こんにちは、モッチです!
恋愛要素のあるアドベンチャーゲーム『アルカディア・フォールン』のSwitch版をクリアしましたので、感想を書いていきたいと思います。
どんなゲームか気になっている・面白いのかな?と疑問に思っている方の参考になれば幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします!
作品紹介
『アルカディア・フォールン』とは?
『アルカディア・フォールン』は見習い錬金術師と個性豊かな仲間たちの冒険を描いたアドベンチャーゲーム!
プレイヤーが選んだ選択肢によって主人公の性格・イベント内容・人々の未来までも左右されるのが特徴で、物語のなかで正統派主人公からクズ系主人公まで、なりたい自分を自由に演じられます。
制作はデンマークを拠点とする「Galdra Studios(ガルドラ・スタジオ)」で、『スパイ・ファミリー』や『CLAMP』作品等の日本のアニメから影響を受けているとのこと。魔法や妖精などファンタジーな存在が身近に感じられる、神秘的な世界観が素敵でした!
主人公の性別が選択可能&恋愛要素ありということで、個人的に気になっていた作品でした!
全てはあなたの選択次第!?恋愛も友情もありなモダンファンタジービジュアルノベル
物語の舞台は自然豊かな世界の東端に位置する小さな町「アネモネ谷」。
主人公は町の小さな薬屋で働く見習い錬金術師で、師匠に頼まれた材料を買いに出かけた帰り、精霊の少女「マイム」を助けたことをきっかけに、世界を揺るがす大事件に巻き込まれていく…というストーリーです。
主人公の外見はある程度キャラメイク可能で、性別は「男性的・女性的・中性的」の3種類から、髪型は各性別2パターンずつ、洋服等のカラーや代名詞を変更可能です。
ボイスは英語のみなので好みでオン・オフすると良いでしょう。(私は気になったのでオフでプレイしました)
選択肢の1つ1つに「陽気に」「冗談っぽく」等の感情が設定されており、選んだ内容により変化する相手の反応が面白いポイント。
また、時おり「この選択はあなたの今後の人格に影響を与えます」等、重要な選択を迫られることも。
自分だけでなく仲間の未来に関わる選択肢もあるため、「どう変わるのかな?」とドキドキしながら物語を進められました。
選択次第では「いつも冗談ばかりの男」とか「ずっと怒ってる女」とかにもなれてしまう。しかもそんな主人公で仲間と恋愛もできてしまう、まさに「なりたい自分になれる」作品でした。
恋愛対象の仲間は4人!
5人の仲間のなかで恋人関係になれるのは男女2人ずつの計4人。
精霊少女マイムのみ恋愛対象ではありませんが、相棒的な親友ポジションになることは可能です。
恋人になるのは割と簡単で、狙ったキャラとの会話中に発生する選択肢で「恋愛感情」の付いたものを選んでいけばOKです。
最終的に表示される「○○に特別な感情を抱いていますか?」的な選択肢で「はい」を選べば恋人関係になれます。
全キャラに恋愛感情を振りまいても問題ありませんが、最終的に恋人になれるのは1人だけ。
股がけプレイはできないので恋人になれる選択肢前にセーブしておくか、周回プレイを楽しむことをおすすめします。
恋人との会話ももちろん選択肢形式なので、相手との距離感を自分で決められるのが良いなーと思いました。
グイグイ迫ってみたり、恥じらってみたり。相手の反応が楽しくて、色々な選択肢を試したくなります。
ゲームの流れ
『アルカディア・フォールン』の物語は「ストーリーパート」「自由行動パート」「パズルパート」の3つを繰り返しながら進んで行きます。
ストーリーパートは選択肢を選んで物語を進めるオーソドックスなアドベンチャー形式。
悪魔を封じる力を持つアーティファクト「精霊のロケット」を手にした主人公が、個性豊かな5人の仲間とともに悪魔に立ち向かうストーリーが描かれます。
「悪魔の目的は?」「なぜ町に現れたのか?」等々、バラバラのピースが少しずつ集まり、徐々に全容が明らかになるストーリー展開が面白く引き込まれました。
自由行動パートはストーリーの合間に挿入され、マップ上の好きな場所を選んで、移動先にいる人物と会話することができます。
仲間との交流は主にこの自由行動中に行い、マップ画面では仲間同士の会話を楽しむことができました。この会話、種類がかなり豊富で面白いんですよー!イメージ的にはテイルズシリーズのフェイスチャットのような雰囲気です。
パズルパートは複数の円を回転させて指定された絵柄を揃えるミニゲーム形式で、薬の調合や悪魔の封印を行う際に挑戦することになります。
悪魔の封印は青と赤の模様を揃えるだけなので簡単ですが、調合の方は模様の種類が多く、隣り合うと爆発するものもあるので若干難易度が上がります。
自由行動中に自宅を訪れると好きなだけ調合の練習をすることもでき、図鑑を埋めるやりこみ要素も楽しめるのがポイント。
時計周り・反時計回りを駆使しながら爆発させないよう立ち回るのがなかなか難しく、ついつい熱中してしまいました。
ざっくりクリア感想【ネタバレON/OFF有】
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海外作品をプレイする上で個人的にめちゃくちゃ気になるのが翻訳。いくら評判が良くても翻訳が微妙だと読んでいて「うーん」となってしまうんですよね。
本作も例に漏れず、正直最初の頃は「何言ってるのかちょいちょい分からん」と思いながらプレイしていました(失礼
しかし分からない所はあるなりにストーリーは面白いし、やっぱりキャラクターが良い。
赤の他人の状態から少しずつ信頼を積み重ねていく過程が良いし、仲間同士の会話のバリエーションも豊富でちょっとしたやりとりが面白いんです。
ネタバレになってしまうので詳しくは語れませんが、終盤のストーリー展開が好きでした。詩人の語りで物語を締めくくるのがオシャレすぎるし、自分が綴ってきた物語、という感じがとても素敵。
仲間のその後が文章でさらっと語られる演出は、FE(ファイアーエムブレム)好きに刺さるのではと思いました。
「面白かったなぁ」という思いを抱えつつ、もう1周プレイしてみると、1周目との違いが垣間見えてこれまた面白い。
1周目では選ぶのが憚られた選択肢を選んでみたり、仲間に塩対応していったら衝撃的な結末を迎えて、頭をガツンと殴られたような気持ちになったり……
個人的に印象に残っているのがマイムとの関係で、信頼が足りなかった結果、選べる選択肢では「うわぁぁあ…っ」みたいな気持ちになりました。
試行錯誤していくうちにズブズブ沼にハマるような、そんな作品だなと感じました(笑
あとシーンに合った音楽も良かったですー!パズルの時の曲とか、クインの花屋さんの可愛らしい曲とか。ピアノ基調でスッと耳に馴染むメロディが心地よくて、サントラが欲しくなるレベルでした。
正直3周クリアした今でも世界観周りはよく分かっていませんが、翻訳のマイナス点を差し引いても良作だと思いますしお気に入りの作品になりました!
恋愛要素もちゃんと恋愛してくれて萌えられます。選択肢によっては積極的にも受け身にもなれるのが、色々なパターンを楽しめて良い感じです。
あと恋人との関係について、ちょこちょこ仲間が言及してくれるのも良かったです(例えば「お前が倒れたらあいつが心配するぞ」的な)
調合のレシピを全部埋めたら何か起きるかな?と思い挑戦してみましたが、残念ながら2つほどどうしても埋められず断念。全部埋めたら師匠関連のイベントが変化しないかな~…なんて気になっています。
ケイダン
1周目、全員に恋愛感情を向けまくっていたら知らないうちにケイダンと恋人関係になっていました(笑
ケイダンの恋愛イベントは恐らくマイケルより早い段階で発生するので、2人のうちどちらかと…と思いながら進めていると恋人になりやすいかも。
しかしながらケイダン、めちゃくちゃ可愛くて萌えました……
見た目からクール系な性格を予想していたらすごく優しいし、マイムに花冠作りを手伝わされて「oh,No…」みたいになってるのも微笑ましすぎましたよね。
模様の色が感情に応じて変化するので主人公への好意がバレバレだったり、照れると「なっ?!」とか言いながら手で顔を覆っちゃうのが可愛すぎてですね……思わずこちらが天を仰ぎたくなる尊さでした。
マイケル
個人的に1番楽しみにしていたのがマイケルでした。
悪友っぽい関係からかけがえない存在になっていく感じが素敵でワクワクしました。
ただ1つ失敗したなと思ったのが、めちゃくちゃ性格悪い主人公でプレイしていた2周目の恋人に彼を選んだこと。
すぐキレるし皮肉ばっか言う「こんな女のどこがいいんや」と思えてしまって萌えられませんでした…(すみません
マイケルは何も悪くないんです。全て私が悪い。
個人的レビュー
『アルカディア・フォールン』の良かった点
ドラマチックなストーリー
序盤こそ翻訳が…とか心のなかでグダグダ文句たれていましたが、中盤~終盤にかけての盛り上がりが素晴らしかったです。ネタバレになってしまうので詳しくは語れませんが、終わり方がオシャレで本当に好きです。
個性豊かなキャラクターたち
どのキャラクターも個性が爆発していて素敵でした。仲間同士の会話も多く、ワイワイ賑やかで楽しいです。仲悪いメンバーもいますが、そんな関係がどう変わっていくかも見どころの1つかと。
『アルカディア・フォールン』に物申したい点
やや好みの分かれそうなイラスト
ちょっと濃いイラストのタッチは好みが分かれそうなポイントかなと思います。
角度によってはどことなくスクエニの『すばらしきこのせかい』風にも見えて、個人的には親しみやすく感じました。
周回のパズルが面倒
周回時のパズルゲームはスキップできたら良かったなと思いました。簡単とはいえ回数が多いので……
総評
ストーリー : (4 / 5)
グラフィック : (4 / 5)
音楽 : (4.5 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : A
ストーリークリアまでのプレイ時間は6~7時間ほど。
話の結末は決まっており、選択肢によって本筋が大きく変わるようなことはありませんが、そこに至るまでの分岐や、ささやかな会話差分が無数に用意されているようなイメージです。
そのため周回プレイが楽しく、何度も遊びたくなりました。
余談ですがSNSでチラッと、フリーゲーム『冠を持つ神の手』(かもかて)が好きな方は恐らく好きだろうという意見を目にしました。
いつか絶対プレイするぞと心に決めている作品ですが、ますますプレイしてみたくなりました。時間ができたら必ず……!
まとめ
『アルカディア・フォールン』の個人的感想をまとめると以下のようになりました。
プレイ時間を考えると3,000円近くはちょっとお高めかな…と感じますが、システムの斬新さと周回プレイの楽しさはプライスレス。
思い立った時に気軽に遊べるボリュームなので、恋愛要素のある作品が好きで内容に惹かれたら、是非チェックしてみて下さい。
長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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