本記事では『レッドベルの慟哭(レドこく』のフルコンプ感想を、作品紹介 → 個人的レビュー → 各ルート感想 → 総評 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・面白かった点、いまいちだと感じた点
・主人公(ヒロイン)や声優の情報
・ストーリーのネタバレ感想
・個人的な評価を☆1~5で判定
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。

- メインからサブまでキャラクターが魅力的
- 大ボリュームで満足感高めな骨太ストーリー
- 最初から最後までイラストが綺麗
- しんどい展開が多め
- 探索パートの操作性×
- 恋愛的な甘さ控えめ
『レッドベルの慟哭(レドこく』作品紹介
そんな感じなの!?と驚きっぱなしだったレドこく感想

『レッドベルの慟哭』(読みはレッドベルのどうこく)は、2025年6月5日にボルテージから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。
現在のところ、販売形式はダウンロード版のみ。
国王から勅命を受けた人類最強の8人が、ヴァンパイアの世界「ニュクス」へと潜入する物語。
しかしニュクスではさまざまな罠が待ち受けており、圧倒的不利な状況での戦いを強いられることに…
吸血鬼を倒して最強無双する話かと思ってたら全然違いました\(^o^)/
「そういう感じだったの!?」と言いたくなる展開とシステムにびっくり。
そうなんです。この作品、ネタバレ無しに語れることが本当に少ないんですよ…
ということで、ほとんどの内容はネタバレありゾーンに格納させて頂きますが、良い点・気になった点や面白かったかだけネタバレなしゾーンに置いていきます。ゆるっとお付き合い頂ければ幸いです!
ボリュームがすごいしキャラも良い!システム的には好みが分かれそうな作品
クリアまでのプレイ時間は25時間~30時間ほど。
のろのろペースでも1週間以上かかったため、結構なボリュームでした。
文章を読み進めるタイプの作品と思いきや、1マス1マスキャラを進めてマップ内を調査する探索パートも。
探索中のイベントマスでは仲間との会話のほか、いきなり即死バッドエンド行きとなるイベントも発生するので油断できません。(探索中に死亡した場合も、探索パートの初めからやり直せるのでご安心ください)

ストーリーはシリアスで序盤から衝撃的な展開も。全体的にキャラが魅力的で、敵も味方もとても良かったです。
萌えはありますが、恋愛的には薄味で物足りなさを感じました。
→その理由(ネタバレ有り)
実は本作、テン魔女によく似たシステムを採用しており、長い一本道のシナリオの中で色々なキャラにスポットが当たる→最後に選んだキャラとのエンディングが見られる方式です。
ただ、テン魔女には「◯◯の章」といった個別ルートが用意されているのに対し、本作には明確な個別ルートは存在しません。
一本道シナリオの中でアシェル①→ロドス①→ギャレット①→アシェル②……といった調子に、色々なキャラを順番に掘り下げていく形でした。
萌えられるシーンはあるものの、色んなキャラの間を反復横跳びするので、少し気持ちが忙しい…
個別ルートほどの掘り下げもないため、ちょっと恋愛的に物足りなかったです。
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ストーリー&ヒロイン紹介
人間は脆く儚く、美しい
人間とヴァンパイアの鮮烈なる戦いが今、幕を開ける――
紅鈴樹(レッドベル)が大地の中心に聳え立つ、陽の光が降り注ぐ国『ヘーメレー』。
王制の続くその国で、人間たちは穏やかに、平和に暮らしていた。
――赫きの日(かがやきのひ)が訪れるまでは。
その日、ヘーメレーに突如として現れたヴァンパイア。
人間を捕食し、貪り、蹂躙し、多くの人々が大切な家族を、恋人を、友人を永遠に喪った。
ヘーメレーのとある街で、そんなどこにでもある悲劇があった。
独り残された少女は絶望と屈辱の中、復讐を誓い、ヴァンパイアに対抗するハンターへと成長した。
そしていつしか『Elpis7』――希望と呼ばれる者の1人となった。
ある日彼女は差出人不明の手紙を受け取る。
手紙に記された館にはハンターたちと王国騎士が待ち受けていた。
集められたハンターたちは勅命を受ける。
「ハント部隊を結成し、ヴァンパイアの世界『ニュクス』へと侵攻せよ!」と。
待ち望んだ機会、歓喜に震える少女。
しかしそれは、世界の命運をかけた遊戯のはじまり。
遊戯のように駒を動かし、駒を見捨てて、駒を隠して――
最後に残るのは一体いくつ?
ヒロイン紹介
主人公:ジュリエット・ローズ(名前変更可能)

最高峰のヴァンパイアハンターElpis7の1人。
唯一の肉親である兄をヴァンパイアに殺され、復讐を誓い、ヴァンパイアハンターとして生きてきた。
憎しみに飲まれた姿を表に出すことはなく、強く美しくヴァンパイアを狩る姿から、救世主として人気を博している。
戦いだけでなく、プライベートな面でもしたたかで、ヘーメレーの住民たちから、勝負事を持ち掛けられた際はちょっとしたイカサマをすることも。
ヴァンパイアの世界・ニュクスへの入り口が見つかったと聞き、復讐を果たす千載一遇の機会に心を燃やす。
引用元:https://products.voltage.co.jp/redbell/
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
基本的に一本道のため、おすすめ攻略順などはありません。
攻略キャラクター&キャスト紹介
キャラクター | キャスト |
---|---|
キーラン・ローウェル | CV:江口 拓也さん |
ギャレット・ウェルキン | CV:浪川 大輔さん |
アシェル・トンプソン | CV:岡本 信彦さん |
ロドス・ハートフィールド | CV:河西 健吾さん |
ふわっと全体ネタバレ感想(ネタバレON/OFFボタンあり)

続きを読む
まさか何度も時間をやり直すループ系の物語とは思いませんでした。
本作は失敗するたび時間を巻き戻り、追加される選択肢で新しい可能性を開いて少しずつ真実へ向かっていく死に戻りゲーです。
1つ選択肢を試してダメだったら巻き戻る→新たな情報を得て選択肢が増える…といった感じに話が進みます。
話の進みはすごくゆっくりですが、世界の謎や仲間達の抱える事情が少しずつ明らかになっていくのが面白い!
1歩進んだかと思いきや、新しい謎が無限にわいてくる…しかも失敗の連続で苦しい時間も長いのですが、希望が見えてきて現状を打開できた時の爽快感が半端なかったです。
難点は時間をいったりきたりするので、自分が今どの場面にいるのか分からなくなること。
ロドスといい感じに共闘した直後にアシェルと添い寝していたりするので…笑
瞬時に今がいつか判断して頭切り替えられるジュリエット、凄すぎません…?
気になるキャラに集中できないまだるっこしさはあるものの、お話は面白くて満足度高かったです\(^o^)/
何より吸血鬼ものにあって欲しいシチュが詰まっていて良かった…!ヒロインが吸血鬼化するエンドもありますしね(思いっきりバッドエンドですが笑
***
バッドエンドに行き着くたび、謎の空間に飛ばされるジュリエット。
どうもジュリエットの本体は謎の空間におり、神的な存在とゲーム(チェス)をしているようです。
その際、盤上の駒を戻すことで時間を巻き戻せるんですね。
神が何者でなぜゲームをしているのか、最初のうちは一切語られないため、「そうなんだー」位で読み進めるしかありませんでした。
神的な存在は白いふわふわした可愛い子なんですが、どうも邪悪というか…無邪気で分かり合えない感が凄まじい奴なのでした。
序盤から中盤くらいまでは、ヴァンパイア強すぎてずーっと人間側劣勢が続くので、読んでいてテンション下がりまくりでした(オイ
でも人間とヴァンパイアの戦いは物語の一側面でしかなく、黒幕的な上位存在がいると分かってからはデュエルが些細なものに思えるのでした。
主人公は戦える&強い設定ですが、武器のニードルガンが接近戦に弱い関係上、あまり強いように思えませんでした。
ヴァンパイアなんて気づいたら背後にいるような超人ばかりですしね。
序盤は射撃外す→その程度か!遅い!ブン→避けられない!みたいなシーンが多くて「本当に強いの?」と思ってしまったのは内緒の話。
なんて、最初のうちこそ失礼な感想を抱いてしまった私ですが、辛い状況でも攻略対象たちを救いたいと願う心の強さが素敵です。
最後の週では満を辞してキーランが大活躍。
ここまで本当に長かった…!
正直、最初に死んでしまった時は絶望感半端なかったのですが、elpis’8の集合絵にキーランが加わった時、めちゃくちゃテンションが上がりました。
色々とんとん拍子に進んでは行きますが、丸く治って何よりです。吸血鬼の姉弟は意外な立ち位置でしたね。
余談ですが、ラストに至るまであまりにも失敗の連続なので、プレイ中頭の中でずっとピタゴラスイッチの「がんばれ!装置153番のマーチ」が流れ続けていました笑。(失敗失敗失敗~予想外の失敗~って曲です
***
・アシェル
opムービーを見た時、「ん?牙がある…?吸血鬼なのかな」が最初の印象でした。
実は短命のダンピール(人と吸血鬼のハーフ)であり、生き延びるための取引をしたヴァンパイアを勝たせるために動いています。
放っておくとメンバーを殺し始める危険人物ではありますが、事情を知ってしまうと憎めないというか…お互いがお互いを生かすために必死な様子が辛くて尊くて泣けてきました。
自分でもよく分かりませんが、牙がなくて血が吸えない描写にすごく萌えましたw
なぜかは分からないけど可愛いと思ってしまった|←樹海| ┗(^o^ )┓
寿命問題が解決するくだりは正直ご都合主義ですが、2人揃って幸せになれて良かった…
欲を言えばアシェルが指輪を渡すシーンはスチル付きで見たかったな、と思います。
・ロドス
ヴラドに王位を奪われたニュクスの元王子。首輪を介して魔力を奪われる道具にされている。
ヴラドの魔力を持ち、唯一彼に対抗できるジュリエットを利用するため誘惑してくる。
全てが解決した後のロドスは押せ押せ溺愛モードに突入。
告白をあっさり蹴られる不憫さ。ジュリエットが帰らないよう、へーメレーへの入り口に門番置いたりな必死感が可愛かったです。
ロドスのエンディングはなんとなくFDに続けられそうな終わり方。
異種族ゆえの寿命問題の行方が気になりますが、正直ジュリエット、ヴァンパイアになったらいいんじゃない?とずっと思ってました笑
・ギャレット
真面目すぎるけどきちんと部下を知り見守ってくれる良い上司。
同僚とロップのくだりで「人間だった頃の知り合いなのかな?」とぼんやり思っていたのですが、最後のあい…ぼう…で涙腺爆発してしまいました。
ギャレットはいつも真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれるのがとても良いです。
ラストの2人赤面スチル可愛かった…!
・キーラン
キーランが登場するのは序盤と終盤の本当に最後の方だけなのですが、運命力(?)が半端なかったです。
過ごした時間は短くても、ずっと戦いをそばで見守ってくれていた戦友であり1番の理解者なので恋に変わっても何の不思議もありませんでした。
始祖や天使戦で見せるキーランとジュリエットの信頼感がとても良かった。
全て終わった後に始まるキーランルートも非常に大団円感ありました。
母親からの愛情も人との接し方も分からないキーランとジュリエットのやりとりが温かくてですね…
なんとなく他ルートよりジュリエットがお姉さんに見えると思いつつ見守ったのでした。よくよく考えたらキーランの方が年下ですしね。子守唄を歌ってあげるシーンが好きでした。
全てが終わった後のキーランルート、正直蛇足感あるんじゃ…なんて思ってましたがとんでもなかったです。
総評
ストーリー : (4 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (4 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : A
ストーリーは文句なしに面白い!ですが気になる点もちょくちょくありました。
まず、ムービーがスキップできない点。
起動してopを見た後、本編で改めてopが流れる時にスキップできなくてぐぬぬ…となりました。(EDムービーも同様

あと探索パートの操作性がいまいちです。
左スティックが使えず方向キーの入力しか受け付けない。1マス1マス手動で移動させる必要あるのが面倒でした。
行き先を選んで一気に移動できるようになれば、だいぶ改善されるのではと思います。
乙女ゲームとしての満足度は正直低めですが、純粋にノベルゲームとして面白かった…!
とにかくキャラが魅力的で、全員が背中を預けられる仲間といった感じの信頼感がとても良かったです。サブキャラに惹かれた方もプレイして損はないのではと思います。
まとめ
・吸血鬼を題材にした作品が好きな人
・糖度控えめでもシナリオがしっかりした作品を遊びたい人
・イラストに惹かれる人
ネタバレ無しに語れる部分が少なく、全体的にふわっとした感想になってしまい申し訳ありません。
個人的には「面白かったけどシステムが好みじゃなかった」のが少々惜しいポイント。
ネタバレ部分で触れている本作と似たシステムの作品は、間違いなく私の乙女ゲーム人生の中で上位に入る大好き作品なのですが、レドこくに求めていたのはコレじゃないんだ…!となってしまったんですよね。(失礼な感想で申し訳ないです
物足りなかった恋愛面を補ってくれるFDが出ることに期待したいと思います。ボルテージさんなら出してくれるはず…!(謎の信頼感
長くなりましたが、お付き合い下さりありがとうございました!
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