こんにちは、モッチです!
『キューピット・パラサイト』(通称キュピパラ)をフルコンプしましたので、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
キューピット・パラサイトとは?
OPムービーなど
『キューピット・パラサイト』(以降キュピパラ)は、2020年8月20日にオトメイトさんから発売された女性向け恋愛ゲームです。対応機種はSwitchのみ。
本作は女神キューピットでありながら凄腕ブライダルアドバイザーでもある主人公リネットが、厄介な会員達「パラサイト5」を成婚に導くべく奮闘する婚活ラブコメディ。
もうストーリー紹介からして既に面白いんですよね。
ルートによっては神話が絡んでぶっ飛んだファンタジー展開を迎えることも。
ポップでキュートな色彩と明るく軽やかに進むギャグ満載なストーリー。
恋愛過程は非常に丁寧で、恋の幸福感やすれ違いも丁寧に描かれていました。
「恋って楽しい!!」という気持ちがひしひし伝わってきましたよ。
ただどのルートでも下ネタやベッドイン的な話が普通に出て来るので、苦手な方は要注意。
全体的にやや大人向けの印象でした。
ストーリー概要
オシャレな街——ロサンヨークに本社を構える
大手結婚相談所《キューピット・コーポレーション》。
幸せな結婚を夢見るロサンヨーカーたちの縁結びを手伝う
トップ・ブライダルアドバイザーのヒロインには、
誰にも言えない、トップ・シークレットがあった——。
それは……人間界に諸般の事情親子喧嘩により、降臨家出してきた
本物のキューピットであること!
——とある日の朝5時、社長室。
「この5人を結婚させろ。そうすれば、昇格させてやる。
お前は、我が社のトップ・ブライダルアドバイザーだ。
……出来るだろう?」
社長から言い渡されたのは、
社内でも有名な厄介な会員5人【Parasite5パラサイトファイブ】を成婚に導くこと。
面談・セミナーを重ね、アドバイスをしていく中で、
会社の宣伝も兼ねた婚活シェアハウスTV番組【PARASITE HOUSE】への出演が決まり、
彼らと共同生活を送ることに——!?
本物のキューピットであるヒロインでさえ、手を焼く彼らとは?
前途多難で予測不能な、女神×婚活ラブコメディーが、今はじまる——♥
引用元:https://www.otomate.jp/cp/
ヒロイン紹介
主人公:リネット・ミラー(名前変更可)
《キューピット・コーポレーション》のトップ・ブライダルアドバイザーであり、本物の恋の女神・キューピット。
父・マーズ神と、仕事のやり方(キューピットの矢の使い方)の意見が食い違って親子喧嘩をし、自分の考えを認めてもらうために、叔母・ミネルヴァ神の助けを借りて、人間界に降臨してきた行動力のあるタイプ。
最近のマイブームは、神界から一緒にくっついてきたらしき神獣“ちーちゃん”の角と角の間に流れている微電流をマッサージ機として使用すること。
引用元:https://www.otomate.jp/cp/
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働く主人公って良いですよね…!
The仕事のできる格好いい女な一面と、天然な一面を併せ持つ可愛い女性でした。
今でこそ何でもそつなくこなしますが、人間界に来たばかりの頃は右も左も分からず、ぶっとんだ行動をしまくってはギルに世話を焼いてもらう姿が微笑ましく、面白かったです。
行動力がありメンタル強し。仕事においては担当会員を絶対に幸せにするぞ!という意気込みを感じる頑張り屋さん。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは5名+隠しキャラクター1名の計6名。
初回はギル・シェルビー・螢彩院の3名のみ攻略可能で、全員攻略後に隠しキャラクターのルートへ進めます。
好みの順番で攻略して問題ありませんが、リアル重視なルートとファンタジー色強めなルートとに分かれていますので、交互にプレイできたらバランスが良いかなと個人的には思います。
・ファンタジー色が強い順
アラン>ラウル>ギル>|超えられない壁|>螢彩院>シェルビー
参考までに私は、螢彩院→ラウル→ギル→シェルビー→アラン→隠しの順に攻略しました。
どの順番であってもアランは最後をおすすめします。
攻略キャラクター&キャスト紹介
ギル・ラヴクラフト |
CV:木村 良平さん |
シェルビー・スネイル |
CV:KENNさん |
ラウル・アコニット |
CV:八代 拓さん |
螢彩院・F・琉輝 |
CV:榎木 淳弥さん |
アラン・メルヴィル |
CV:古川 慎さん |
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
螢彩院・F・琉輝 CV:榎木 淳弥さん
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どうみても結婚する気なさそうな19歳。
結婚相談所に申し込んだのは姉で、一流のデザイナーになるには恋をすべき!という姉&祖母からの勧めで結婚相手を探すことに。
相手の見た目をランク付けし、一定以上でないと話す価値なし、みたいに分類しているので、実は最初の内は超苦手でした(爆
私だったら確実に黒いモヤだろうなーと(´・ω・`)笑
なかなか良い化粧品下地が見つからず、結局ドラッグストアの安いものを使っていたりするので、こう会話の度に「なんかすみません…」みたいな気持ちになるんですよね…なりませんか?(聞くな
と、印象悪くスタートしたのですが、辛辣ながらもアドバイスしてくれるので、言い方はどうあれ優しいなと思えるようになりました。
天才の姉や祖母をプレッシャーに感じて焦りながらも、地道に努力して今の地位にいると知って好感が持てましたね。
リネットのことは唯一普通に話ができる女性かつ、仕事へのひたむきな姿勢は認めてくれています。
デザインにアドバイスをくれる友人として重宝しているようです。
そしてアドバイスをもらう内に夢だったレディース服を作るようになり、お客さんが喜ぶ姿を見て、『着る人のことを考えてデザインする必要があるんだ』と気付きます。
リネットは本当に仕事熱心で、休日までお客様のサポートでファッション選びに付き合ったりとキューピット根性が素晴らしかったです。
こんな素敵な子がいたら一瞬で恋に落ちますね(お前が落ちてどうする
中盤リネットに恋をした螢彩院君ですが、恋を理解できずオーバーヒートして倒れてしまいます。
なぜリネットが可愛く見えるのか分からず、自分はデザイナーとしての感覚を失ってしまったんだ…と苦しむ姿が辛かったですね(´・ω・`)
そこで頑張ってくれたのがリネットが担当する会員のメラニーさん。
オーウェンさん格好いいなぁと思っていたので、失礼ながら最初の頃メラニーさんとくっ付いて残念な気持ちもあったんですが、2人の真面目で初々しい恋愛が可愛くて、最終的には素敵なカップルが誕生してくれた…!みたいな気持ちになりました。
2人の立役者である螢彩院君にメラニーさんが「恋をすると相手が可愛く見えるのは当たり前!」と物申してくれるんですよね。
慣れない恋にジタジタしている時が微笑ましかったかな。終盤は謎の男前感を発揮し、余裕あるのかないのかどっちなんだ…と若干混乱しました(失礼
恋愛エンド直前で駆け落ちしたり、リネットが起業したりとやりたい放題なアナザーエンドが面白かったです。
螢彩院君が仕事の良きパートナーになるエンドは全く恋愛味ありませんが、バリバリ仕事!といった感じで面白い終わりでした。
プレゼントを神楽ちゃんのボールにしたら、螢彩院君が迷走した上、リネットがキューピットに戻ってしまいました\(^o^)/
プレゼント1つで人生変わるんだな…とぼんやり思っていたら、エンドのタイトルが「たかがボール、されどボール」で笑いましたw
本当にその通りでした…
ラウル・アコニット CV:八代 拓さん
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デート中も実に5時間に及ぶ怒涛の神話トークが展開され、まともに恋愛できなそうだな…という印象のラウル。
螢彩院君のルートでほぼ神界がノータッチだったので、1番関わってきそうだなという理由で2周目に選んでみました。
恋の演技改善のために必死なマネージャーから、再びラウルの婚活を頼まれるリネット。
ラウルの恋のキューピット兼指導役として奮闘する内、彼と恋に…というお話でした。
とにかく女性との一夜限りの関係が多いラウルとリネットとでは、価値観がそもそも異なります。
体だけの関係がダメという訳ではないけれど、本物の恋を知りたいならそれは違うんじゃないかとリネットは考えていました。
そう諭すために実際に経験しちゃうのがリネットのすごいところだと思うのですが(笑)、経験しても尚意思は変わらず、むしろ経験したからこそ分かるという発言だから、すごく説得力がありましたね。
そうしてラウルも初めて恋を演技や趣味と同列に、真剣に考えてくれるのでした。
大型ワンコに懐かれたみたいで微笑ましかったです。
そもそもラウルは俳優という特殊な立場なので、なかなか恋できる相手がいないんですよね。(女優さんはそもそも恋に興味なさげ
これはもうリネットしかいないでしょ!位にニコニコしながら見守りました。
リネットが神話討論会に参加するお話では、事実を織り交ぜた正直な意見を述べまくった結果、周りから大絶賛されます。
しかしそれを見たラウルは不満顔。
リネットが周りからチヤホヤされるのは嫌なんだな…
ラウル目当てで神話討論会に参加しようとした女の子達への冷たい態度を見るに、神話はラウルにとって本当に大切なものなんですね。
来るもの拒まず去るもの追わずな精神のラウルですが、無意識にリネットへの執着を見せるのが良かったです。
結構早い段階からそんなそぶりはあったのですが、自分でも何故なのか全然分かってないんですよね。
リネットもリネットで自分がラウルに惹かれていることに気付かず、アドバイザーとして他人を紹介することに心を痛めていたりしますし…この2人どうなったら気付くんだと冷や冷やしました(´・ω・)
きっかけはまさかのストーカーでした。
ラウルと1度デートしただけで自分を恋人だと勘違いしてしまったヤバめの女性が現れ、ラウルに付き纏っているとしてリネットを攻撃してきます。
その言い分に激怒したリネットが、恋心を消し去る「鉛の矢」を使ったことでキューピットだとバレてしまうんですね(´・ω・`)
しかしバレた後むしろ大喜びしてしまう辺りがラウルだなとw
恋の演技も良くなって、リネットへの愛も加速。
リネットも無事昇進が決まり、目標を達成する…のですが、これからどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。
ただぼんやり神界には帰りたくないなと考えていました。
答えは出ず、偶然得た1週間の休暇でラウルと遺跡発掘旅行へ行くことに。
しかしその旅行がカオスすぎて悩みが吹っ飛んで行きました\(^o^)/
ついさっきまで真剣にこれからの生き方を悩んでいたはずなのに、なぜ遺跡で全裸でマンティコアと戦っているんだろう…(遠い目
叔母さんに関しては途中から「悪い人じゃありませんように…」と祈っていましたがダメでした。衝撃でした(´・ω・`)
叔母さんの愛するアレキサンダーの生まれ変わりであるラウル。
キューピットの2本の矢があれば昔の人格を取り戻せるため、奪うためにリネットに協力していたんですね。
裏切られた瞬間ショックすぎてヒュッとなりましたよ…
リネットに親切にしていたのも、素で悪い人ではないのだと信じたい。
願望が混ざりますが、リネットのことは気に入っていたように思うんですよね。
ただ優先順位があって恋が1番大事だったんだなと。
しかしまさかリネットが女優になるとは思いませんでした。
女優兼アドバイザーとか忙しすぎませんか…w
あとオイスターエンドは頭おかしい(
陰ながら見守ってくれるラウルのマネージャーさんもいいキャラしてましたね。
最初は「恋心だけ知ったらすっぱり別れてもらう」とか都合の良いことを言っていて、酷いなぁ(でも仕事だから仕方ないよな)とか思っていたのですが、最終的には「本当に欲しいものは自分からとりに行かなきゃだめ!」と、ひっそり応援してくれるんですよね。
ラウルルートにおける影のキューピットだと思います(笑
体から始まる恋にびっくりし、これは大人向けの作品だとここで気付きました(遅い
ギル・ラヴクラフト CV:木村 良平さん
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ギルはもうリネットと知り合った経緯が面白すぎて最初から爆笑でした。
ある日シェアハウスの同居人として来るはずの男の代わりに現れたリネット。
ギルは全く常識を知らないリネットを見て、「この子は俺がいないとダメなんだ…!」と謎の使命感を抱きます。
雛鳥みたいについて回るリネット可愛いなぁと思っている内に、いつしか恋心に変わっていたようですが、これ叔母さん絶対敢えて何も教えずに放り込んでますよね。
あわよくば恋が芽生えろとか思ってそうですw
個人的には着る服がなくてギルの服を着ていたというエピソードが超気になりました。
しかし肝心のリネットはギルのことを完全に家族として見ています。
他ルートでもギルに育てられたとか言ってましたもんね…w
しっかりしているリネットを見てきた分、ギルルートの雛鳥リネットは新鮮でした。これはギルをダメにしてしまいますね…
この子は俺が守ってあげないと…!から脱却できるのか、気になりながら見守りました。
実はギルは何かしらの反発で実家を出ていて、リネットの世話をすることで自分の存在意義を得ていたんですね。
ギルルートは過去の回想が多めです。
でも回を増すごとにギルのリネットへのぞっこん具合が良く伝わってきました。
本当に大好きなんだなぁ…と思う反面、こじらせすぎて暴走が凄まじかったですがε-(´∀`; )
中盤でギルのお兄さんがシェアハウスに転がり込んで来まして、この兄にして弟あり、といった感じでした。
そこでようやくギルの生い立ちが語られるのですが、高級車メーカーの社長の息子だったんですね。
いつの間にか役員の椅子が用意されていたものの、自由恋愛したいギルは兄のように婚約者を用意される前に家を飛び出したのでした。
実際用意されたわけでもないのに家出したんかい!とこれには皆ツッコミ気味でしたね\(^o^)/
実家のことをリネットに話せて吹っ切れたギルが夢に向かって頑張るようになり、2人の生活はすれ違うようになります。
憧れの企業で生き生きと働く姿が嬉しいと同時に、話す時間すらなくなったことに寂しさを覚えるリネット。そうしてはっきりと自分の中の恋心を自覚するのでした。
ギルの恋が叶って本当に良かったです…
ようやくリネットがギルに好きだと告げるシーン。余裕のなさが滲み出た話し方にこれまでの愛情とか全部詰まっている気がして、なんだか「ぐおお…!」となりました。
仕えてくれるレベルで尽くしてくれるのに、メイクラヴの時はちょっと意地悪で優位に立ってくるの最高じゃないですか…?(黙れ
しかしようやく結ばれた余韻に浸る間もなく、ひょんなことからリネットが勘違いをして神界に帰ってしまい、ギルが追いかける…
ところまでは良かったのですが、まさかの発明品で物理的に神界まで飛んで行く展開には吹きました。
リネットを連れ帰ることを反対するマーズ神に、ストーカー紛いな恋心を暴露してドン引きされるスチルがもう…w
その後激怒されて戦いになるも、ロボットに変形した車で戦うとかもう…ww
そんなギル相手にも「好き…」となってるリネットも含めて、お、お幸せに…となったのでした。
とにかく過去話のリネットのやらかしの数々が色々酷すぎて面白かったです。
ちらほら出てくるパンツの話題だとか、風呂の入り方が分からなくてギルの風呂を覗いた挙句特攻した話だとか、まともな人間になりたい神って一体なんなのかとw
パラサイトには共生という意味もあるそうです。
リネット大好きなギルもキューピット・パラサイトになってしまったようですが、『キューピット・パラサイト』という言葉に新しい意味ができたみたいな終わり方が上手い!と思いました。
途中で助けてくれる同僚のクラリスですが、アランと面識あるようだし、サキュバスなのでは?と予想してみました。
それにしても神界に行く時、アランは車に吸い込まれたように見えましたが、いったい何がどうなって車になってしまったんでしょうね…w
しかしギルに尽くされ続けてリネットがダメ人間になってしまうエンドには笑いましたw
ギルも腹黒いというか、温かい泥沼ですね。しかしぶくぶく太ったリネットは見たくないなぁ…w
反面365日のラブレターエンドがしんどかったです…
金の矢を無くした罰で100年間神界に閉じ込められることになったリネットに、20年後に叔母さんが1つの映画を見せてくれるんです。それはギルが作ったものでリネットへの愛が語られていました。
自分への恋心がギルを縛っていることに気付いたリネットは、ギルを解放するために鉛の矢を放つという内容なのですが、切なすぎて泣きそうになりました(´;ω;`)
鉛の矢に射られたギルはどうなったのかな。
恋心を失っても大切なものがあったことを覚えていて訳も分からず1人泣くのかな、とか考えてしまいました。切ない…
面白いから切ないまで詰まったギルルート、最高でした。
シェルビー・スネイル CV:KENNさん
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キューピット・コーポレーションの社長。
世間的からは愛妻家と思われていますが、実は独身です。
自分の婚活なのに代理を立てて一切場に出てこない彼はS氏と呼ばれています。
結婚すると地位とお金は得られるけれど愛は諦めてくれと言われてしまう辺り、そんなのありか!?って感じですよね(笑
S氏って社長じゃない?と割と早い段階からリネットやクラリスが疑っているのが笑えました。
取引先からの会食の誘いや、周りからの探りに隠しきれなくなってきたと感じたシェルビーはある日、リネットに相談します。
シェルビー的にはもう公表すべきか…と考えていたようですが、出世したいリネット的に会社のイメージダウンは困る!ということで、自分が奥さんのフリをすることを申し出ます。
動揺するシェルビーをよそに何なら同居もします!今日からよろしくお願いします!と畳み掛けるリネットに押し切られる形で、偽装夫婦生活が始まるのでした。
そんなとんでもない始まりでしたが、仕事人間な2人の相性は良く、一緒に暮らす内に惹かれ合っていきます。
あくまで仕事の関係…部下で…と思いつつ、気がついたらリネットとの生活を続けたくなっていてモダモダするシェルビーが微笑ましかったですね。
しかしいつまでもこれではダメだ、と密かに独身を公表する機会を伺っていて、リネットが写真を撮られたことをきっかけに世間に向けて真実を話すべく会見を開きます。
こう、ずっと準備は整っていたけれどリネットと居たいから先延ばしにしていた気持ちと、公表してでもリネットを守ろうとした気持ちを思うと不器用な愛にぐっと来ました。
しかしその不器用さは悪い方にも発揮され、デートに誘いたいのに照れ臭くてレッスンだと言ってしまったり。
更にギルと夕食を食べていたところを目撃され、誤解の後シェアハウスを追い出されたりとトラブル続きで一度は離れてしまいますが、チョコレートに酔った勢いでリネットが社長のばかー!好きだったのにー!と暴露するシーンは可愛かったですね。2人とも誤解が解けてよかったです。
それにしてもパパは手の込んだ嫌がらせをしてくれるなと(笑
営業妨害のために会社まで立ち上げ、神の力でオーウェンさんを操って企画や会員を奪ったり…
オーウェンさん、社長の代理で婚活することに抵抗ないのかと思っていましたが、密かに色々溜まっていたんですね。
いつの間にかパラサイト6と呼ばれるようになってたり、親戚から笑われたりと不憫だった上、最終的に逮捕されてしまいモヤモヤしていたのですが、最後はマーズパパが全て元通りにしてくれるとのことで一安心でした。
ただ、同僚女のやっかみがあったのにはイライラしましたね(
正直こういう展開は苦手でして…
これまでのルートでは影も形もありませんでしたが、仕事のできるリネットをやっかむ人もいるようです。
おまけに社長と親しくしているから、昇進もコネだ!とか言われる展開があったら嫌だなぁと思いながら進めました。
結果、そんな展開がなかったとも言い切れませんが、暗い部分はあまり長引かず解決するのでホッとしました。
アラン・メルヴィル CV:古川 慎さん
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アランはリネットがキューピットだと知っている雰囲気なので、一体どこで知り合ったのかな?と気になっていました。
時折リネットが覚えていないのを寂しげな様子で見ているんですよね(´・ω・`)
そもそも略奪パラサイトですし、意外と常識を知らないので『この人はどうやって生活してきたんだろう、なぜCC社に登録したんだろう』と疑問でいっぱいのリネットでした。
その正体は夢を喰うインキュバスで、リネットに自分や他の悪魔に近づかないよう警告してきます。
アランの目的はキューピットの矢を奪うことのようですが、リネットが幸せになるよう全力で立ち回っているので悪い人(悪魔?)には見えないんですよね。
リネットを他の攻略キャラ4名とくっ付けようとするも、皆パラサイトすぎて苦戦しているのには笑いましたw
一方リネットの方では、アランの見せる夢が心地良すぎるせいで現実がどうでもよくなって退会する会員が後をたたず、これは放っておけないぞ…となります。
枕屋さんに殴り込むも話し合いにならず、最終手段とばかりにリネットはアランをキューピットの矢で射抜こうとします。
…が、撃った後にキューピットの矢で射抜かれたら悪魔は消滅するのだと知り、慌てて矢尻を掴んだ結果、矢の効果が発動してアランに恋してしまうのでした。
こうして矢の効果が続く30日間の間だけ恋人同士になることを決めた2人ですが、メロメロにさせて自分の夢だけ食べて欲しい(でも好き)リネットと、何となく受け身なアランの様子に波乱の予感が止まりません。
しかし夢では濃厚に触れ合っているのに、この2人現実では全くの清きお付き合いなんですよね。
むしろギュッとされてたじろぐレベルのアランがですね、リネットのことを大切に想っているのがひしひし伝わってきて大変萌えました。
30日間限定の恋人といわず、両想いなんだから2人ともゴールインしてしまいなYOと思いながら見ていました。
勿論そう簡単にはいかないのですが…
雨の中の告白からのメイクラブなシーンがこれ以上なく幸せなのに、どこか切なさが漂っていて胸がギュッとなりました。
すごく順調で幸せな恋人の日々を過ごしていたある日、リネットは倒れてしまいます。
悪魔が神の魂を穢したからだと気付き、幸せに溺れていたことを後悔するアラン。
実はキューピットの寿命は400年ほどしかなく、リネットの魂はあと1年で消滅するはずだったのだそうです。しかしアランと恋人になったことでその寿命は更に縮まってしまいました。
アランの目的はリネットの魂が消える前にキューピットを辞めさせて人間にすることだったんですね。
キューピットが人間になるためには人間に恋してキスをする必要があり、悪魔であるアランが相手ではどうすることもできませんでした。
やむなくアランはリネットの体から魂だけを取り出して、人間の器へと転生させます。
リネットは転生した後も神の魂を持ったままで、低級悪魔から狙われる日々を過ごしていました。
そんなリネットを見守り続けるアランの無償の愛がすごい。
健気すぎてこの辺りでもうダメ…となりました。
悪魔が1人の女の子を影から守り続けているという状況がもう既に尊い。いい人生だった‥(勝手に死ぬな
なぜここまでするのか?が、ここまでぼんやりとしか語られなくて1番気になっていた部分ですが、リネットが過去を思い出すのは本当に最後の最後でした。
2人は元々天使の半身同士だったんですね。
同時に生まれてから150年も一緒に過ごして来ましたが、ある時ジュピターによってリネットがキューピットに任命され、引き離されてしまいます。
その時神に反抗したアランは天界を追放され、堕ちた先でクラリスに拾われて悪魔として生きてきたのでした。
以降リネットは天使だった時の記憶も失って過ごしてきたのですが、アランはずっとリネットを救う方法を調べていたんですね。
神界のクソな部分が大分強調されていたように思いますが、全てを思い出したリネットは堕天してでもアランと生きる道を選びます。
最後の方ウルッして画面がよく見えませんでしたが、片割れの天使だった2人がまた一緒になれて良かった…。
その後堕天して悪魔になったリネットが、悪魔版キューピットとしてアランと共に枕屋さんで働いているエンディングは、幸せそうで可笑しくてちょっと笑ってしまいました。
堕天して悪魔の尻尾が生えたそうですが、見たも性格も何も変わっていない辺りリネットらしいなとw
アナザーエンドの方は悪魔と人間で恋人として生きていくもの、片割れの天使に戻るもの、サキュバスになるもの等様々でしたが、悪魔と人間だと寿命差がちょっと気になりますね‥
2人で片割れの天使に戻るエンドでは、昔からジュピターが密かに2人のことを見守っていたことが分かり、少し救いのある感じに。
サキュバスになるエンドは色々凄かったです。よ、4P…(ゴフゴフ
リネットは純粋な分、何になってもやっていけそうですが、悪魔だとどこまでも貪欲に楽しみそうで末恐ろしいなと思います。
サキュバスなリネットはショートカットになっていて大変セクシーでしたね。
何より堕ちても2人は対の存在なんだよという終わり方が最高に好きでした。
略奪パラサイトかと思われたアランがまさかの純愛運命枠でテンション上がりっぱなしでした。
どの結末を迎えても別れる選択肢が無かったのが何だか素敵だなと思います。
2人にはずっと一緒に居てほしい…
それにしてもリネットに雰囲気が似てるという枕屋さんのオーナーはジュノー様じゃないのかな…。
隠しキャラクター
続きを読む
全員のルートをクリアした後に初めからを選ぶと解放されるルート。
ここまでちょこちょこ登場していますが、深掘りはされていない12神のトップ、ジュピターです。
人間の恋愛について学ぶため、突如人間界への留学が決まったリネット。
ちーちゃんをお供に連れて単身人間界で大学ライフを送ることになります。
ジュピター、実は天使だった頃の楽しげなリネットとアランをよく覗き見ていて、気にかけてくれているんですよね。
アランルートで話が出たように、消滅間近のリネットを行方不明のジュノー(結婚の神)の後任にしようと考えています。
準備に時間をかけて大袈裟に見送ったのも、実はキューピットの矢を狙う者を見極めて守るためのジュピターの計画でした。
しかしジュピター、実は過敏パラサイトということで、少しのことにも驚いてしまうビビリッぶりに前途多難な気配を感じました。
相変わらずギルは過保護だし、アランはリネットに近付くため教授として潜入してくるし、ジュピターはこっそり守ってくれるしで何とも楽しい大学生活でしたw
ある時リネットが放ったキューピットの矢に当たってしまい、ピーター=ちーちゃんの正体がバレた挙句、メロメロになってしまうのですが、それによって友愛しか知らなかったジュピターが愛を知ることができて結果オーライでした。
愛を知ったピーター、気持ちを持て余してメイクラヴしたい…!とかなり押せ押せなのでドキドキしましたw
インターンシップ生のリネットがCC社業績1位を叩き出してパラサイト5の担当になったり、共通ルートのような番組をやることになったり何でもアリな展開ですが、そんな中、冥界からピーターさんとリネットを狙う気配が徐々に大きくなるのが不気味でした。一体何が近付いてるんだ…
ジュピターを狙っていたのは双子の兄、ゼウスでした。
人の世は人に任せるべきと考えた12神とは反対に、人々は神の下にあるべきと考えたゼウス。
自分以外の神は要らないと敵対する神達を容赦なく消してしまったため、戦いの末に封印されたとのこと。
ちょこちょこ登場する神話の1つ。
始まりの神クロノスが自分が殺されるという予言を恐れて、子供達を次々食べてしまい、それに嫌気がさしたレアがある時”石”を食べさせて子供の身代わりにした、というお話。
実はこの時食べさせた”石”が本当はゼウスだったんですね。
後にジュピターが食べられた神々を助け出すのですが、助けたゼウスも結局クロノスと同じような行動に出てしまうのが何とも言えませんね・・
完全体ゼウスが降臨してもうダメだ…的な空気が漂うかと思われましたが、そこから突如始まるギャグの嵐。
ゼウスがキューピットの神性を失わせるために下半身丸出しで迫って周りからドン引きされた後、
謎の連携でゼウスの洗脳から人々を守ったパラサイト6が世界を救う展開になるのには笑いました。
皆がアガペ!とかプラグマ!とか叫びながら1人ずつキューピットの矢で貫かれるシーン、熱いはずなのに何だか面白いのはずるいなと。
ゼウス、両性具有ということで口調が女性になったり男性になったり、子供っぽくなったり尊大になったりするので、コロコロ変わる声質も相まって、不安定な奴だなという感想を抱きましたよ。
下ネタとパラサイト6が世界を救う展開に動揺している間に全てが終わっていた(困惑
リネットはジュノー神へと昇格し、ジュピターと末永く幸せに生きていくエンドでした。
パラサイト5の皆も成功して幸せそうだし、何ならアランは魔王にまで昇り詰めてるしで良いエンドでしたね。
神話では性に奔放なジュピター様ですが、本当は女性が苦手でリネットとの恋が初めてというところが萌えでした。
しかし人の姿で「ちぃぃっ!?」と鳴くのはちょっと…獣の時だけにしてくれと思ったのは内緒(酷い
個人的レビュー
キュピパラの好きなところ
丁寧なストーリー
びっくりする程話の流れが丁寧でした。
その分何かが起きるまでの時間や、問題解決までの流れが少し長く感じられましたが、終わった後の感動もひとしおでした。
オシャレなBGM
ボーカルの乗ったBGMが多く、どことなくペルソナ4を思い出すオシャレさでした。
あとBGM鑑賞画面で曲を選択すると右側のイラストが変化する演出も素敵でした。
31番からキャラクターごとのテーマ曲だよ、と記載されており分かりやすいのも大変グッド!
サントラが欲しくなりました。
エンディングの種類が豊富
王道幸せエンドから切ないもの、どうしてこうなった的なお遊び的なものまでバリエーション豊かで、アナザーエンドの回収が毎回楽しみでした。
キュピパラに物申したいところ
各種画面が見づらい
メニューが全体的に派手な上にゴチャゴチャしているので見辛い。
個人的にはyes・noを選ぶ際に今どちらにカーソルがあるのか分かりづらいのが困りました。
よくよく見るとチェックが付いている方だと分かるのですが、ド派手なピンクと黄色が正常な判断を妨げます。
動作がもっさり
選択肢ジャンプがあるのは有難いのですが、毎回微妙にワンテンポもたつくのが気になりました。
後はタイトル画面のスタートする時にちーちゃん(神獣)がピョンッとして「Parasite5」と描いてくれる演出、これまたもたつくのでいらないなぁと。
総評
ストーリー : (3 / 5)
グラフィック : (3.5 / 5)
音楽 : (4.5 / 5)
システム : (4.5 / 5)
ボリューム : (3 / 5)
総合評価 : (3.7 / 5)
1ルート3-4時間程でクリア可能。
なんだろう…
終わってみると面白いんですが、プレイ中に「先が気になる!」「どんどん進めたい!」とはならない作品でした。
個別ルートのストーリーは少し進めると、ある程度先が読めてしまうためにワクワク感が薄く、ギャグ8割シリアス2割くらいの内容で「ギャグはもうお腹いっぱいだよ…」となりました。
反対にいえばこう来るだろうな、と予想できる分安心して読めるとも言えますが。
恋愛過程が丁寧な分、なかなか進まない話が少々退屈に感じられ、自分とコメディとの相性悪さを改めて実感した作品でした。
まとめ
最後に
文句も書いてしまいましたが、乙女ゲームでここまで直球なラブコメってなかなか貴重な気がします。良くも悪くも個性が爆発していて清々しかったですね。
・明るく楽しい恋愛がしたい!
・病んだ展開が苦手
・下ネタもどんとこい!
という方におすすめしたい作品です。
しかし明るい作品を遊んだ後は、対極にあるような重い作品を遊びたくなりませんか?(ならんわ
心に纏わりつくような重くて救いのないおすすめ作品がありましたら、Twitterの方に是非教えてやって頂けると嬉しさで爆発します(オイ
本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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