本記事では『OVER REQUIEMZ(オバレク)』のフルコンプ感想を、作品紹介 → 個人的レビュー → 各ルート感想 → 総評 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・面白かった点、いまいちだと感じた点
・主人公(ヒロイン)や声優の情報
・個別ストーリーのネタバレ感想
・個人的な評価を☆1~5で判定
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。

- 綺麗なイラスト&スチル
- 丁寧な恋愛過程
- 甘さが控えめ
- (人によっては×)全体的に悲恋・病みに力が入ってる
『OVER REQUIEMZ(オバレク)』作品紹介
欲しいものが全て詰まっていた…オバレクフルコンプ感想
『OVER REQUIEMZ』は、2025年4月17日にオトメイトから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。
ほぼ前知識なくプレイ開始したので、「異世界ものだったんだ!?」と驚きでした。
内容的には、イラスト良し!ストーリー良し!主人公良し!さらに病み要素もアリ(重要)と盛りだくさんでめちゃくちゃ面白かったです。
嫉妬・束縛・溺愛・執着などなど全部入りの欲張りハッピーセットだ!!!(何
気になるポイントがないわけではありませんが、間違いなくここ最近で1番の私的ヒット作です。
選択肢は何を選んでもOK!これまでにないお手軽システムが好印象

本作には共通ルートがなく、プロローグ終了後即座にキャラを選べる方式です。
エンディングは1キャラにつき4種類。
ルート中盤の選択肢で真相or闇堕ルートへ分岐し、それぞれのルートに2つずつエンディングが用意されています。
真面目な場面でも「これ選んでいいの!?」みたいなヘンテコ選択肢がちょくちょく登場します。
選んだ時の反応が毎回面白いので、すべてのパターンが見たくてセーブ&ロードを繰り返しました。
共通ルートなし・好感度の増減なしと、これまでにない思い切ったシステムですが、快適でとてもよかったです。
これからこういったシステムの作品が増えていくのかなーと思います。
思えば同じ工画堂スタジオさん作品のろろアリ(白と黒のアリス)の主題歌もヒサノさんだったなぁと。
opの真相→闇堕の順にスチルが表示されるところ、幸せと不穏さが同時に味わえてめちゃくちゃ良いですね…
ちなみに闇堕ルートは一切の容赦なく、めちゃくちゃに闇堕だったので、病み展開が好きな方はニッコリできることを保証いたします。
好きなところと物申したいところ
『オバレク』の好きなところ
選択肢による好感度の増減がない
前述の通り、選択肢を自由に選べる仕様が素晴らしかったです。
本当に重要な選択が必要な場面は、2択&豪華な演出により一目で分かるようになっていました。
ただ、どの選択肢を選んでもいいよーと言いつつ、実際にはご褒美ボイスがもらえる「正解」が用意されているのはちょっと面倒でした。「どの選択肢選んでも貰える」じゃダメだったのかなと。
キャラクターが良い
イラストが大変好み。個性的なキャラたちの賑やかなやりとり(癖強め)も面白く、ずっと見ていたくなります。
恋愛面では信頼を積み重ねていく過程が丁寧に描かれており、素敵でした。
『オバレク』に物申したいところ
痛い描写が多め
闇堕ルートはどのキャラも割とハードな展開が待ち受けるのでプレイヤーもじわじわメンタルをやられます。
頻繁に血飛沫が飛ぶ&ヒロインが酷い目に遭う&グロ描写が強めなので苦手な方は要注意です。
甘さ控えめ
イチャイチャするようなシーンが少なく正直控えめです。
ただ、キャラクターたちの内面の描写が丁寧で、互いを大切に思っていることがしっかり伝わってくるので、不思議と満足感がありました。
レビューはこちら
ストーリー&ヒロイン紹介
どんな痛みが待っていても、この選択を後悔しない。
国王と、4人の魔女が治める国「オズ」。
そこには「廃墟」と呼ばれる謎の建造物が点在していました。
朽ちたビル、蔦の絡まった電車。
あなたにとっては見慣れた、けれどこの国では異質な建物。
廃墟の奥には、異形の生き物さえ闊歩しているとか。
そんな異世界に迷い込んだあなたは、
理不尽にも死罪を言い渡されます。
免れるには、化け物がうろつく危険な廃墟調査へ赴くしかない。
旅を共にするのは、同じく死刑囚となった青年たち――
かつて人を手に掛けた「殺人鬼」たち。
癖のある彼らに翻弄されながら、
あなたは廃墟に向けて旅することになります。
そして多くの選択を迫られるでしょう。
けれど、ひとつだけ覚えておいてください。
死んでいい命なんて、ないんですよ。
あなたと殺人鬼たちとの、終わりへ向かう旅が始まります。
ヒロイン紹介
主人公:ユヒル(名前変更可能)

オズの国に迷い込んだ高校生。
黒目黒髪のため「悪魔憑き」として投獄されてしまう。
理不尽な状況に、しぶとさと精神力で立ち向かう。
引用元:https://www.otomate.jp/over_requiemz/
続きを読む(世界観についての微バレあり)
異世界転移してしまった日本の高校生・ユヒルは、死刑を免れ元の世界に戻る方法を探すため、死刑囚たちと共に旅に出ることになります。
死刑囚たちに命じられたのは凶暴な魔物が住む「廃墟」の調査。
命令を遂行すれば恩赦として死刑を免れ、自由の身になれるのだそう。
そもそもこの廃墟というのが日本の建造物がオズの世界へと転移されたもので、ユヒルは「元の世界に戻る手がかりが廃墟にあるのでは」と考えたのでした。
知らない土地、周りからは「悪魔!」と疎まれ、攻略キャラたちにしか頼れない環境。
黒髪黒目が忌み嫌われる世界なので、たびたび酷い目に遭います。
各ルートで登場する敵たちも、この国なんなん…と思うレベルで残虐な人物ばかり。やばいやつの見本市かなってくらいヤバい奴しか出てこなくてビックリしました。
そんな環境なので、最初こそ「闇堕!闇堕!ヘイヘイフゥゥー!! (゚∀゚)o彡」とノリノリで楽しめるんですが、不思議と心が疲れてくる…笑
4人目あたりになると何となく闇堕にも慣れ(?)ていくのでした。
ユヒル、食べ物をめちゃくちゃ美味しそうに食べるのが印象的でした。
毎回食レポが上手で、リポーターに向いてるのでは?なんて思いながらプレイしていました。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは5名。
攻略制限があり、好きなキャラから攻略が可能です。
参考までに私はカイゼ → モリィ → クロード → ノイル → ドロシーの順に攻略しましたが、1~4番目までは好きな順に進めて問題ないように思いました。
情報量の多いドロシールートは、最後に攻略することをおすすめします!
攻略キャラクター&キャスト紹介
キャラクター | キャスト |
---|---|
カイゼ・オズマ | CV:阿座上洋平さん |
クロード・グレイン | CV:古川慎さん |
モリィ・ウッドランド | CV:石川界人さん |
ノイル・ベスティア | CV:鈴木崚汰さん |
ドロシー | CV:堀江瞬さん |
個別ルート感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
カイゼ・オズマ CV:阿座上洋平さん

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初回は面白い男すぎるカイゼのルートへ。
カイゼ、緊張が高まると無理して怖い人感出してくるのがちょっと面白すぎて毎回全部の選択肢を選んじゃいました。
服従しろと言われて「はいはいしまーす!」みたいな選択肢選んだら心配しながら諭してくれるのめちゃくちゃ好きです。
普段は人が苦手で存在感0なのに、混乱極まると若干厨二的なグイグイ系になっちゃうカイゼは萌えキャラかもしれない…
ヘンテコな態度に最初こそ笑ってしまったものの、それらは心を守るために身につけたもの(それらしく振る舞えばみんな離れてく=優しく接して恐れられるよりマシ)だったのが切なすぎました。
周りから疎まれて寂しい思いをしてきた分、ユヒルを辛い目に合わせないよう守ってくれるなんて優しすぎます。
もう2人でひっそり生きていけばいいんじゃないかなと思ってしまいますが、王位継承者の立場上そうはいきませんよね( ´•ω• )
・真相ルート
唯一カイゼに優しく、不治の病で亡くなったはずのお兄さんは、憎悪から怨霊のような存在になり、カイゼへの復讐を狙っていました。
ただお兄さんがカイゼを憎むようになったのは、貴族の思惑に巻き込まれたからで、元々はとても仲の良い兄弟でした。とにかくお兄さんが不憫…
お兄さんの言葉がカイゼの支えとなっていたように、お兄さんにとってもカイゼとの再会が希望だった、という描写には泣きました。
1度は折れてしまうものの、ユヒルの喝で立ち上がるカイゼの心が強すぎて眩しい。ユヒルがどんな時でもカイゼは助けに来てくれる、と確信してるのもいいですよね。
BGMも素敵で。ラストの兄との戦い付近、アツすぎて「こんな感じをあと4ルートも見られるのかぁ…!」と幸せな気持ちになりました。
タイトル回収エンド、爽やかでとても良かったです。
・闇堕ルート
どちゃくそにホラーで「最初に選んで大丈夫だった…?」と少し不安になってしまいました。
怖すぎてヒッとなる反面、求めていたのはこれだ!とテンションぶち上がり金剛になるなど感情が忙しかったです。
スーパー鬼ごっこにスイクラを思い出したのは私だけじゃないはず…
先にRの方を見たから、Nの方は幸せな感じなんだ!やらかしたことの割に良い感じに終わるなぁ、なんて思っていたらとんでもなかったです。
最後の「見たな?」が怖すぎました。
モリィ・ウッドランド CV:石川界人さん

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優しげな人ほど怖いのでは?とちょっと不安を感じつつプレイ開始。襲ってきた商人をにこやかに惨殺するなど、序盤からやばい気配がひしひしです。
ずっと北の廃墟を目指すのワンパターンになるかなぁと思っていたら、モリィは西でした。人によって目指す廃墟が違うんですね。
モリィ、実は西の魔女オッサーさんの息子だったのが衝撃でした。
しかもオッサーさんの実の息子は既に亡くなっており、今のモリィは「葬儀用の人形に彷徨う魂が宿った赤の他人」だと分かりダブルで衝撃。
元は犯罪者ギルドのトップで、自分を殺した闇商人の親玉に復讐するため、情報を集めているのでした。
オバレク、割と重要な情報が早い段階でバンバン明かされるので、引き込まれると同時に若干パニックになります笑。
モリィにからかわれたり、冗談半分に脅されたりしながら、割と穏やかに話は進みます。
しかし、ユヒルの黒目黒髪が闇商人たちの「商品」として狙われるようになったあたりでルートが分岐します。
・真相ルート
眼球大好きな敵がユヒルの眼球を狙ってくるのがキツかった(直球な感想やめろ
だって目ですよ…?ちょっと色々嫌な想像して「うわあああ」ってなっちゃいました。
もう誰かをそばに置くつもりはないと言いながらもユヒルを守るモリィ。バリバリ裏社会の人間ですが、めちゃくちゃ優しいんですよ…
最初の頃にユヒルと結んだ協力関係も、実は近くに置いて守るためだったと分かり心が温かくなりました。
被害に遭ってる子供達を助けたいけれど、過去軽率に動いて仲間を失った経験から動けずにいて。そんなモリィの心情を見抜いたユヒルが、いちかばちかカラスを飛ばして衛兵に伝えようとする→偶然仲間たちが助けてくれるシーン良かったなぁ。
仲間たちから逃げるスチルの表情が晴れやかでとても好きです。
終盤モリィがもうダメ…となりかけた時、ユヒルが「私はヒナドリじゃない!私はあなたのパートナーだ!」と叫ぶシーンもめちゃカッコよくて好きでした。ヒロインがかっこいい作品は良い…
ヒナドリたちに居場所を作ろうとしたモリィは、多分裏社会で生きていくには優しすぎたのかと。
生きるために悪事も働いてきたと思われますが、そもそもオズの国の治安が悪すぎて不幸な人間が生まれてる訳で。(国が悪い
なんだかとても切ないルートでした。
・闇堕ルート
しょっぱなから拷問で精神を破壊される展開、辛すぎる…
大切に育ててきた部下の子供たち(ヒナドリ)を商品に変えられていたことを知り、心に傷を負ったモリィは、手段を選ばずユヒルを守ろうとします。
たびたび拷問の記憶がフラッシュバックして、その度に薬で記憶を消して…の薬漬けハッピーライフ。
眼球に安らぎを感じ始めたあたりで、旅の仲間たちが眼球になって登場したり、ユヒルが眼球にされてずっと守ってあげるね♩エンドが来るのではと身構えてましたが、そこまでは行かなくてよかった(良くない
めちゃくちゃ優しいのですが、恋愛というより保護者や親のような関係性。ずっとヒナドリ呼びで1度もユヒルと呼ばないんですよね。
優しいけど目線は合ってなくて、正直なところユヒルじゃなくても…?と思えてしまいました。
モリィがふとした時に、「よしよし」って甘やかしてくれるのが好きでした。
クロード・グレイン CV:古川慎さん

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料理と気遣いができて、頭も回るパーフェクトなお兄さん。
目に映るもの全てが珍しい様子のユヒルに、オズの世界のことを教えてくれます。
話の中でユヒルの廃墟知識が豊富なことに気づき、早い段階で異世界から来たことを打ち明けることとなるのでした。
挨拶が口説き文句なし東の国のお国柄か、息をするようにドキドキするようなことを言ってくれるので、弄ばれてる感がすごかったです笑
街でからかいプロポーズされた時に、「ありがとう!二言はないよね?(満面の笑み)」で返せるユヒルが強すぎて笑いましたww
普段は頼りになるお兄さんですが、実は怖がりで幽霊や暗いところが苦手なギャップが微笑ましかったです。
クレマチスの花言葉は「甘い束縛」…これはテストに出そう(出ないから
・真相
家族や村の人たちの命を奪ったのは自分ではなかった…けれど、良かったとはなりませんよね。
どうしたら良かったんだろうという理不尽な状況で、ユヒルが村人たちの形見を探して気持ちに整理をつけさせてあげるシーン、良かったです。
モリィが親身になってくれるの、仲間への情かもですが、クロードに過去の自分を重ねていたのかな?なんて思ったり。
どん底から立ち上がるクロードの姿に心動かされるものがあったなら良いなって。攻略対象外キャラの視点が欲しいなと思ったの初めてかもしれません。
個人的にはクロードのルートはモリィの後にプレイして頂きたいなーと思いました。
これまでのルートの中で1番微糖でしたが、1番絆が感じられました。正直恋愛どころではなかったのが大きいかも。
ただ、モリィの後にプレイしたので敵がマジキチ続きでしんどい(オイ
みんな何も悪くないのにやばい奴らのせいで不幸になっていて…オバレクの世界、サイコパス多すぎじゃないです?
・闇堕
クロードの過去がかなり壮絶で可哀想以外の何者でもなかったのですが、「なぜそうなったのか」辺りがえげつなくてこれは闇堕するほかない…といった感じでした。
黒幕を即断した後、生きる目的を失い命を手放そうとするクロード。ユヒルは彼の優しさにつけこむ形で、「元の世界に帰る手伝いをしてほしい」と繋ぎ止めることに成功します。
ユヒル、本当は元の世界に執着していないし、ドロシーに頼ることだってできるので、ずるいのは承知のうえ。
結果、「ユヒルが頼れるのは自分だけ」→「自分だけを頼ってほしい」といった形に歪んでいってしまうのもやむなしでした。
あのウツボカズラが怖くてですね…
ユヒルが自分だけを頼るように、クロードが国中の人間を植物に変えていく展開が完全にホラーでした。嫌な予感が少しずつ本物の恐怖に変わっていく、じわじわ這い寄る感じが恐ろしかったです。
しかし、自分に依存させる形でクロードを生かしてしまったユヒルの因果応報感あるのが切ないところ。
お互いがお互いを必要とし合った結果だし、幸せな時間もあったのに、どうしてこうなったんだろう、どうすれば良かったんだろうに尽きました。
【闇堕への一言】
・闇堕ルート中に見る幸せな夢はだいたいやばいやつ。
余談ですが、ちょっとボロボロの黒マントに大鎌なクロードのビジュアル、カカシっぽさが感じられてめちゃくちゃ好きです。
ノイル・ベスティア CV:鈴木崚汰さん

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旅慣れないユヒルに対し、「旅行気分でいるなら俺が切り刻んでやる」など、過激な発言が飛び出すのでどうなることかと思いましたが、厳しいのは最初だけでした。
むしろ、ユヒルの簡単に人を信じてしまうあぶなっかしさを指摘し助けてくれるなど、大変親切。
後に焦って八つ当たりしていたのだと謝ってくれるあたり、不器用さんなのかなとほっこりしました。
ユヒルもユヒルで見た目で怖い人かなと思ってたことを正直に謝り良い雰囲気。その時のびっくりしたようなノイルの反応が可愛くてですね。これまでも見た目で苦労して来たんだろうなぁ…と窺えるのでした。
実際ユヒルがメンバーの中で役に立たないのは事実(むしろ黒目黒髪なだけでかなり迷惑をかけている)だし、正直いつも守ってくれてみんな優しいなくらいに思ってた冷たい私がいます(すみません
・真相
ノイルと心の中にいる幼いノイルとの会話が切なくて胸がぎゅっとなりました。
昔から何を言っても信じてもらえず、周りから人が離れていってしまうことを恐れていたノイル。
そんなノイルを、ユヒルはどんなことがあっても嫌いにならないと励まします。
かなり後半になってから、足手纏いと言われるシーンで「えぇ…?」となってしまったのですが、まさか作戦とは思わず1本取られた気分でした笑
敵が強すぎてハラハラするシーンは多いですが、戦う力がなくても自分なりの方法で背中を預け合う2人がカッコよかったです。
・闇堕
ゲス野郎を倒した後からお腹が空いて仕方ない様子のノイル。絶対廃墟の主を取り込んじゃってますよね…?と最初から嫌な予感しかしません。
ユヒルを美味しそうだと思う気持ちが日に日に強くなっていき、離れても追ってくるのが恐怖でした。
何しろ好き<<<<<食べたいって感じなので。痛そうなのはキツいです。
ノイルの闇堕エンドはバッド&バッドな感じだったので萌えより恐怖が勝りました。
単独行動だったり大事なことを報告しなかったり、判断ミスの積み重ねで悪い方にいった感じがすごかったです…
Yエンドの方で敬愛する王子に討たれ、愛するひとの腕の中で息を引き取る終わり。悲しいのですが、魔物化してしまったノイルにとって、多分これ以上ない終わりで美しかったです。最後まで化け物に抗った気高い騎士、カッコ良かったです。
・Lエンド:2025年こんな闇堕エンドは嫌だ大賞
ドロシー CV:堀江瞬さん

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ユヒルに対して超過保護、細胞の1つ1つに至るまでしっかり面倒見てくれる気満々のちょっと発言が危ないお兄さん。
ユヒルと会ったことがありそうな雰囲気ですし、時々長く生きてそうな発言をするのが引っかかっていました。
1章から衝撃でビックリ。バチバチに運命枠&情報量が多すぎてちょっと感想長くなります…笑
・真相
まさかユヒルと一緒に異世界転移した日本人だったとは。
今の体は1000年前の王様のものとのことですが、いったい何があったのやら。
オズの国という国名の由来や料理なども、1000年前にユヒルたちが持ち込んだものっぽくて、そういうことだったのかぁと驚きの連続でした。
竜巻によって1000年前のオズの国へと飛ばされてしまったユヒルとトウト(ドロシーの本名、=ニックネーム:トト)。2人は言葉のわからない国で元の世界へ戻る方法を探りながら精一杯生きることに。
共通ルートみたいに、2人で廃墟を巡る旅をしていた時期があったんですね。しかし旅をするなかで実は日本が竜巻で壊滅し、帰る場所が失っていた事実を知ってしまう…
あまりにも辛い展開ですが、支え合って生きている2人の関係性が尊くてですね。痛みを共有できる相手がいて本当に良かった…なんて思ってしまいました。
その後、ユヒルに想いを寄せる国王の暴走でトトが命を奪われるも、逆に体を奪い取って蘇る
→国王の呪い?で羽が生えた姿を国民たちに目撃され、黒=不吉のイメージが世界に根付く
→世界から黒目黒髪への偏見が消えるまで、ユヒルはトトによって異界に匿われた
…のだと語られますが、実際にはユヒルの願いの力で暴走した異界が、ユヒルを生贄に取り込んで落ち着いていたというのが真相でした。
ドロシーはユヒルの代わりに異界に行く覚悟で、チャンスを狙っていたのですね。
思えばこれまでのルートでドロシー自身がユヒルを幸せにしたがるそぶりがなかったのを不思議に思ってましたが、2人一緒に幸せになる道はないと知っていたからなんですね。
ユヒルはどこから来たのか、ドロシーとの関係はなど、色々な部分の謎が解けてすっきりでした。
ドロシーと名乗っていた理由が、「異世界から来た少女の名前=ユヒルの存在を自分に刻んでおきたかった」だったのもう…愛が深すぎて尊死しました(´;ω;`)
他ルートでは誰かにユヒルを託してひっそり異界に取り込まれてたってこと…?ドロシーちょっと設定が強すぎて他のキャラに行ける気がしませんね?
…ということで、最後に攻略して良かったなと思います。
しかしユヒル、割と敵キャラに気に入られやすいというか、やばい奴ホイホイすぎません?(オイ
・闇堕
悪魔に乗っ取られてドロシーの体をナイフで何度も突き刺してしまうユヒル。
ドロシーの驚異的な回復力でことなきを得ますが、旅を終えてもドロシーを刺した感触と記憶がいつまでも残り苦しむことに…
ドロシーの言葉がないと許された気がしない不安定な精神状態となるなど、トラウマを抱えたユヒルはどんどんドロシーに依存せざるを得なくなります。
ドロシーはドロシーで、大切な人を苦しめても記憶に残りたい一心で、歪んだ愛情を向け続けるのでした。
闇堕ルートから進めた結果、分からないことが多くて「?」となったので、真相からの方が良かったのかもです。
あと闇堕ルートに入ってすぐのスチルがなかなかに怖くて震えました。
真相クリア後の追記:
やはり真相→闇堕の順にクリアした方が理解が深まりそう。しかしドロシーを最後に攻略していた場合、あの闇堕エンドで物語を締めくくるのしんどい気が…笑
総評
ストーリー : (4.5 / 5)
グラフィック : (5 / 5)
音楽 : (4 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : S
プレイ時間は1ルートにつき大体3〜4時間ほど。
短すぎず長すぎず程よいボリューム感。なにより情報を出し惜しみせず、テンポよく進むのが良かったです。
クリア後のおまけ要素はおそらく「ご褒美ボイス」のみ。
コンプスチルや後日談がないのは残念ですが、ボイスのシチュエーションがバリエーション豊かで聴き応えあります。
病み系ボイスもしっかり用意されてるあたりポイント高かったです。
何度でも書きますが、読んでいて不快になるレベルで残酷な敵・描写が出てくるので苦手な方は要注意。
1ルートならまだしも多くのルートがそんな感じで、割と表現もグロめです。
病みは平気、という方でも暴力・グロが苦手なら要注意です。

ピオフィ・終ヴィルがキツかったんだけどどうかな?

個人的にはその2作品よりウワッと思う描写多かったかな…
まとめ
・甘さが控えめでも恋愛過程がしっかりした作品が好きな人
・選択肢は好きなものを選びたい人
・病み展開が好きな人(要グロ耐性)
正直、病み要素に期待して購入したのですが、作品としてめちゃくちゃ面白く満足度高かったです。
病み好きの乙女ゲーマーさんはもちろん、恋愛過程がしっかりした作品をお探しの方にもおすすめです。
甘さはかなり控えめだったのでFDが出てくれたらなと思います。(出たら絶対買います!
久々の病み推し作品で病み成分が補給されて大変幸せな気持ちになりました。
しかし、公式サイトのアイコンにも病みverが用意されてるの、手厚すぎませんか?笑
長くなりましたが、お付き合い下さりありがとうございました!
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