いつも遊びに来て下さりありがとうございます!もちです。
今日は『白と黒のアリス』(通称:ろろアリ)の感想を書いて行きたいと思います。
本作の特徴は何といっても主人公が2人存在する、「ダブルヒロインシステム」を採用している点です。
選んだ主人公により攻略キャラも変化するので、様々な展開を楽しめますよ(*´ω`)
目次
白と黒のアリスとは?
「ハートの国のアリス」とは無関係
『白と黒のアリス』は2017年にオトメイトさんから発売された、女性向け恋愛ゲームです。
モッチ
QuinRoseさんの「ハートの国のアリス」シリーズとは、物語や世界観的には全く関係ありませんが、制作には元QuinRoseのスタッフさんが一部関わっています。
ただしハトアリシリーズと同じく主題歌をヒサノさんが担当されていたり、コミカライズを藤丸さんが担当されていることから、何となく繋がりを連想してしまうというもの。
今思えばオトメイトさんのサブブランドとして復活する「QuinRose reborn」の伏線は、この時から貼られていたのかもしれませんね。
銃弾は飛び交わないけれど、理不尽は飛び交うダークファンタジーといった内容でした(どんなだ
ストーリー概要
「不思議の国のアリス」をモチーフにした本作は、選んだ主人公によって攻略対象が変わり、それぞれの主人公の視点で物語が展開していく。
決して交わることのない「白の世界」と「黒の世界」。ふたつの世界に隠された秘密とは――?
そして、交換されたふたりの少女の運命は――?
引用元: http://www.otomate.jp/bw_alice/
ヒロイン紹介
白サイド主人公:愛日梨
普通の女子高生として平和に暮らしていたある日、黒ウサギのレインによって黒の世界へと連れ去られる。
攻略対象はレイン、ミネット、ネロの3人。
白く霞む、曇り空――白の世界。
平穏な日々を送っていた高校2年生の主人公・「愛日梨(あいり)」は、ある雨の日の放課後、一人の青年と出会う。
傘もささずに佇むその青年は、愛日梨に「迎えに来た」と告げ、不審に思い逃げ出した彼女を捕まえてしまう。
ふと気づくと、愛日梨は見知らぬ風景の中にいた。
先程の青年は「黒うさぎのレイン」と名乗り、こう告げる。
「アリス、お前はこれからこの世界の女王になるんだ」、と――。
黒サイド主人公:ルナ
黒の世界の女王でしたが、力の暴走を機に女王の座を下ろされ、白の世界へ避難させられてしまう。
攻略対象はスノウ、ジャック、カノンの3人。
澄み渡る青空――黒の世界。
もうひとりの主人公・「ルナ」が女王として治めるこの国で、突如クーデターが起きた。
状況を重く見た側近・黒うさぎのレインと白うさぎのスノウは、「女王を白の世界へ避難させ、新たな女王候補を連れてくる」計画を実行する。
こうしてルナは白の世界へ連れ出され、愛日梨は黒の世界へ連れてこられた。
交換された二人の少女、そして二つの世界に隠された秘密とは――。
個人的レビュー
白と黒のアリスの良いところ
ファンタジーな世界観が好きな方におすすめ
「不思議の国のアリス」をモチーフにしている本作。
画面背景にトランプがあしらわれていたり、ちょっとした細かい部分まで「アリスらしさ」を感じられる点が、良かったです。
白と黒のアリスの悪いところ
主人公により内容に差がある
主人公が2人いるというのが特徴の本作ですが、残念ながら内容的には平等じゃなかった・・具体的に片方はすごく大切にされているのに、もう片方はそこまででもなかったように思います。
正直ダブル主人公でこれはダメでしょう(´・ω・`)と思ってしまいましたね。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
スノウは真相を含む内容なので、最後を推奨します。
あとは割と好みですが、若干白サイドの内容がしんどいので、白と黒を交互にプレイされることをおすすめします。私は白サイドを3人連続でクリアしてしまい、若干メンタルを削られました(爆
個人的におすすめの順は以下の通りです。
ミネット → ジャック or カノン → ネロ → ジャック or カノン → レイン → スノウ
ミネット | CV:木村 良平さん |
ジャック | CV:興津 和幸さん |
ネロ | CV:下野 紘さん |
カノン | CV:花江 夏樹さん |
レイン | CV:梅原 裕一郎さん |
スノウ | CV:増田 俊樹さん |
白サイド:個別ルート感想(ネタバレあり)
私の攻略順は、まず白サイドの3人を終えてから黒サイドの3人に行きました。
初回のミネット√を終えての感想はとても面白い!だったのですが、なかなかハードな展開が続き、白の世界3人を終えた後には「1人くらい心温まる展開にできなかったのかな・・?」と思ってしまいました。
辛口な感想になりますのでろろアリ愛してる!という方は回れ右した方がいいかもしれません/(^o^)\
追記からざっくりとプレイ感想を書いていきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意下さいませ。
ミネット(CV:木村 良平さん)
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肩に乗ってる猫がかわいい。
ミネット、実は最初はチャラくてちょっとなぁ…と思ってたんですが(すみません)、中盤のくだりで好きになりました。
いきなり知らない世界に連れて来られて、大した説明もないまま「女王になれ」と言われる愛日梨ちゃん。レインさんテラ理不尽/(^o^)\
彼女普通の高校生ですからね!もう戻れない諦めろとか言われたら普通に絶望しますよね!
ミネットはどうしていいか分からずに、落ち込む愛日梨ちゃんの話し相手になったり、気分転換と称してあちこち連れ出してくれます。
しかし「君に一目惚れした!」と言った直後に、「用事を思い出した」と森の中に女の子を1人置き去りにしてくれるミネットさん。気分屋ってレベルじゃねーぞ!
夜の街でパレードを見せてもらい、街の人達から必要とされていることを知った愛日梨ちゃんが、少し前向きになり、レインともしっかり向き合うようになって良かったです。
尚パレードの後もれなく置き去りに/(^o^)\(2回目
むしろトランプ兵のナインさんがまともすぎて、ナインさんを攻略したいとか思ってごめんなさい(
好意的だけど何かありそうな雰囲気のミネットと、主人である公爵夫人に不穏なものを感じていたらやっぱりきたー(´・ω・`)
意識だけあるものの身体は動かない、声も出せない状態で、血だけ取られる軟禁生活に突入してしまいます。
ミネットは甲斐甲斐しく世話してくれますが、「愛日梨ちゃんと一緒に居られるのに以前のように楽しくない、何でだろう」と自分の気持ちが分かっていない様子が切なくてぐっときました。
結局主人に背いて愛日梨ちゃんをお城に返す道を選ぶのですが、何だかんだ黒の世界の人達みんな優しかったですね。
レインも序盤は厳しすぎる…と思っていたのですが、厳しいことを言いながらも愛日梨ちゃんを気遣っているのが分かり安心しました。
黒の世界で暮らすグッドエンドが1番のハッピーエンドだなと思いました。
白の世界エンドの通い妻状態になるミネットも良かったんですが、描写が随分あっさりだったので/(^o^)\
レイン(CV:梅原 裕一郎さん)
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ミネットルートでのレインが素敵だったので、2周目に特攻したレインルート。
残念ながらちょっと心がついて行きませんでした…。
命を狙われて元の世界に帰りたいと泣く女の子に薬を盛って、元の国の記憶を消し去ろうとする鬼畜達は滅んでいいと思います…(´・ω・`)(コラ
記憶の件は勿論、両親の件やパレードで誘拐された件など、人から裏切られっぱなしの展開でハラハラしました。
女王としての自覚を持った後の愛日梨ちゃんは、賢いしハッキリしていて好感が持てます。
しかし自覚を持った理由も元を正せば「もう帰る場所もないから」という理由からだったのはやるせなさを感じましたし、この流れから「レインが好き」となるのは( ゚д゚)?といった感じでした。
しかしデレた後、敵陣の最中だろうが何だろうが、思ったことを何でも伝えてくれる直球なレインは微笑ましかったです(笑
お互いが好き!となるに至った過程をもう少し見たかったなー!と思います。
FDに期待したい!(笑
ネロ(CV:下野 紘さん)
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悩みながらも女王として奮闘するミネット・レインルートとは真逆で、ネロのルートでは愛日梨ちゃんが逃げ出してしまう展開が描かれました。
逃げることで多くのものが犠牲になっていくけれど、引き返せない展開に「何かを間違えたんじゃないか」という不安が付き纏いハラハラの連続でした。
ミネット同様に好意的だけれど、彼以上に何かありそうな気配が漂いまくるネロ。
ある日裁判で失敗し、レインに責められて泣いてしまって以降、彼と気まずい関係になってしまった愛日梨ちゃん。訪ねてきたネロの「一緒に逃げようか?」という提案に乗ってしまいます。
アサギの屋敷に匿われて血を提供する代わりに、白の世界に返してもらえるよう約束するのですが、レインルートの後なのでコイツはアカン…!となりますよね(;´-`)
裏切りも3人目となるともうどうにでもなれ!と開き直って進めていました/(^o^)\
ネロは処刑人の血筋に縛られた可哀想な子でしたが、どんな理由があれ沢山の人を殺してきたのは事実で、これからはその罪を女王の血筋である愛日梨ちゃん2人で背負って生きて行く、という流れは良かったです。
……良かったんですが!
最後の逆転の能力で死んだ人が蘇る、というくだりは何じゃそりゃ!って感じでした。
殺してきた人達が生き返ることで罪の意識は軽くなるけど、生き返った人達は記憶も無くしてるし別人みたいなものですよね…?
言い方悪いけど自己満足に近いよね…?
しかし白の世界のネロ君は学生服似合いすぎで可愛かったです(笑
白サイドまとめ
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形は違えど、3人とも裏切られる展開から恋愛にシフトしていく形なので、気持ちがついていかず大変でした。
何を隠そう私、「裏切り」と「いじめ」が大の苦手展開なんです。何かこう暗ーい気持ちになりませんか?
ちょっと位ならスパイスになるので大丈夫ですが、がっつり3人続くとちょっと辛かったです(
ってこれは私の攻略順が悪いですね… 上に書いた通り、白と黒を交互にすべきだったなぁと思います。
裏切られても「好き!」と言える愛日梨ちゃんには、「お、おう…すごいな」と思うほかありませんでした。
私から見れば聖人君子レベルです。
愛日梨ちゃんはあのよく分からん環境で頑張ってるなと思いますよ。
謎の裁判での下らない罪状に対しても、相応の罰を即座に判断して下してるので、すごいなと思います(笑
白サイドの感想はこんな感じでしょうか、 キャラは魅力的なのに何だか色々と惜しいなと思ってしまいました。 辛口で本当に申し訳ありません(´・ω・)
黒サイド:個別ルート感想(ネタバレあり)
白サイドの感想がアレで申し訳なかったのですが、黒サイドには優しさや萌えが詰まっていて大変面白かったです。
感想は攻略順にジャック→カノン→スノウの順番です。
アリスの力が暴走して時々凶暴になるルナちゃんは、力が落ち着くまで一時的にとの名目で、白の世界に連れて来られます。
戸惑いつつも学生生活を送っていたのですが、ある日レインとスノウの話を聞いてしまい、自分の代わりに双子の妹が、黒の世界で女王として生活していることを知ってしまいます。
居ても立っても居られず、黒の世界に戻ろうとするルナちゃんですが、いま戻っても混乱を招くだけ。
悩みながらも、スノウから自分達の母親は白の世界出身だったと聞き、せめて母のような立派な学生になることを決めます。
ジャック(CV:興津 和幸さん)
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ジャック√良かったです…!
ルナちゃんを護衛すべくいつでも影から見守っているので、周りから守護霊君というあだ名を付けられてるのが面白かったです。
しかも隠れきれていなくて微妙にはみ出してる!
そんな2人は周囲から見たら完全にカップルでしたw
ルナちゃんも直球な子なので、支えてくれるのは嬉しいけれど、生きる意味とか言われると重いとか思ってて笑ってしまいました。
海を見てルナちゃんが綺麗ね、と言ったシーンで口ごもったジャックは絶対「貴方の方が綺麗です」とか思ってただろ!とニヤニヤしてしまいました(笑
と、前半はギャグを交えながら面白おかしく進みますが、中盤以降は頼りにしていたジャックも居なくなり、ルナちゃんが自分の居場所について思い悩みながらお話が進むので辛かったですね。
白サイドをプレイしている時は、愛日梨ちゃん可哀想だなと思っていましたが、ルナちゃんも辛かったんだなと思うと、もう2人とも幸せになって欲しくて仕方がないです。
ジャックがここまでルナちゃんのことを崇拝するのは何故だろう?と疑問でしたが、幼い頃に努力している自分を認めてくれた唯一の人だったからでした。
それはもう…好きにならざるを得ないですよね。
どんなルナちゃんでもジャックは必ず側に居て、味方してくれるので安心感がありました。
反面、バッドエンドでジャックは絶対敵に回してはいけないタイプだなと悟りました/(^o^)\
ヤンデレはいいものですね…声優さんの演技が素晴らしかった…(黙れ
ラストは相変わらず血の力ってすげー!状態でしたがハッピーなら良いと思います(オイ
お互いが必要な存在で2人でちょうどいい、というエンディングが良かったです。
カノン(CV:花江 夏樹さん)
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相手が女王でも全く遠慮しない毒舌っぷり。
お互いに世間知らずでワガママな女王とか、生意気な小僧とか思っているので、最初はめちゃくちゃ仲が悪いです。
ですが、はたから見れば割と似た者同士ですよね(笑
お互い照れてムキになって口論になったり、クレープのいちごを取り合ったりしている姿が、可愛くて微笑ましくて仕方がなかったです。
ルナちゃんが不器用なのを見かねて、裁縫の世話を焼いてくれたり何だかんだ親切です。
カノンの帽子の中には小人が住んでいて、裁縫等を手伝ってくれるというファンタジー設定には驚きました!う、羨ましい…!笑
比較的明るい雰囲気で、カノンとルナちゃんの距離が少しずつ縮まっていく様子が良かったです。
が終盤になり、実はカノンは大昔の女王から時間を止める魔法をかけられていて、その魔法を解くためには42代先の女王であるルナちゃんの命を奪う必要がある、という事実が発覚します。
カノンはこの魔法のせいで苦しんでいて周りと関わらないように生きてきたけれど、ルナちゃんの事が大切になってしまったので悩むんですね(´・ω・)
しかし何故42代先なんだ…ルナちゃんを狙い撃ちしすぎだろう…(オイ
エンディングは相変わらずご都合主義ですが、私は白エンドが好きでした。
成長して帽子屋を営むカノン格好良かった!
スノウ(CV:増田 俊樹さん)
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女王の側近として、国のことを優先しなければいけない立場ですが、アリスの暴走を抑える方法を調べたりとルナちゃんを気遣っているのが伝わってきました。
「知らない人についていってはいけませんよ」に始まる過保護っぷりは、もはや母親レベルでしたね(笑
父から弟(レイン)と比べられて育ったためコンプレックスがあり、分け隔てなく接してくれるルナちゃんにはとても感謝しており、非情に徹しきれないのですが、逆に人間味があって好印象でした。
レインは少しでいいからその気遣いを見習って下さゴフッゴフッ(
自分以外の人がルナちゃんにちょっかいを出してる時に発動する無自覚の大人気なさが可愛かったです。
紙パックのジュースをバーン!したり、ミネットのあーんを阻止したり(笑
スノウの黒グッドエンドが大団円といった感じで全エンディングの中で1番好きです。
まとめ(ネタバレあり)
物申したいポイント
ネタバレを含むので一応伏せます。
さてモヤモヤした点についてはお察しの通りかもしれませんが、何というか全体的に愛日梨ちゃんの扱いが悪いような気がしてモヤっとしました。
主人公が2人いるなら「2人とも同じように愛されていて欲しい」と思ってしまうのですが、どうも平等じゃないように感じてしまったんですよね。
黒サイドでは悪役みたいな言われ方してる時もあるし、皆からは名前じゃなくて「アリス」と呼ばれることも多いし、ルナちゃんが女王に復帰したら速攻白の世界に帰されるし、都合のいい存在だなと感じる時も多かったです。
ただルナちゃんには全く罪は無いので、こればかりはシナリオのせいか、私が先に白サイドから進めていたせいで、ひいき目が入ってしまっているのかもしれません。
黒サイドは優しさに溢れていて、白サイドに足りなかったんじゃないかと。
誰か1人でいいから愛日梨ちゃんに親身になってくれる人がいれば、印象は違ったんじゃないかな、と思います(´・ω・`)優しさが枯渇しそう。
よし、白サイドはナインを攻略キャラに追加しよう!
そして優しい展開に!…いやダメか。ナインがアリスの血に惑わされて凶暴化する未来しか見えない…/(^o^)\<ウワアアアァ
幕間の会話が非常に面白い反面、上記理由から失礼ながら遊んでいて疲れる作品だなー…と思っていたのですが、スノウルートの黒グッドエンドで双子が仲良くガールズトークしているシーンを見ただけで色々な不満が吹っ飛んで行きました(笑
スノウ√のように他の√でも鏡を通して2人が会話とかできていたら、「私も頑張ってるから貴女も頑張れ!」みたいに、お互い少し前向きな雰囲気になったんじゃないかなーと思ってしまいます。
ってそれだと攻略キャラ達の出番が減ってしまいますね。
最後に
あれこれ書いてしまいましたが、個人的には何だかんだ楽しめたと思います。
白サイドは事件>恋愛といった感じでしたが、黒サイドはちゃんと恋愛していて糖度も高めに感じました( ´∀`)
先日のステラワース福袋にろろありFDが入っていたことから、無印の感想を見直させて頂いたのですが、FDでは事件が解決してラブラブな日常が見られたらなと思います。
以上、ちょっと辛口感想となってしまいましたが、お付き合い下さりありがとうございました…!
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