本記事では『ヘルメネウスの箱庭』のクリア感想を、作品紹介 → 感想 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・面白かった点、いまいちだと感じた点
・ストーリーの感想(ネタバレ少なめ)
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。
『ヘルメネウスの箱庭』作品紹介
言語学者の女性主人公ともふもふ狼獣人さんとの手探り異文化コミュニケーション
『ヘルメネウスの箱庭』は、2025年4月25日にKEMCOから発売された言語解読アドベンチャーゲーム。
物語の舞台は人間と、人とも狼ともつかない種族が暮らす世界。
2つの種族は対立しており、人間たちはある目的のため、狼人たちの住む山へ攻め入る計画を立てていました。
どうにか戦争を避けたい言語学者の主人公は、国に対して「彼らの言語を解読するので侵攻を待って欲しい」と交渉を持ちかけます。
国からの回答は意外にもYES。というのも開戦準備に時間を要するため、その間だけ研究を許すという条件付きだったのです。
主人公に課せられた使命は、3か月以内に彼らの言葉を理解し、交渉の糸口を見つけること。
果たして主人公は戦いを回避できるのか――?
ざっくり説明すると、言葉が通じないモフモフ狼獣人さんの言語を、コミュニケーションを通して少しずつ理解して交流していく作品なのですが、あれこれ予測しながら言葉を読み解いていく独特なシステムが面白い!
ストーリー良し!恋愛要素あり!でサクッと遊べてめちゃくちゃ面白かったです!
謎の言語を解読せよ!ちょうどいいヒントあり&手探り感が楽しい

最初は青年の言葉が全く分からず、謎の言語で表示されています。
緑色で表示されている接続詞的なものはタップすると自動翻訳されるため、前後の文脈を手がかりに青色の文字を予想しながら正解を探っていくことになります。
青色文字の部分は100%正解しなくとも、正しい言葉や意味が近い言葉を入力できれば成功となります。そば⇄近くなどふわっと意味が近い言葉でもOK扱いになるのがありがたいです。

解読に成功した言葉は以降日本語で表示されるようになり、新しい言葉も次々に登場します。
少しずつ青年との会話が成り立つようになるのがなんとも嬉しく面白かったです。

どうしてもわからない言葉は「ひらめき」を消費して即答えをゲットすることが可能。
ひらめきの扱いは難易度で変わり、ハードだと使えません。逆にイージーでは正解するたびに回復するので、割とガンガン使えるのがヨシでした。

主人公が行えるアクションは食事・会話・行動の3種類。どのアクションにもなにかしら会話が発生するので、全ての行動が解読チャンスにつながります。
そして3回行動するたび、右上の日数が1つずつ減っていきます。
決められた日数までに必要数の単語が開放されていないと強制エンディング行きとなりますが、割と余裕があるので毎日寝て過ごさなければ足りなくなることはないかな?と感じました。
一部のアクションには時間制限があり、残り75日など特定タイミングで発生するイベント後に消えてしまいます。
未解読の言葉が残っているアクションは濃い色で表示されるので、全ての言葉を解読しつくす勢いで進めていけば、まず失敗はないかなと思いました。
販売形式
販売形式は現在のところSwitch、PS5/PS4、Steamでのダウンロード販売のみ。
実は本作は白野あーる様の制作されたフリーゲーム版にさまざまな機能を追加し、移植された作品です。
ノベルゲームコレクションの方で続編も公開されていますので、ぜひチェックしてみて下さい。

ストーリー&キャラクター紹介
ストーリー紹介
人間と辺境に住む獣人一族の戦いが目前に迫っている。
その獣人一族は非常に凶暴で言葉も通じないと聞く。
とある理由から戦いを止めたいと考える言語学者の「私」は、
国に獣人の言葉を研究して交渉することを提案した。
そんな「私」の元にある日、
研究のサンプルとして檻に入れられた獣人の「彼」が送られてきた。
「私」と「彼」の90日の物語が、ここから始まる。
ふわっと全体ネタバレ感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
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お話しするうちに青年が「ラハル」という名前であること、狼たちの種族が「ライカン」と呼ばれていることがわかります。
ラハルは一方的に檻に入れられてる状況ですが、主人公のことを恨んでおらず、むしろ割と協力的?なのが驚きでした。
自分と対話しようとする主人公に悪意がないこと、敵じゃないことが伝わったのか。
どこか隙だらけで危なっかしい主人公の様子に毒気を抜かれたのかもしれません。
主人公、よく料理を失敗して「この人料理下手なんじゃ…」って思われてる様子なのがちょっと面白かったです。ミートソースにチョコ入れるのはアカン。
最初は言葉すら通じない2人が、交流を通して同じ目標に向かって心を合わせていく流れがとても良かったです。
割としっかり恋愛要素があったのも良かった…(重要
ラハルくんのストレートな愛情表現がとても良くて、遊んでいてニコニコしてしまいました。
問題山積みではありますが、2人のような人たちが増えて少しずつ良い方へ向かいますように。
のほほんとした2人のやりとりに心がほっこりするのですが、3ヶ月後にはどうなるか分からない不安が常にあって…
あの小さな部屋(箱庭)の中だけが2人にとって間違いなく幸せな空間なんだと思うと、これ以上時間が進んで欲しくないというか…ずっとこのままで居たいというか。
なんとも言えないエモさが感じられたのでした(伝わってほしい
まとめ
実は私がプレイした言語解読系?ゲームは本作で2作目で、まだまだ経験が浅いのですが、「ああでもないこうでもない」とぽちぽちしていく地道な手探り感が何とも楽しいです。
本作はマルチエンド方式で色々な結末が楽しめる点も良かったです。
実は続編が公開されているという情報をこの感想を書いている時に知ったため、今から全力でチェックさせて頂きたいと思います…!
ちなみに私の言語解読デビューは、異形男子の言葉を解読しながら恋愛したり逃げたりするホラー×乙女ゲーム?の『文字化化』という作品でした。
ビジュアルは恐ろしめでヒヤッとするシーンも多めですが、言葉が分かると登場人物たちのイメージが変わります。
最初は「この男子たちと恋愛できるんか…?」なんて思ってしまったりするのですが、しっかりできるので!
興味があればぜひ触れてみて頂きたいです。(タイムリーな話題ですが、Switch版の発売も決定したようで今からとても楽しみです。
さらっとした感想ですが、お付き合い下さりありがとうございました!
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