本記事では『ネオンクラッシュ(ネオクラ)』のフルコンプ感想を、作品紹介 → 個人的レビュー → 各ルート感想 → 総評 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・面白かった点、いまいちだと感じた点
・主人公(ヒロイン)や声優の情報
・ストーリーのネタバレ感想
・個人的な評価を☆1~5で判定
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。
『ネオンクラッシュ(ネオクラ)』作品紹介
基本情報

『ネオンクラッシュ -Echoes of the Lost-』は、2025年12月11日にボルテージから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。
現在のところ、販売形式はダウンロード版のみ。
【基本仕様】
・全編フルボイス(主人公を除く)
・主人公名前変更
・チャートジャンプ機能
・タッチスクリーン操作対応
ボルテージさん、定期的に新作を出してしていただけるの本当ありがたいですね。
いや、過去作の移植も嬉しいんですけど、やはり完全新作には期待が高まりますし、応援したくなります。
ちなみに私の購入の決め手はプロキオン・スタジオの土屋俊輔さんがBGMを担当されていたからでした。(『even if TEMPEST』『アナザーエデン』なども担当されています
混沌とした近未来の世界を生きるマフィアたちの戦いを描いたネオクラ感想

物語の舞台は、悪徳マフィアの王トク・ビエイが牛耳る・玖昴国(くぎょうこく)。
貧富の差が激しく、廃人化まったなしのドラッグが蔓延しているなんとも治安の悪い国です。
主人公・クロアはそんな国で闇デリバリー(運び屋)の仕事をこなしながらギリギリの生活を送っていました。
貧しい人は一生貧しいまま。元々豊かな人だけがどんどん豊かになっていく現実をどうにか変えたいけれど、どうすることもできず…
懸命に生きてるというよりは、死ねないから仕方なく生きてるような雰囲気の人間が多く、夢も希望もない虚無感が漂っています。
当然戸惑うものの、とある出来事をきっかけにボスとなり、裏社会で戦い抜くことを決意します。
無力な主人公が立場や仲間を得てクソみたいな世界に立ち向かっていく展開がアツい作品でした!

クリアまでにかかった時間は20時間前後。
ストーリーは4人の攻略キャラにスポットがあたりつつ、完全なる一本道形式で進みます。
クリア後に各キャラの個別エンドを見られる方式でした。
もしかするとボルテージさんの作品は全部この形式なのかもですね。
ストアページはこちら
銃弾飛び交うマフィア×異能者バトル
ネオクラの世界には「ストラグラフ」と呼ばれるアザを持つ人間だけが使える特殊能力が存在します。
能力は「SWAN」「THUNDER」「DRAGON」の3タイプ。
たとえば攻略キャラの1人であるラウドはSWANの能力持ちなので素早さ特化、ヒヨクはパワータイプのDRAGONで接近戦が得意…といった具合です。
DRAGONーー人離れしたパワー。
SWANーー脅威のスピード。
THUNDERーー卓越したテクニック。
引用元:公式サイトより
マフィアらしく銃撃戦が多めですが、敵味方が能力を駆使してぶつかり合う能力者バトル的な展開も楽しめるんですね。
主人公はどの分類にも当てはまらない「サイコメトリー」という特殊能力を持っており、戦闘面では心もとないものの、いち早く情報をゲットできるので危険回避に役立ちます。
何よりこう、主人公だけが使える特殊能力ってなんか良いですよね…(?
そして能力を語る上で外せないのが「ロスト」という要素。
能力を他の人に託すことで、短い間だけ爆発的な力を発揮する最終手段的なものなのですが、効果時間が切れた後、託した側は存在から記憶まで全てがこの世界から消え去ってしまいます。
託された側は誰かに助けられた記憶はあるけれど、それが誰だったは思い出せないんですね。
致命傷を負ってもうダメだ…なんて時に仲間に力を託してロストを使うような感じになるのですが、こんなの絶対仲間(特にラウド)が主人公にロスト使って消滅する展開あるじゃないですか…!
などとしんどい予想をしながら読み進めていたのでした。
ストーリー&ヒロイン紹介
消失《ロスト》は悲劇か祝福か。
どんな犠牲を払っても、世界をひっくり返す覚悟はある?
悪は悪で正す。
だって綺麗事じゃ世界は変わらないから。
■ネオン煌めくダークな世界
玖昴国-クミョウコク-。
ここでは一部の者が富を占有し、生まれに恵まれなければ未来に希望を持つことができません。
反抗する若者たちはマフィアとなり、暴力と犯罪に塗れた抗争に明け暮れています。
■マフィアになることを決意した少女と、仲間たちの絆
裏デリバリーの少女・クロアは、壊滅した、伝説のファミリーの血をひく唯一の存在。
マフィアになる気などさらさら無かった彼女ですが、唯一の生き残り・ラウドと出会い
裏社会で戦い抜くことを決意します。
ヒロイン紹介
主人公:リュウ・クロア(名前変更可能)

リュウファミリーの後継者。
命を狙われないよう、叔父に預けられて育った。ファミリーの後継者の証である的盧(てきろ)という白い銃を持つ。
引用元:https://products.voltage.co.jp/neonclash/
依頼さえあれば何でも運ぶ、裏デリバリーとして働いている。
玖昴国で、生き方も死に方も選べず、ただ毎日を生きている。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
一本道のため、おすすめ攻略順などはありません。
攻略キャラクター&キャスト紹介
| キャラクター | キャスト |
|---|---|
| カンテ・ラウド | CV:梅原裕一郎さん |
| チョウ・ヒヨク | CV:鈴木崚汰さん |
| ソディック・モネ | CV:福山潤さん |
| ソン・マシロ | CV:土岐隼一さん |
全体ネタバレ感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
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本作にはさまざまなマフィアのファミリーが登場しますが、どこも毛色が違って面白かったです。
たとえば構成員がリーダーを崇拝する形のファミリー、気の合う仲間同士が集まった学生ノリ的なファミリーなどは良い関係を築けているなーと思いますが、リーダーがあまり尊敬されていなかったり、寄せ集め感が強かったりするファミリーもあり、それもまた味があって良い感じです。
クロアたちのリュウファミリーは、そのあたりのバランスが取れている印象でした。
とはいえ、発足したばかりのリュウファミリーは、武器も仲間も何もかもが足りておらず、とにかく力不足感があります。
そこでまずは他のファミリーとの同盟を組もう!となるのですが、上記の通りどこも曲者揃いでいまいち信用できないので、常にハラハラ感があって面白かったです。
私は初回思いっきりバッドエンドに進んでしまったのですが、主人公が強制的に他ファミリーの一員にされるという濃い内容のもので、実質サブキャラエンドでした。
内容的にはバッドなんですが、とあるサブキャラの背景を掘り下げてくれる内容に「こんな感じの脇道もあるんだ!?」と萌えられたのでヨシ…!笑
他ファミリーのエンドもあるのかな?とちょっとワクワクしてしまいました。
序盤はマフィアのボスになる!といっても、本当にやっていけるんか…?と思ってしまい、正直あまり面白さを感じなかったのですが(すみません)、他マフィアのボスが登場し始めたあたりからどんどん面白くなってきました。
ただ、進めば進むほど内通者がいそうな気がしてきて…
信頼できるはずの仲間たちすら怪しいんじゃ?と疑心暗鬼になります。
マフィアものですからね。裏切りなんてゴロゴロしてるわけで、私も覚悟を決めないといけない(どこのファミリーの者や
ちなみにレンは裏切ると思ってましたし、黒幕はユンロンだと思ってました(←そもそも黒幕とかいないから
サブキャラクターで特に印象に残っているのは、ジアとジホですかね。
誰も悪くないのに誰も幸せになれなくて、思い出すたびにしんどい気持ちになります。
ジアは同ファミリーで歳の近い同性で、ジアとクロアは良い友達になれそう…と思っていたところでロストしてしまうので、かなりショックを受けました。(直前に少しだけスポットが当たっていたのはそういう…
ジホがああなってしまうのも致し方ないとは思うのですが、少し唐突に感じた部分もあって、「もう少しジアのことを覚えていたという描写があったらなぁ」と思ったのは内緒の話です。
いっそ2人はファミリーに入らなければ幸せになれたのでは…なんて考えてしまいますが、2人の協力があったからこそ今のリュウファミリーがあるんですもんね。辛い…
***
ラストバトルはどうなることかと思いましたがアツかったですねー!
画面の前にいる私がクロアに思いを託したかのような演出がグッときました。
3人から始まったリュウファミリーがこんなに立派になって…と、なんだか感激してしまいましたよ。
クリア後に的盧の由来について調べていて知ったのですが、本作三国志をモチーフにしていたんですね。
よくよく考えると3人の契りあたりからすでにまんま三国志だった…!
三国恋戦記と十三支演義で学んだ程度の知識しかない私ですが、つまりクロアが劉備、モネが孟徳、マシロが孫権(ソンファミリーですし!)なのかなと解釈しました。
改めて誰がどの武将モチーフなのかなとか考え出すと面白いですね。(思い返すとビエイとかめちゃくちゃ董卓だった
マフィアものと三国志の組み合わせって新しいなと不思議な気持ちになったのでした。
***
恋愛面は、本編中に攻略キャラ1人1人にスポットが当たり、最終的にエンディングを迎えた後で、好きなキャラを選んで恋愛エンドを見られる方式です。
クロアはチャプターごとに攻略キャラの1人と親しくなり、仄かな想いを抱くことになるのですが、マフィアのボスとして生きるためには恋心は邪魔になる…ということで、恋心が芽生えるたびにその想いを愛銃に封印していきます。
エンディング後のお話は、封印した全ての想いが戻ってきたところから始まるので、誰のルートに進んでもおかしくない状態です。
ラウド

前半はほぼラウドとクロアのターンで、着実に絆を深めていくので「これで惚れないわけがない!」って感じでした。
ラウドにとってクロアは仕えるべき主。
命に代えてもボスを守ろうとするので、仲間が大切なクロアとはぶつかることもあるのですが、それはリュウファミリーが全滅した際、自分だけが生き残った過去への負い目からくるものでした。
最初にこんな絆を見せられてしまったら、他の人にいくのがちょっと考えられなくなってしまうな!?なんて思っていたのですが、残る3人もしっかり魅力的なのが本作の恐ろしいところです(?
ラウド、エンディングで勘違い暴走したりもだもだしてるのがなんだか可愛くて、別の一面発見な気分でした。
ヒヨク

本編で意図せず薬物を摂取してしまい、凶暴化するようになってしまったヒヨク。
成分を消すための薬は、飲むと強い幸せな思い(恋心)まで消してしまうというものでした。
クロアは副作用を知らせないままヒヨクに薬を飲ませたことで、ヒヨクが自分への想いを無くしたと思い込んだ状態から後日談がスタート。
するのですが…
ヒヨク、本編と変わらずクロア好き好き状態だったので、なんの心配もありませんでした笑
完全に大型わんこで可愛かったです。
ラウドが認めてくれるのかな…?と思ってたら、思いっきり殴られてて笑っちゃいました。
マシロ

歳が近く、特殊なストラグラフ持ち仲間ということで、すぐに打ち解けて友達のような関係になる2人。
実際には2人の間には決定的な違いがあり、それが原因で対立することになってしまうのですが、最終的には元通り良好な関係に戻れてホッとしました。ソンファミリーの人たちの、裏社会に染まってない素朴な感じがとても好きです。笑
ときどき「執着」って言葉が出てくるので、マシロの能力があればクロアがどこに逃げても見つけられるよなぁ…などと、病み方面の妄想をしてしまいました(オイ
モネ

どこかのシーンで、酔っ払ったクロアが壁とモネを間違えてもたれかかるシーンがあって「そんなことある!?」ちょっと笑いました。
スポットが当たるあたりのモネは、優しくて仕事のできる完璧スパダリ男なのですが、何せ知略に長けたマフィアですから。
絶対に裏があるんだろうな…(だってこのまま終わったらただのいい人になってしまう)後から落としにくるんだろうなと嫌な予感が止まりませんでした。
もちろん落とされる展開はあるのですが、ただの駒から好敵手へと、次第に変化していく2人の関係性が好きです。
個人的に優勝だったのが、中盤で決別する際の別れ際の台詞「さようなら、クロア。--君は私の世界に居て欲しかった」。
--に名残惜しさのようなものを感じてウワアァッとなります(何
ハッピーエンドの毎日甘やかしに来る怒涛のモネ様に笑ってしまいました。でも本当はめちゃくちゃ忙しいのを、時間を作ってクロアに会いに来てるのだと思うとまた…
策略家な顔も、王じゃなくなった普通の顔もどちらも良きでしたね。
総評
ストーリー :
(3.5 / 5)
グラフィック :
(4 / 5)
音楽 :
(4 / 5)
システム :
(4 / 5)
ボリューム :
(4 / 5)
総合評価 : A
良いところ:一本筋の通った盛り上がるシナリオ
物申したいところ:選択肢ジャンプがない(ゆっくりめの既読or強制スキップしかできないので、エンドの回収がめちゃくちゃ大変です)
まとめ
・マフィアor三国志を題材にした作品が好きな人
・スタイリッシュな雰囲気のイラストに惹かれる人
・ストーリー重視の人
戦闘場面の描写が多く、割と容赦なく人が負傷したり死亡したりするので苦手な方は要注意。
個人的にグロさは感じませんでしたが、残酷なシーンは選択肢でスキップできる仕様が親切でした。
実は私、この一本道スタイルがちょっと苦手なのですが、なんで苦手なのかと考えた時に、全員にフラグが立ってるような立たないような状態で話が進むので、気持ちが定まらないというか、何だか落ち着かなさを感じてしまうのだと思います。
恋愛興味ないけどストーリーは気になる!といった方がいらっしゃるなら、本編の恋愛はほんのり、クリア後に見たい人だけ踏み込んだ恋愛を見れる本作の仕様、かなり良いのかなとも思うのですが。
個人的には面白かったけれど、「やっぱ一本道あまり好きじゃないなぁ…」というのが正直な感想でした。
なんだか煮え切らない感想で申し訳ありません。
本日もお付き合い下さりありがとうございました!
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