ソフィーのアトリエ2 ～不思議な夢の錬金術士～ 感想【ネタバレON/OFF有】

1人孤独に夢を見続ける女性のモノローグからお話はスタート。
女性は強い願いを持つ「彼女」に会いたいと願っています。

場面は切り替わり夢の中で誰かに呼ばれたというプラフタと共に、謎の大樹の元を訪れたソフィー。

樹に近づいたとき時空が歪み、プラフタに巻き込まれる形で謎の渦に吸い込まれてしまいます。

辿り着いた先は異世界『エルデ=ヴィーゲ』。
女神エルヴィーラに気に入られた夢の持ち主だけが招かれる世界なのだそうです。

ということは最初に出てきたモノローグの主が女神様なんですね。
ずいぶん一方的だし、ソフィーが来たのは予定外のような描写から、将来的に敵対しそうな予感がビシビシします。

ともあれ、平和なエルデ=ヴィーゲでは時間が流れず、好きなだけ目標に打ち込めるのだそうです。

う、羨ましい…
私も無限にゲームがしたいので異世界に招いて欲しい(クソ

前作の後のお話なのでソフィーの錬金レベルとかどうなってるのかなと思ったら、普通にLv50からのスタートで笑いました。

ライザとか続編系は大体1からなのに珍しいなと思っていたら、今作はソフィーとプラフタ2人それぞれに調合ができ、Lvも別々の扱いでした。プラフタは少し低めのLv20位からスタート。

ソフィーで一度調合したものでもプラフタ側では未調合扱いとなります。
もしかすると調合がレシピ発想のキーになるかもしれないし、同じものをもう一回調合すべき…？と悩ましかったです。

ソフィーとプラフタとで作れるものが違ったり、仲間が調合に協力してくれる新システムは大変良いなと思いました。

調合は盤面にパズルのように成分を設置していくリディスー方式。

仲間の調合スキルは自動発動で快適ですし、好感度が上がるとスキルの種類も増えるため、キャライベを進める恩恵も増して嬉しかったです。

ただ終盤になり錬金触媒なるものが登場するとなかなか難しく。
アブソプタが使いこなせなくてぐぬぬ…！となりました。

これ以外を使うと置き場所が足りないし、アブソプタを使うとリンク成分が足りないしで考えすぎて頭がパンクしましたね…

一度置いた材料を回収したり、触媒を変えてみたりと涙目で試行錯誤しておりました(笑

なるべく星の多い素材を使ってとにかくリンク！リンク優先で10の協力スキルを発動すれば素材を追加投入できるので少し余裕が生まれます。

ストーリーで気になったのは、序盤のソフィーがとにかくプラフタ一直線で常に「プラフタ！プラフタの声が聴こえたの！プラフター！」って感じで、仲間達のことそっちのけで突っ走ったりするので少しモヤモヤしました(笑

ちょうどリディスーをプレイした後で、落ち着いたソフィーさんを見ているから余計にそう思うのかもしれません。

しかし大事な家族が行方不明になったらそりゃ落ち着いてなんていられませんよね(´･ω･`)

ソフィーはプラフタのことが本当に大切なんだな、という気持ちがしっかり伝わってきました。

そのプラフタとの再会は割と早い段階で叶います。
しかしプラフタは魂がなく器だけの状態で女神エルヴィーラの元にいました。

なんとこの世界に来た際に人形の体と魂が分離してしまい、魂だけがどこかをさまよっているとのこと。

必ずこの世界のどこかに魂はあると分かりソフィーは前向きです。

そして世界を構成する「夢の核」の一つでプラフタの魂を見つけ、ついに再会。

エルヴィーラについてはなんてことしてくれたんだこの野郎(´･ω･`)と思いましたが、一応プラフタの魂を元に戻そうと必死で行動していたし、ソフィーが許したので許しました(何様

好奇心から行動した結果取り返しがつかなくなって泣いてる幼い子供のようで、まあ仕方ないか・・ともなりましたね。

その流れから翌日、人形プラフタがいきなり町長になっていたのでアレ！？何か読み飛ばした！？？と不安になりました。

これからも世界の平和のために頑張ります！な流れですが、このまま2人だけ元の世界に帰してもらって終わりじゃダメなのかな？

…とか思っていたのですが、プラフタなりにお世話になった人々に恩返しがしたかったのと、ソフィーがもう少しラミゼルと一緒にいたいだろうと見抜いての行動だったんですね。

夢世界での経験がソフィーの成長につながると考えていたり、プラフタさすがだな…と思いました。

エルヴィーラも町の人達に認められて順風満帆ですが、黒いオーラをまとった謎の魔物「グロール」の出没や、頻発する地震など不穏な雰囲気も漂い始めます。

そして調査の途中、ズメイ(黒龍)の襲撃で大地の力の源である夢の核の1つが傷付けられてしまいます。
同時期町がグロール達の襲撃に遭い、襲われた人々が無気力状態に。

プラフタの調べでグロールの目的は人々の夢を食べることだと判明します。
夢の核を襲ったのも、中に詰まった夢や力を食べるためだったんですね。

ソフィー達は夢の核を結界で守るために各地を回ります。
一方のエルヴィーラは自分の世界をめちゃくちゃにするグロールへの怒りを燃やし、皆助ける決意をします。

しかし人々に取り憑いたグロールを自分に取り込む形で助けたエルヴィーラは、自身がグロールに取り込まれ暴走してしまいます。

助ける方法が思いつかず悩む仲間たちですが、ソフィーだけは「絶対に救ってみせる！」と諦めないんですよ。
そして本当に救っちゃうのがすごい。

人形プラフタを救い、仲間に寄り添い、神さえ救ってしまうソフィーの前向きさが素敵だったなぁ。
根っこにはみんなを笑顔にする！という目標があるのですが、それを叶える心の強さがすごい。

時々ズボラな面も見え隠れするんですが(笑)その辺りも含めてソフィーは大変魅力的でぐっと好きになりました。

前半はプラフタのため、後半はエルヴィーラのためと、基本誰かのために頑張る物語なので温かみがありましたね。

正直エルデ・ヴィーゲはディストピアみあるなと思っていたんですが、ただの天国でしたね(笑

住民全てがエルヴィーラに感謝していて、世界が危険になっても文句言う人なんて1人もいませんでした。
乙女ゲームなら住民が石投げてエルヴィーラが邪神化していますね(偏見がすごい

仲間達がソフィーとの交流で現実と向き合い始め、元の世界に戻る覚悟を決める流れが良かったですね。
最後に1人1人別れを告げながら消えていくシーンはぐっと来るものがありました。

皆バラバラな時代から来ているので人によっては2度と会えないのが寂しいですね…
アネットとオリアスは時代が明言されてなかったと思うので、現実世界で再会できたり生きた痕跡が見られたら…なんて思います。

ソフィーのおばあちゃんことラミゼルさんが若い頃の姿で登場。

この時点では錬金術士としての腕は未熟ですが、それを自覚した上で足りないところは補い合って皆で幸せになりたいという素敵な夢を持っています。

ソフィーが自分の孫だと知って最初は戸惑い、気まずくなってしまいます。

ぎくしゃくする2人が何だか可哀想でしたが、結婚すらしていないのにいきなり孫が出てきたらそりゃあ驚きますよね・・

会うたびに気まずいやりとりを繰り返した後、こんなのはダメだ！と、孫とかは一旦置いてまずは1人の人間としてソフィーと向き合うことを決めます。

そんなさっぱりした性格が素敵でした。

戦闘においてはゴリッゴリのパワーアタッカーです。

錬金術師なのでアイテム使いかなぁと思っていたので驚きましたが、力よりパワーな性格を考えると納得でした。
ブレイクした敵を殴り飛ばす姿に惚れました。