本記事では『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』のフルコンプ感想を、作品紹介 → 個人的レビュー → 各ルート感想 → 総評 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・面白かった点、いまいちだと感じた点
・主人公(ヒロイン)や声優の情報
・個別ストーリーのネタバレ感想
・個人的な評価を☆1~5で判定
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。

- ヒロインの復讐劇を描くドラマチックなシナリオ
- 魅力的な世界観
- やや展開早め&ボリューム控えめ
- 調査パートにより周回が大変
『ミストニアの翅望』作品紹介
舞台は妖精に守られた国。全てを失ったヒロインの「復讐」を描く異色の乙女ゲーム
『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』(略称:ミストニア)は、2024年7月18日にオトメイトから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。読みは「ミストニアのきぼう」です。
イラストを担当するのは『サンドリオンパリカ』『明治活劇 ハイカラ流星組』などのキャラデザ・原画を担当された清白かりんさん。
最大の特徴は、なんといっても攻略キャラクター全員が復讐相手という異色さ。
目的のために過酷な道を突き進むローズが行き着く先は恋なのか復讐なのか。選択肢次第で変化する結末が見どころとなっています。
サクサク進むボリューム感が良い
プレイ時間は共通ルート3~4時間、個別ルートは1人つき2~3時間ほど。
若干展開が早いなと感じることもありますが、お話がスピーディーに進むので集中して読み進められる点がGood。個人的にはちょうど良い長さだと感じました。
物語開始時点では、ローズが復讐に至った経緯や協力者、敵の情報など、まったく背景が分からない状態からスタートしますが、物語を進めるうちに少しずつ見えてくる仕組みとなっています。
共通ルート時点でそれぞれの個別に関わって来そうな情報がガンガン明らかになるため、先が気になって仕方ありませんでした!
個別ルートに入ってからも、他キャラクターの出番が多く、推しが決められないレベルで全員良かったです。
復讐全振りから三角関係まで。復讐の果てに行きつく3種類のエンディング
エンディングは1キャラにつき3種類存在します。
- 夜明けエンド……恋を選んだ先に待つハッピーエンド
- 道化エンド……攻略対象に自分なりの復讐を遂げるエンド。
- 迷い路エンド……色々な事情から攻略キャラクターと袂を分ち、他のキャラとの協力関係を結ぶ三角関係的なエンド。
道化エンドはいわゆるバッドエンドに当たりますが、主人公より攻略キャラにとってのバッド的な内容です。
迷い路エンドでは、他キャラを巻き込んだ三角関係に発展し、まさに一味違った物語が楽しめます。
三角関係となるキャラはルートごとに固定されており、予想しながらプレイしてみるのも面白いかもしれません。
迷い路エンドのキャラ組み合わせは以下の通り。公式サイトから確認できますが、一応伏せさせて頂きます。
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- エドワード×主人公×ライナス テーマ:幼馴染
- アルフレッド×主人公×ルーカス テーマ:共犯関係
- アスコット×主人公×ジョン テーマ:ある人物の関わり
レビューはこちら
ストーリー概要
誰にも譲らない――これは私だけの復讐劇<<ものがたり>>
妖精女王により繁栄を極める王國【グランド・アルビオン】。
光と影が混在する19世末、その首都郊外に建つ名門貴族の邸に、
ひとりの新人メイドがやってくる――。
ある日突然、家族も親しい人々も住んでいた村も奪われたアプローズは、
自分から全てを奪った相手に必ず復讐することを誓う。
そして8年後――
素性を隠し、復讐候補者の邸で働きながら真相を探し始める。
「本日より誠心誠意お仕え致します」
國を守る麗しの貴公子たちとの邂逅がもたらすものとは。
そして彼女が選ぶ道とは――。
――数奇な運命に囚われた少女の復讐劇、ここに開幕。
ヒロイン紹介
主人公:アプローズ=E=ランドルフ(名前変更可能)

元ランドルフ公爵家の長女。
とある理由で一族がローアンから逃亡したあと、山奥の村で生活をしていた。
家族も周囲の人間も皆殺しにされたことで、すべてを奪った者たちへ復讐を誓う。現在は常に無表情で感情を揺らさない鉄仮面に。
引用元:https://www.otomate.jp/mistonia/
復讐の手段のひとつとして、自身が持つ「視妖の手」を強化する契約をオベロンと結ぶ。
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「ここでこの人を助けておいたら恩を売れるかも」といった打算的な考えで動く場面が多く、乙女ゲーム主人公ではなかなか見られない行動が面白かったです。(根はとても優しい子です)
護身術の心得があり、いざというとき自分の身を自分で守れるのも好ポイント。掃除も盛り付けも完璧な超有能メイドですが、料理の腕だけ壊滅的なのがちょっとかわいいなと思いました。
共通ルートではことあるごとに攻略キャラから構われるため、「一介のメイドなのにいいのかな?」と心配になることもしばしば。メイドのダンスレッスンや買い物に付き合ってくれる次期当主たちよ……
黒髪+メイド姿はオベロンの力で変装した姿。本来の髪色は金髪です。アプローズが妖精の翅を出した姿はなかなかレアですが、色合いが綺麗で見るたびにワクワクしました。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは6名。
以下のキャラクターに攻略制限があり、初回で攻略できるのはアルフレッド or ライナス or ルーカスの3名です。
エドワード・アスコット:アルフレッド・ライナス・ルーカスのうち2名クリア後に解放
ジョン:エドワード or アスコットクリア後に解放
真相ルート:ジョンクリア後に解放
なお、本作は公式Twitterにておすすめ攻略順が紹介されています。
アルフレッド → ルーカス → ライナス → アスコット → エドワード → ジョン
【INFORMATION】
— ミストニアの翅望【公式】 (@Kibou_otomate) July 10, 2024
発売まであと8日……
本日は公式による『おすすめ攻略順』をご紹介🕊
もちろん気になるキャラから進めるもよし――
最短で物語の核心へ迫るのもよし――
一部キャラには攻略制限がかかっております。
攻略制限については、引用RPをご覧ください。#オトメイト #ミストニ https://t.co/UD3CBhnoCS pic.twitter.com/JFz3iJ3B8R
参考までに私は、ライナス → ルーカス → アルフレッド → エドワード → アスコット → ジョン → 真相の順に攻略しました。
ルーカスルートはアルフレッドルートの内容に触れるため、個人的にはアルフレッドより後に攻略した方が良いと感じました!
攻略キャラクター&キャスト紹介
キャラクター | キャスト |
---|---|
エドワード=バーンスタイン | CV:田丸 篤志さん |
アルフレッド=クレスウェル | CV:梅原 裕一郎さん |
ライナス=ウォード | CV:梅田 修一朗さん |
ルーカス=サリヴァン | CV:鈴木 崚汰さん |
アスコット=リンデル | CV:福山 潤さん |
ジョン | CV:白井悠介さん |
個別ルート感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
ライナス=ウォード CV:梅田 修一朗さん

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初恋の少女に似ているローズをたびたび気遣う、天真爛漫な少年。
実は幼い頃、森で傷ついて倒れていたところをアプローズに保護されたことから面識あり。アプローズは思い出の少年がライナスだと気づいていない。
立ち位置的には女王の忠実な猟犬といった立場で、可愛らしい見た目とは裏腹に超武闘派。
反女王派には容赦なく、子供であっても即座に足の骨を折ろうとするなど過激さが見え隠れします。女王をどうにかしたいローズにとって、1番厄介な敵といっても過言ではない存在です。
普段はぽわぽわしているのに不穏な気配に敏感で、ON-OFFがスッと切り替わるところが良きでした。
ただローズに対しては初恋ブーストからの照れが可愛らしくて、ギャップ萌え……と思いながら読み進めました。(オイ
とりあえず気になったのが、過去のライナスが村襲撃の原因に絡んでいるのか否かだったのですが、まあ当然絡んでますよね……
ライナスの密告で村が滅びた事実を知ったローズは、村を滅ぼしておきながら未だに初恋の少女を想い続けるライナスに怒りを燃やします。
しかし、実はローズにとってもライナスは初恋の相手だったのです。復讐心と愛情の板挟みが切ない。幸せになる未来が見えませんね……
ライナスのスタンスは女王を守る使命>ローズへの想いなので、中盤ピリピリしていて怖ッでしたが、お互い初恋相手だと気づいてからも敵対する道しかないのが辛くて。
幼い頃のライナスが、最初から裏切るつもりでアプローズに近づいたのではないと分かったのだけが救いでした。
ローズがナイフを手に向かって来ても、ライナスは避けないような気がする。(むしろ断罪されるの本望くらいに思ってそう)もはやお互い差し違えるのが幸せなんじゃ?とすら思ってしまいます。
そうして迎えた最終決戦。お互い武器を構えて対峙するシーン、めっちゃ切ないんですが、スチルの2人の穏やかな笑顔に胸がいっぱいになってしまいました。切ない……
みんな誰かに執着しているあたり、本作のテーマは執着なのかな?と思いました。
これからが大変そうな終わりでしたが、特にラスト付近のスチルがめちゃくちゃ綺麗で眼福でした。
ルーカス=サリヴァン CV:鈴木 崚汰さん

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実はアプローズの兄・ライナーの親友だったルーカス。
最初から正体に気づいたうえで黙っていてくれるので、アプローズからの好感度が高く、優しさの積み重ねでどんどん好きになっていくなぁという印象でした。
こんなに優しい人が過去の事件に関わっているなんて思いたくない。兄の友人だから自分に味方してくれるのでは?なんて期待を抱いてしまうのも分かりみしかなく。
しかし五家の跡取り的立場から、事件に無関係なんてあり得ないお話。ローズへの優しさの裏には、兄の死に加担したことへの罪の意識が見え隠れします。
ルーカスが兄の死に立ち会っていたとしたら、妹を託されていそうだなぁと。
危なっかしくて目が離せない……みたいな態度で温かく見守ってくれる、頼れるお兄ちゃん的な立ち位置が良かったです。
ルーカス、思ったよりだいぶ陰キャ要素は控えめでイケメンでしかなかったです(笑
平和な終わりで幸せになれそうで良かった……!
道化エンドのルーカスの目の前で、女王に自分を殺させるという復讐の仕方。女王にルーカスにも攻撃力が高すぎてヒッとなりました。
女王は本当にローズ……を通した誰かのことが大切なんだな。女王の器には文字通りの器じゃない意味があるのかな。
・迷い路エンド
悲恋切ないな……と思いながら読んでいたのに、ギャグみたいな終わり方で温度差に風邪をひきそう。他のどのエンドよりも乙女ゲームしていましたね。
アルフレッド=クレスウェル CV:梅原 裕一郎さん

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自分を探るアルフレッドに対して、ローズは「逆に情報を引き出してやるぞ」と序盤からバシバシ仕掛けていくので、見ていて面白かったです。
五家の当主でありながら、反女王勢力「落日のワタリガラス」のリーダーでもあるアルフレッド。
組織に勧誘されたローズは早い段階で正体と目的を明かし、アルフレッドはアルフレッドで、8年前の実行犯を自分だと告げます。
最悪の状態から始まる関係がどう変化するか、アルフレッドとローズのピリピリした駆け引きは見どころの1つかなと思います。
基本的にローズはアルフレッドに対して手厳しいので恋愛が始まる気がしませんでしたが、世のため国のためにしか動いていないアルフレッドに次第に心惹かれていきます。
他ルートでもそうですが、「憎いけど愛おしい」というままならない感情に振り回される様子が切なかったりもどかしかったり。
めっちゃ憎んでいたのに好きになっちゃうんだ?みたいな気持ちもないではないのですが、それもこれも攻略キャラクターたちが揃いも揃って復讐対象なのに、魅力的すぎるからいけないんだ……
リリィ様とアルフレッドが婚約する流れは必要だったのかな?とモヤりましたが、ゴネリルの反応を見るにやはりリリィ様には何かありそう感がすごい。後のルートに関わってくるであろうリリィ様怪しい感を出すために必要だったのかなぁ。
恋愛はだいぶ薄味でしたが、敵対関係にありながらもお互いのことは信頼してる、パートナー的な萌えが素晴らしかったです。2人とも有能すぎて。
個人的にジョン&ルーカスと一緒に妖精郷に旅立つ迷い路エンドが好きでした。絶対に諦めないアルフレッドのその後が気になります。ルーカスに横から掻っ攫われた形なので……
・リリィ様怖い。絶対妖精の羽とかコレクションしとるやろ……フィリップもグルでしょう。
・オベロン、ティア様のこと愛してると言いながら傷つけても問題なし、髪を引っ張ったりするDV夫感がちょっと苦手。
エドワード=バーンスタイン CV:田丸 篤志さん

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ノブレスオブリージュを地で行く貴公子様。
エドワードのバーンスタイン家では、使用人に好きなものを1つ買ってあげる習慣があるそうで、待遇良すぎますね……ぜひ働かせて頂きたい(お前には無理だ
これまでの情報から、エドワード父は過去アプローズ母の婚約者だったのかなぁと予想できます。アプローズが思い人の娘だと知ったらどんな反応をするのか、ぶっちゃけそこが1番気になりました。
結論から言うとエド父に同情の余地は一切ありませんでしたが、終始バーンスタイン親子の確執と愛情が感じられるお話でした。
エドワードは一点の曇りもない光属性で、自然とローズの心を動かしていきます。アプローズに手を汚させないために復讐を引き受け、幸せに生きてほしいとまで言ってくれる優しさにグッときました。
しかし家庭環境に難がありすぎて周りのきな臭さが半端なく……
リリィ周辺の話が最後まで明らかにならなかったので、後のルートに持ち越しなのかな。
ジョンについてあれこれ予想できるような情報も散らばっていて、今後がちょっと怖くなったり。
あとニコラスがなぜアプローズにとどめを刺さなかったのか、すごく気になったのですが、正しく断罪を望む主の意を汲んだからなのかなぁとか予想しました。
アプローズの復讐の火、小さくなってもふとした瞬間に一気に燃え上がりますよね。
道化エンドは親父とエドとで二股するのかと思っていたら(オイ)、アプローズが別方面で完全にやばい女になっててヒッとなりました。
エドワードからの愛情、あんなにまっすぐ向いているのに可哀想すぎる……
迷い路はNTRレベルの高い(?)エンドで、これまたエドワードが不憫な状況に。女王がいなくなった後のライナスはそれでええんか?と思ってしまいましたが、クーシーのサガ的にああなるのかな。
アプローズへの初恋がもはや盲信レベルでちょっと気持ち悪いまでありました。いえライナス好きですが、好きですが……!家族のような関係の一族まで犠牲にしちゃうのはちょっと、そこまでする?みたいな気持ちになっちゃいます。
しかしエドワード、思いが通じていたはずの彼女がいきなりいなくなったかと思ったら、親友の婚約者として紹介されるとかなんという地獄。もっと早くアプローズに会いに行ってれば……
みんながみんな1人の人間に執着しているので、妻も主も大切に思うニコラスさんの生き様が新鮮で良かったな、なんて思います。
妖精たちの異質さと不器用さが垣間見えたルートなのでした。
アスコット=リンデル CV:福山 潤さん

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攻略キャラの中で1番情報が少なく、どう転ぶのか予想できないのがアスコット。
ライナスのルートでアプローズにナイフを渡すあたり、女王打倒には協力的ですが、討伐に成功したあとふらっといなくなってしまうので目的が謎なんですよね。
とりあえず人間ではなさそう。チェンジリングで人間と入れ替わった妖精で、力の弱い同胞の羽を狩る女王を憎んでいる的な……?などと予想しながら進めました。
早い段階からアスコットはローズの目的を見越した上で、恋人となって自分を利用しろと言ってくるので、先が気になって仕方ありません。
気まぐれなうえ残酷だし、危険な男感が凄まじくてこの人で大丈夫……?と不安になりますが、ローズは飽きられないよう上手く立ち回ります。
肩書き上は恋人ですが、デート1回1回に戦感があり、緊張感がすごかった。
そんなわけで恋人契約?を結んだ後も甘さは皆無なのですが、ローズとの関係にちょっかいを出されそうになると絶対零度なオーラを放ちながら相手を威圧するアスコットさんに萌えました。
この執着と気まぐれさ、紛れもなく純妖精の風格……恐ろしい男っ。
余裕綽々だったアスコットがローズの言葉に心動かされて一転、ベタ惚れになるのが面白かったのですが、百戦錬磨のチャラ男が初めての恋に戸惑ってたじたじになるの、最高ですよね……
あとお兄様が生きていたのが今世紀最大の朗報だと思います。ルーカス良かったね……夜明けエンドで2人の再会シーンが見たかったな、なんて。
・ただの純妖精ではなくプーカそのものだったとは驚きました。他の四大公爵家の始祖たちはどうなったんだろう?
・オベロン、ただ嫌なやつだと思ってましたが一応ローズに情があったんだな。
ジョン CV:白井悠介さん

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ジョンは何かを隠していますが、ローズ一筋、母親と呼ばれるくらいの過保護なので悪いようにはならないだろうという謎の安心感がありました(笑
しかしスポットが当たったことで改めて、ジョンもローズも一般人と感覚がかけ離れていてビックリ。色々なことに疎いというか、浮世離れしているレベル。
というより過去のジョン、いい感じに人間味が薄くて妖精感が半端ないのです。
それもそのはず、ジョンはオベロンがアプローズを手助けするために作り出した写し身でした。色合いだけでなく見た目から既に似てますもんね……
ジョンの行動がどこまでジョンの意思によるものなのか。全て目的のためにオベロンがやらせていることじゃないのか、ジョン自身にもわかりません。
幼馴染であるかのように記憶を改竄されていたこと、騙されていたことに怒りを覚えるローズですが、ジョンが8年間自分を支えてそばにいてくれた事実は変わりません。
メイドとして過ごすうちに関わった大切な人たちのおかげで、復讐以外のことにも考えが回るようになったローズ。
復讐を諦め、ジョンを解放するためにオベロンとの契約を果たす(女王を帰す)ことを新たな目標とするのでした。
結局のところオベロンが約束を守ってくれるか否かが重要だなぁと思ってましたが、まあサクッと裏切られましたよね……
それでもしっくり来る形で収まって良かった。
ジョンは純妖精らしく、あの極端な感じが良いですよね。恋人になった後の愛情表現が凄まじくてアプローズがたじたじになりそう(笑
ぜひFDをお願いしたいです……
小ネタとして「ジョン・ドゥ」は身元が不明の男性、名無しの権兵衛を意味するのだそう。女性の場合はジェーン・ドゥと呼ぶそうですよ。
真相ルート
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新事実がもりだくさん!というよりは、これまでの答え合わせ&補完的な役割の大きい真相ルートでした。
リリィの狙いについてはビックリしたし、フィリップの深堀りがあったのも良かったですが、肝心な部分は控えめでおさらい&大団円で終わってしまった気がします。
展開が早いなと感じる部分も過去一多く、特にラスト付近はあっけなさを感じました。
リリィもですが、エルゼ・女王あたりは引っ張ったわりに掘り下げが圧倒的に足りなかったんじゃないかなぁと……。
それでも「ローズの復讐と結末」は描き切った感があるので良い終わりだったと思います。
次回作があるなら真相ルートからの続きもぜひ描いて頂きたいです。
好きなところと物申したいところ
『ミストニアの翅望』の好きなところ
スチルの美しさ
スチルがめちゃくちゃ綺麗で素敵でした。
実は購入前、イラストの雰囲気があまり好みじゃないかも……?などと失礼な考えを持っていたのですが(すみません)、遊び始めてすぐに手のひらを返しました。
しかしクリア後に改めてOPでキャラの立ち絵を見るとやっぱり微妙に思える不思議。好みだと思いますがなぜなんだろう。テカッとした塗りかなぁ……
復讐へと舵を切るバッドエンドと迷い路エンドのぶっ飛び具合
「どうしてこうなった」と言いたくなる不幸な終わりも多々ありますが、三角関係的なエンドは色々おいしいです。
程よいボリューム感
程よいボリュームで遊びやすい。人によっては短く感じられるかも。
『ミストニアの翅望』に物申したいところ
やや物足りなさが残るルートあり
展開が早く、もう少し掘り下げてほしい!と思うところがちょくちょくありました。
周回が面倒
調査パート、初回は楽しいけど周回時大変そう……と感じていたら案の定でした。
地味に周回を増すごとに追加イベントがあるので難しいかもですが、丸ごとスキップできたら良かったなと思います。

もう屋敷の探索したくないよ……

正直、作業感あるよね。
総評
ストーリー : (3.5 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (4 / 5)
システム : (3.5 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : A
1周につき4回ほどある調査パートは初回は楽しいものの、周回時に足を引っ張るシステム。探索中は選択肢ジャンプが使えないため、場所選択→Y(早送り)の操作を調べる回数分行う必要があり手間でした。
めっちゃめんどいとは言いませんが、地味に手間がかかるレベル。私は左手で電子コミックを読みながら、右手でポチポチ進めてやり過ごしました(笑
探索パート終了後に複数ルートに分岐できるセーブを作っておけたら多少楽ですが、攻略の都合上3~4回ほど周回する必要があるかと思います。
復讐モノということで話は重めですが、使用人仲間との明るいやりとりも挟んでくれるので息苦しさは控えめ。
しんどい展開が長続きしないのでサクサク読み進められました。
まとめ
・イラストや世界観に惹かれる人
・復讐の行方が気になる人
・「執着」が感じられる作品が好きな人
どれだけ復讐心を燃やしても完璧超人ではないので、ちょっとしたきっかけで相手に同情したり、揺らいだりしてしまう。
そんなアプローズが愛おしくて、どこか切ない気持ちになりながら見守りました。
BGMも綺麗で儚い世界観と雰囲気に合っていて良かったです。(回想や会話シーンなどで流れるちょっと切ないオルゴールの曲が好き。←勝手にアプローズのテーマだと思ってる
国という字を「國」と表現しているのが気になったのですが、国と國の違いはなんだろう?
意味的には同じっぽいので、なんとなく奥深いというか、重厚な雰囲気を出すために使っているのかな……なんて思いました。羽も、なんとなく翅の方が格好良く見える不思議(頭ゆるい奴の意見
話の進みが早く掘り下げ不足に感じた部分もありますが、最終的な満足度はかなり高く、購入を迷っている方には背中を押したい良作です。
ヤバい奴は多めですがヤンデレ属性なキャラはいなかったのは残念でした(そこか
長くなりましたが、お付き合い下さりありがとうございました!
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