こんにちは、モッチです!
『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』をフルコンプしましたので、作品紹介 →感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
作品紹介
even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女とは?
OPムービーなど
『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』(以降テンペスト魔女)は、2022年にボルテージさんから発売されたアドベンチャーです。対応機種はSwitchのダウンロード版のみ。
『乙女ゲーム』との記載はありませんが、しっかり乙女ゲーム的な要素もあります!
最初の頃、ダウンロード専売ソフトと聞いて「3,000円くらいかなぁ」と思っていたので、フルプライス(6,930円)で驚きました。
しかしクリアした感想としてはフルプライス購入でも全く後悔はない位、個人的には楽しめた作品でした。
残酷な描写が多い上、人によってはトラウマになりそうな内容も含むので安易には勧められませんが、大丈夫そうな方は是非プレイして頂きたいです。
①プレイヤーの心を抉る地獄のようなストーリー
あまりにも心のない展開が続きます。
②ヒロインが頻繁に酷い目に遭う
凄惨な殺人事件・ヒロインが暴力を振るわれる・理不尽に傷付けられるシーンが多くあります。
グロい・辛い展開が苦手な方は要注意です。
③推理パートあり
物語中で殺人事件が起き、容疑者の中から犯人を探す「魔女裁判」というシステムがあります。
調査→裁判の順に進行し、失敗すると死亡エンドを迎えることもあるので、調査が始まった時点でセーブしておくことをおすすめします。
ストーリー概要
生きたまま、業火に焼かれ。
鉛のように重く鋭い嘲笑に心を潰され。愛することを忘れ、愛されることを諦め、希望を見いだせず、絶望以外の色を知らないまま。
――彼女は死んだ。無念の死を遂げた彼女に、魔女が囁く。
「もう一度やり直したくないか?」と――。彼女は魔女より『死に戻り』という力を与えられ、黒く塗りつぶされて終わった人生を、白紙に戻す。
「次こそは必ず己が望む『己』となる」そう心に誓い、彼女は再び蘇る。
――しかしこの決意こそが、新たなる絶望の呼び水だった。終末を謳う『魔女裁判―カーニバル―』が今幕を開ける。
引用元:https://products.voltage.co.jp/tempest/
ヒロイン紹介
主人公:アナスタシア・リンゼル(名前変更可)
継母に疎まれ、幼い頃から不遇を強いられてきた少女。
埃かぶった屋根裏部屋だけが彼女の世界だったが、『死に戻り』という過去を変える力を与えられたことですべては一変する。尋常ならざる力は彼女の運命を紅く染め上げ、そして新たな悲劇をたぐり寄せる。
引用元:https://products.voltage.co.jp/tempest/
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略順はほぼ固定で全てのキャラクターのルートを進むことになります。
最初の章のみクライオス or ティレルを選択可能。(どちらから進めるかは好みで選んでOKです)
その後ゼン → ルーシェンの順に章が続いていきます。
4つの章を全てクリアすることで、それぞれの最終章が解放されます。
攻略キャラクター&キャスト紹介
ルーシェン・ノイシュバーン | CV:石川 界人さん |
クライオス・キャソロック | CV:古川 慎さん |
ティレル・I・リスター | CV:杉山 紀彰さん |
ゼン・ソルフィールド | CV:武内 駿輔さん |
購入方法
本作は現在のところパッケージ版が発売されておらず、ダウンロード版のみの販売です。
購入時はSwitchのホーム画面 → ショップからタイトルまたはジャンルで検索しましょう。
ときどきセールも行われるので、公式Twitterをチェックしておくと情報を掴みやすくおすすめです。
Tweets by evenifTEMPEST共通ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
事実の箇条書きみたいな感想です。
ネタバレしかありませんので、これからプレイされる方は閲覧にご注意下さい!
続きを読む
物語の始まりはアナスタシアの幼少期から。
継母と父親からは虐げられ、妹からは陰湿な嫌がらせを受けています。
ヒロインが理不尽な目に遭う漫画が最近多い気がしますが、乙女ゲームでは見かけないので驚きました。
ルーシェンが屋敷を訪れた際、アナスタシアは勇気を出して虐待を訴えたことで救われ、自由を手にしたように見えましたが、兄王子コンラッドの不正を暴いたことを理由に魔女として断罪されてしまいます。
アナスタシアは有能ですが、ごくごく普通の女の子。
コンラッドを疑いたくない気持ちと、周りの言うことを素直に信じてしまう素直さがリアルで辛くなりました。
舞踏会でコンラッドの裏切りとメイドのマヤの死を知り、彼に従って一生生きるか、すぐに死ぬかの選択を迫られますが、自ら身を投げ命を落とします。
その後、確かに死んだはずなのにマヤに調査を依頼した後の時間に戻っていたアナスタシア。
ティレルに助けを求め、クライオスがマヤを救出してくれるものの、コンラッドから魔女の疑いをかけられ火刑に処されてしまいます。
死に際にコンラッドから「全ての黒幕は継母」だと告げられるのでした。
コンラッドは清々しいくらいのクソ野郎でしたね‥。
2度目の死後、魔女ルーンから現世にいる「破滅の魔女」を倒して欲しいと依頼を受け、その見返りとして死に戻りの能力を得ます。ここでOP。
ちなみに魔女とは人間達の概念で、性別は関係なく男性もいます。アナスタシアがなぜ最初からルーンの名前を知っていたかは謎。
8年前に戻ったアナスタシアは実家を離れてガルダ翼騎士団に入隊。修行の日々を送り、継母とコンラッドに復讐するための牙を研ぎます。
シリアスな話ではありますが仲間に恵まれ、大切にされながら過ごす様子が微笑ましくてホッとしました。
武術大会で優勝したアナスタシアは初めての女性騎士として取り立てられることになります。しかしその帰り道、兄に化けていた謎の魔女に話しかけられ、謎のカードを選ばされることに。(ここから章が分岐)
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
クライオス・キャソロック CV:古川 慎さん
続きを読む
「翼の章」を選択すると、騎士任命式の直前に時間が飛びます。
クライオス副団長は団長へと昇格する様子。クライオスが王宮騎士に異動になるんだと勘違いして「行かないでください!」と言ってしまうアナスタシアかわいい。
式を終えた後、空が黒く染まります。
空の変化は破滅の魔女復活の合図で、夜の内に誰かが殺され、被告人(サクリファイス)には自動的に魔法の首輪がかかるといいます。
そして被告人の中にいる魔女の道化(メンブルム)を探し出して処刑するまで殺人は続くとのこと。
1晩2晩たっても被害者は現れず、魔女の話は教会の間違いだったんだろうという話に落ち着きます。
アナスタシアは元団長のガルダであるフマをお世話することになりますが、体調が悪そうなクライオス団長の様子が気にかかります。
人に裏切られてきたアナスタシアは基本周りを信じられませんが、2度目の死に戻りの際にマヤを助けてくれたクライオスのことは信頼しているんですね。
クライオスが義母と一緒に馬車に乗るところを目撃して動揺していた晩、マヤが魔女の道化に殺されてしまいます。
被告人は5名。
日中はクライオスと協力して被告人への聞き取りを行い証言やスキルを集めます。しかしマヤと一緒の部屋で寝ていたアナスタシアが最も疑われる状況…裁判は圧倒的に不利です。
アナスタシアを守ると宣言していたルーシェンが「自分は魔女の道化だ」と名乗り出て、身代わり処刑されてしまったシーンは辛くて「あぁ・・」となりましたね。
本物の魔女の道化は義妹のオーラでした。酷い奴だと憎んでいたいのに、実は彼女も義母に虐待されていたとか可哀想な一面を見せられると微妙な気持ちになります(酷い
少しずつ団長との距離が縮まるものの、最後は怒涛の展開。
ヒューゴもランドンもどうしてこうなったのか。そして団長はメンブルムでありながら精神力だけで踏みとどまっていたのだと分かり辛い気持ちに。
ルーンのところに戻った時にはアナスタシアの心は壊れかけており、ルーンは全ての記憶を消し去ります。
あの団長との日々がなかったことになるんですよ…
正に悲しみを乗り越えて強くなる、という展開で辛い…となりました。
アナスタシアは強い子だと思っていましたが、何度も心が折れそうになりながら、周りに支えられて何とか立っているんだなと分かり心底可哀想でした。幸せになって欲しい。
ティレル・I・リスター CV:杉山 紀彰さん
続きを読む
「徒花の章」
こちらの章での被害者はルーシェン。被告人にされ無実の罪で拷問されるクライオスを救うため、ティレルの機転でアナスタシアの身は異端審問官預かりとなり捜査権を得ます。ティレルは掴みどころがありませんが、言葉の裏に優しさがありますね。
今回は異端審問官ということで進行側で裁判に参加。
コンラッドは女神の加護で自分には眠りの魔法が効かなかったと主張しますが、魔女にボコボコにされ嘘がバレます。魔法が効きにくいアナスタシアは女神の血筋なのかな?
事件の真相についてはヒェェッとなりました。犯人は何となく分かってはいたけども!エンバインは伏線だったのね…等々エグすぎて色々注意です。しばらくエンバインは食べられないな(食べないから
しかし一晩明けてアナスタシアを連れ戻しにきた団長の保護者ムーブには笑ってしまいました。
「アナスタシアは異端審問官にもらう」と宣言してしまうティレルとのバチバチがおいしい展開でしたね。
裁判を終えて部屋に戻ったアナスタシアの元に届いていたのは、生前のルーシェンが残した王族の非道な行いを告白する手紙でした。
証拠を掴むため、20年前王族に根絶やしにされたというイシク族の生き残りを探すことになります。
結論から言うとイシク族の生き残りはティレルで、一族復興のためコンラッドに協力していたのですが、あのクズが約束を守るとは思えないし絶望的な状況です…
コンラッドに全てがバレ、最初の時と同じようにアナスタシアがコンラッドに引き取られる流れになりますが、義母が持ち去った王家の宝「時すさびの薔薇」を見つけたらティレルのことも解放してくれるといいます。
アナスタシアは危険を覚悟でリンゼル家に忍び込みますが、メンブルムとなったマヤが一足先に屋敷の全員を皆殺しにした後でした。
マヤは魔女の力を借りてはいるものの理性はしっかりしており(やや言動が過激ですが)、アナスタシアのために尽くした結果なんですよね。マヤ&ティレルと共謀して王を陥れ、魔女裁判を利用して今の王族が偽物だと暴く流れはスカッとしました。
裁判を引っ掻き回すだけ引っ掻き回して最後に「メンブルムは私です」と宣言するマヤさん格好いい女すぎましたし、最後アナスタシアの手で処刑されるシーンではもう半泣きでした。この2人の絆いいですよね…
王族から解放され、最後は新しい生き方の話をして晴れやかな終わり…とはならず偽物の王族に支えていた絶望からティレルは自ら命を絶ってしまいます。絶望とは程遠い穏やかな顔が余計切ない。
ゼン・ソルフィールド CV:武内 駿輔さん
続きを読む
「煙炎の章」
ルーンに頼んで2ルート分の記憶を取り戻したアナスタシアは、新たな可能性を探りに再び過去へと飛びます。3ルート目は意味深な言動が目立つゼンを探ることに。
やはりというか、ゼンは死に戻り前の記憶を保持しているんですね。
しかし彼なりに良い結末を迎えてもアナスタシアが死ねば元に戻ってしまうので、彼女のことを憎んでいるそぶりさえ見えます。
余談ですが、ティレルと団長に会った時、思わず泣き出してしまうアナスタシアが可愛かったし、2人の反応(ティレル→照れながら焦る、団長→照れながらヨシヨシしてくれる)が微笑ましくて最高でした。殺伐とした展開が多いので、こういうほのぼのしたイベントに癒やされますね…
話は戻り、ティレルの話ではゼンは他の世界から来た人間だそう。
ニンジャという単語を知っていたことから現代からの異世界転生者なのかな…?と思ってしまいますね。
ルーンと破滅の魔女(イシュ)は元女神の配下で、イシュは女神の大切なものを奪って逃げたのだとか、ここに来て新しい情報がたくさん出てきて混乱しますが、本編もアナスタシアがメンブルムになってしまったりと、なかなか波乱の展開です。
しかしその状況を逆手にとり、自分が勝利した暁には報酬を受け取る権利をゼンに譲渡することをイシュに要求するのでした。メンブルムの勝利=完全犯罪なんですが大丈夫か…!?一筋縄ではいかないんだろうなと。
メンブルムとして極悪人を殺したアナスタシアは、被告人に罪をなすりつけることに。
被告人はコンラッド、ルーシェン、マヤ、団長、アナスタシアの5名。嫌な予感しかしない人選ですね。正直なすりつけるならコンラッド一択かなと思いますが一筋縄では(略
アナスタシアが嘘下手すぎて、操作段階で既にルーシェンと団長にバレてる気がする件。
そしてルーシェン、だんだん冷酷になって来てますがどうした。
魔女裁判では団長に疑われまくるのと、マヤや団長に罪を着せなくてはならない展開が辛かったです…
しかもマヤは多分全て理解していて笑顔で受け入れるんですよ…泣く。団長も最後までアナスタシアを助けようとしてくれていたのに、全く人の心がない展開です。そんな中で手を貸してくれるゼンの心強いこと。
しかしイシュは破滅の魔女の力を借りて世界を滅ぼしたい様子。イシュからアナスタシアの正体が破滅の魔女だと告げられ、絶望したところをゼンが助けに入り章は終了。
終始ゼンが頼もしくて頼りきりでした。
ルーシェン・ノイシュバーン CV:石川 界人さん
続きを読む
「決別の章」
4つ目の章は途中までアナスタシアではなくルーシェンの視点で話が進行します。
冷酷に見えるのは努力の賜物で、ルーシェンの中身は何も変わっていなかったんですね。
クライオスはルーシェンのお願いで、メイルの力を借りて行方不明のアナスタシアを探します。
この章のアナスタシアは突然ガルダ騎士団を辞め、マヤに剣を突きつけ解雇を言い渡し消えてしまったのだそう。あの後だから心が壊れてしまったのかと心配になりますね…
結論から言うとアナスタシアは自分の意思でリンゼル家の屋根裏部屋に戻っており、イシュに見つからないよう閉じこもっていたのでした。死に戻りの事情を聞いた団長・ティレル・ルーシェンのいずれかが毎晩通うも手応えはなく…
ルーシェンと子供みたいな喧嘩を始めたシーンはシリアスなのにフフッと笑ってしまいました。
思えばこれまで接してきたのが頼りになる年上の人ばかりで、同年代と接したことが少なかったんだなぁと。
思いを吐き出せたことで皆に頼る決心がついて良かったです。
しかし魔女=女神だったんですね。
女神に嫉妬したノイシュバーン家の男が女神を蹴落とし、良く似た女と結婚して作ったのが今の国だという建国から既にクソすぎて。絶望した女神は8人の仕者に能力を渡して眠りにつき、ルーン以外から能力を奪い女神復活を望んでいたのがイシュだったと。
アナスタシアは女神の心が人間に転生した存在。記憶を取り戻した後は全てを思い出し、女神との対話でイシュを止める役目を引き受けます。力で戦うのではなく、論破して撃破するところが魔女の戦いらしくて良いなぁと思いました。反面、一途に女神を想い続けたイシュが報われなくて可哀想だなぁという思いも。
ともあれ、一応魔女との戦いには決着がつき、この後どうするかは選択肢で決定。
「未来に生きる」を選ぶことで4人の最終章に進めるほか、「復讐に生きる」を選ぶことでBAD ENDに進むこともできます。この流れで復讐!?という思いを裏切らず、なかなかモヤモヤする終わり方でした(笑
最終章の感想
続きを読む
4人のルートをクリアした後に読める最終章の感想です。
・クライオス
大人の余裕漂う団長がちょいちょい見せる大人気ないところが好きです。
最終章でルーシェンに呼び出されたというアナスタシアに「面談」はいつなのかと聞くシーン。わざわざ面談と強調してくるのに笑ってしまいました。
個別が悲惨な終わりだったので、未来に迎えに行けただけで感無量です。
アナスタシアと恋をした団長じゃないのが引っかかりますが、今の団長とも同じように、それ以上に関係を築いていけたらいいなと思います。
・ティレル
ティレルはルーシェンの4章で関係が激変するので好みが分かれそうですが、個人的には好きです。
最終章でマヤと仕事を取り合ってバチバチしてるのが面白すぎて…笑
最後まで遊んで「何だこの2人かわいいよぉぉぉあああ」となりました。
お互い女神と従者を会う口実にしてるの可愛すぎるし、破壊力強すぎではありませんか‥?
従者モード好きだと始めに書きましたが、積み重ねた上司と部下モードもやはり好きで、まとめるともう強いとしか言えなかった。強い。
・ゼン
よくよく考えるとゼンは1度元の世界に帰れたのにアナスタシアのために戻ってきてるんですよね…
その状態で他の人を選びがたいことに最後に気付いた私であった(遅いわ
ゼンを酔わそうとしてアナスタシアが酔い潰れて色々暴露する流れかと思いきや、ゼンが潰れていたのには笑いました。と思ってからの二転三転が凄かった。そして最後はどうしてそうなった!?とツッコミたくなりましたが、2人が幸せなら良いと思います。
この時はまだイシュがあの後どんな感じなのか想像つかなかったので、何とも言えない気持ちになりましたが、その後1番最後のお話まで読んだら、賑やかで楽しそうだな…と思えましたよ(笑
・ルーシェン
なんだこの2人かわいいよぉぉぉ…!(またかよ
1番好きなシーンは屋敷でルーシェンがアナスタシアに「バカ!」と叫ぶシーンです。
バカ!?の後のあなたは酷い人だ!とか何かもう言い方がかわいくてドーンとなりました。
ルーシェンの最終章はコンラッドの有能ぶりを再認識すると同時にモヤモヤしてしまったりもしたのですが、笑顔で1年以内の撃退余裕と言い切るルーシェンはやはり只者ではないと思いましたね。
本編が恋愛どころではなかったのもあり、若干駆け足感がありましたが、2人がちゃんと幸せになってよかった。後日談とかもっと2人の色々なエピソードが見たい…
***
それにしても結局あれはなんだったの?と残った謎を、全員クリア後の隠し?章で質問形式で答えてくれる力技よ。
個人的にはめちゃくちゃ面白かったのですが、最後の方が駆け足気味というか、復讐がうやむやになったところがあるかなと思います。
コンラッドと継母について逮捕されて終わりではなく、アナスタシアと対面する形できっちりカタを付けて欲しかったななんて思います。
しかし攻略キャラクター全員に見せ場があり最高でした。終わった後で全員好き!となる作品は珍しい気がします。
そのくらい全キャラクターが格好良く描かれていました。
個人的レビュー
テンペスト魔女の好きなところ
圧倒的絶望感を叩きつけてくるストーリー
うわああ‥っと叫びたくなるポイントが頻繁に訪れ、心にグサグサ来るストーリー。
しんどいけれど面白くてとても良かったです!
物語を盛り上げるBGM
とにかくBGMが最高でした!ここぞという場面で盛り上がる盛り上がる!
「剣が君」「BlackWolvesSaga」などのBGMも担当された土屋さん作曲という時点で購入を即決するレベルでしたが、音楽重視のゲーマーさんは購入してまず損はないと思います。
テンペスト魔女に物申したいところ
誤字脱字が多い
細かい点ですが「強烈な違和感」が「強烈な違和」となるなど、誤字脱字がちょこちょこあるのが気になりました。
5箇所はあったんじゃないかな…物語に集中しているところで「アレ?」となってしまうのはマイナス点でした。
解決しない部分が多い
これって結局どういうことだったの?という部分が多くて終わった後モヤモヤが残りました。
一応プレイヤーの疑問に答えてくれるパートがあるにはあるんですが、完全にとはいかないので…
本編中に盛り込んで欲しかったななんて思います。
総評
ストーリー : (4.5 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (5 / 5)
システム : (3.5 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : S
大体1人3~4時間ほど、フルコンプまでにかかった時間は15時間ほどでした。
攻略を見ながら進めたので、自力プレイならば20時間は余裕でかかりそう。
選択肢ジャンプがなく周回が大変です。
エンド回収のために魔女裁判を何周もするのは辛いので、「悲恋エンドは見なくていいかな‥」と思っていたのですが、スチル付きなのでできれば回収をおすすめします。メリバっぽい結末を迎えるキャラクターもいるので好きな方は是非!
まとめ
ダウンロード版オンリーだし、お値段も高いから手を出すのは勇気がいるな‥
と悩んでいる方は多いと思いますが、おすすめですよ!と声を大にして言いたい。
恋愛も良い感じですが、それ以上に信頼萌えな部分が大きかったので、普段乙女ゲームをプレイしない方にも性別を問わずプレイして頂きたいです。
FDやサントラが発売されないかなぁと今から期待してしまいます。→FD製作が発表されました!めでたい限りです…!
長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。
Switchやスマホアプリのおすすめ乙女ゲームはこちら!
コメント