こんにちは、いつも遊びに来て下さりありがとうございます。
今日は『スチームプリズン -七つの美徳- 』(通称:スチプリ)の感想を書いていきたいと思います。
タイトルを書きながら「7つの美徳」って何だろうなと思いました。
7つの大罪的なものなのかな・・と思いながら何となく調べたら、「カトリック教会の教義における7つの基本的な徳」のことだそうです。
具体的には知恵、勇気、節制、正義の4つの枢要徳に、信仰、希望、愛の3つを足したものであるとのことです。このゲームの各キャラのテーマにあてはまるのは正義、節制、希望だけだったのでスチプリ的な7つの美徳なんですかね。
ちなみに7つの大罪とは全く関係ないという説もあれば、相対する存在とする説もあるそうです。
目次
スチームプリズンとは?
2016年にPC向けに発売された女性向け恋愛ゲームで、2017年にVita版、2021年にはSwitch版が発売され、それぞれに追加要素があります。
美しい天上の楽園『上界』と汚れた機械都市『下界』、2つに別れた世界で不条理に直面する主人公キルスの生き様が描かれます。
個人的にとても好きな作品ですが、とにかくしんどい描写が多かったです。
後述しますが、スチプリのCERO:Dは恋愛的に甘いからではなく残酷・非人道的な描写が理由であることには注意が必要です。
追加要素
【Vita版】
・フィン(CV:新垣樽助)の攻略ルート追加
・各キャラクターに後日談を追加
【Switch版】
・Switch版オープニング曲『玲瓏』及び新規ムービーが追加
・キャラクターソングを使用したベストEDの新規エンドロールムービーが追加
・ショートストーリー『結婚前夜』をノベルモードとして収録
・日本語テキストのほか、英語、中国語(繁体字・簡体字)への多言語化に対応
まず、プレイされる際は最低でもVita版以降(できればSwitch版)をおすすめします。
Vita版で攻略できるようになったフィンは、主人公キルスに思いを寄せるパートナーであり右腕的な存在です。
私はPC版は未プレイなのですが、正直プレイしていて『攻略できなかったなんて嘘だろ・・』と思ってしまう程重要なキャラクターでした。
正直、この作品における理不尽の8割位は彼が背負い込んでいる気すらします。
従って私的には彼を幸せにできるVitaもしくはSwitch版をおすすめします。
ストーリー概要
人は、ふたつに分けられる。
支配する者と、される者。
世界はふたつに分けられる。
美しい天上の楽園『上界』、穢れた機械都市『下界』。
絶大な権力を持つ上界の人々は下界を蔑んでいた。
上界で生まれ育った主人公もまた、下界を快くは思っていなかった。
だが、任務の一環として下界の視察を命じられることにより、
彼女の運命の歯車は音を立てて回り出す・・・・。
引用元: http://www.hunex.co.jp/steamprison/#story
ヒロイン紹介
主人公:キルス・ティステラ(名前のみ変更可・デフォ呼びあり)
上界で生まれ育つ。
下級警察官として、人々の生活を守っている。
凛とし、正義を貫く真面目な努力家。
その正義感の強さから周囲と衝突することも。
任務の一環として下界の視察を命じられる。
主人公のキルスは良家のお嬢様ですが、上界で警察官として働いています。
正義感に溢れていて口調は「◯◯だ」といった感じに男勝りなので、勇ましい主人公だなと感じました。
ちなみに恋愛事に関する経験値はまったくのゼロです。知識すらない!
個人的レビュー
スチームプリズンの良いところ
エンディングやおまけが豊富
各キャラクターにエンディングが5~6種類用意されており、バッドエンド含めて様々な展開が楽しめます。
(フィンだけは追加キャラでルートが短めなのもあり、エンディングは3種類です)
クリア後のおまけもものすごく充実していて、各エンドの後日談、各スチルでの別キャラ目線でのショートストーリーにキャストコメントなど盛りだくさんでした!
めいっぱいスチプリの世界観に浸ることができてよかったなーと思います。
OPが素敵
攻略キャラの皆さんが歌ってみえるOPテーマの『悠遠』が穏やかでとても良い曲です。
例えばエルトの歌っているところはエルトの映像、といったように、ある程度映像と歌がリンクして流れているように見えて、凝っているなーと思います! (違ったらごめんなさい
しっかりしたバッドエンド
上にも書きましたが、バッドエンドが1人につき3-5個ほどあり、後味の悪く目の覆いたくなるようなものから、作り込まれているものまでバリエーション豊かでした。
ただのバッドに終わらず「キャラクターが実はこう思っていた」というのが分かるものも多々あり好印象でした。
ただ本当に胸糞悪いだけのエンドもあるので要注意です。
スチームプリズンの悪いところ
とにかくしんどい
多くの犠牲の果てに幸せを掴む話なので、 明るいお話が好きな方や鬱や暴力的描写が苦手な方には絶対おすすめできません!
始まりがどん底な分良くなるばかりだろう…!と思って油断していると、すかさず傷口に塩を塗り込まれるのでご注意下さい!(オイ
甘い恋愛を楽しみたい方には向かない
恋愛面での甘さは控えめなので、恋愛重視の方には物足りなく感じられるかもしれません。
それでも登場人物達が、苦難の末にささやかな幸せを掴む様子が何とも尊くて良かったです。
システム面がやや不親切
スキップも速く特に不便はありませんが、キャラクターの視点が切り替わる際に表示されるアイキャッチがスキップできないのが少し不便で、スッと消えてくれよスッとー!と思っていました(笑
選択肢を間違えた等で前のシーンに戻りたい時は、バッグログを開いて戻りたいシーンの1番左にある矢印を押すことでクイックロードできます。少々分かりづらいので注意が必要です。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略制限について
・ユネはウルリクのエンディング「フェリエ」を見た後にルートが解放されます。
・フィンは私自身最後に攻略したので詳しい条件は不明ですが、攻略制限があり、1番最後を推奨します。
・グランドエンドは全員攻略後です。
おすすめ攻略順
ルートによって真相が明らかになる度合いが異なります。
徐々に明らかになっていくことを考えると、以下の攻略順がおすすめです。
エルト→ウルリク→アダージュ→イネス→ユネ→フィン→グランドエンド
エルトクリード・ヴァーレンティン | CV:白井 悠介さん |
ウルリク・フェリエ | CV:高塚 智人さん |
アダージュ | CV:古川 慎さん |
イネス・ハインリヒ・ハイネ | CV:君嶋 哲さん |
ユネ・セキエイ | CV:高瀬 泰幸さん |
フィン・ユークレース | CV:新垣 樽助さん |
共通ルート感想(ネタバレあり)
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パートナーのフィンと共に、警察官として街の人々の平和を守ることに生きがいを感じている主人公キルス。
ある日彼女は、中級警察官への昇級試験に合格し、下界への視察を命じられます。
初めて訪れた下界は、上界の「HOUNDS」という組織によって管理された荒んだ街でした。
キルスはそこで住民の子供を斬りつけようとしたHOUNDSのリーダー「ザクセン」を止め、揉め事を起こしてしまいます。
このザクセンがですね、いかにも残忍で人を人と思わない様な嫌な男なんです(´・ω・`)イケメンですけどね(オイ
その後上界に戻ったものの、両親が何者かにより殺害され、キルスは親殺しの罪で下界へと追放されることになってしまいます。
この流れは横暴で何らかの力が働いたとしか思えないものでした。
納得できず再調査を訴えるフィンに必ず戻ってくると約束し、キルスは下界へと追放されたのでした。
というように「世の中の不条理を糾す恋愛ADV」という名にふさわしい不条理っぷりを発揮する導入部分でした。
しかし安心するのはまだ早い。こんなの序の口だ。
そんな環境ですがキルスの諦めない精神に加えて、意外と優しくしてくれる人もいるのでそこまで悲壮感漂う感じではありませんでした。
ちなみに共通ルートの後、4つのルートに分かれ、そこから更に攻略キャラのルートに分岐する形になっています。
・PRISONER Route (アダージュ、イネス)
・GUARD Route (エルトクリード、ウルリク)
・WARDER Route (フィン)
・SERVITOR Route (ユネ)
私はサクサク進めていったら初回は”Prisoner Route”に入りました。直訳で囚人√。なんだか不安になる響きですね(´・ω・`)(オイ
このルートではアダージュとイネスが攻略可能であると分かったので、初回はアダージュ√に行くことにしました。
個別ルート感想(ネタバレあり)
アダージュ(CV:古川慎さん)
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アダージュさん変人すぎて最高だった。
26歳、無愛想だけど面倒見のいいお医者さん
上界出身ですがキルス同様に罪を犯して追放されています。
最初の印象は優しいな、でしたが次の印象としては面倒臭いなwでした。何が…とは言葉にし難いのですがとにかく面倒臭い!w
基本的には思ったことをバッサリ言ってくれますが、真顔で本気なのか分からないような冗談も言ったりするので、とりあえず私の中では変人という評価に落ち着きました(
倒れている親子を見つけたアダージュと、そこへ駆けつけたキルス。
彼はまだ息のあった親子を救えなかった贖罪として、行き場のないキルスに自分の仕事を手伝って欲しいと手を差し伸べます。とはいえ医療の知識がない彼女の主な仕事は草むしりでした。
お話は唐突なところもありますが、2人の息が合ってるんだかよく分からない掛け合いが面白かったです。
キルスは思ったことをはっきり言うし、アダージュも真面目そうに見えて意外と口が悪いし不良でした(笑
診療所のお手伝いで買い物に出る際、男女が2人連れ添っていると恋人か夫婦に見られるし、弁解するのも面倒という理由で表向きは夫婦を演じることに。
「そういえば一般的に夫婦って何するんだろう?」と何気なく聞いたキルスへのアダージュの回答が身も蓋もなくて笑いました/(^o^)\
恋愛面はキルスが初心というか本当に何も知らないので基本カオスでしたw
アダージュの行動で調子が悪くなることに気付いたキルス。知らず彼に恋していたのが原因なのですが、その理由が分からずアダージュに直球で症状を話して笑われるシーンでは、こちらも笑ってしまいましたw
アダージュも最初はお前のような子供に手を出すかと鼻で笑う感じなのですが、次第にキルスが大事な存在になっていく様子が良かったです。
アダージュが下界に来た理由は幼い頃に居なくなった父親を探すためでした。
自分を劣性と罵り、家にも帰ってこないような父親に会いたいと思う気持ちは正直理解できなかったのですが、後に母親から父を救うよう頼まれていたことが分かります。
父と決別したものの、落ち込むアダージュを励ますキルスが男前で格好良かった!
父亡き後HOUNDSの医者として活動する事になりますが、隊長のザクセンとうまくやって行けるのか不安ですね…w
最後の告白のシーンでは笑ってしまいました。恋人になりたい、夫婦でも可ってw
それに対するキルスの返答も「結婚してやる」で、何か彼ららしいなと思いニヤニヤしてしまいました。
この√では途中とあるキャラが再登場するのですが、何があった!?という位性格が180度変わっていてぎゃあああああ!って感じでした(´・ω・`)
というよりも本性を隠していた感じですかね…すごくいい感じに病んでいました!
しかしあっさり退場してしまったので、どうしてそうなったのか非常に気になりました。
初回クリアまでに大体6時間程かかりました。
私はボイスをすっとばすのでゆっくり派の方はもっとかかると思います。
心配していた残虐な表現などは若干あるものの、そこまで酷くはないなという印象でした。
序盤のザクセンとの独房のシーンなどはもしかするとカットされているのかな?と思いました。
アダージュルートですが、キルスが下界に送られた理由も判明するので、真相に近いルートだったかな?と思います。従って初回は推奨できません。
イネス・ハインリヒ・ハイネ(CV:君嶋哲さん)
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29歳、HOUNDSの副団長。
まず名前が格好いいですね!(オイ
キルスが恋する乙女だった。
意外ですよね!どの√よりも乙女していた気がします(笑
内容的にはイネスもキルスも真っ直ぐな性格なので、安心して進めることができました。
ルートに入って早々、お世話になっていたリエリスさんとメルローを殺したのはリエリスさんの元恋人だったと判明します。ぶっちゃけフィンだと思っていたので少し安心した
男と戦闘になった所をイネスに救われます。
何かお礼をしたいというキルスに対し、イネスは教養を付けるために自分の教師になって欲しいと意外なお願いをするのでした。
この√ではアダージュにつつかれて早い段階でキルスがイネスへの恋心を自覚します。
それをアダージュさんの呪いと表現するのに何か笑ってしまいましたw
半ば期待しながらなぜ家に来てくれるのか?と問いかけたキルスに対し、イネスは「利害が一致する関係であるから」とばっさり言い捨て、キルスは自分が恋愛の対象として見られていないことに落胆してしまいます。
実はイネスは貴族の不正を調べていて粛清されたパートナーの無実を証明するために上界に戻ることを目的にしていました。
だからキルスに貴族のことを教わっていたんですね。
上界へ戻る許可がおり、下界を去る前日に別れを告げるためにキルスの元を訪れますが、彼女は無実の証拠を探るため、自分も連れて行って欲しいと頼みます。
目的を果たすためだけにHOUNDSで辛い日々を送ってきたイネスには失敗は許されません。
キルスが足枷になったらと思うと安易に連れて行く決断できない、でも手を差し伸べてあげたいという葛藤が…いい人すぎて辛かったです。むしろそんな状況で迷える位にはキルスのことを大切に思っていたんだなと。
キルスが覚悟を示すために長い髪を切り落とすシーンは格好よかったです。
上界での問題はクズ達の自爆により割とサクッと解決しました。
イネスのパートナーの件は想像に難くないですが、貴族や警察官達が保身の為に無実の罪をなすりつけていました。
フィッツジェラルド氏が予想以上にクズで笑ってしまいました。綺麗な顔してゲスいこと言いやがる…!
とりあえず上界では権力者のユネ様を味方に付けることが勝利への道だと分かりました(笑
ユネ様と話せて子供のようにはしゃぐイネスがかわいかったですw
イネスのベストエンドはこれまで見てきた中でも1、2を争うくらい幸せな終わり方だったなと思います。
汚名を返上した上で上界には留まらず、新生HOUNDSとして下界の人々を支えていくというのが良かったです。
ただ下界に送られたゲス共orフィンあたりで問題が勃発しないかなと少し不安にもなりました(笑
個人的にはイネスと恋人関係にならず、上界で警察官に復帰してパートナーとして生きていく「騎士の忠誠」エンドも印象に残りました。
上界なので自由に恋愛はできないけれど、近くで支え合うこういう幸せの形もあるんだなーと思いました(・ω・)
あとイネスが上界に行ってしまい途方に暮れている所をアダージュに拾われるエンドも良かったです。イネスから教わった料理の腕で確実に役に立てることでしょう(笑
アダージュさんは何だかんだ本当に優しい。
それにしてもキルスが警察官になるきっかけを作った出来事で、小さい頃に無くしたペンダントを探すのを手伝ってくれた警察官はイネスだったんですね!これはもう…運命ですね!
余談ですがセミロングヘアのキルスにHOUNDSの制服がとても似合っていました!
しかし青年って言われてたけど女の子にしか見えないよw
エルトクリード・ヴァーレンティン(CV:白井悠介さん)
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25歳、大きな銀行の頭取兼下界の地域の1つであるリベラリタスの支配者。
担当声優さんいわくインテリエリート眼鏡との事w
エルトのテーマBGMである「エルトクリードのテーマ」がお洒落でとても好きです。ガチャガチャしたギターが素敵で、流れる度にテンションが上がりました!
メインヒーローらしくしっかりしたお話でした。ベストエンドを見るとエンディングの歌が聴きたくなること間違いなしです。
物腰柔らかで飄々としてますが何を考えてるかよく分からないタイプです。
こう笑顔で会話してたかと思ったら、次の瞬間懐から銃を取り出してバーン!とできるような人です(´・ω・`)(どんなだ
…と序盤では思っていましたが、余裕そうに見えて意外にも人間的な弱さを持った人でした。
騎士大好きなエルトはキルスがザクセンと戦っている所を見て、彼女の凛々しさに惚れ込み護衛になって欲しいと依頼してきます。
ただそれは彼女のことが好きという訳ではなく、アクセサリー的な意味合いに近いものでした。
キルスは承諾し、騎士が主人に接するような態度をとるようになりますが、それを見たエルトが感激して「キルスさん…結婚しませんか!」とか言ってて吹きましたw
恋愛面ではエルトの騎士への憧れが次第に彼女への想いに変わっていく感じでした。
望まれたものを与え続けて失うばかりの彼だからこそ、自分のために何かしようと頑張るキルスに惹かれていったのかなと思います。
キルスから親愛のキスをされて子供のように舞い上がる姿に笑ってしまいましたw
というように途中までは恋愛ムードでお話が進みますが、中盤からは一転シリアスなお話でした。
とある出来事からHOUNDSと下界住民との間で対立が起きてしまいます。
エルトは屋敷に攻め込んできたHOUNDSを拘束しますが、地域との話し合いの末事態の収拾のためにエルトが上界へ行くことになります。
が、行けば確実に犠牲になる嫌な役回りでした。
ここからルートが分岐します。
ベストエンドの方では、リベラリタスのために犠牲になろうとしたエルトが、死は逃げだと言うキルスの説得(物理)により踏みとどまります。
しかしエルトの犠牲を足掛かりに上界へ侵攻しようとしていた他地域の怒りを買い、リベラリタスは交流を断絶された上、エルトは代表から降ろされてしまいます。
そんなリベラリタスを狙って他地域の人間が街で暴動を起こすなど、街は荒れ果てていく中もう自分にできる事はないとくさるエルトですが、キルスの説得で「代表ではない今の自分にできること」をしようと考えます。
こう書き出してみるとキルスの説得でエルトが立ち直る部分が多かったですね。
この後のHOUNDSと協力して暴動を鎮める展開は胸熱でした。ザクセンがいい人のようでした(失礼
最終的には暴動を鎮めた功績で再び代表に返り咲き、幸せに暮らします。
グッド、バッドエンドのルートでは上界に行くことになりますが、死を覚悟したエルトが「本当は死にたくなんてない」と叫ぶ本音が辛かったです。
バッドエンドではそのまま2人共命を落としてしまいますが、グッドエンドではユネ様の計らいで命を救われHOUNDSの件も丸く収まります。
ユネ様が意外と自由な方で可愛かったですw
個人的にはベストエンドよりグッドエンドの方がラブラブに思えて好きでした。
エルト絡みでフィンが発狂するバッドエンドが2つもあるんですが、今の彼ならまあこうなるよなぁ…といった感じの内容でした。
どの√でも彼が不憫すぎて、キルスはもう全ての責任をとってフィンの嫁に行くしかないと割と真剣に思っています(オイ
Vita版は彼の√があるのが救いですね。PC版に無いとか冗談だろ…?
なかったら発狂するレベルですよ!
ただ正直ウルリクとの会話のBL的なノリがちょっと苦手でした。
2人の会話は面白いしBLはむしろ好きなので、冗談で流せるレベルなら全く問題ないんですが、乙女ゲームではご遠慮願いたい。
何度も出てくると「んー…」となりますね(´・ω・`)
ウルリク・フェリエ(CV:高塚智人さん)
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18歳。上界嫌いの情報屋。
口が悪く素直じゃないけれど常識人で意外と優しい。
ウルリクのルートに関してはちょっと色々とミスしたなという気持ちでいっぱいです…!
というのもエルト√の「片翼の鳥」というエンドまでのお話がほぼウルリク√のお話だったんですが、私は気付かず「ものすごく凝ったエルトのバッドエンド」だとばかり思って進めていたんです。
もっとウルリク√だと思って進めたかった…!と後悔しました。いや気付けよ!自分って感じですねε-(´∀`; )笑
とりあえず片翼の鳥エンドを先に見ていると各エンドスキップで楽に回収できました(笑
ウルリクは口が悪いのですが、キルスも大概なので最初お互いの印象は最悪です。
しかしキルスが同じエルトに仕えるもの同士だしウルリクを信じようと決めてからは、少しずつお互いの苦手意識が減っていく様子が良かったですね。
ウルリクは素直じゃないのですぐに照れたり強がったりして可愛かったですね。
そんな彼を見守るエルトが、完全に孫にガールフレンドができたのを喜ぶおじいちゃん状態で笑いましたw
そして素直にお小遣いを貰ってデートするウルリクもウルリクだなとw
エルトとは仲が良いですが、家としては実は複雑な関係です。
エルトのヴァーレンティン家とウルリクのフェリエ家は大昔に下界の大洪水が起きた際に人々を救った英雄の家系ですが、公に伝えられているのはヴァーレンティン家だけでした。
フェリエ家は優れた技術で街を発展させ、銃などの道具を作った功績があるにも関わらず、表に出ず影に隠れた存在でした。
ヴァーレンティン家にはそんなフェリエ家の人間を援助する義務があり、エルトとウルリクも例外にもれずそんな間柄にありました。
仲良しに見えますが、ウルリクはヴァーレンティン家の人間を信用するな!という教えのせいで、エルトを信用しきれず苦しんできたんじゃないかなと思います。
そんな彼が「出自なんて関係なくキルスを信じたい」と言えるようになったのは大きな一歩だなと思います。
恋愛面はこれから!といったところで終了でしたが照れながら告白する彼は大変可愛かったです。1番ニヤニヤできるカップルじゃないかなーと思います。
エルトもウルリクも家に縛られているなぁと感じたルートでした。
しかし家が無ければ出会うこともなかったと思えば、悪いことばかりではないですよね。
ユネ・セキエイ(CV:高瀬泰幸さん)
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聖人ユネ様と呼ばれ上界で崇められている存在で不老不死。
穏やかな方かと思っていたので初対面時の「お前」呼びに驚いたのは内緒です(笑
作中では必ず様付きで呼ばれているので恐れ多いですが、ここでは呼び捨てで書かせて頂きます/(^o^)\
ユネは攻略制限があるのでウルリクのバッドを見てからになります。
最初にも書きましたが内容的にアダージュ、イネスの後の方がいいかな?と思うので攻略順は最後の方をおすすめします。
聖人と見せかけて自由奔放で超大食いなユネ様可愛い。
あとストーリーがファンタジーでした。
下界に送られる際に抵抗しまくり拘留されたキルス。そんな彼女は突然ユネに呼び出され「付き人になって欲しい」と頼まれます。
罪人にも関わらず付き人という大役を依頼した理由は「生きる事に疲れた自分を殺して欲しい」というものでした。
期限は1ヶ月、失敗した場合は逆にキルスが殺されるという条件でした。
しかし不老不死は伊達ではなく、実はユネを傷付けようとすると、何らかの奇跡により世界に殺されてしまうことが分かります(´・ω・`)
剣で斬ろうとしたらどこからか物が飛んで来て斬ろうとした者に…といった具合です。
な、なんだってー!無理ゲーじゃないか…
ユネの存在は謎だらけですが、キルスが冤罪であるかに興味はなく、不老不死である自分を殺すことは出来ないと分かっていて暇つぶしに利用している感があります。
ある日下界に行くという彼に付き添いリベラリタスへ行った際エルトとウルリクに出会い、彼は自身の出生について語ってくれます。
彼は昔、普通に人間として血の繋がらない兄弟であるアルセンクライム(ウルリクの先祖)と共に暮らしていました。
鉱石の研究をする内に鉱山内の毒素にあてられて死に瀕していましたが、アルセンクライムが持ってきた神の鉱石セキエイに語りかけられ、彼女?の言葉に従い何らかの「代償」を払うことで不老不死となったのでした。
キルスと接する内に、ユネは「キルスは親を殺すような人間ではないんじゃないか」と思うようになり、貴族に事件の再調査を依頼します。
しかし気持ち的には無罪であって欲しいけれど、自分を殺すために有罪であって欲しいという複雑な心境でした。
しかし依頼した相手がウォーナー氏(フィッツジェラルドの父)なんですよね…
イネス√を先にクリアしていたのでお前らのことはよく分かってるぜ…!(誰
調査結果がどうなるかはお察しですね(´・ω・`)
しかし下界から帰って以降ユネの心臓が痛み出します。
実は不老不死になるためにユネが払った代償は、彼を愛する「セキエイ以外からの愛を遠ざけること」でした。
それにより恋をすれば死ねるんじゃないかと考えたユネは、キルスに恋人になって欲しいと提案します。
上界では恋愛は犯罪だと言うキルスに対し、バレなきゃいいんだよ!という精神のユネに笑いましたw自由すぎる\(^o^)/
死を迎えるために恋愛するという何とも不思議なお話でした。
それでも死を恐れずに自分に触れてくれるキルスのことを、ユネは次第に好きになりますが、キルスが恋人役以上の感情を抱けたのかは謎でした。
ベストエンドは限りある時間を共に大切に生きよう、というのが儚くて良かったです。
ユネは上界の人達に祭り上げられた仮初めの希望でしたが、最後には自分の意思で生きるという本物の希望を手にできて良かったなと思いました。(自分でも何を言ってるか分からない)
ですが!上界のクズ達は野放しだしセキエイさんは可哀想だしで後味は良くなかったなぁと思います(苦笑
セキエイさんが何だったのか結局よく分からなかったのでもっと詳しく掘り下げて欲しかったなと思いました。
その他にも色々な結末がありますが、「また、会おうね」のエンドがとても印象に残りました。
キルスはユネを生かすために側を離れることを決めます。
フィンも戻って来て、キルスも付き人を辞めてから平和に人生を全うします。
彼女の死後にユネが家を訪れ好きだったと語るシーンは切なすぎました。
フィン・ユークレース(CV:新垣樽助さん)
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どんな時でもキルス一筋の大切なパートナー。
間違いなくこの作品で最も不幸を背負った人物でしょう。
他ルートで悲惨な結末を迎える度に幸せにしてあげたい…!と思ってきました。
攻略制限があるかもしれませんが、彼のルートに入るのはそう難しくありません。
フィン寄りの選択肢を選んで行くと序盤のとあるシーンで選択肢が追加されます。
そこで「キルスがとらないであろう行動」を選択するとルートに入る事ができます。
私は「あ、こっちだな」と普通っぽい選択肢を選んで速攻下界送りになりました\(^o^)/オワタ
ルートに入るや否や悲惨な展開にうわああ…となりました。
両親殺害の嫌疑をかけられたキルスをかばいフィンは自身がやったと嘘の告白をします。
特例で裁判にかけられ理由を問われた際、何と彼は「キルスを愛しているから」と答えます。
キルスの婚約者に選ばれなかったので彼女を連れて逃げようとした、両親に見つかったから殺したと言うんです。
驚いたと同時にこんな切ない告白ってないよ…となりました。・(ノД`)・。
上界において婚約者以外との愛は重罪なので、フィンは問答無用で下界送りになり、キルスは無罪放免となります。
フィンの両親が街に立って民衆に「人殺し!」と詰られながらも謝り続けるシーンは本当に辛かったです。
そしてフィンが犯罪者として下界に送られたので、パートナーであるキルスもHOUNDSに配属されることになります。
フィンとの再会は割と早い段階で、ある日見回り中に荒くれ者に襲われピンチになったキルスを助けてくれます。
が、フィンは情けない自分を見られたくないのとキルスの立場を悪くしたくないのとで、もう自分に構わないで欲しいと余所余所しい態度を取ります。
嫌だと食い下がるキルスに「自分の愛と貴女の愛は違うから」と尚も拒否するフィンですが、彼女は下界は自由に恋愛ができることを理解し、フィンの気持ちと向き合う約束をして2人は元どおりの関係に戻ります。
その後しばらくは割と平和に下界生活を楽しんでいて、フィンがHOUNDSにいた他ルートとはえらい違いだなと思ってしまいました\(^o^)/
しかし何度目かわからないザクセンとの衝突の後、とうとうキルスは謹慎処分になった上、上官である彼に剣を向けてしまいHOUNDSに居られなくなってしまいます。
ベストエンドではフィン共々、危ないところをウルリクに助けられエルトの所に行くことに。
しかしエルトの「来るのはキルスだけかと思っていたので部屋を1つしか準備していないから2人で一緒に寝てね!」いう確信犯っぷりに笑いました。屋敷広いから絶対客室くらいあるでしょうにw
その後新居を準備して貰えたり職を都合してもらえたりと至れり尽くせりでした。
好感度が下がる選択肢を選び続けると途中でバッドエンドを迎えるのですが、是非こちらも見て頂きたい…!
フィンの回想で初めてキルスと出会った時のことが語られます。彼が何故キルスのことをあんなにも慕うのかが垣間見られて泣きそうになりました
フィンのルートは意外と短く、ものすごい問題も起きないままエルト達に救って貰って終了なので最後はアレ?って感じでした(笑
結局親殺しの犯人も分からず、HOUNDSからも逃げてきた形になり何一つ解決してませんよね…
がようやく2人が幸せになれたので!それだけで良かったんだと思う事にします(笑
結婚して1ヶ月、1年とか細かい記念日を覚えていたりハンバーグを作ってくれたりフィンが本当に嫁でしたw
グランドエンドルート
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内容を簡単に書きますと、キルスの両親殺害が阻止され、ユネは上界の腐敗し切った議会を再編することを決意。
新しい風を入れるために下界の代表者と話を…ということでキルスが使者としてエルト、ウルリク、イネス、アダージュを下界から連れてきます。
議会や警察官の抵抗はありますが、仲間達が全員協力して戦う展開が胸熱でした。
全体的にサクッと進みますがまさに大団円といった感じで良かったです。
皆のザクセンに対する評価がひどかったり、後日談ではフィンが仲間達からいじられたりと他では見られないやり取りも見られて満足です\(^o^)/笑
最後のユネ様の演説と仲間達のその後が分かるムービー演出は凝っていてとても良かったです!
まとめ(ややネタバレあり)
ルートごとの不条理度診断
最後の一枚絵が出た後「ああ、終わってしまったな…」と寂しくなるような良い作品でした。
シナリオは不条理がテーマということで辛いシーンも多いですが、攻略キャラ達は皆優しいし主人公キルスのメンタルがものすごく強かったので問題なく乗り切ることができました。
不条理度はルートによって様々ですが個人的には、
ウルリク>アダージュ>フィン>イネス>エルト>ユネ の順に辛かったです。
あまり思い出したくもないのですが、ウルリクのルートで地下道の毒壺に放り込まれるシーンは本当に無理でした…
女の子相手に何てことしてくれやがる…と考えただけでゾッとします。
そこで折れないキルスさんマジキルスさん。
アダージュ、イネス、フィンのルートはHOUNDSが関わって来るので必然的に理不尽でしたね(苦笑
何よりもPrisoner Routeでのフィンが1番辛かったです。
キャストコメントで声優さんも仰っていましたが闇堕ちするばかりのキャラじゃなくて本当に良かった…救いがあって良かった…
ザクセンのルートを希望
イネスルートのネタバレを含むので伏せますが、ザクセンのルートが欲しかったなぁと思います。
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ゴロツキみたいな人ばかりのHOUNDSに、なぜイネスのようなまともな人間がいるんだろうと考えていて、政治を学びたがる様子とザクセンの横暴を見逃す時の態度からこれはきっとゆくゆくはHOUNDSのリーダーになろうとしてるんだ!実はザクセンはわざと横暴な態度を取って民衆に自分は悪であると見せつけていて、そんな彼をイネスが討つことで新生HOUNDSが…!とかそんな展開になるのかと思っていましたが全くそんなことはなかった!!妄想乙!
ザクセンは嫌な奴ですが、彼にも色々あったんだなと(´・ω・`)
前リーダーの女性が自分のせいで死んでしまい、それからあんな性格になったんですね。
キルスに必要以上に冷たく接するのは前リーダーと同じ目をしていたからと分かり何か切なくなりました。
ザクセンのお話だけで1ルート作れそうな勢いですが攻略キャラに追加とか…無理ですかね(笑
残虐非道な彼に真っ向からぶつかっていって更生させる√とかドラマチックな気がします\(^o^)/
最後に
正直キルスが下界に送られた理由がそんな理由かよ!という感じだったのと、それに関わる設定がそこ以外では全く活用されていなかったのにはガッカリしました。
シナリオも一部ご都合主義的に感じられる所がありました。黒幕がいきなり自分が犯人だ!と説明し出したり、フィン√後半の展開とかですかね。
キルスの性格は好みが別れるかな…?と思います。真っ直ぐで格好いいと言えばそうなんですが、見方によっては考え無しで愚かともとれると思います。
言い方は悪いですが周りに優しい人達が居なかったら、多分すぐ死んでただろうなと思います(爆
自分的にはその辺りを含めても楽しかったなと言える作品だったので遊んで良かったなと思います。
興味のある方には是非遊んで頂きたいです。
長くなりましたがスチプリ感想を終わりたいと思います。
本日もお付き合い下さりありがとうございました!
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