こんにちは、モッチです!
『君は雪間に希う』(こいねがう)をフルコンプしましたので、作品紹介 → 共通&個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
君は雪間に希うとは?
OPムービーなど
『君は雪間に希う』(以降:君雪)は、2021年7月29日にオトメイトさんから発売された女性向け恋愛ゲームです。現在のところ対応機種はSwitchのみ。
本作は人の感情を「糸」として見ることができる特別な力を持った主人公:紗乃が、幕府お抱えの組織「御庭番」の一員となって邪悪な存在と戦う和風ファンタジーです。
・史実を取り入れた和風ファンタジー
・攻略対象は人外
・お笑い芸人ハライチの岩井勇気さんとコラボした恋愛ゲーム
お笑い芸人さんとコラボされているとのことで、「一体どんな作品なんだ!?」と購入を悩んでいたのですが、やはり気になって発売日にステラセットを注文しました。
結果ぶっとんだ要素はなく、かなりの正統派乙女ゲームでした。
ご本人が声優さんとしてゲスト出演されるのかな?などと考えていましたがそんなことはなかった。
好みのキャラがいたこともあり、個人的には結構楽しめました。
参考までに自分が購入を悩んだポイントは以下のような感じでした。
・人外→大好き
・和風→ちょっと苦手
・好みのキャラがいる(智成)
ストーリー概要
時は享保元年。
八代将軍・徳川吉宗が江戸を治めることになった世。
江戸の町では、異形の化け物による事件が多発しており
町民は度重なる事件に不安と不満の声を漏らしていた。
そこで徳川幕府は町の治安維持のため
密に異形を取り締まる組織「御庭番」を設けた。
それから季節が巡り――享保11年。
江戸から遠く離れた村に特別な力を持つ一人の少女が暮らしていた。
彼女が「黒い糸」を見た場所では必ず禍が起きる。
不気味がった村人たちは、雪が降り積もる山奥へと少女を追いやった。
そんな彼女の元に御庭番と名乗る青年が現われ……。
これは1人の少女と「人ならざるもの」たちが出会い、愛を知る物語。
引用元:https://www.otomate.jp/kimiyuki/
ヒロイン紹介
主人公:紗乃/すずの(名前変更可)
本作の主人公。白皙の一族の末裔。
他の人には見えない『感情の糸』を見ることができる。
そのことがきっかけで「さとりの化け物」と村人から恐れられ、雪が降り続く山奥へと一人追いやられてしまう。おっちょこちょいだが前向きで心優しい性格。
引用元:https://www.otomate.jp/kimiyuki/
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主人公は人の感情の色が系として見える不思議な能力を持つ少女「紗乃(すずの)」。
不幸を呼ぶ女として村八分にされ、山奥に1人で暮らしていましたが、将軍様からの勅命を受け旅立つことになります。
身に覚えのない突然の招集に最初こそ戸惑いますが、自分を必要としてくれる人がいることに心動かされ、同行を決めるのでした。
酷い状況に置かれていますが、村人達ともいつか分かり合える!と考える前向きな子でした。
対する村人達、クソ村選手権にエントリーできる位のクソ村でしたが、紗乃の父から受けた恩を返すため?食料などを運んでくれている辺り、意外と親切じゃないかと思いました。
…祟りを恐れてとか微妙な理由もありそうですが。
ちなみにゲームにおける個人的クソ村1位は、ワイルドアームズ1のサーフ村です(聞いてない上にRPGやん
乙女ゲー部門なら月影の鎖の紅霞市かなぁ‥。
世界観紹介
道具が心を持つ世界
君雪の世界では愛情など強い感情のこもった道具に心が宿り、『形人』という存在になります。
ある日突然生まれ、見た目は人と変わりません。
しかし名前の書かれた木札が壊れると姿が保てなくなり、名前を与えられなかったり元となった道具が壊されると消滅してしまいます。
攻略キャラクター達「奇虚」
攻略キャラの6名は、人のような器に特殊なまじないを施した「奇虚」という存在です。
形人のように元となる道具があるので人間と形人の中間くらいの存在でしょうか。
奇虚になる前の記憶と心を封じられており、宵禍と戦う力を持っています。
記憶と心を封じているのは宵禍が仕掛けてくる精神攻撃に対抗するためで、万一心を取り戻してしまった奇虚は宵禍になりかねないため、処分されてしまいます。
皆普通に感情豊かに見えるので最初は「感情がないとか嘘やん」と思ってしまったのですが、作中でとある人も同じように言うんですね。
この辺りは正直ピンと来ないルートもあれば、「本当に心が無いんだなぁ」と思い知らされるルートもありました。
形人という設定が好き
心が無いというのはどんな状態なのか、この辺りはすごく表現が難しいだろうなぁと思いました。
しかし思い入れのある道具に心が宿るなんて良いですね。
現実問題としていきなり人になったらビックリするし生活費とか増えて困ってしまいますが…(世知辛い
私の持ち物で形人になりそうなものを考えましたがゲーム機くらいしか浮かばなかった(
うちのSwitch君もイケメン化して欲しい(黙れ
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略対象は「御庭番」という将軍直属の部下達6名。
攻略制限のあるキャラが2名います。
公式さんいわく好きに楽しんで欲しいとのことで推奨攻略順はありません。
ということで個人的なおすすめ攻略順を書かせて頂きます。
↓攻略制限共々、ネタバレになるので伏せさせて頂きますね。
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・智成 → 武家町、城下町、娯楽町各1名の情愛エンドクリア後に攻略可能
・桜太郎 → 智成の情愛エンドクリア後に攻略可能
参考までに私は錦次→國孝→源十郎→与一→智成→桜太郎の順に攻略しました。
最後は智成→桜太郎の順が良いかと思いますが、その他のキャラは誰から攻略しても問題ないので好みで選んでしまってOKです。
個人的なおすすめ攻略順は、
國孝 or 源十郎 → 与一 → 錦次 → 智成 → 桜太郎です。
攻略キャラクター&キャスト紹介
篁 智成(たかむら ともなり) | CV:小林 裕介さん |
東条 國孝(とうじょう くにたか) | CV:前野 智昭さん |
与市(よいち) | CV:山下 誠一郎さん |
久賀 源十郎(くが げんじゅうろう) | CV:佐藤 拓也さん |
錦次(きんじ) | CV:浪川 大輔さん |
桜太郎(おうたろう) | CV:斉藤 壮馬さん |
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
※ ネタバレ防止のため、攻略順ではなく上のキャストさん紹介順に並べています。
武家町ルート
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江戸まで一緒に旅をしてきた2人と一緒なので実家のような安心感。
武家町ルートに分岐した後、最初に出てくる2人の取り合いっぽいスチルが素敵でテンション上がりました。
すごく乙女ゲームをプレイしている気持ちになりましたよ(そもそも乙女ゲームだしどんな感想だ
武家町では國孝と智成が見回りをし、紗乃が情報収集を担当することになりますが、まずは武家の奥方様達に気に入られるのが重要なミッションとなります。
お茶会で戦場のようなBGMとカットインが入る演出に笑いましたw
紗乃は基本どこに行っても可愛がられるタイプなのかな?と思いますね。
吉宗の落胤を名乗る人物の陣営に潜入することになった際も、リーダーの天一坊に気に入られて是非正室に!と言われていましたしね。
智成の嫉妬もセットですごく好みの展開でありました。
結局のところ天一坊は落胤ではなく、母親や周りに踊らされただけということで少々不憫でした。
本人は吉宗公が父親だと信じていて、純粋に会いたがってた様子でしたしね。
天一坊に宵禍を操る勾玉を売った商人が黒幕っぽいぞ…というところで個別ルートへ分岐します。
篁 智成 CV:小林 裕介さん
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※ 真相に近いキャラクターなので大きなネタバレを含みます。ご注意下さい。
購入のきっかけになったキャラクターなので楽しみにしていました。
攻略制限はあるだろうなぁと思いつつ、正直最後かなと思っていたのでそこは驚きでした。
主人公だけに特別な顔を見せるとかもはや設定からずるいですよね。
加えてあの泣きホクロ…ずるい…(何だ
あとcv小林裕介さんがとても良いですね。
スイクラの真井さんの方ですよね。真井さん…うわああ(途端に苦しみ出す奴
ルートが始まった時から特別感が半端なくて、河原で遊びながら2人の世界を展開する彼らを眺めてニヤニヤしている気持ち悪い奴がここにいました。
智成…紗乃が相手だとふわっと笑うんですよね。どこまでも優しいし「一緒にいようね」みたいな微笑ましい雰囲気が漂っていました。
しかしいい雰囲気な分、その後が怖いのはお約束みたいなものですよね…
起こる事件は凄惨で、焦りからどんどん紗乃が追い詰められていく様子に心が痛みました。
紗乃が提案した作戦で任務にあたっていた京士郎さんが死亡してしまい、嘘だろ…となりました。
というか桜太郎が護衛を外れた直後に宵禍が突入して来てるしお前…
極めつけに紗乃を心配した智成の心の封印が解けてしまいます。
心身ともに限界だった紗乃は智成の「一緒に逃げよう」という言葉に甘えて、江戸から逃げ出してしまうのでした。
結果は同じですが、逃げるor逃げないの選択肢どちらを選んだかで結構ここの展開が変わるのでどちらも選んで頂きたいです。
個人的には逃げないの方が好きでした。
この辺りで何だか幻水2の逃げる選択肢を思い出しました。
中盤位の辛い戦いの中で、非難される主人公を見ていられなかった主人公の姉が「逃げよう?」と言うシーンですね。
当時軽い気持ちで逃げるを選択して、仲間が2人ついてきてくれて、本当に良かったのかな?なんて思いつつも浮かれていたんですが、主人公が逃げた後も信じて戦ってくれていた仲間の1人が命を落としていたことが後に分かるんですよね。
それを知った時本当にショックで頭が真っ白になったことを思い出しました。
それを思い出したから何だという話ですが、これ以上後悔を重ねることにならないといいなと思います。
そうして始まった逃避行は実に平和で、辿り着いた村で暮らす2人は実に夫婦ですが、罪悪感はチラつきます。
しかし一緒に紗乃から風呂に入る?と聞かれて「えっ」となった智成が、紗乃から「江戸の混浴風呂に入ったことがある」と聞いた途端、嫉妬全開で一緒に入ると言い出すのには笑いましたw
ムキになった結果引っ込みがつかなくなっている感がちょっと面白い。
しかも風呂でそのまま告白するとは思わなかったぜ…
紗乃が江戸に戻ることを決めるのも、告白されてから智成のことが好きだと返事をするのもマッハでしたねw
兎にも角にもこんなに尽くしてくれる人がいたら惚れるしかないという感じでした。
既にごっつぁんです…位の気持ちでいましたが、まだ智成の過去の話とか何も語られていなかったことに気付く。
智成は紗乃の両親の形人だったんですね。
記憶をなくしていたとはいえ、幼い頃から知っていたならあの態度も納得でした。
ただ正直その枠は桜太郎かなと思っていました。となると最近の怪しい行動の数々から、桜太郎は敵サイドかぁ…
・情愛エンド
崩壊状態の江戸で神なる宵禍と決戦。
神なる宵禍というのは縁切りの神様が暴走した姿とのことです。
暴走の原因と白皙の一族の失踪には大きな繋がりがあるそうですが、このルートでは詳しくは語られませんでした。
土壇場で智成が謎の力を発揮して勝利、光に包まれて京士郎さん復活と、どことなく漂うご都合主義感。
ハッピーエンドは嬉しいですが、毎回神様弱過ぎんか(´・ω・`)
お互いの好きなところを何個でも挙げられそうな、御庭番公認ラブラブカップルな2人が微笑ましいエンドでした。
・悲哀エンド
神なる宵禍を倒すも、智成は力を使い過ぎて今にも消えそうな希薄な存在になっていました。
記憶もどんどん失われていきますが、紗乃は絶対に智成のことを忘れないし覚えていて欲しいと言います。
自分のことを忘れた方が紗乃は幸せになれるというのに、それを聞いた智成は「嬉しい」と思うんですね。
そして消えないよう自分の存在を刻みつけたい、と紗乃に口付けるのでした。
雪に足跡をつけるような感覚で、でも消えてしまわないよう何度も真っ白な肌に痕を付けるんですよね。
放っておいたら宵禍化しそうな、どこか後ろ暗くてぞっとするような亡霊的な執着と色気を感じるエンドでした。
ホラーと色っぽい描写って相性いいですよね(何の話
・BADエンド
逃げ続けた結果どうなるか?が描かれた渾身のBADエンドでしんどかったですね…
江戸だけでなく日本中が滅びて、2人は逃避行の果てに北の地で暮らすのですが、最後は恐らく年老いた紗乃を智成が看取るという終わり方。
これまで寿命差について考えたことがなかったのですが、奇虚のままだと皆歳をとらないんですね…?情愛エンドだと白皙パワー?で人間になっているから大丈夫だったのか。
これから1人で生きていくなんて辛過ぎませんか…
ふわっとしてる智成から時折繰り出される絶対離さないと言わんばかりの執着が大変好みでした。
主人公と運命的な繋がりがある(運命枠)+優しい・穏やか・溺愛と好きな要素が揃ったずるいキャラでした…
シナリオの方は好みが分かれそう…個人的に逃避行的な展開は後ろめたさがつきまとってあまり好きではなかったかな。
東条 國孝 CV:前野 智昭さん
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事故チューとか久しぶりに見た気がします(いきなりそれか
紗乃は何となく國孝さんを意識していたところにあの事故だったので、そこから自然と恋に繋がっていく感じでしたね。
以降意識しすぎて知恵熱を出してしまい、任務に参加できなくなってしまったのは本末転倒感ありましたが。
國孝さんは早い段階で紗乃の気持ちに気付いており、諦めさせるために奇虚が誰かと恋仲になることはありえないとはっきり否定します。
自分から突き放したものの、紗乃の傷ついた顔が頭から離れなくなる國孝さん良いなぁ。
正直この辺りまではちょっと紗乃が恋愛脳っぽくて何だかなぁ…と思ってしまっていました(すみません
しかし武家街で発生していた宵禍の召喚者が、國孝さんの寺子屋の子供達であることが分かってからは急展開。
呪物も國孝さんが作らせた鳥の玩具であったことから國孝さんが疑われ、あわや処分寸前というところまで行きます。
奇虚は何かをやらかした際、元の道具に戻されてしまうんですね(´・ω・`)
道具に戻した後で自由に記憶を調べることができるので、「疑わしい奴は戻してしまえ」位の意見に、奇虚はやっぱり道具なんだなぁと思い知らされました。
そんな誰一人味方がいない状況で、紗乃だけが國孝さんの味方をするんですね。
却下されても根強く食い下がって、何とか1ヶ月の猶予をもらうことができたのですが、正直怖かっただろうに紗乃…よく頑張ったなぁと内心ガッツポーズでした。
しかし疑いが晴れていないため、2人揃って御庭番から追放に近い状況下で捜査に乗り出すことになります。
この時はまだ何とかなるだろ位に思っていたのですが甘かった。
國孝さんが犯人では?という噂が広まっていて武家街の人達から避けられるわ、仲間達は冷たいわ、極め付けに吉宗様殺害容疑と状況がどんどん悪くなるので、國孝さんが不憫すぎて気持ちがズーンと暗くなりました…
しかし紗乃は逞しかった。
國孝さんに一度振られてから、想いを寄せつつも仲間だと割り切った覚悟は相当のものだったんですね。
そんな紗乃の想いに俺も好きだ、と応えかけた國孝さんをバッサリ切りつつ「もう一度私に恋をさせてみて下さい」なんて言ってしまう紗乃はしたたかで格好良かったですよ。
國孝さんの生きる気力と恋心を同時にゲットできるなんて強すぎる。
しかし國孝さんのラブは大変な状況下で発揮されるので正直今萌えている場合じゃないよ!TPOをわきまえてくれよ!(失礼)状態でした。
白皙の一族の力とか敵の正体とか相変わらずふんわりしていますが、御庭番をやめて2人寺子屋で子供達に勉強を教えながら幸せに暮らすエンドでした。
悲哀の方は隠し神に敗れて取り込まれた状態で、江戸の人々や仲間達が犠牲になるのを横目で見ながらも、紗乃が居てくれればいいやとなる仄暗い國孝さんのエンドでした。
國孝さんルートのMVP:こまめ
城下町組ルート
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城下町組は真面目な源十郎さんと気怠げな与一の2人がバランスの良いコンビでした。
城下町では若い女性が髪を切られる事件が多発していました。
もうこの時点でいつか紗乃が囮になるんだろうなぁと読めてしまいますよね…w
初めて髪切りと対峙した際に、源十郎さんに助太刀できなかったことを悔やんだ紗乃が、戦う方法を身につけようとするのが良かったですね。
与一も面倒くさがりつつ、相手に合った方法を教えてくれるので出来る人だなぁ…と感心しきりでした。
あとお祭りに行った後、与一が小刀をプレゼントしてくれるイベントが好きでした。
正直屋台で見ていた簪をくれるのかなぁと思っていたんですよね。
紗乃も言っていましたが、簪とかよりも小刀の方が仲間として見てくれている感が伝わってきて好感度がぐーんと上がったのでした。
城下町ルートでは紗乃が御庭番として出来ることを頑張っていて良かったです。
3つの共通ルートの中で1番好きかもしれません。
与市 CV:山下 誠一郎さん
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このルートでの紗乃は与一の働き先である柳屋で一緒に働くことになります。
与一は一部の人達から大人気(でも対応は塩)ということで、女性達の注目の的なのですが、与一が連れてきた紗乃は従業員達から「恋仲では?!」と噂されます。
最近女性から告白されることが増えて煩わしさを感じていた与一はこれ幸いと、「虫除けのために恋人のふりをして欲しい」と申し出ます。
戸惑う紗乃でしたが、恋人のふりをしてくれたら今まで以上に稽古を付けてあげるという条件で即決するのでした。
でも同じ職場に明らかに与一に想いを寄せてる里さんという女性もいますしね、どうやらこのルートは女の嫉妬が渦巻くルートになりそうだぞ…!と開始10分くらいで憂鬱になりました。
里さん立ち絵ありますし、嫉妬からの宵禍化不回避に違いない(不安になりすぎ
と思いきや、全くの杞憂でむしろ周りから暖かく見守られながら幸せ恋人ライフを送れていて「アレ?」となりました(笑
奇虚として生まれた時からなぜか記憶を持っていた与一。
バレたら処分されるのでずっと隠していたんですね。
道具であった頃に持ち主に大切にされていた記憶と、恨まれて捨てられた記憶が一緒に残ってるのは辛いですよね・・
そんな与一に「記憶はあるけど心はないままだから大丈夫!処分されないよ!」(要約)と言ってしまう紗乃の無神経さに何ーッ(;゚д゚)となりました。
励まそうとしたのは分かりますけどね。
1番言ってはいけない類の言葉だと思いますよ…
与一と紗乃の萌えシーンが多かった反動か、事件の方はかなりあっさり解決した気がします。
ついに登場した黒幕的な神と戦うのか…とテンション上がりましたが、気付いたら成仏していた(早
与一は塩対応なのかと思いきや普通に優しかったですね。
最終的に宮地さん顔負けのラブラブカップルになっておりました(笑
汐月さん心変わり早すぎだろうとか草子の内容にもツッコミどころ満載でしたが、与一の照れ顔は可愛かったです。
悲哀エンドでは汐月さんに雪儀をした紗乃が憎しみに耐えられず精神崩壊してしまい、生きているけれど人形のような状態になってしまいます。
それでもずっと側に居ると与一が誓うエンド。
三春さんや智成が与一を責めるのが見ていて辛かったですね。
悲しくても後悔より今できることを考える辺り、前向きともとれますが、奇虚のままなんだなと思いました。
紗乃の微笑ましさに与一がふはっと笑うスチルが好きです。
久賀 源十郎 CV:佐藤 拓也さん
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このルートの紗乃は雑魚宵禍なら1人で滅せられる位に強くなっていて頼もしい限りでした。
平和な日常が続いていたある日、源十郎さんを仇と付け狙う半蔵という宵禍が現れます。
力の強い宵禍ということで、紗乃が源十郎さんを護衛としてサポートすることに。
護衛とは言うものの源十郎さんは強いので、力で護るというよりは見回りを手伝ったり、伝令役などを分担する感じでした。
表向きは源十郎さん宅の奉公人として生活しており、護衛なので何と寝る部屋まで一緒です。
それでも気にしない辺り、源十郎さんは奇虚らしいなぁと思うのですが、「嫌なら言って欲しい」と紗乃を気遣ってくれる辺りに優しさを感じました。
半蔵はなかなか知恵の回る宵禍で、町に源十郎さんの悪い噂を流して町民や形人達を味方につけていました。
町の人達、普段源十郎さんにめちゃくちゃお世話になってるのに、そんな噂信じないでよ…と思いますが、大切な形人が失踪してしまっていますしね(´・ω・`)
源十郎さん、紗乃の行動をジッと見ていたり、分からないことをどんどん突っ込んで尋ねてくるのが面白かったです。
紗乃が度々ひぇぇ…!ってなってるんですよね(笑
感情に乏しい分、日記を付けながら人を観察して立ち回りを学んでいたんですね。
源十郎さんは奇虚だけど奇虚らしくないところが面白いという与一の言葉に全力で同意でした。
源十郎さんが不安でモヤモヤしている時、紗乃が話を聞いて源十郎さんの悩みを解決する手助けをするのですが、甘さはなくても2人の丁寧な心の触れ合いに大変萌えました…!
その流れでギュッとするシーンがとても好きです。
うまく言えませんが尊い?が感想として1番近い気がします。
奇虚達が心の封印について割と興味津々に意見を交換しているシーンが印象的でした。
封印とは言いますがみんな心が無い訳ではなく、もっとソフトなフィルター位のものなんだなぁと。
半蔵は可哀想だったなとは思いますが、源十郎さんが仇でないことに気付いていたなら、完全に八つ当たりでしかないよなぁ…という感じでした。
むしろ唯一の家族といっていい存在ですよね。だからこそ仇と同じ姿だったのが許せなかったのかな…
源十郎さんの見た目が仇そっくりでなければまた違ったのかなぁなんて考えてしまいますね。
源十郎さんの過去話に切り込んだ桜太郎がお前…って感じで、知っててやっただろう的な意味深さに溢れていました。
源十郎さんは2番目に攻略したのですが、私の中で桜太郎何かある感が増しました。
情愛エンドの告白スチルが素敵でした。
源十郎さんめちゃくちゃ誠実で良いですね…!
しかし他の奇虚達が「心の封印を解く会」を結成して、朝から源十郎さん宅に上がり込んで来ることの方がインパクトあったよ…!笑
ワイワイする賑やかで楽しいエンドでした。
悲哀エンドは源十郎さんが半蔵に乗っ取られて世界終了的な内容ですが、源十郎さん苦しめるならもっとこう…色々あるだろうが!と思ってしまいました(鬼か)
例えば紗乃も宵禍にして手伝わせるとか…って半蔵は恐らくそういうタイプじゃないですね。
あと常に話を恋愛方向に持っていく三春さんがちょっとウザく感じてしまった‥ごめんなさい。
娯楽町ルート
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このルートでは桜太郎・錦次・上司の藪田清彦さんとチームを組み、娯楽街を騒がせている盗賊「猫又小僧」を追います。
猫又小僧は悪どい人達から巻き上げた金品を貧しい人達にばら撒くことから、町人の間では英雄のような存在。
しかし現在活動している人物は悪人以外からも盗みを働いていたり、素行の悪さから偽物の可能性が高いです。
実は初代猫又小僧の正体は清彦さんで、吉宗様に気に入られて御庭番に加わった過去がありました。
清彦さんは今の猫又小僧が偽物だと分かっていたので、表沙汰になる前に1人で捕まえようとしていたのでした。
しかしまあ…毎回宵禍が出てきて大騒ぎでしたが、2代目の正体が婚約者に喜んで欲しかっただけの瑠璃子さん(花魁)というのはズコーでした。
いくら婚約者が猫又小僧信者でも、喜んでもらうなら他に方法あるでしょー!と思ってしまったのは内緒です(´・ω・`)
最初に攻略したのですが、事件がお粗末すぎてこの時点で若干「君雪大丈夫か…?」と不安を感じるモッチであった。
紗乃に好意的な桜太郎から攻略しようかな、と思い初回に娯楽街を選択したのですが…見事に2人いるらしい攻略制限に引っかかりましたね。
話を進めながら、桜太郎が初対面で紗乃の顔を見て驚いた様子だったのと、好意だだ漏れな様子から、紗乃の家の形人なのではと予想していまして、何かあるだろうなぁ…と思っていたらやはりでした。
攻略制限のあるキャラ=真相枠といいますか、作品の重要な秘密を握っているキャラという印象がありますよね。
早い段階で桜太郎に何かあるんだなと予想できてしまったのは少し残念でした。
これは攻略順ミスだ…
錦次 CV:浪川 大輔さん
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優雅でつかみどころのない歌舞伎役者の女形、錦次さん。
しかし実はものすごい怪力の持ち主で度々戦闘で発揮されます。
ある時は岩をぶん投げていて、上品なイメージとのギャップが面白くて好きでしたw
紗乃は錦次さんみたいになりたいなぁ…なんて憧れの目線を向けているのですが、錦次さんからはからかわれることが多かったですね。
紗乃に対するソフトなドSっぷりが見ていて面白かったです。
さて猫又小僧の事件から人が宵禍になる事件が頻発するようになり、背景に大きな妓楼が関わっていることが判ります。
店の人達は簡単に口を割らないので、錦次さんの推薦で調査のために紗乃が遊女として潜入することになるのですが…
遊女=艶事不回避ですし、裏若き乙女を遊郭に放り込むなんて大丈夫か…?むしろ正気か?と正直モヤっとしました。
作戦があるから大丈夫!と言われても、詳しいことを教えてくれないので不安しかありませんよね(´・ω・`)
禿して潜入できたので座敷に出ることはないと思いきや、案の定水揚げされそうになってますし!
助けにきてくれた錦次さんにときめくより、
もう潜入から何まで全部連絡役の御庭番がやれば良かったやんと心の中でツッコんでしまったのでした。
御庭番サイドで心配した智成が連れ戻しに特攻しようとしていたのに萌えましたね。
基本紗乃の想いはだだ漏れなので、途中から開き直ってめげない紗乃と、自分を惚れさせてみなさいと意地悪な錦次さんの攻防戦が可愛くて面白かったです。
錦次さん、バッサリ切り捨てつつも、紗乃が周りから可愛がられていると不機嫌になるんですよ…!独占欲強めの面倒くさい男…好き(何
心を取り戻した奇虚は処分されるのでは?と不安でしたが、事件解決の功労者として2人で御庭番を辞めて平和に暮らしていけそうなエンドでした。
何日かに分けてのんびり進めていたため、手を握るのがキーだったと全く気付かず、黒幕が阿国さんだったと知って驚きました。
むしろいい人であって欲しかった…という気持ちが大きい。
元はめちゃくちゃ良い人なんですよね…バッドエンドまで見ると宵禍になった背景がよく分かって辛さ増し増しでした。
(というより明らかに神のようなサブキャラが出てきたことの方が気になった奴
その他一言感想
・バッドエンドは水揚げに間に合わないエンドになるかと思っていたらそんなことはなかった(CERO:Dになってしまう
・紗乃のピンチに苦無飛ばして助けてくれる桜太郎は忍びなのかな。というかめちゃくちゃ低い声でボソッと死ねって言いましたよね!?聞き間違いか?
・悲哀エンド宵禍になった紗乃にも立ち絵があって驚きました。錦次さん視点が辛い。
娯楽街組、ワイワイ賑やかで好きだなぁ…
桜太郎 CV:斉藤 壮馬さん
続きを読む
敵サイドだろうとは思っていましたが、正直黒幕だとは思わなかった(
4章辺りでバーン!と宵禍スチルが出た時にウワァッとなりましたよ。
桜太郎は「桜太郎」という奇虚が生まれる際に細工をして成り代わった宵禍で、全ての人間に復讐するためにここ10年ほどずっと江戸の街で人を殺め続けて来たといいます。
天一坊を利用して比弥衛を育て、最終的には自分が比弥衛の体を乗っ取って最強の宵禍になるつもりのようです。
はぁーと思いながらもこれまでの怪しい行動の数々に合点がいった訳ですが、気になるのは紗乃への態度ですね。
同じように人から迫害を受けた者として自分に協力して欲しいといいますが、好意なのか白皙の者の力を何かに利用したいだけなのか。
…正直確実に後者だろうと思えてしまい、全然信用できませんでしたね。
その割に紗乃を大切に思っているような感情もチラつくので謎でした。
でも1番謎に思ってるのは桜太郎本人だったんですね。
自分でも分からないまま紗乃には味方でいて欲しいと思っていて、心乱されていたんだなぁと後に解ります。
家族を欲する気持ちが強かったのかなぁと思います。
紗乃も江戸を守りたいなら密告一択だと思うんですが、この時点で桜太郎のことが好きなので、自分1人で何とかしようとしてどっち付かずになってしまっています。
そもそもの発端は縁切りの神である比弥衛が紗乃の母親(揲さん)に恋をしていたことでした。
比弥衛は白皙の一族によって揲さんが殺された際、怒りを爆発させて一族を皆殺しにした上、宵禍になってしまったんですね。
その際の怒りに充てられて揲さんの持ち物であった犬の根付から桜太郎が誕生し、現在に至るいう流れでした。
冒頭で形人時代の智成の命を奪った件について、本人は八つ当たりと言っていましたが、本当は桜太郎だって家族の一員になりたかったという嫉妬にかられての行動だったんですね(´・ω・)
もし紗乃が誘拐されずに一家が今も平和に暮らしていたら、紗乃家は宗乃さん・碟さん・智成・桜太郎・紗乃・三春の大所帯になり賑やかだっただろうなぁと思います。
1番後に生まれた三春が1番お姉ちゃんしてそうだなーとか、いつかIF世界線で見れたらななんて妄想してしまいます。
桜太郎は生まれた時から周りに心を許せる人もおらず、何かを憎むことでしか生きられなかったんだろうなと思うと可哀想になりますね。
紗乃に沢山ギュッとしてもらって欲しい。
桜太郎の力を借りて紗乃覚醒から、智成と共に神なる宵禍を討つシーンは胸熱だったのでスチルが欲しかったなぁと心から思います…!
情愛エンドでタイトルが回収されるのも粋な演出だなぁと思いました。
「君は雪間に希う」の「君」は紗乃かなと思っていたんですよね(祈っているイラストがあったから
沢山の罪を犯してきてこれからの人生が辛くても、紗乃と生きたいと望む桜太郎の希いでもあったんだなとジーンとしました。
しかしこれまでやらかしてきたことを思うと無罪放免でいいのかと正直疑問は残りますが…
・悲哀エンド
桜太郎の手を取り復讐に協力することになるエンド。
回想で桜太郎が紗乃のことをどう思っていたのか等が分かります。
紗乃は桜太郎と一緒にいたいだけで、人間に復讐したり御庭番と対立する覚悟なんてまるでできていません。
智成と差し違えて姿を消した桜太郎を探して、比弥衛や宵禍達を引き連れて旅をしますが、自分達の通った後が壊滅状態になっても見ないふり。
桜太郎以外のことからは目を逸らしているので、自分は悪くないような他人事感があり、何とも後味の悪いエンドでした。
桜太郎を探しに1人で旅立つところで終わりますが、本当は桜太郎がもういないことにうっすら気付いているからこそ、色んなことから目を逸らしてるんじゃないかなとぼんやり思いました。現実逃避的な。
愛する人が道を違えたら正してあげるのが愛情なんじゃないか!?というような智成の最後の言葉が沁みましたね。
逃避行のことを思い出して若干君がそれを言うんかと思ってしまったのは内緒(すみません
余談ですがこまめは神の化身か何かかと思っていたら全然違いました(
皆の立ち絵に登場するのは可愛かったし、ルートによっては大活躍でしたが、ちょっと声が…苦手でした。申し訳ない。
個人的レビュー
君雪の好きなところ
王道シチュエーションの詰め合わせ
乙女ゲーム定番というかテンプレというか、人気ありそうな展開はおおよそ詰め込まれていまして、「こういうの好きだろー?!」(めっちゃ好きです)と言われているような穿った見方をしてしまう自分がいましたw
初心者さんにおすすめしやすい
作品名を挙げるならコドリアのような安定感があり、初めて乙女ゲームをプレイするよ!という方にもおすすめしやすい作品かなと思いました。
逆を言えば斬新さや目新しさはないかと。
個人的には面白いけどちょいちょい雑というか、楽しめないという方の意見も分かるなぁという感じでした。
君雪に物申したいところ
なんでそうなるの?ということが多々ある
何だか皆思い込みが激しくないですか…?
確証のないことを「こうに違いない」と決めつけて話すことが多くて、何でこうなるのかな?とちょっとモヤモヤしました。
例えば…(ネタバレを含むので伏せます)
錦次さんルートで紗乃の病気の進行具合について、条件がよく分からない状態で「実は能力を使った回数で進行するのでは?」→「じゃあまとめて大人数に能力を使った方がいいよね!」「私もそう思います!」みたいな感じで話が進み、「回数だと決まった訳じゃないし一度に大勢に使うのは危険では?」みたいな錦次さんの反論は何やかんや理由をつけて流されていたので、融通のきかない連中だな(´・ω・`)と思ってしまいました。
先が読めるストーリー
立ち絵があるキャラは大体何かあるキャラなので出て来た時点で犯人では?とバレバレでした。
バトル描写があっさり
戦闘描写は多い割に少々雑な印象を受けました。
ラスボスも弱く体感で大体3撃以内には倒せます(嘘
というのは大袈裟かもしれませんが、その位サクッと終わるので…
総評
個人的レビュー
ストーリー : (3 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (4 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (3.9 / 5)
個別ルートに入ってからは1ルート3時間程でクリア可能。
1番好きなポイントはイラストですかね。
担当されているのはClockZeroと同じナガオカさんで、安定した綺麗さでした。
音楽も落ち着いた曲、重厚感のある曲、戦闘時の躍動感のある曲など様々で、作品に合っていて素敵でした。
ストーリーは好きなルートもあれば微妙に感じたルートもありました。
サブキャラが魅力的で、特に薮田清彦さんを攻略させて頂きたい・・!と思いました。
・面白かった順
源十郎>桜太郎・智成>錦次・与一>國孝
・しんどかった順(シナリオが過酷な順)
國孝>桜太郎・智成・源十郎>錦次・与一
おまけ:自分的オトメイトさんゲーム評価
参考までに自分的オトメイトさんゲーム評価(思いつく範囲の簡易版)を書いてみますので、購入を検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。
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・好き
CharadeManiacs、ビルシャナ戦姫、十三支演義
時計仕掛けのアポカリプス、黒蝶&灰鷹のサイケデリカ、CLOCK ZERO、華ヤカ哉、我ガ一族
・普通
NORN9、キュピパラ、ピオフィオーレの晩鐘、オランピアソワレ、アンシャンテ、蛇香のライラ、
Cendrillon palikA、Paradigm Paradox、ニルアド(クロユリ)
VARIABLE BARRICADE 、コドリア
・イマイチ
白と黒のアリス、ニルアド(無印)、猛獣使いと王子様 ~Flower & Snow~
まとめ
最後に
後日談はありませんが、クリア後におまけの所から見られる各キャラのイラストがずっと見ていたくなる位素敵でした。
それぞれのエンディング後の様子を描いたものなのかな?と思いますが、こういう日常を過ごしてるんだなー!というのが伝わってきて幸せな気持ちになりました。
個人的には錦次さんの面倒くささが伝わってくるイラストがすごく好きで3度見してしまいました(笑
気が早いですがFDが発売されないかなぁ‥と期待してしまいます。
本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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