こんにちは、モッチです!
『闇色の魔珠』をフルコンプしましたので、作品紹介 →感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
作品紹介
『闇色の魔珠』(以降 闇魔珠)は2023年12月22日にDaisy2から発売されたPC向け乙女ゲーム(全年齢対象)。
かつて世界を陥れようとした「黒魔法の一族」と、世界に秩序をもたらした「白魔法の一族」が対立する世界を舞台に、言葉にしがたい愛憎渦巻くダークでシリアスな物語が描かれます。
個人的レビュー
共通ルート終了までにかかった時間はおよそ3時間。
個別ルートは1人あたり2~3時間で、フルコンプまでにかかった時間は15時間ほど。サクサク進めるボリューム感が良い感じでした。
闇深そうな雰囲気と溺愛義兄に惹かれて購入しましたが、病み要素は特に感じず。
主人公が忌み嫌われる立場ゆえにストーリーはシリアスで重めでした。
シナリオは『シャレードマニアクス』『時計仕掛けのアポカリプス』などで知られる雨宮うた先生。
原画は『大正×対称アリス』『数乱digit』等で知られるめろ先生が担当。透明感のあるイラストがめちゃくちゃ美しくてスチルが表示されるたびにテンション上がりました!
なお、対応機種はPCのみで、ゲームの起動にはディスクが必要です。
公式サイトにて、演出上の不備などを修正するアップデートパッチが配布されているため、ゲーム開始前にダウンロード&インストールしておくと安心です。
ちなみに遊ぶ際はPCをリモート操作してスマホでプレイしたよー!
過去にフォロワーさんが紹介されていた「splashtop」を使った方法だね!便利でおすすめです。
寝っ転がりながらPCゲームが遊べるなんて最高すぎますね!
ストーリーやおすすめ攻略順
ストーリー概要
禍々しき闇が目覚めるとき、世界は滅びる
主人公・リカは魔法界では高名なスターニス家の娘。
優秀な兄・フィンの導きで、選りすぐりの白魔法使いの子弟が集まる
エリート魔法学園(オリエンス学園)に入学したが、本当は魔法が大の苦手。
入学早々、周囲のレベルの高さに圧倒されるが、親切な友人やフィンに助けられ何とかがんばろうと決意する。
だがリカは、フィンしか知らない秘密を抱えていた。
作品情報 | |
---|---|
タイトル: | 闇色の魔珠 |
プラットフォーム: | Windows |
対象年齢: | 全年齢対象 |
価格: | 通常版:8,250円 豪華特装版:11,000円 |
ヒロイン紹介
主人公:ガリカ・ローサ・スターニス(通称のみ変更可)
通称はリカ。魔法界では有名なスターニス家の娘だが、魔法が大の苦手。
優秀な兄・フィンの導きでエリートの集まるオリエンス魔法学園に入学することができたが、周囲は想像以上に優秀な生徒ばかりでショックを受ける。 何とかついていこうと必死で努力している。
兄のフィンにはとても可愛がられており、彼女も兄が大好き。
引用元:http://www.daisy-daisy.in/products/majyu/
心の中に誰にも言えない秘密を抱えている。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは全部で5人。
シルヴァ・フィンに攻略制限が存在し、グラン&キャル&ヴィクトルクリア後にシルヴァ、シルヴァクリア後にフィンルートが解放されます。
個人的なおすすめ順は以下のとおりですが、最初の3人は好きな順で問題ありません。
参考までに私はグラン→キャル→ヴィクトル→シルヴァ→フィンの順に攻略しました。
エンディングはハッピーエンドとバッドエンドの2種類で、バッドエンドにもスチルあり。
攻略キャラクター&キャスト紹介
グラン・エリコ・プレゼンス | CV:山下誠一郎さん |
ヴィクトル・エリコ・ミガッド | CV:佐藤拓也さん |
キャル・アイ・ミガッド | CV:千葉翔也さん |
シルヴァ | CV:小野友樹さん |
フィン・シディム・スターニス | CV:斉藤壮馬さん |
共通ルート感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
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主人公・リカは、かつての大戦に敗れ、迫害を受ける黒魔法の一族の生き残りとしてひっそり暮らす少女。
兄や父親からの勧めで強い力を身に着けるべく、白魔法の一族が在籍する学園へ通うことになります。
世間では黒魔法の一族は悪とされ、見つけ次第処分される決まりがあるため、周囲にバレないよう振る舞う肩身の狭さがなんとも痛々しいです。
リカは魔法の力こそ弱いものの、人の体調を見抜く特殊能力を持っています。
見た目からなんとなくクールな無気力系少女を予想していたのですが、ごく普通の明るい少女(「おいしーー!」みたいな感じ←伝わらない)でビックリしました。
魔法が苦手なリカは、難しい授業内容に一喜一憂しながら学園生活を送るのですが、優しい友人や頼りになる先輩たちに囲まれリア充的な学園生活を送っていました。
入学早々、学校で人気のイケメンたちと親しくなるので、「周りからのやっかみとか大丈夫かなぁ」とか余計な心配するおばさんになっていたのは内緒の話。→案の定、割とやっかみ的描写はありました\(^o^)/
しかし突然、魔法が使えなくなる「名無し病」が流行り出し、学園は大混乱に。
ささいなことからリカが疑われ、連行されるところで共通ルートが終了します。
個別ルートに入るためには、数回登場する選択肢で同じキャラを選び続ければOK。
直感で進めていた初回はバッドエンドへ直行してしまいました。
万一失敗してしまっても、前の選択肢・次の選択肢へのジャンプがボタン1つで行えるので、やり直しも簡単でした。
個別ルート感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
グラン・エリコ・プレゼンス CV:山下誠一郎さん
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周囲からの信頼が厚い騎士の家系・プレゼンス家の青年。兄・フィンの親友でリカに対しても気さくに接する。
実は幼い頃に森で迷子になったリカを助けたことから面識アリ。(リカは覚えていない
裏表がない・格好いい・実力高いと3拍子揃ったまさしく光の男といった雰囲気のグラン。
共通ルートでのフィンとのやりとりからある程度予想はできましたが、グランはリカが黒魔法の一族であることを知っており、幼い頃から息を潜めるように生きてきたリカの生き様は、グランの騎士道精神に大きな影響を与えました。
グランは持てる力の全てでリカを守ると騎士の誓いを立て、リカも自由のためグランの厚意に甘える決意をしますが、それはプレゼンス家やグランの将来を台無しにしかねない危険な選択でした。
実際、グランを巻き込んだことをヴィクトルから責められるシーンは、正論しかなくて辛かったですね……
ヴィクトルも決して悪人じゃなく、グランのためを思っての行動だから二重に辛いのです。
状況は悪くなる一方で、リカの存在がグランの人生を台無しにしてる感が辛い。生きていること自体罪なのか、って考えちゃいますね。
実は元々黒魔法を信奉していたプレゼンス家。黒魔法の一族に利用され、陥れられそうになります。
父は殺され母は利用され、弟が復讐に走りともう散々ですが、グランとリカの活躍で、どうにか没落と勾留で済んだのが幸いか(最悪は処刑コース
グランは家や自信、信じてきたものの全てを失い辛い立場だったと思いますが、騎士の誓い通りリカを守り抜く心の強さに惹かれました。
めちゃくちゃ誠実なのにイチャイチャする時はちょっと意地悪なギャップがまた良かったなぁと思います。THE肉食系男子。
最終的に分かったのが、実はリカは魔法を使えない「名無しの一族」の生まれだということ。しかも人の持つ刻名を奪う「魔珠」を身体に宿しており、ピンチに陥ると相手の刻名を奪い取り、魔法を使えなくしてしまうのです。
フィンと養父はその事実を知っており、リカに白魔法一族の刻名を与えることで魔法を使えるようにしていたとのこと。最初から名無しの一族だと分かっていたなら……と思ってしまうのですが、何か事情があるのかな。
共通ルート終わりにフィンがリカに渡した薬も黒魔法の産物っぽいですし……後のルートで明らかになるのかなぁと思います。
キャル・アイ・ミガッド CV:千葉翔也さん
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人付き合いが苦手で1人の時間を好むクラスメイト。
入学して間もない頃、自己紹介でうまく魔法を使えず困っていたリカを助けたことから交流が始まります。
実はキャル、ひっそり生きている黒魔法の一族の1人。罪深いとされる黒魔法使いの血を激しく憎み、罪滅ぼしのため善行を積む優しい少年でした。
学園で起きた名無し病蔓延事件の犯人がリカなのではと疑いナイフを向けてくるのですが、誤解が解けてからは、行動を共にすることに。
追っ手に捕まりそうになり1度は別れるものの、危なっかしいリカを放っておけず、精霊獣と一緒にあれこれ世話を焼いてくれるのでした。
リカとキャルは同じ一族(実際には違いますが)かつ、貴族の家に拾われた恩義があるという共通点があります。境遇や考え方が似てるからこそ、分かり合えた感がありました。
学園にいた頃のキャルは無口でそっけない印象でしたが、身バレを心配しなくていい2人の時は、気さくに話してくれる普通の男の子でした。照れたり冗談を言ってみたり、ささやかなやりとりが微笑ましかったです。
そんな彼の家に伝わる特殊な魔法「血読み」は、血液から記憶を読み取ることができ、血族の記憶を脈々と伝えてきたもの。
しかしキャルはかつて亡くなった両親の血痕から、手段を選ばず生き抜いてきた血族の卑劣さ・残酷さを読み取ってしまい……一族の記憶を得てからは、リカを助けようと思うあまり暴走して暴力的になることも。
安住の地を求めて辿り着いたのは名無し一族の村・クルム。リカが名無しの一族だと判明からのキャルは、「同じ」でなかった悲しみからさらに自暴自棄気味の不安定に。危うい感じが不安を誘います……
しかしクルムの村、リカしか年頃の女性がいないのがまず怪しいし、そもそもリカはなぜ村を出ることになったのか。
とりあえず、心配していたような怪しげな因習とかはなさそうですが(どんな心配してたんや)、クルムの村には歳の近い男女を番として育てるしきたりがあるよう。リカにも番がいたらしいのが気になるポイントですね。
うーんと首を傾げながら進めて行ったら後半の展開がとんでもなく、後ろに吹っ飛びそうになりました(爆
2人目に攻略して良かったのかな……と思わず不安になってしまう位の情報量でした。
まずリカの養父が当主を務めるスターニス家は黒魔法の血統で、リカを保護したのではなく攫ったのが真実。
キャルの一族はオリエンスの戦いの際、黒側を裏切り名読み女を死なせた罪があり、黒魔法使いから恨まれている。
キャルの両親の命を奪ったのもリカ父。
あとリカ父が使っていた黒い小瓶、あれ共通ルートの最後にフィンがくれたものと同じですよね……ということはフィンもお仲間なのかなぁと。
色々と家がらみの話が明らかになったので、制限がなければ次は兄ルートに行きたいところ。キャルルートを終えた後だと怖いなぁ。
世界中のどこにも居場所のなかった2人は名無しの村に居場所を見つけ、何より望んだ普通の幸せを得ることができました。これまで大変だった分、めいっぱい幸せになってほしいですね。
ヴィクトル・エリコ・ミガッド CV:佐藤拓也さん
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リカが暮らす寮の寮長。勤勉なリカに本を貸してくれたり、魔法のコツを教えてくれたりと親切に接する。
黒魔法の一族に対し、激しい憎しみと敵意を抱く背景には、自身の魔力の低さが関係しているようで……?
ルート序盤はヴィクトルのリカに対する当たりがかなり厳しく、共通ルートでの優しいやりとりがあったからこそ、個別に入ってすぐの直球な憎しみが辛かったです。
もはや清々しいくらい憎い・許さない・断罪といった言葉を投げかけられるので、共通ルートで培われた私の中のヴィクトルへの好感度が地に落ちました(オイ
惹かれていたぶん裏切られた気持ちが大きく、可愛さ余って憎さ百倍的なもので(多分違う)、裏を返せばヴィクトルがだいぶリカに好意的だったためではあるのですが……
ヴィクトルのルートでは、ヴィクトル一家の力を借りてリカの無罪を証明することになります。サブキャラクターではグランの弟アニス・シルヴァ先生がリカに力を貸してくれました。
アニスとヴィクトルはフィンとグランくらい仲良しで微笑ましいです。グランルートであまり描かれなかった彼の人柄が見えて良かったなと。ヴィクトルのことを「短気で手が早い」と見抜いてるの彼ぐらいでは?笑
いつまで経っても「友達」と言い張るリカに、ヴィクトルが半ギレ気味で告白するシーンが面白くて好きです。
ストーリーの方は、狙われては助けられるしんどい展開が多く、読んでいて辛かったです。リカは周りに敵が多すぎて、もはや秘境でひっそり暮らすしかないような気がする。
本ルートでは、ひたすらリカを陥れようとしてくる黒幕が議長なのですが、なぜそんな行動に出たのか?が今いち語られないのでただの嫌な奴にしか見えないのが残念。後々語られるお話に期待ですね。
それにしても恋愛面では今のところヴィクトルルートが1番甘かったような気がします。なんというかラブラブなシーンの湿度が高い。
いつも真面目なヴィクトルがフルスロットルでアクセル踏み込んでくるのでワァ!となります。そんなギャップも良いなぁと。
シルヴァ CV:小野友樹さん
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最初は人当たりがよく女子にモテる先生だなぁ位の印象。しかし時折フッと無表情になる瞬間があり、どこか底知れなさのある先生です。
その正体は幼い頃生き別れた番の少女・サラを探す名無しの一族。リカと交流を深めるうちに、「リカがサラなのでは……?」と気付き、探るような態度で接してきます。
掴みどころのない性格ですが、観察するような目や言葉の端々に、リカに対して「何かを思い出してほしい」と感じているようでした。
リカがサラだと確信してからは一転、刺々しさを隠さない態度に。
ここまでの3ルートをクリアしてだいぶ暴言耐性がついた気がしますが、最初の頃はあまりにけちょんけちょんなので辛かったですね。
シルヴァはいなくなったリカを探して11年もの間世界を彷徨いました。魔法の使えない名無しが外で生きるのは容易ではなく、危険な目にあったことも数知れず。
諦めと同時に手に入れた自由は快適で幸せなもの。
しかしリカとの再会で、ようやく手に入れた生活も地位も捨てる羽目になり……と、人生全て狂わされているので、怒りももっともだなと。
しかし5歳の頃の誘拐など防ぎ用がなく、悪いのは世界なんだと思うほかありません。
シルヴァルートでは名無しの村にまつわる過去と忌まわしい歴史が明らかになりました。
そもそも魔珠とは相手の刻名を奪う「魔樹の樹」の種であり、白や黒魔法の一族に奪われないよう名読み女に飲ませて保管していたのだそう。
しかし適性のない者が魔珠を飲むと根こそぎアニマを奪われる危険物でもあり、当時魔珠を呑まされたために多くの名読み女が命を落としました。だからクルムの村には若い女性が少なかったんですね……
私の中で名無しの村にいれば安心だと思っていた時期がありましたが、そんなことはなかった。
ちなみにリカの中にある魔珠はいずれ芽を出し、リカの命を奪うのだと言います。それではグランやキャルルートの行き着く先は……どうにかなったと信じたいですが、考えるとウッとなりますね。
最終的にはシルヴァが魔珠を取り出す薬を作り、リカから取り除いてハッピーエンド。
彼がリカを思い、心を痛め続けた11年を知ってしまうと、他ルートに行くのが申し訳なく思えてしまうレベルでした。
1度は離れようとしたものの、リカを待つ残酷な運命を知るやいなや、すぐに助けにきてくれるシルヴァの愛に痺れました。
口調はボロカスでも、呼び方は「貴方」と丁寧なのも良いなーと。
リカを子供扱いしてからかうシルヴァと、怒るリカのやりとりがたまらなく愛おしくて可愛かったです。元々運命的な関係性が好きなのですが、この2人はまさに!といった感じで最高に好きでした。
ちなみにシルヴァルートではフィンもちょこっと絡んでくるのですが、7:3くらいの割合で敵:味方な感じがひしひし。
立場的には敵、気持ち的には味方といった感じでしょうか……
フィンのリカに対する愛情は本物で、複雑な事情を抱えているであろうことは伝わりました。
フィン・シディム・スターニス CV:斉藤壮馬さん
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誰かの個別ルートに入ると姿を消し、よくない情報ばかりが集まってくるシスコン兄。
そのせいか、ようやく再会できたときに少しも安心できないという……\(^o^)/
フィンルートは真相ルートを兼ねており、各ルートで明らかになった重要な事実が序盤からバンバン明かされていきます。
そもそもフィンは1000年前の黒一族のリーダーだった「名捨て」が、「血継ぎの魔法」で才能と記憶を語り継いだ存在というのがビックリでした。
そもそも1000年前の争いすら、何もしていない黒一族が白一族に一方的に迫害され始まったのだそう。
大体全て白一族を率いた王と議長の祖先が悪いような状況で、皆が皆、過去のしがらみに囚われて苦しんでいたのだとわかります。
フィンは黒一族の復讐のため、リカの力を利用して白一族を滅ぼそうとしますが、彼の中には兄妹として過ごす時間に幸せを感じていた「フィン」も確かに存在し、使命と愛との間で苦しむ……といった内容でした。
スタッフロールが流れるタイミングが「そこ!?」と言いたくなる展開で混乱。
クリアしたタイミングで過去キャラクターの手記が開放されるので、「絶対幸せな日常的なエンドもありますよね……!?」と、ヒヤヒヤしつつスペシャルを読み進めることに。
「血綴りの魔女」の記録を読み終えたタイミングでフィン3章が解放……良かった。だいぶ斬新な構成だなぁとビックリです。
過去の人々の思惑や立ち位置など、全てを知った上で最終章へ臨めということなんですね。
そして血綴りの魔女の記録が胸クソすぎて、ウヘェとなりました。大体全てこの女が悪いし、特級の爆弾を背負わされた議長が可哀想……だけど、結局議長も保身に走ったので同類だったのかなぁ。
とりあえず過去の出来事は愛憎・嫉妬などのドロドロを全部壺に入れて混ぜたらこうなりました的な、負の感情フルコース状態でした。地獄かな?
しかし最後はこれ以上ないくらい綺麗に終わってよかった。途中からフィン視点で、さまざまな因縁を抱える仲間たちが全員で協力してリカを助け、世界を変える流れがとんでもなく胸熱でしたね。
思い描いていた執着溺愛義兄ルートとはだいぶ違いましたが、壮大でピュアな恋が幸せに終わって良かったなと。
全てを理解した上で2周したら、より理解が深まって面白そうな作りでした。
個人的レビュー
闇魔珠の好きなところ
繊細なイラスト
スチルがとても綺麗で登場するたびにテンションが上りました。
個人的にタロットカードモチーフっぽい店舗特典イラストが素敵でかなり好きです……!グッズは集めない派の自分でも集めたくなる素敵さ。
ちなみに私は公式通販で購入したのでシルヴァ先生のイラストでした。特典ショートストーリーが色々な店舗に分かれていると、どこで購入するか悩みますね……!全部欲しくなる。
魔法学園の日常が素敵
魔法学園モノと聞いて真っ先に思い浮かぶのは『ワンドオブフォーチュン』ですが、学園モノの乙女ゲームって意外と少ない気がして新鮮です。いや、私が知らないだけでたくさんあるのかな……?
どことなくハリーポッターみを感じる神秘的なBGMやエコーの効いた魔法の詠唱など、魔法好きにはたまらない雰囲気が素敵でした。
闇魔珠に物申したいところ
主人公が辛い目に遭う
主人公が迫害される立場なので、周囲からの暴言や暴力など辛い描写が多めです。(仕方ないとはいえ)攻略キャラからの暴言もあり。苦手な方には辛いかもしれません。
総評
ストーリー : (3.5 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (3.5 / 5)
システム : (4.5 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : A
イラストやシステム面は素晴らしかった一方、ストーリーは個人的に苦手な描写があり、正直好みではありませんでした。
↓ 具体的な内容については「こんな感じのキャラがいる」程度のネタバレを含むので伏せさせて頂きます。
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主人公に酷いことを言って傷つけて、後から「たくさん傷つけた分も優しくしたい……」的な発言をするキャラが多い(ように感じた)のがちょっと気になりました。
私はひたすら優しいぐらいがいい豆腐メンタルなので、正直若干イラッとしました。
まとめ
久々のPCゲームでしたが、挙動もシステムも軽く快適にプレイできました。
肝心の内容の方は、途中あまりにも鬱々するので苦手な話かも……なんて思ってしまいましたが、終わり良ければ全てよしの精神で、コンプした現在の感想としては遊んで良かったなと。愛憎的な展開は刺さる方にはかなり刺さるのではと思います。
PCということで若干敷居が高く感じられるかもしれませんが、ぜひラストまで完走して頂きたい一作。
長くなりましたが本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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