こんにちは、モッチです!
いつも遊びに来て下さりありがとうございます。
本日は「ハイリゲンシュタットの歌」の感想を、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いていきたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
ハイリゲンシュタットの歌とは?
音楽が不思議な力を持った街が舞台のファンタジー乙女ゲーム。
「逢魔が刻〜かくりよの縁」「SideKicks!」に続く、文化放送エクステンドさん3作目の作品。
ギャグ色が強く、絵柄・内容共に好みが分かれそうな作風ですが、個人的には大好きな作品です。
音楽がテーマということで、BGMにこだわりを感じます。
生演奏で収録された楽曲達は大変素晴らしく、未だにサントラをヘビロテしています。
ストーリー概要
音楽都市シャル。
音楽によって栄えたこの町では音に纏わる不思議な事件が頻繁に起きる。
といっても、ひよこが歌を歌ったり、オルゴールが喋りだしたり、そんな何処か微笑ましいものだった。
ところが最近、シャルの街で深刻な事件が起き始めていた。
「音の喪失事件」
突然、音楽が奏でられなくなったり、歌を歌えなくなったり、
ついには、音自体が聞こえなくなる者まで……。
それはまるで、人々から音楽そのものを奪おうとする悪意が存在しているかのようだった。
そんな中、とあるコンサート会場で、大規模な音の喪失事件が発生する。
演奏者、観客を問わず、会場にいた全員の”音”が失われてしまった。
…ただ一人を除いて。
たった一人、なぜか音の喪失の影響を受けなかったのは、シャルの街で暮らすごく普通の少女リート。
なぜ自分だけが無事なのかと困惑する少女。
その少女の前に現れたのは、街で話題の楽団「シャル王立楽団」で活躍する5人の青年達だった。
事件をきっかけに少女はごく普通の日常から一歩を踏み出す。
その一歩が運命の出会いと、
音楽喪失の謎につながる前奏曲であるとも知らずに。
引用元:https://joqrextend.co.jp/extend/Heiligenstadt/
ヒロイン紹介
主人公:リート(変更可能・デフォ呼びあり)
音楽図書館の司書をしながら、 孤児院の子供達に音楽を教えているごく普通の少女。
最近街で起きている「音の喪失事件」に巻き込まれるが、何故かただ一人その影響を受けなかった。
それがきっかけで、音楽の未来を左右する大きな流れの中に身を置くこととなる。
引用元:https://joqrextend.co.jp/extend/Heiligenstadt/
音の街シャルで暮らす孤児院出身の明るく元気な女の子。
音楽で人を楽しませるのが大好きですが楽譜は読めず、演奏の腕もあまり上手ではありません。
それでも前向きな性格は好印象でした。
ものすごく天然ですが、むしろ会話の切り返しがうまいなーと感心すら覚えます。
人には聴こえない音を聞く特殊な能力を持っており、楽団にスカウトされ物語に関わって行くようになります。
ちなみに公式絵だとお目目のまん丸さが気になっていたのですが、ゲーム中は全然まん丸じゃありませんでした。ふぇっ…と泣きそうな顔グラが可愛くて好きです( ´ー`)笑
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは全部で6人。個人的なおすすめ順は以下の通りです。
1.アルシェ or ディー or ヴィッセ
2.クラヴィア
3.ハルト
4.忘却の使徒
クラヴィアはディーのグッドエンド後、忘却の使徒は全員攻略後に攻略可能。
攻略制限はありませんが、ハルトのルートには真相含む他ルートのネタバレがふんだんに盛り込まれているため、最後の方で攻略することをおすすめします。
ハルト | CV:小野 友樹さん |
アルシェ | CV:島﨑 信長さん |
ディー | CV:内田 雄馬さん |
クラヴィア | CV:鈴村 健一さん |
ヴィッセ | CV:岡本 信彦さん |
忘却の使徒 | CV:谷山 紀章さん |
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
アルシェ CV:島﨑 信長さん
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父親が引き取ったハルトとは幼い頃からの付き合い。
個別ルート開始時点ではアイドルとマネージャー位の距離感があります。
アルシェに廊下でネックレスを付けてもらっているところを記者に撮られ、スキャンダルとして新聞に載ってしまった2人。
タイミング悪く交際関係に厳しいアルシェの両親が街を尋ねてくることになり、リートちゃんは1日恋人のふりをするため、団員たちからスパルタ特訓を受けることになります。
そして迎えた当日、バリバリの貴族かと思いきや両親は意外と気さくで驚きました。
でも明るく子供のようなお母さんは、ハルトのことばかり気にしてアルシェのことは全く目にも入っていないようで、何かある雰囲気です。
当たり前のように音楽を紡げて、皆に認められる必要があると考えているアルシェは、実は楽しいという理由だけで自由な演奏をするお母さんのことが大嫌いだったんですね。
そしてお母さんを居ないもののように扱っていたら、いつしか本当にアルシェは死んだように扱われるようになってしまった。
そしてそれをアルシェは後悔したけれど気付いた時には遅すぎたと…
思ったよりも闇が深くて驚きました。
そして演奏中に倒れるアルシェ。
実は彼はより強い音楽の才能を手に入れるためにモーツァルトと契約しており、代償に心臓を失っていたことが分かります。
モーツァルトはライバルであるベートーヴェンを倒すことを望んでおり命を求めていました。
アルシェとハルトの関係は複雑です。
父から望まれ母には愛され、意図せず何もかもを奪っていったハルトに憎い・羨ましい・憧れといった気持ちを抱いているのかなと思っていたのですが、アルシェの本当の望みはハルトともう一度演奏をすることでした。
その音はお母さんにも届き、仲直りができたのは良かったですね。
音の喪失事件についてはハルトが何かをしたようで忘却の使徒も去り、アルシェの心臓もなぜか無事だったという、詳しいことが分からないちょっとすっきりしない終わり方でした(苦笑
モーツァルトとは何だったのか(
リートちゃんとの恋愛過程についてはどうだろう…いつから好きだったとか、アルシェの本心が少し掴みにくかったです(笑
浮気するけどいい?と聞かれて嫌です!と即答するリートちゃんに笑いました。そりゃ嫌ですよねww
相変わらずファンとお茶会するし、好きだとか言葉がないのでリートちゃんが不安になるのも当たり前。
エンディングでドレスの件を問い詰められ、ようやく告白的なことをしてくれるあたりアルシェはひねくれてるなと思いますw
実は天才でうまくいかなかったことがないゆえの不器用さんなのかなと(笑
しかしドレスをリートちゃんのために作ってくれていたのには愛情を感じました。
エンディングはグッド、ノーマル、バッドの3種類です。グッドとノーマルの違いは後日談があるかないか位の違いでした。
ストーリーは結構大味で細かいことは気にするな!といった感じでしたが1周目面白かったです。
ディー CV:内田 雄馬さん
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イタズラ好きで楽団の問題児。
ディーにとってクラヴィアは保護者のような特別な存在です。
演奏しようとすると楽器が武器に変わってしまうため、自分は壊すことしかできないと長い間悩み続けてきた彼ですが、共通ルートでリートちゃんの協力により悩みを解決し、相棒のチェロを弾けるようになります。
その時からリートちゃんを特別に思っているようなふしがありますね。
とにかくイタズラしまくるディーですが、そのイタズラの8割はクラヴィアが教えたものだったと知り吹きましたw クラヴィアさん穏やかな顔して超曲者です(
実は王立楽団ではファルガー(武器を扱う力)を一般人に植え付ける人体実験が行われていて、ディーはその被験者で、その調律を依頼されたのがクラヴィアだと分かり切なくなりました。
物のように扱われるディーに対しクラヴィアは優しく接し、ディーという名前も被験体の名前”D号機”から彼が名付けたものでした。楽団の闇を見た気分です。
恋愛面では天然なリートちゃんに振り回されたり、やきもきさせられるディーが見られて微笑ましかったです。
キスしようとして押し問答?しているシーンはニヤニヤしました。いきなりはダメだろう(笑
どんどん調子が良くなるディーと裏腹に調子が悪くなっていくヴィッセ。
ヴィッセが居なくなったのをきっかけにどんどん悪い方に事態が進み、ハルトとアルシェは負傷とついに演奏できるのがディーだけになってしまいます。
その状況に1度は心が折れそうになりますが、リートちゃんの告白と言う名の励ましによって復活します。
ただラスト付近の展開はざっくりしすぎていて、正直何が何なのかよく分からなかったのは内緒(
音楽は全てを救う!といった感じの展開でした(オイ
クラヴィアがなぜ楽団を抜けようとしていたのかもちらっと分かり、攻略制限の理由が分かったような気がします。
クラヴィア CV:鈴村 健一さん
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攻略制限の関係で待ちに待ったクラヴィアさんルートです。
ほっこり癒されたかったのですが、内容はいたってヘヴィでした(オイ
クラヴィアはシャルの街を作ったヨハン家という一族の生まれでした。
実はクラヴィアという名は個人名ではなく、ヨハン家を継ぐ者の名だそうです。
お話はまず冒頭から衝撃展開。
過去のどこかの屋敷にて、フードを被った男性が使用人を殺してベートーヴェンの遺産を回収する場面から始まります。
しかしこのフードの人物はクラヴィアと瓜二つで「!?」となります。
このルートではこういった過去の回想がちょくちょく入ります。
それと並行して、楽団を去ろうとするクラヴィアと、楽しい思い出を作るために奮闘するメンバー達の明るい日常が描かれますが、リートちゃんが夢の中でフードを被ったクラヴィアらしき人物に何度か崖から落とされたりと、端々に不穏な雰囲気を滲ませながら話が進みます。
普段穏やかなクラヴィアと、冷酷なクラヴィアのイメージが結びつかなかったのですが、終盤でようやく理由が判ります。
実はクラヴィアには双子の兄が居て、回想に出てくるのは兄の方でした。
兄は音楽を「武力」と考え戦争のために使おうとしていました。この辺りは楽団の司令官もグルなのかな?と思います。
ファルガーを継ぐ力の無い弟クラヴィア(今のクラヴィアさん)を壊れた楽器と一緒に牢に閉じ込めていましたが、ある日彼に恋した日本刀の奏(付喪神みたいなもの)が隙をついて兄を殺してしまいます。
兄の死を望んでいなかった弟は悲しみ、自分の腕を切り落として兄の腕を移植することで同時にファルガーも移植し、痛む腕を抱えながら音楽を守るために楽団で生活していたのでした。
終盤兄に身体を乗っ取られた弟のクラヴィアを取り戻すために、リートちゃんや楽団の皆が力を合わせることになります。
がですね!
ディーの一喝とてもよかったんですが、非道だった兄が、意外とあっさり本当は人殺しなんかしたくなくて、弟のように演奏がしたかった…とか言いだした時は「お、おう。そうなんだ・・」と戸惑ってしまいました(
君めっちゃリートちゃんのことを殺そうとしてなかったかな…?あっさり弟のクラヴィアさんが帰ってきたのは良かったですが。
という超展開から、おちおち萌えている暇がなかったのは惜しまれます(苦笑
しかしエンディング後の後日談で兄にされたことを詳しく!するクラヴィアさんに笑いましたw
この2人は可愛いカップルになると確信。
しかし兄に殺されかけた時に、なぜ忘却の使徒はリートちゃんを助けてくれたのか気になりました。忘却の使徒はどういった立場なのかまだはっきりと分からないので気になりますね。
ヴィッセ CV:岡本 信彦さん
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猫が大好きなゆるふわ系天才ピアニスト。
ソプラノと一緒に居ると、2人ともボケ続けるのでノリが大変なことになります。
ピアノの腕は天才的ですがそれ以外は致命的にできない。アンバランスでふらっと消えてしまいそうな儚さがありますね。
産まれた時から楽団にいるヴィッセ。
何故かどんな時でも決して楽しんではいけない、と自分に言い聞かせていました。
そのため人ともほとんど付き合わず、周りから気味悪がられるような存在でした。
仲間達が何だかんだ言って、そんなヴィッセを気遣っているのが良かったです。
ハルトは猫の里親探しを率先的に手伝ったり、アルシェは猫を見にきた人たちの前に出るのが怖いヴィッセを諭したりと、皆優しかった。
しかしハルトが里親募集用に描いた子猫の絵がすごくシュールでしたwww
そんな皆が一緒ならと前に踏み出そうとするヴィッセ。
しかしそう簡単にはいかず、彼の父親である警部のトリスタンは、ヴィッセは一生陽の当たらない場所で生きるべきと言います。
彼の生い立ちは複雑で、優秀なピアニストであったお母さんは貴重な存在であるがゆえに、楽団によってお父さんと引き離されてしまいました。
お母さんはヴィッセを守るために「2度と外に出ないこと、息子を優秀なピアニストにすること」を約束しますが、子供を産む環境には置かれずやがて倒れ、子供も亡くなってしまいます。
しかし諦めなかった彼女はファルガーの力を使い、自分の全てを分け与えることで子供を作り出します。それがヴィッセでした。
そのせいで徐々に力を失っていったお母さんはやがて楽団に排除されてしまいました。
楽団本当闇しかないな…
お母さんがヴィッセを厳しく指導するのは彼を守るためだったんですね。
お父さんは愛する人を殺された憎しみから楽団を恨み、ヴィッセに冷たく接しているのかと思っていましたが、完璧でないとお母さんのようにヴィッセが楽団に殺されてしまうと考え、自分なりに守ろうとしていました。
この後ヴィッセが闇の力?を使い、「全てを無かったことにすれば幸せになれる」と次々と仲間を攻撃し無の世界に送り込む唐突な病み展開に驚きましたが、無の世界で意外と元気にやっている皆を見て吹きましたwたくましいな!w
リートちゃんの身体を張った説得?で自分の気持ちと向き合い、皆も戻ってきてハッピーエンドを迎えます。泣きじゃくるヴィッセのスチル良かった…!
まだ子供みたいなものですからね。間違えてもその都度正して行けばいいんじゃないかと思います。
ハルトの怪我はどこいった等のツッコミはありますが、お父さんとも和解できたようで良かったです。
ラストのやり取りはやっぱり親子だなって感じで微笑ましかったですね。
とりあえずですね…ヴィッセはゆるふわな外見に反して肉食系でセクハラ発言多いですよね(笑
色々斬新な子ですが可愛くて好きです。
しかしおまけSSのマニアックさは人によっては不快になるレベルかなと。何でいちいちこういうネタぶっ込んでくるかな(愚痴
クラヴィア、ヴィッセのルートともにラスト付近での音楽の演出がとても良かったです。
1人話すたびに対応する楽器の音色が増えていったり、ばらばらだった旋律が1つにまとまっていったり、とてもこだわって作られているなと感じました。
しかしなぜかシナリオが頭に入ってこない。
スーッと頭を通り抜けていくんですよ…笑
壮大な設定はあるものの、まだ全貌がつかめないからそう思うのかもしれません。
無の世界ね。いや無の世界って何だよ!?みたいな(笑
早く全員クリアしてスッキリしたい気持ちに駆られますね。
ハルト CV:小野 友樹さん
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楽団を支える若き指揮者。
真面目で厳しいので出会いの印象は最悪ですが、共通√で徐々に打ち解けてくれます。
個別ルートに入ってからのハルトは特に優しく感じられました。
他キャラルートではよく真面目さをからかわれていましたね。
そんなハルトルートはかなりの真相ルートでした。
ハルトが演奏できない理由はベートーヴェンの力を受け継いでいるためでした。
ベートーヴェンは昔難聴になり音楽を裏切って自害したため音楽から嫌われており、その力を継いだハルトも音楽に拒否されてしまっているとのことでした。
ハルトは音楽が大好きで誰よりも演奏したいと思っているのに可哀想ですね。
そしてリートの正体も明らかになりました。
彼女はベートーヴェンの作った「音楽に対する愛」が込められた曲に命が宿った存在で、逆に忘却の使徒はシャルの街の負の感情や闇から生まれた存在でした。
ソプラノはベートーヴェンの友と言える小鳥で、ずっとリートを見守っていました。
実は私、ソプラノはベートーヴェンなんじゃないかと思っていましたが全然違いました(笑
リートはハルトのことが好きだと告白しますが、それは自分がベートーヴェンの意思を継いでいるからだと悩んで一度は拒否してしまいます。
悩むハルトを一喝するソプラノが格好良かったです。それを以降の2人の堂々としたラブラブっぷりはお見事でしたね。
そして黒幕はやはりというか司令官でした。
彼の目的は闇を抱える人たちを五線譜に集め闇の力を増幅させ、忘却の使徒に消し去ってもらい全ての音楽を消し去ることでした。
司令官は戦争で受けた心の傷を、音楽を憎むことで自分を保っていましたが、実際には八つ当たりや逃避であることを自分でも分かっていましたね。
実は事前情報でハルトルートはネタバレを含むから後にした方がいい!というのを拝見していたため最後に持ってきたのですが、リートちゃんや使徒に黒幕の正体だけでなく、ちょいちょい他ルートのネタバレを含むので本当に最後にして良かったなと思います。
むしろクラヴィアさんと制限付け間違えたんじゃないかなというレベルですね(苦笑
フォロワーの皆様には感謝から足を向けて寝られません…!(オイ
と言う訳で真相が割とさっくりと語られたハルトルートでした。面白かったんですが、事実が淡々と語られて「そうなんだ!」と思っている内に終わってしまったので、何だか少し物足りなさを覚えました。
結局ハルトは演奏できるようになったのかな?
忘却の使徒 CV:谷山 紀章さん
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敵役っぽく見えたので彼を攻略できると分かったときは嬉しかったです。
ハルトルートで明らかになる通り、リートちゃんと忘却の使徒は対になる存在ですね。
忘却の使徒のお話は全員のルートをクリアした後に読める「ハイリゲンシュタットの歌」から読めます。
まずは過去のお話がいくつかの短編で語られ、その後右側にあるルートが選択できます。
音楽に対する負の感情から生まれた彼にとって音楽は自分を苦しめる雑音でしかなく、ただ1人苦しみながら生きていましたが、ある日ゴミ捨て場から壊れたオルゴール(レルム)を拾い、その姿に自分を重ね合わせます。
ある出来事からレルムは言葉を話すようになるのですが、2人とも口が悪すぎて笑いましたw
しかし憎まれ口を叩きつつも、お互いにかけがえのない存在となっているレルムと忘却の使徒の関係はとてもいいですね。
忘却の使徒ルートは共通の終わりに、リートちゃんがソプラノを探す場面からスタートします。
色々あって使徒に拾われ生活を共にすることになるのですが、ソプラノ不在にに焦るリートちゃんはやがて音が聴こえなくなってしまいます。
そんな彼女と筆談で会話する使徒さん。
使徒さん人と触れ合うことに慣れてないですが実はすごく優しいですよね。
きちんと勉強を受けた訳じゃないので字も綺麗ではないし、敬語だったりとおかしいんですが、一生懸命さが伝わり微笑ましかったです。
長いルートではないのですが、色々なものがぎゅっと詰まっていました。
特に終盤の展開はじーんときました。
ただ使徒さんがアレする場面では、なんか地獄のミサワの漆黒の堕天使カオル回を思い出してちょっと吹きました。ごめんなさい(声が同じだから
使徒さんの名前も明らかになりますが、これはネタバレを控えさせて頂きますね。
ただ1つだけ、
ラストのエンディングムービーの歌、本当に本当に良かったです…!
実は迷っていたサントラ購入ですが、この曲を聴いた直後にそっとアマゾンでポチってきました…!(笑
個人的レビュー
好みの分かれるギャグ
本作最大の特徴であり、鬼門でもあるのは独特なギャグだと思われます。
テンポの良さに一役買っていて面白いのですが、ギャグが終わったと思ったらギャグが始まることもしばしばで「くどいわ!」となる時もあり手放しでは褒められませんでした。
私的にはヴィッセルートの冒頭のギャグの応酬がキツかったです…
あと結構ソプラノのギャグを右から左にスーッと流していました/(^o^)\
割とふんわりしたストーリー
お話の方は説明不足だなと感じる部分が多々あり、物足りなさを感じるかもしれません。
モヤっとした部分は大抵モヤっとしたまま終わりますw
そもそも「音の喪失事件」がいつの間にか解決している感があり、ファルガーの能力も今ひとつ活かしきれていない気がしました。
音楽が素晴らしい
欠点を補って余りある程音楽が良かったです!
BGMでは特に「疾走する旋律」のヴァイオリンの滑るような疾走感がとても好きです!
ムービーのスキップに注意
OPやEDのムービー再生中、Vitaの画面が暗くなった際に画面をタッチするのはやめましょう。
一瞬で飛ばされます。
そっとスティックを倒しましょう!
私はOPとEDで2回もやってしまい、初回EDを吹っ飛ばした時は何気にショックでした\(^o^)/オワタ
総評
ストーリー : (3 / 5)
グラフィック : (4 / 5)
音楽 : (5 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (4 / 5)
個別ルートに入ってからは大体3時間くらいで終わるボリュームで、長すぎず短すぎずでちょうど良いと感じました。
購入前に公式HPを見て「物に命が宿ったり動物が話し出したりする」位のファンタジー要素なのかなと思っていましたが、予想の遥か上をいくファンタジー要素が多々あり驚きました。
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例えばアルシェルートの「心臓を海に落としてきた」というくだりは「ん!?」となりました(笑
しかしこの「音楽の力で物に命が宿ることがある」という根本の設定が、主人公にもあてはまっていたのは意外性があり面白いなー!と思いました。
キャラ的にはクラヴィアさんが好きですが、ルートの内容は殺伐としており、少し求めていた感じと違って無念でした(苦笑
まとめ
とにかくギャグが生死を分ける
ギャグを受け入れられるか否かで評価が大きく分かれる作品だと思います。
気になっているけどその辺り不安だ、という方は公式サイトのプレイムービーを見て参考になさることをおすすめします。
下ネタはまだ許容範囲内ですが、BL風なギャグネタを盛り込んできているのが個人的にはいただけない。(あくまで風程度です)
BLは普通に好きですが、乙女ゲーで見たいかと言われるとそうじゃないんですよ(´・ω・`)
最後に
ざっくりとした感想としてはこんなところでしょうか。
基本私は音楽が良ければ良作認定してしまう人間なので、あまり参考にならなかったらごめんなさい。
自信をもって人におすすめすることはできないけれど、世界観に興味があるという方や音楽が気になるという方には是非遊んで頂きたい作品です!
文化放送エクステンドさんの作品はキラリと光るようなこだわりが感じられてとても素敵です。
同じ会社さんのバスタフェロウズも良い作品なので是非。
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