こんにちは、モッチです!
今日は『Paradigm Paradox』(通称パラツー)のプレイ感想を、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
Paradigm Paradoxとは?
OPムービーなど
『Paradigm Paradox』(以降パラツー)は、2021年5月27日にオトメイトさんから発売された女性向け恋愛ゲームです。対応機種はSwitchのみ。
・攻略キャラクターが女の子に変身して戦う戦隊モノ
・悪役側も攻略できる
・声優ユニット『8P』とのコラボ作品
女体化にシスコン等、人によっては地雷になりそうなワードを詰め込んだオトメイトさんの最新作。
私的には斬新な設定に挑戦を感じ、悪側も攻略できるという辺りに惹かれて購入しました。
若手声優8名による企画ユニット「8P」(エイトピース)さんとコラボしており、攻略キャラのボイスや、主題歌からエンディングまで全部担当されているのは面白い試みだなと思いました。
実は声優さんにあまり詳しく無いので8Pさんのことも本作で初めて知ったのですが、どのキャラもイメージぴったりで良かったです。
ストーリー概要
――25XX年。
人類は隔離されたコロニーでしか生きられなくなった世界。
学園に通う主人公は、
代わり映えのしない毎日を退屈に思っていた。
【正義の味方】と人類の敵【害獣】の噂話や
学園のイケメンにも心動かされない日々。
寮を抜けだしたある夜、
コロニーに侵入した【害獣】と遭遇し、絶体絶命!!
しかしそこへ4人の少女が現れ、不思議な能力で【害獣】を撃退する。
事件をきっかけに【正義の味方】として働くことになり、
学生生活に正義の味方にと忙しい毎日を送る主人公。
噂のイケメンたちとも会話の機会がなぜか増え……?
彼女/彼がもつ秘密とは…?
そして敵の正体とは……?
引用元:https://www.otomate.jp/paradigm_paradox/
ヒロイン紹介
主人公:小鳥遊 ユウキ(名前変更可)
高等部2年Aクラス在籍の16歳。
平凡な日常に飽きてきたごく普通の高校生。
夜間外出禁止を破って外に出た際に、噂で聞いた化物「 害獣 」に遭遇してしまったことから、 正義の味方ヒーロー になることに。
引用元:https://www.otomate.jp/paradigm_paradox/
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
伊吹は正義側を2人攻略後、リョウは伊吹を攻略後に解放されます。
この2人は後半がおすすめで、特にリョウは大団円に繋がる内容のため最後をおすすめします。
それ以外は好きな順でプレイして問題ないと思いました。
参考までに私は、
間宮アユム→栖原カムイ→雪波→日向→新記ミハヤ→伊吹→高遠トキオ→冨司リョウ
の順に攻略しました。
各エンディングの回収方法
エンドの回収はフローチャートからパラメータを設定して開始できるので楽々でした。
+ボタンのシーンジャンプを併用すると尚良し。
能力使用度高・好感度高=NORMAL
能力使用度高・好感度低=BAD
能力使用度低・好感度高=HAPPY
で行けると思います。
攻略キャラクター&キャスト紹介
高遠 トキオ |
CV:八代 拓さん |
栖原 カムイ |
CV:髙坂 篤志さん |
新記 ミハヤ |
CV:榎木 淳弥さん |
間宮 アユム |
CV:千葉 翔也さん |
伊吹 |
CV:野上 翔さん |
冨司 リョウ |
CV:益山 武明さん |
日向 |
CV:ランズベリー・アーサーさん |
雪波 |
CV:畠中 祐さん |
共通ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
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◆正義側
害獣に襲われた主人公が怪我をきっかけに超能力に目覚め、正義の味方Bloomsの一員として戦うことになるストーリー。
しかし実は害獣は人間が変化した姿だったのです。
動揺する仲間達と共に迷う暇もなく、親友であったリーゼを倒すことになるユウキ。
シリアスとは聞いていたものの、この設定と世界観でシリアスというのがいまいち結びつかず不思議に思っていたのですが、共通ルートがちょくちょく不穏で終盤で完全に理解しました。
◆悪側
正義側を2人攻略後、悪側に好意的な選択肢を選んでいるとこちらに分岐。
リーゼが害獣に襲われた後、頑なに面会謝絶を言い渡す司令に不信感を募らせていくユウキ。
リーゼを救うため、モラヴィアの誘いに乗ってΘから出る決意をします。
正直流れ的に個人的にはこちらの方がしっくり来ました。
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
間宮 アユム CV:千葉 翔也さん
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間宮アユム許すまじ
と思いながらプレイしていたはずなのに、気付いたら普通にイケメンになっていて動揺した(酷い
とりあえず1周目は正義側とだけ決め、攻略を見ずに進めていたところ、アユムルートに入りました。
実は事前情報の”シスコン”が引っかかっていたので、心の準備ができてから攻略したかったのですが、まさか初回になるとは…
と若干気後れしそうになる気持ちを抑えていざ突撃です。
アユムはBloomsでは炎を操るハルカとして最前線で活躍しています。
自分で決意した結果とはいえ、親友を失ったことで学園での居場所を無くしてしまうユウキ。
心の拠り所を求めてBloomsの皆と仲良くなろうとしますが、ハルカからは「馴れ合うつもりはない、迷惑」とバッサリ切られてしまいます。
心の痛い展開ですが、ユウキの心の傷はアユムの妹、リツと仲良くなったことで癒されていきます。
しかしそれをアユムはそれを良く思っておらず、妹を頼むと言いながらも「関わるなよ…?」的な絶対零度の視線をぶつけてきます。
ある時、アユムが女の子達から貰ったお菓子を速攻ゴミ箱inしようとしているところを目撃したユウキは思わず腕を掴んで止めます。
この辺りからアユムvsユウキのバトルが開始。
確かに貰ったものをどうしようが人の勝手で、ユウキの行動は余計なお世話感ありますが、まあ見てしまったものはいい気はしませんよね(´・ω・`)
せめて家とか見えないところで捨てればいいと思う(酷い
怒り爆発したアユムは「お前はリツにふさわしくない」と一方的な絶縁を要求してきます。
ふわっと書きましたが、かけてくる言葉があまりにも酷すぎて唖然としました。
この時点での私の中の評価は「無理」一択だったのですが、ここからどう恋愛に転ぶのか逆に興味がありました。
しかし本当にこの男…
気に入らないからという理由で害獣と戦闘中にしれっと物理攻撃を仕掛けてくるんですよ。
プレイしていてこんなに胸糞悪くなったのは久々かもしれません。
しかしユウキは理不尽に折れず、逆に闘争心を燃やすタイプだったため、一歩も引かない2人&ニコニコ見守るトキオという構図が面白かったですね。
色々酷かったアユムですが、ユウキがリツのことを心から大切に思っていることを知って以降はトントン拍子に仲良くなれた印象。
実はアユムの両親は子供を研究材料としか見ていない酷い人達で、アユムは研究の矛先が妹に行かないよう、彼らにとって有用なサンプルであり続ける必要がありました。
正に妹が生きる意味でありアユムの全てだったんですね。
いつでも自分を犠牲にしてきたアユムが、大切に想ってくれる人の存在に気付いたことで、困惑しつつも変わっていくお話が良かったです。
しかし恋をすると超能力が弱くなっていき、最終的には使えなくなるという事実が発覚。
最初に見たエンディングが、アユムが弱った状態で力を続けたことで2度と変身後の姿から戻れず、一生ハルカのまま生きていくというもので衝撃でした。
これはバッドかと思いきやノーマルエンドで2度ビックリ。バッドは微塵も救いのない死亡エンドでしたね。
ハッピーエンドを迎える頃にはアユムは劇的な成長を遂げ、シスコンの影など微塵も感じさせないイケメンになっておりました。
序盤のクソ男っぷりには本当に腹が立ったのですが、話の尺が短い関係で仲良くなるのもマッハです。
私が怒りから冷静さを取り戻すまでの時間がちょっと足りず感情が忙しかったです。
えぐい詰め込み方してくるなぁというのが1周目の感想でした。
しかし後日談を見ると、独占欲がユウキにも向いている様子で良いな…と思いました。
栖原 カムイ CV:髙坂 篤志さん
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アユムルートでツンデレで恋愛に興味津々なセナが可愛かったので2周目はカムイに決定。
カムイは校内で大人気のチャラ男といった印象ですが、親友を失ったユウキを気遣ってことあるごとに声をかけてくれます。
なぜ自分を…?とユウキは不思議に思いつつ話す内に自然と仲良くなります。
任務の方でもセナが気にかけてくれてチームの連携もうまくいくようになり、手応えを感じていました。
そんな時に昼間の襲撃が起こり、上層部からもっとセナの予知能力を使ってくれ的な指令が来ます。
更にセナを守り神的な存在として公表し、人々にアピールするというのです。
力の代償を心配するメンバーですが、セナは自分が役に立てるなら喜んでと引き受けます。
明らかに無茶な指示なのに、どうしてここまで人のために尽くせるのかな?と不思議でした。
そんな先輩、うっかりでセナだということがユウキにバレてしまうのですが、バレても「そっかー!しまったなー!」位の割と軽いノリでしたw
ユウキからはチャラさ全開フルスロットルとか思われていて笑ってしまいました。
しかしここまで来ると読めるぞ…
きっとユウキちゃんのことか好きになって予知能力が使えなくなる展開が来るんだ…
そして人々の信頼を裏切った的なバッシングをフルで受けるに違いない(嫌な予想
カムイは表向き明るく振る舞いつつも、自分を愛してくれる人なんていないと考えて、心に壁を作っています。
特別な愛情を求めながらも、失うことが怖くて浅く広い付き合いしかできないという考え方がしんどくてぐああ・・!となりました。
お話の方は大体予想通りで、恋をして予知を外すようになったセナは、上層部の指示で予知の回数を増やされた上で軟禁されることに。
ユウキは自分のせいだ…と落ち込むのですが、正直司令には何で恋をしてはいけないのかを最初に説明しておいて欲しいですよね(´・ω・`)
セナの能力の代償は記憶を失うというもので、エンドによってはカムイが廃人のようになってしまうものもあるのですが、ハッピーエンドでは2度とセナになれないものの、幸せな終わりでした。
ただカムイはユウキが能力を失っていないことを、自分に恋していないからと解釈している様子で、両想いだけど微妙にズレてる感が微笑ましかったです。
しかし終盤の雪波君の言動、敵の害獣達も元は研究地区の実験体だったりするんですかね。
大体上層部が悪いような気がしてきました。
雪波 CV:畠中 祐さん
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3周目はそろそろヴィランズ側に行ってみようと、カムイルートで気になった雪波を選択しました。
恐らくモラヴィアを探す時にどこを探すかでルート分岐しそうだったので、適当に選んで入れたのは幸運だった気がします。
中盤位までは無邪気かつ残酷な雪波に振り回されるルートでした。
まずここに至るまでの共通ルートで彼に何度も殺されているんですよね(´・ω・`)
基本は天真爛漫で可愛らしいのですが、恐ろしく気分屋なので何が地雷になるか分からない恐怖がありました。
Θを出た後、ユウキとリーゼはモラヴィアの案内で彼らのコロニーτ(タウ)で一緒に生活することになります。
モラヴィア・雪波・日向以外の住民は皆害獣ですが、ほのぼのしていて平和そのものでしたね。
ユウキには好意的だし世話を焼いてくれますが、何もかもが子供のそれなんですよね。
いつも自分だけを見ていて欲しいし思い通りにならないと苛々する。
気を引きたい時は首を絞めてくるし、色んな表情が見たくて酷いことをする。
とにかく話が通じないので、いつ機嫌を損ねるかビクビクしながら慎重に行動するの、大変そうだな…と思いながら見ていました。
雪波のことを怖がっていたユウキですが、先生から彼の過去を聞き、歩み寄る姿勢を見せます。
根気強く人間らしさや優しさを教えるユウキに雪波も応え、穏やかな時間を過ごすようになります。
すれ違いもありますが、最終的に雪波がユウキ大好きっ子になって可愛らしかったです。
Bloomsの皆とも和解し、リーゼも生きているし、かなりハッピーエンドだったのではと思います。
しかし雪波の過去についてはもう少し掘り下げて欲しかったかな。
若干恋愛より育児感の強いルートでしたが、雪波の途方に暮れた子供のようなスチルにきゅんとしたのは内緒です(笑
というより雪波、スチルだと少し幼く見えて全体的に可愛かったです。
最初は怖かったのですが、最終的には可愛らしい2人でした。
しかし私、共通ルートで一度も伊吹に会ったことがないんですが、顔見知りみたいな流れになっていたのだけは「?」でした。(他ルートでもそうだったのでミスかと思います)
日向 CV:ランズベリー・アーサーさん
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一見ぶっきらぼうで恐い人という印象ですが、世話焼きで優しい一面があります。
Θから来たユウキを信用しておらず、最初の頃は厳しい態度をとりますが、それでも料理を振る舞ってくれる辺り良い人感が滲み出ていましたね。
というより伊吹と雪波の生活力がなさすぎて必然的に世話係になっているのが微笑ましい。エプロンの似合いそうな方でした。
元は人間の研究者だった日向。
調査に出向いた際に害獣に襲われ、上司達に囮として放り出され瀕死の状態に。
そこを助けてくれたのが雪波とモラヴィアだったんですね。
人間を憎むようになるのも当然の流れでしたね(´・ω・`)
ユウキは一定の理解を示しつつも、今の日向がしていることは、彼の上司達が彼にしたことと同じだと考えて、止めようとします。
日向はユウキのことを脅せば帰るだろう位に思っていたようですが、自分が大怪我をしてまで人間を庇う姿を見て考えを改めます。
以降は好意的になり、ユウキの知らないΘの真実を話してくれるのですが…なかなか胸糞でしたね。
Θの研究者達は生まれる前の子供に遺伝子操作を施し、外の環境に適応できる新人類を作ろうとしていたようですが、その成功例がBloomsのメンバーや雪波・モラヴィアで失敗作が害獣だったと。
自分達の作った失敗作を始末させていたんですね(´・ω・`)
自分が人間でなくなったことを知らない内に悲しんでいて、人間を襲うことで仲間を増やしたい気持ちが心の奥底にあった日向。
ユウキに繰り返しお前は俺とは違うんだな、と言う辺りからも悲しみが滲んでいましたよね。
けれどユウキと分かり合えたことで自分の弱さを受け入れ前に進みます。
ハッピーエンドではこれまでの罪滅ぼしとして害獣を人間に戻す方法を探す旅に出ます。
悪側は恋愛面が微糖ですが、ストーリー根幹に関わる新事実が明らかになるので面白かったです。
新記 ミハヤ CV:榎木 淳弥さん
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久々に正義側に帰ってきた気がする。
ただ悪側にいると当たり前とはいえ「あんた裏切ったの!?」と言われることが多いので、若干私の中でBloomsの好感度が下がりつつある(酷い
ミハヤは他のストーリーにあまり関わってこなかったのでどんな子なのかなぁと思いながら始めたのですが、リーゼを失った直後でうまく戦えないユウキに「辛いなら後を追えばいい」的なことを言うので驚きました。
本当に悪意も悪気もなく言っている様子なので、ますますどういう子なんだろう…?となりましたね。
ミハヤとは図書室で偶然会い、落ちてくる本から庇ってもらったり、椅子を譲ってもらったりと親切にしてもらったことから交流がスタート。
陰口を叩かれても堂々と言い返せる強さを尊敬して仲良くなりたいと考えたのがきっかけではありますが、お礼を口実にユウキが結構ぐいぐい行くので引かれないか私も心配になりました(笑
ミハヤの両親はジャーナリストで、3人一緒にΘの外に調査に出た際、防護服の故障が原因で亡くなっています。
この時ミハヤだけが一命を取り留めたものの、トラウマが残り現場近くの門に近付くと体調を崩してしまいました。
気付いたら能力者になってBloomsとして働かされることになっていたため、指令や研究者達には不信感を持っていたんですね。
正直両親の事故も意図的なものでは?と思ってしまいます。
両親が調べていたことを知りたい、という思いだけで生き続けているミハヤですが、目標を遂げたら両親の後を追いたいと思っているんです。
当然放っておけないものの、長く根付いた考えを変えるのは難しいですよね(´・ω・`)
そこでユウキはトラウマの克服と調べ物の手伝いを申し出るのでした。
ミハヤはクールなイメージがありましたが、案外世話を焼かれて喜ぶタイプと言いますか、ユウキが手伝ってくれて嬉しそうな姿や栖原先輩に嫉妬する姿が可愛かったです。
構いたくなる先輩の気持ちも分かる…と思ってしまいました(笑
両親が調べようとしていたのは伊吹達が暮らす害獣のコロニーτ。
2人はやはり口封じのために消されてしまっていたのですが、ミハヤが意思を継ぐ形で事実を公表する、と決めたところで終了。
その後無事だったのか気になるところであります…が恋に至るまでが自然で好きでした。
ユウキの天然に手を焼いてやれやれ、となる後輩かわいい。
途中からモカがミハヤ口調で話していたのにも萌えました。
伊吹 CV:野上 翔さん
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好意的に見えてもふとした瞬間に人類虐殺に走る極端な思考から、危険人物感が半端なかったです。
「この世界にふさわしいのはどっちだと思う?」といった問いに、「害獣」と返すと嬉々して人類を滅ぼしに向かうのですが、この罠選択肢3回はあった気がしますw
何でもできる力と浮世離れした雰囲気から神様みたいにも見える伊吹。
実際周りの人達がそう扱ってきたことが、伊吹が自分のことを人間と思えない1番の要因かなと思います。
愛とは無縁の環境で育ったからこそ、愛し合っていたユウキの両親に特別な感情を持っていて、研究所を脱走した後も2人を探していました。
2人を見つけた時にはユウキも生まれていて、初めて見た幼く純粋な存在に「ずっとこのまま笑っていて欲しい」と特別な感情を抱きます。
以降は神のような目線でユウキを見守ってきたのですが、後日談で最近またユウキに「笑っていて欲しい」と思うようになったと話していて、改めてユウキが大切な存在になったのだなと心が温かくなりました。
神秘的に見える伊吹ですが非常にマイペースで、色々ずれた彼に対するユウキのツッコミが面白かったです。
攻略制限があるだけあって大分真相に踏み込んでおり、ユウキの両親やヤシマおじさんが誰なのかも分かるルートでした。
害獣が外の環境に適応する研究の失敗作であることが日向ルートで分かったのですが、コロニーの外でも生きられる害獣の方がこの世界にふさわしいのでは?と考える伊吹を説得し、共に生きる道を探ることが課題でした。
ところで伊吹が耳に付けているチャームですが、SSを見る限りユウキの両親から貰ったのかな?と考えてしまいます。ユウキのチャームも両親の残したものという話ですが、気になりますね。
高遠 トキオ CV:八代 拓さん
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序盤、ユウキはリーゼを失ったばかりで戦闘中にうまく動けず、ハルカに怪我までさせてしまうのでカオリとは割と険悪です。
カオリ、サバサバした印象なのでちょっと意外に思いました。
皆のリーダーですからね。仲間の命がかかっている以上甘えは許されません。
とはいえカオリとハルカは元々事情を知っていたのもあって戦いへの覚悟が違う訳で、その辺りもちゃんと理解してくれています。
後日悩むユウキの前にトキオが現れ、個室に招いてくれます。
水槽を見せてくれたり好きなものの話をしたり、トキオの優しさに癒されたユウキは前向きな気持ちを取り戻します。
しかしその行動は司令から喧嘩別れした空気を何とかしろ的なことをと言われたからの行動であり、トキオはユウキを気遣ったのではなく、チームのために効率よく動いただけなのだと気付かされ、嫌な気持ちになります。
その結果トキオと衝突してしまうのですが、甘えだというトキオの言い分も分かるので何ともなぁ…という気持ちになりました。
しかしユウキ自身も八つ当たりだったとすぐに反省できる辺り、良い子だなぁと思います。
無事仲直りして改めて友達になる時の、女の子2人握手するスチルが可愛らしくて万歳でした。
日向の言葉から上層部の暗部に気付き、”催眠”を使って研究をしていたこと自体を忘れさせるために皆で協力して研究所に乗り込みます。
その後害獣と人間が平和に暮らせる世界を作ると決意するまでの流れが鮮やかで、綺麗にまとまっていて最高でしたね。
余談ですがトキオの髪をヘアピンで留めて眼鏡をかけている立ち絵が好きでした。
↓このイラスト
しかし制服を着ていないので同い年と言われてもあまりピンと来ませんでした・・w
冨司 リョウ CV:益山 武明さん
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最初の頃、最後に攻略するのは伊吹かなぁとぼんやり考えていたのですが、攻略制限的に冨司さんが後になるんですよね。
いわゆる真相枠だと思っていなかったので驚きでした。
冨司さんは人間にも害獣にも協力的で敵意など全く感じない、目的も立場も分からないのでとにかく謎の人でした。
クールだけど時々フッと笑うのが格好良いなぁと思っておりましたよ。
お話の方は一気にスケールが大きくなり衝撃的でした(´・ω・`)
Θやτを含む地域は「第3プラント」と呼ばれており、外部から優れた技術を集めて作られたものでした。
実は人類の繁栄と衰退、科学が進歩した先に何があるのかを見るために準備された実験場だったんですね。
しかし近年第3プラントの環境は悪くなるばかりで、外部からは破棄した方が良いのでは?という意見も出ていました。
それを判断するための調査員として送られてきたのが冨司さんでした。
外は暮らせる環境じゃないし、害獣が蔓延っているし、普通に考えたら破棄一択だったのだと思いますが、冨司さんは迷っていたんですね。
しかしその打開策として外に殴り込みをかけるというのはなかなか無謀ではと思ってしまいましたw
世界中に”催眠”をかけるくらいしないとダメじゃないですか…?
フル覚醒したユウキのブースト&カオリの催眠で行けるか…?(やはり無謀
不安に思っていたら初回ノーマルエンドで「絶対帰ってこようね!」という見事な打ち切りエンドを迎えてズコーとなったのですが、ハッピーエンドでは一応殴り込み以外の方法で解決を見てホッとしました。
第3プラントでしかとれない水晶花を価値のあるものだと偽造することで、有益性をアピールするというものですが、有益だと分かったらそれはそれで乱獲調査員がわんさか来てバレそうとか思ってはいけない。
冨司さんの腕の見せ所ですね。
ツッコミどころは多いけれど皆幸せならまあいいか、位に考えました(
そういえば「水晶花」。
久々に登場しましたが一体何なのかな?と。
大団円で説明があるのかな?と新たな疑問が浮かぶのでした。
余談ですが地図を見てびっくりしたのは第3プラントがまるっと日本だったこと。全くの異世界が舞台かなと思っていたので地球設定だったんだなと。
他ルートで幸せになったとしても、外の問題を何とかしないと滅び不回避では…?と心配になりますが、そもそも来たのが冨司さんじゃなかったら第3プラントとっくに滅びていましたね(´・ω・`)
冨司さんに全力でありがとうを言いたい。
大団円ルート
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冨司さんルートまでの真実が一気に明らかになった後、”外”への対抗策を考える流れになります。
まさか外の戦闘機 vs 能力者8人の総力バトルが始まるとは…
いっけー!的なシーンで1人1人にスチルがあり、ちゃんとユウキの分もあるのが最高でした。
敵味方が力を合わせて戦う胸熱展開って良いですよね。
ワイワイで爽やかな終わり方でした。
トキオと伊吹がバチバチしながらも、研究者としては相性良さそうで微笑ましい。
完璧に敵の脅威が去った訳ではないので、まだまだ彼らの今後を見てみたいなと思いました。
それにしても結局水晶花って何だったんでしょうね。
エネルギーの塊みたいなものでしょうか。
あれを使ってからは皆変身しなくても能力を使えるようになっていましたよね。謎!
個人的レビュー
パラツーの好きなところ
システムが快適
システム面は未読地点や選択肢までジャンプする機能、見やすいフローチャートがあり快適でした。
しかもジャンプの動作がサクサクで無駄なロード時間など一切ありませんでした。最高!
イラスト&イベントCGの美しさ
アニメ調のイラストは珍しいですね。乙女ゲームではダンデビ(Dance with Devils)以来なので新鮮でした。
スチルがとても綺麗で特に後日談のものが好きです。
パラツーに物申したいところ
無駄なバッドエンドが多い
選択肢ミスからの死亡エンドが多い。
どれもさらっとしているのであまり必要性を感じませんでした。
BGMがいまひとつ
音楽は残念ながら全く印象に残りませんでした。
総評
ストーリー : (3 / 5)
グラフィック : (4 / 5)
音楽 : (2 / 5)
システム : (5 / 5)
ボリューム : (3 / 5)
総合評価 : (3.4 / 5)
1ルート2時間でクリア可能。
シナリオは短めですが、コンパクトに纏まっていて好印象。ただ終わり方は若干雑なルートもあり。
恋愛面について糖度は控えめ。
正義側は割と甘めですが、悪側は友人以上恋人未満位の糖度。
それでも個人的には物足りなさは感じませんでした。
悪側は大切な心を得るまたは取り戻すお話というか、その延長線上でいつかは恋愛に至るだろうなと期待させてくれる、心温まる良いお話だったと思います。だからこそ続きが見たくなりますね。
おまけ要素が豊富で裏話的なショートストーリーをたくさん見られて良かったです。
まとめ
最後に
個人的には良作ですが、人におすすめできるかと言われると悩む作品でした。
私は好きだよ!位の感想になってしまう。
バッドエンドは雑すぎて「これ必要だったの?」というものもしばしば。
大団円のバッドとかいらないだろうと思いながらプレイしていました。
最後にフローチャートを埋めるためにまとめて回収すると、どうしようもない虚無っぷりを味わうことになりますよ(オイ
あと細かいところですが、何度か使われていた“快哉”(かいさい)という言葉が見慣れなくて、出てくる度に気になりました。
意味を調べたところ、愉快だとかスカッとした的な意味だそうです。
ライターさんのお好きな言葉なのかな…?
・戦隊ものが好き
・斬新な設定に惹かれた
・サクサク手軽に楽しみたい
という方におすすめしたいです。
本日もお付き合い下さりありがとうございました。
おまけ:ステラワースと限定版小冊子の感想
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おまけ①:限定版の小冊子
大団円ルート後のSSが掲載されており、とても良かったので本編をプレイして続きが見たい!となった方には是非読んで頂きたいです。
いきなり「第3プラント」と書いてあるのでびっくりしました。
かなりネタバレなのでプレイ前に読むのは全くおすすめできません。
8人でワイワイしている様子が楽しく、皆ユウキを大切に思っているのが良かったですね。
しかし男性の中に混ざっても全く気にしないユウキと、同じく全く気にしない伊吹&雪波の扱いに悩むトキオ達に笑いました。
こんなやりとりをもっと見ていたいなぁとなりました。
おまけ②:ステラワース小冊子
本編後日談くらいのほんわかしていてニヤニヤできる位の甘さでした。トキオとアユムは少し甘め(パラツー比)でCERO:B位。
伊吹のお話が好きでした。是非彼に恋愛の概念を教えて欲しい。
今ですら直球なので、ユウキがタジタジになる未来しか見えませんね。
私が購入する作品のステラさん小冊子はこう、ラブラブからのベッドイン的な内容が多かったのですが、本作は驚くほどピュアでした。
こういう作品も良いなぁ…
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