こんにちは、モッチです!
今日は『灰鷹のサイケデリカ』のフルコンプ感想を書いていきたいと思います。
本作はどちらかというと恋愛よりもストーリー重視なので、正直乙女ゲームとして見ると好みは分かれそうですが、静かな雪に包まれた世界観と民族調のBGMが素敵で、個人的に大好きな作品です(*´∀`)
灰鷹のサイケデリカとは?
2015年にオトメイトさんより発売された『黒蝶のサイケデリカ』と世界観を同じくする作品です。
続編というほど話にがっつりと繫がりはなく、こちらからプレイしても問題ありませんが、黒蝶のキャラクターが登場したり、プレイしているとより理解できる内容になっているので、できれば黒蝶からプレイされることをおすすめします。
余談ですが黒蝶をプレイしたのが随分前なので、そろそろ再プレイしたく、灰鷹とセットでSwitchに移植されないかなと密かに待ち続けています。
毎年オトパが開催される度に「発表されなかったか・・」と落胆し続けているのは内緒。
以下は少し黒蝶のエンディングネタバレを含むので伏せます。
ストーリー概要
鷹(ファルジ)の一族、狼(ヴォルグ)の一族と称されるふたつの勢力が均衡する街。
引用元: http://www.otomate.jp/psychedelica/aa-nisus/
少女は感情が高ぶると赤くなる右眼を持って生まれてきた。
赤い眼はこの街では『魔女の証』であり禁忌の存在だった。
少女は迫害を恐れ、街外れの森にある朽ちかけた塔で男子として生活をしていた。
一緒に暮らすのは自らを塔の主と名乗る隻眼の男。
性別を隠しつつも、仲間に囲まれ楽しく穏やかな日々を送っていた少女。
ある日、街の教会から『カレイドヴィア』という不思議な宝物が盗まれる事件が起こる。
そのことをきっかけに少女はこの街に隠された『魔石』と自身の出生の秘密を知っていく。
対立する一族の数奇な運命に翻弄される少女。
少女の選択は優しい絶望か、傷だらけの希望か――
鷹(ファルジ)の一族と狼(ヴォルグ)の一族が対立する雪の降る街が舞台です。
街はどうも外界から閉ざされているようで、何かありそうな雰囲気が漂っています。
ヒロイン紹介
主人公:ジェド/エアル(CV:田村 睦心さん)
(エアルは女の子姿の時に名乗る名前)
感情が昂ぶると目が赤くなってしまう女の子。
12歳までは街で狼の一族に育てられましたが、赤い目は魔女の象徴で禁忌(見つけたら即殺レベル)とされているので、それを隠すため普段は男子として街外れの塔で暮らしています。
同居人は謎の男ハイタカ(主様)。
自分のことを亡霊と呼び過去の記憶を持ちませんが、お茶目で飄々としていて何というかいい性格です。
ジェドは働かないハイタカのために、便利屋として働いたり家事全般を担当する苦労人ですが、前向きでしっかりとした良い性格です。
ジェドが本当に可愛い!
乙女ゲー主人公にありがちな天然ぽいところもあまりなく、さっぱりした性格で受け応えも上手です。おまけに声もややハスキーときた!
でもドロドロした人間らしい心もちゃんと持っていたりして、いい意味で主人公らしくない主人公でした。
個人的レビュー
灰鷹のサイケデリカの良いところ
独特なストーリー
胸を締め付けられるような、考えさせられるようなストーリーが強く印象に残っています。
どんな方におすすめか?と聞かれると非常にお答えしづらいものがありますが、
・黒蝶のサイケデリカが好きだ
・恋愛は控えめでもシナリオ重視の作品が遊びたい
という方におすすめしたい作品です。
あと個人的な好みですが、結賀さとるさんのイラストが美しくてとても好きです。
音楽とエンディング曲
何度でも書きますが音楽が良いです。
エンディングテーマ曲を担当されているのは、黒蝶に引き続き『島みやえい子』さん。
実は黒蝶のエンディング曲が好きすぎて毎回聴いていたのですが、今作のエンディング曲「ヴェルメリオ」もとても良いです・・!静かなイントロが最高です(*´ω`)
志方あきこさんの歌われているOP「灰空の雫」も最高なので、是非見てみて下さい。
灰鷹のサイケデリカの悪いところ
ほぼ共通ルート
共通ルートはかなり長いです!そして個別ルートが本当に短い。
正直共通9:個別1くらいの割合じゃないかなと思います(笑
しかも個別でやるような内容もほぼ共通ルートでやってしまっているので、ぶっちゃけ個別ルートというより個別エンディングといった方がいい短さでした。
村人との会話が大変
街の人と会話したり、発生するショートストーリーを見ることでお話が進むのですが、村人がめちゃくちゃ多いので、ひたすら会話する作業が少し大変でした。
しかも会話するとアイテムがもらえることもあるので無視できません\(^o^)/もはや村人オンライン
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
個人的には、以下の順をおすすめします。
ラヴァン→ レビ or 塔の主 or ルーガス → ヒュー
ヒューのみ攻略制限があり、orの部分は好きな順に攻略して問題ありません。
塔の主はエンディングはありますが、恋愛要素はありません。
ラヴァン | CV:日野 聡さん |
レビ | CV:斉藤 壮馬さん |
ルーガス | CV:古川 慎さん |
ヒュー | CV:浪川 大輔さん |
塔の主 ※非恋愛 | CV:平川 大輔さん |
共通ルート感想(ネタバレあり)
共通ルートの感想です。
がっつりネタバレを含みますのでご注意下さい。
個別ルート感想(ネタバレあり)
ラヴァン(CV:日野 聡さん)
レビ(CV:斉藤 壮馬さん)
ルーガス(CV:古川 慎さん)
ヒュー(CV:浪川 大輔さん)
まとめ(ネタバレあり)
フランシスカ好きすぎ問題
幸せなFDの発売を希望
ロレンスとの会話で端々にアイちゃん好きっぷりが溢れ出ていてニヤニヤしました( ´∀`)
惜しむらくはやはり恋愛面でしょうか。
個別よりも共通の前半に萌えが散りばめられていた印象で、もっとしっかり見たかったなーと思います。
もう学園パロでもいいので、現代で幸せに暮らす彼らと恋愛できるFDを出して頂きたいです(笑
2作品合同でも全然構わないのでお願いしますオトメイトさん(スライディング土下座!Σorz====
志方あきこさんの主題歌が良い!
上にも何度か書きましたが、音楽がとても良いです。
どこか民族調な雰囲気や、盛り上がるシーンでコーラスが入る演出が鳥肌ものでした(*´ω`)
あと志方あきこさんの歌う主題歌もとても良いですね!
少し思い出話なのですが…私が志方さんの音楽との出会ったのは遥か昔の高校生の頃でした。
友人が「これいいから聴いて!」と何気なく差し出してきたヘッドフォンから流れてきた「ロマの娘」という曲に、一目惚れならぬ一耳惚れしてからというものすっかりファンになってしまいました。
初めて聴いた時はこんなに綺麗な声を出せる人がいるんだ…!と衝撃でした!
ちなみに花帰葬、あかやあかしやあやかしの、クロノスタシアでも主題歌を担当されていますね。
どの曲もとても良い曲ですよ!
志方さんの曲を聴きたいけれど沢山アルバムが出ていてどれを聴いていいのか分からない・・という方は、個人的には名曲揃いで聴きやすい『RAKA』というアルバムをおすすめします (*´ω`)
最後に
フルコンプして間違いなく好みの分かれる作品だと思いましたが私は好きです。
切ない物語と意外性から、先が気になって寝る間を惜しんで進めていました(笑
ツイッターでお友達も言っていましたが、中盤以降の展開が重すぎて、あれ程面倒だった村人達との会話が恋しくなるレベルでした(笑
これが村人ロスか…(絶対違う
このゲームは恋愛ゲームか?と聞かれたら、恐らくノベルゲームの方が近いんじゃないかなと思います。
どんなゲームなの?と聞かれたら「サイケデリカだった」としか答えられない。そんなゲームでした。
エンディングを迎えた後、しばらく「( ゚д゚)」と空虚な気持ちになるあの感じを久々に味わえました(笑
黒蝶のサイケデリカとは、また違った方向で救いのないお話ですが、黒蝶が大丈夫だった方は大丈夫だと思いますし、是非プレイして頂きたいです。
とっ散らかった感想ですが、本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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