こんにちは、モッチです!
スクエニの新作「ハーヴェステラ」のSwitch版をクリアしましたので、感想を書いていきたいと思います。
どんなゲームか気になっている・面白いのかな?と疑問に思っている方の参考になれば幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします!
作品紹介
ハーヴェステラとは?
『ハーヴェステラ』は2022/11/5にスクウェア×エニックスから発売されたファンタジー×農業アクションRPG。
対応機種は現在のところNintendo Switch / Steam(PC)のみ。
主人公の性別を選択でき、仲間との好感度システムがあると聞き、個人的に注目している作品でした。
結論から言うと恋愛要素は……ありません!
残念ながら『ルーンファクトリー』や『牧場物語』のようにがっつり恋愛・結婚といった要素はありません。
ただしキャラクター個別のストーリーが存在し、物語を進めることで最大好感度を10まで上げられるうえ、ゲームクリア後に一生のパートナーという形で好きなキャラクターと同居ができるため、萌えられる人には萌えられるシステムでは、と思います。
恋愛要素まとめ
- 仲間の抱える問題をともに解決していくキャラクターストーリーが存在。
- キャラクターストーリーをクリアすることで好感度が最大10段階まで上昇。
- 一部戦闘に参加しないキャラクターにも好感度が存在。
- 親密度を最大まで上げたキャラクターはメインストーリークリア後に自宅での同居が可能。(「主人公と相手の性別は問わない」ことから結婚ではなく同居という形になっているとのこと)
ストーリー概要
物語の舞台は、「シーズライト」と呼ばれる巨大な四つの結晶体が存在する惑星。
「シーズライト」は四季をつかさどり生きとし生けるもの全てが、その恩恵を授かっていた。しかし、いつしかシーズライトに異変が生じ、季節の変わり目に「死季」が発生するようになる。
シーズライトは異常に発光し、大気を舞う光の塵があらゆる生命を脅かす。
作物は枯れ人々は外を歩くことすらできない。ある死季の日に、辺境の村で行き倒れていた旅人の主人公。
主人公と、とある少女との出会いが冒険の始まりを告げる。……少女は言う。「たぶん、私は……この時代の未来からやってきたのだと思う。」
死季の謎を究明しようとする少女‐‐アリアとともに、主人公はこの世界の真実に迫る旅路へと、歩みだすのだった。
引用元:https://www.jp.square-enix.com/harvestella/story/
主人公紹介
主人公:アイン(名称変更可能)
プレイヤーの分⾝となるキャラクター。
死季の⽇に、辺境の村で倒れていたところを村医者に救けられ、それ以来、村の近くで暮らすことに。
引用元:https://www.jp.square-enix.com/harvestella/
主人公は性別・体格・髪型・髪色のみ選択可能。どの性別を選んでもやや中性的なデザインが特徴です。
戦闘中のボイスあり。セリフは存在せず、プレイヤーが選択肢を選んでいく形式で会話が進行します。
ハーヴェステラ 声優(キャスト)一覧
キャラクター名 | キャスト |
---|---|
男性主人公 | 小林 千晃さん |
女性主人公 | 千本木 彩花さん |
アリア | 立花 理香さん |
アジール | 河西 健吾さん |
イスティナ | 佐藤 利奈さん |
エモ | 上田 麗奈さん |
ハイネ | 櫻井 孝宏さん |
シュリカ | 村川 梨衣さん |
ブラッカ | 内山 昂輝さん |
ディアンサス | 甲斐田 裕子さん |
※ ボイスは戦闘中のみ。
※ 公式サイトにクレジットがないため、エンドロールから確認。
ロボっぽい外見から男性っぽく見えますが、ディアンサスは一応女性です。
初めて聴いた時めちゃくちゃ驚きました。
全体感想 (ネタバレON/OFFあり)
基本的な進め方
メインストーリーの合間に畑仕事を繰り返して拠点の設備を充実させていくことになります。
畑は直接的にストーリーには関わらないものの、金策・回復アイテム生産用に超重要です。
釣りや料理納品、サブクエストなど寄り道要素は多め。
サブクエは時々「オオッ!」と思うような面白い話もありますが、基本おつかいが多いのでイベントスキップ機能が欲しかったところ。
寄り道要素は強制ではないながらも、報酬が畑の作物の種だったり、お金がもらえたりと見返りが大きいので楽しめました。
ストーリーについて
ストーリーはヒロインのアリアが好きになれるかでかなり好みが分かれそう。
最初の頃はツンケンしてるし、分かっていることを全く説明してくれないし(確証がないことはちょっとね的に)で、正直序盤こそ「なんだコイツ…」と思ってましたが、サバサバした性格と「おかえり」ボイスの優しさに好感が持ててだんだん好きになりました。
一応伏せ
終盤あたりまでアリア中心に物語が進むうえ、(事情があるとはいえ)突っ走るところもあるので、正直アリアが好きになれないとキツイかなと思います。
戦闘について
戦闘は主人公固定+仲間2人のアクションRPG方式。8人の仲間から自由に2人チョイス可能です。
回避アクションがないため近接はダメージを受けやすく、正直仲間を壁にして遠くからドーンが正義かなと思います。
後半のボス戦はプレイヤースキルよりも、野菜&果物ジュースをいくつ持っているかが勝敗を握る感じでした。
ラスボス戦では9個×9マス分持ち込みました(クソ
人生のパートナーイベントについて
クリア後のデータをロードして3日ほど経つと村長が家を訪ねてきて「誓いの指輪」について教えてくれます。
クラフトから指輪を作ったあと、「キャラクターストーリーを最後まで進めた=好感度が最大」の相手にのみ、人生のパートナーになって欲しいと申し込めるように。
告白時には専用イベントが発生し、終了後はパートナーが自宅で生活するようになります。
以降は特にイベントが起きるわけではありませんが、いくつか専用ボイスが追加され「いってらっしゃい」と「おかえり」を言ってもらえるようになるのがちょっと嬉しいポイント。
もちろんパートナーにできるのは1人だけなので、セーブしておいて複数名のイベントを確認してみるのもおすすめです。
性別を問わず「パートナー」という扱いですが、なんともいえない告白感があり、実質「結婚」と考えても差し支えないのでは……と思いました。
あくまでソフトかつマイルドに、プレイヤーの想像にお任せしますといったところでしょうか。
結婚とも信頼からの同居ともとれる感じが良いですね。
死季について
ひと月の終わりに訪れ全ての作物を枯らしてしまう「死季」。
大切な作物が枯れるのは嫌だ…と身構えてしまうかもしれませんが、要するに「季節の変わり目に作物が枯れる」ようなイメージです。
来る時期が分かっている分対策がしやすく、20日前後から時間のかかる作物を育てないようにすればOK!
個人的にはルーンファクトリーの台風より楽でした。
あと死季であってもブドウやレモンなどの樹木系は枯れないので、どんどん植えてOKです。
春の途中でレモンとか植えておくと夏の初めにすぐ収穫できるよ!
樹木は水やり必要ないし楽なんだよね
エンディング分岐について
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第九話の選択肢によりバッドエンドへ分岐します。
選ぶと即バッドエンド行きで、イベント&エンドロールの後タイトルに戻されてしまいます。
明らかにここだ!と分かるような大きな決断を迫られるので、事前にセーブしておくと良いでしょう。
ちなみにバッドエンドのラストで流れるセリフ(他に選択肢は…)は初回限定のため、最初の1回しか見ることができません。
同じセーブデータをロードしても、2回目以降は流れないので見逃さないようにしましょう。
ちょこっと攻略おすすめメモ
料理納品クエは5つクリアを目指そう
レーテ以外の町で料理を5つ納品すると、報酬として「採集・採掘の心得 上巻or下巻」をもらえます。
これらは上下巻を揃えると、該当カテゴリの採取量がアップする貴重なアイテム。
武器強化素材等の収集時に役立つので、ぜひ早めの入手を目指しましょう。
作物は一定数売らずに確保しよう
畑から収穫した作物は売って利益にしたいところですが、料理に使うことが多いため各10個ぐらいは倉庫に確保しておくと安心です。
料理納品クエ報酬のおいしさに気付いたものの、季節は既に夏!春の作物が足りない……
ズッキューリ・ユニオニオン・サクラディッシュ・ニコイチゴあたりは少しでも育てて収穫しておきたいね!
告白イベント感想 (ネタバレON/OFFあり)
男性陣だけで恐縮ですが、感想を置いていきます。
ハイネ
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パートナーの申し込みに対し「本当に自分でいいのか?」と問いかけるハイネ。
どうも偏屈な性格が迷惑をかけないか心配しているようです。
しかしこれまでキャラストで偏屈以外の色んな一面を見てきている主人公には全く問題ありませんね。
「確かに今更か!」と笑ったハイネは、何故日頃の女性を口説いているのか教えてくれます。
最初はフィアソラから「恋人の1人や2人作ってみろ!」と言われたのがきっかけでしたが、いろいろな人と話すうちに、自分の世界が広がることに気づいたのだそう。
彼にとってはナンパもコミュニケーションの1つなんですね(それもどうなんだって感じですが
なかでも主人公との出会いは最高の体験だったと語り、喜んでパートナーになることを同意してくれるハイネ。
2人で家に帰ったら早速アトリエから発明品を運び込む算段を立てていて笑ってしまいました。
自称掃除好きとのことですが、将来的にゴミ屋敷になりそうな予感(失礼
畑用の便利グッズとか開発してくれそうですよね。
「おかえりー!」のボイスがめちゃくちゃ元気で毎回笑ってしまいます。
アジール
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突然のパートナーの申し出に空いた口が塞がらない様子のアジール。
いや、普通にビックリしますよね……笑
それでもその場で考えてお返事をくれる辺り、誠実さが滲み出ている。
強い力を正しく振るい、いつも誰かのために行動する主人公に憧れているというアジール。
そんな主人公の隣に並べるようにと頑張ってきた彼の返事はもう決まっていました。
快くパートナーの申し出を受け入れてくれつつ、実はちょっと緊張したと語る様子が彼らしくて微笑ましかったですね。
アジール君の笑顔、眩しくて好きです。
元気な「いってらっしゃい」と穏やかな「おかえりなさい」の癒し度100%でした!
ブラッカ
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「大切な話がある」とブラッカに手紙を出してから2日後、返信を貰ってからPM7:00〜9:00の間にアジトを訪ねます。
しかしお手紙を届けてくれた妖精が内容を暴露していたようで、ブラッカは全てを把握していました。
本気なのかと問われる主人公。
復讐のためだけに生きてきた自分が、主人公のような善人と一緒にいられる訳ないし、まともな人間を選んだ方がいいに決まってる。
主人公のためを思い身を引こうとしつつ、突き放しはしない辺りに優しさを感じます。
しかしブラッカのキャラストにおける主人公は猪突猛進型鋼メンタルの持ち主。怒涛の押しの末……
とうとう折れるブラッカ。
どれだけ突き放しても諦めない主人公とのやりとりはキャラクエの最初の方を思い出しますね。
最終的に「お前となら退屈しなさそうだ」と同意してくれるのでした。
自宅では「俺は俺の好きなように生活する」とゴーイングマイウェイなブラッカですが、「だからお前も今まで通りで構わん。その方がお互いやりやすいだろ?」(笑顔)とフォローを忘れません。
意外とバランスが取れていてうまく生活できそうな2人だなーと思います。
個人的レビュー
ハーヴェステラの良かった点
ストーリーの面白さ
SF色強め。専門用語…というか本作固有の名詞が多いものの、なんとか理解できるレベル。
ストーリーはサクサク進むうえ、息つく暇のない衝撃的な展開が多く面白かったです。
キャラデザが最高
FF幻影戦争等を担当されている長谷川靖さんによる透明感のあるイラストが美しく最高でした。
次回作があるなら是非同じ方に担当して頂きたいです。
神がかったBGM
作曲はゴッドイーターやテイルズオブレジェンディア・テイルズオブゼスティリアを担当されている「椎名豪」さん。最高すぎました!
コーラスを使った楽曲は梶浦由紀さん好きな人には刺さりそう。
サントラはダウンロード専売とのことで、少し購入を迷いましたが買って損はなし。
ハーヴェステラに物申したい点
ややバトルが短調
ほぼメイジで戦闘を行いましたが、お世辞にも爽快感があるとは言えませんでした。
職業を切り替えて戦えばスピード感ある戦闘が楽しめるかも。
せめて回避アクションが欲しかったです。
移動が不便
町の至る所にワープポイントが配置されており、どこからでも自宅への転送ができる点が便利。
ただいまいち痒いところに手が届かず、ここにも欲しいなぁと思うことが多々ありました。
例を挙げるなら自宅のある遠見の丘。遠くの原っぱや神木あたりにもワープが欲しかったですね。
あと町中のダッシュくらいスタミナ消費なく行えたら良かったなぁと。
畑機能解放までが長い
序盤の畑作業は快適とは言い難く、できることも少なめ。
畑の大岩だけはもっと早く壊せるようにして欲しかった。
ダンジョンが広すぎる
割とマッハで時間が経過するので、1日〜2日に1フロア踏破できれば万歳レベル。序盤は勝手が分からず苦労しました。
いやらしいギミックが多いのも個人的にはマイナスポイント。
序盤に登場する歩くと床が抜ける洞窟に若干イライラしたのですが、後半になるとパワーアップして床抜け&ダメージ床&敵待ち伏せコンボとか決めてくれるのでストレスMAXでした。
あとFEAR(強敵)をギミックの一部にするのはやめて頂きたい。
総評
ストーリー : (4.5 / 5)
グラフィック : (4 / 5)
音楽 : (5 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4.5 / 5)
総合評価 : S
プレイ時間はそこそこやりこみ要素をこなして40時間ほど。
実は体験版をクリアした時点では正直そこまで期待していませんでしたが、予想を裏切りかなり面白かったです!
2022年にプレイした作品の中では3本の指に入るかも?(そもそも本数が少なくて恐縮ですが)
発売時期がポケモンSV発売前だったので見送った方が多いやもしれませんが、少しでも興味があったら是非プレイして頂きたい作品。個人的にはかなりおすすめです!
まとめ
『ハーヴェステラ』の個人的感想をまとめると以下のようになりました。
配信当初の体験版は時間経過が早かったり、メイジの攻撃速度が遅かったりとおすすめできる内容ではありませんでしたが、2022/12/8に製品版のデータが体験版の方にも反映されたため、気になったらまず体験版をプレイしてみるのもアリかと思います。
とはいえ体験版でプレイできるのは2章までで、3章から本格的に面白くなるので、気になる方こそぜひ製品版を購入して頂きたいところです。
長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。
余談:好きなBGMベスト3
流れるシーンについてのネタバレを含むので伏せさせて頂きます。
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①さらに運命に抗う者たち
廃墟と化した遊園地の寂しくも温かさの残る風景とBGM。オートマタの優しい言葉を振り払った瞬間に流れ出した時は鳥肌モノでした。押し寄せる悲壮感と、正に運命に抗うような力強いコーラスが最高に格好良くて好きです。
ファンタスマゴリアのオートマタ……若干ヤンデレ味あって好きです(オイ
②ゆずれぬ戦い
こんなに格好いい曲が中盤のボス戦(しかも負け確定バトル)でたった1回しか流れないとか正気ですか!?
シーン的に焦燥感がありそうなものなのに、爽快感が素晴らしくて爽やかが限界突破しそう。
私の中でヴェルト=ガイストといえばこの曲。
③浜辺の町シャトラ 夜
良い曲が多すぎてめちゃくちゃ迷いましたが、穏やかなピアノと弦楽器に癒されるシャトラの夜をチョイス。
海辺で釣りしながら聴くと最高です。
しかしマグロがなかなか釣れなくて苦労しました…笑
他にも終盤の激盛り上がる場面で流れる「ただ一つの資質」や、メインテーマのアレンジ系も好きです。
「ヒガン渓谷」「アルジェーン昼」など街やフィールドの曲ももれなく最高。
欲を言うならキャラクターごとのテーマ曲が欲しかったな、なんて。
これだけのクオリティに文句をつけたらバチが当たりますね…
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