間を何度も繰り返しプレイする必要がありますが、Rボタンで超速スキップできるため快適でした。
まとめ
最後に
ストーリーは細かい部分の小難しさはありますが、大筋は分かりやすい上、「追想編」で作中の出来事を時系列順に並べてくれるので親切だなと思いました。
序盤を丸ごと遊べる体験版なども配信されているので、気になっている方は是非プレイしてみて頂きたい作品です。
ヴァニラウェアのススメ
十三機兵防衛圏の恋愛的な部分が好きだ!という方は、5人の主人公それぞれに固定の相手がいる「オーディンスフィア」を是非プレイして頂きたいです。
必ずしも全員幸せな結末を迎えるとは言い難いですが、個人的にはノー知識でプレイしたグウェンドリン編で萌え転がりました。
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