本記事では『私のリアルは充実しすぎている(通称:わたじゅう)』のフルコンプ感想を、作品紹介 → 各ルート感想 → まとめの順にまとめています。
・どんな作品なのか
・主人公(ヒロイン)や声優の情報
・個別ストーリーのネタバレ感想
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
「どんな作品か気になるけどネタバレは踏みたくない!」「他の人の感想を読んでみたい!」という方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、本日もよろしくお願い致します。
「本当に無料でいいの?」で有名な(?)わたじゅうのSwitch版が出たよ!
まごうことなき神ゲーです……!
『私のリアルは充実しすぎている』作品紹介
超人気同人作品がNintendo Switch向けに堂々登場!
『私のリアルは充実しすぎている』(略称:わたじゅう)は、2024年5月9日にCIRCLE LINE GAMESから発売されたNintendoSwitch向け乙女ゲーム。
2014年にリリースされた原作(全年齢対象PC向けフリーゲーム)を、フルボイス化してSwitch移植したもので、TetraScope発行の「私のリアルは充実しすぎている ヴィジュアルファンブック」をまるごと収録。
また、新規追加要素として、2014年雑誌掲載のショートストーリー「ブラザーヘブン」がフルボイスで収録されています。
オタク趣味を隠して生きる完璧女子の日常を描いたドタバタラブコメディ
本作はオタクであることを隠して完璧を演じる主人公・姉崎希美の学生生活を描いた乙女ゲーム。
明るく軽快に恋愛模様を描きつつ、主人公や攻略キャラたちが抱える問題にスポットを当てていくストーリーはまさに笑いあり涙あり。ギャグだけで終わらずしっかり泣かせてくれる作品です。
毎日の朝パックにお化粧、家を出る前には弟による身だしなみチェックを欠かさない。などなど、異常なほど「完璧」にこだわる主人公。そこには深い理由があり……
非オタがオタに向ける視線の冷たさ、オタクの肩身の狭さ的な描写への解像度がものすごく高く、主人公や登場人物たちと同じような経験をしたことのある人は多分ピンポイントに致死級のダメージを受けるはず。
フルコンプまでにかかるプレイ時間は7~8時間ほど。
サクサク進められるボリュームで、重い作品の間の息抜きや面白い作品を遊びたい時にピッタリな作品です。
実は数年前にPC版プレイ済なんだけど、改めて遊んでみたらめっちゃ面白かった!
良い作品はいつ遊んでも良いものだよね。
ストーリー概要
難関私立高校に入学して一年と半年。
主人公・姉崎希美は充実した日々を過ごしていた。
学園では常に明るく、礼儀正しく。
生徒会役員も学級委員長も学外ボランティアも積極的に務め、生徒だけでなく先生からの人望も厚い。
しかしそんな彼女にも、誰にも言えない悩ましい秘密があったのだ——(別にたいしたことではない)
いつも仏頂面で生意気な弟、憧れの生徒会長、突然やってきた転校生……
個性的なメンバーに囲まれて、今日もリア充な一日がスタートする!
ヒロイン紹介
主人公:姉崎 希美(名字固定・名前のみ変更可能)
本作品の主人公。高校二年生。
才色兼備な副会長として学園中の生徒から崇められている。その人望の厚さから、厄介事を押し付けられることも多々あり少々苦労中。
引用元:http://tetrascope.skr.jp/wtj/index.html
それでも笑顔で引き受けるハイスペック女子。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは以下の3名。
- 姉崎 隼:主人公の義理の弟
- 倉口 歩:突然同じクラスになった転校生
- 星名 穂積:生徒会長の双子の弟
攻略制限などはなく、誰からでも自由に攻略が可能です。
公式サイト様におすすめ攻略順および攻略方法が記載されていましたので引用させて頂きます。
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隼ハッピーエンドが最後(ノーマル等全て含めて)
引用元:http://tetrascope.skr.jp/wtj/kouryaku.html
参考までに私は倉口くん → 穂積くん → 隼くんの順に攻略しましたが、問題なく楽しめました。
攻略キャラクター&キャスト紹介
キャラクター | キャスト |
---|---|
姉崎 隼 | CV:大黒雄斗さん |
倉口 歩 | CV:渡部康大さん |
星名 穂積 | CV:久保拓馬さん |
個別ルート感想(ネタバレON/OFFボタンあり)
倉口 歩 CV:渡部康大さん
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中学時代の希美ちゃんはTHEオタクといった風貌の冴えない女子で、とある事情から「絶対にあの頃に戻りたくない」と考えています。
そして倉口くんは、ある日突然転校生として希美ちゃんのクラスに現れた中学時代の親友です。
希美ちゃんは過去の自分を知る人物の登場により、「今の生活を壊されるのでは……」と脅威に感じることになるのです。
ということで、オタクっぽいという理由で教室で孤立している倉口くんを無視するしかない状況。陽キャだらけのクラス、めちゃくちゃ居心地悪そうなのが見ていて辛いです。
学校の授業で2人1組を作る時、余ってしまう倉口くんの気持ちを思うと心がキュッとなります。こういう時、別に1人になるのが嫌なわけじゃなく、周りから「あの人1人だな」って思われるのが嫌じゃないです?(聞くな
そんなこんなでモヤモヤが止まらない展開が続きます。
希美ちゃん自身も倉口くんとどう接していいか、どんな関係を築いたらいいのか分からなくて混乱しています。
空気を読んだ倉口くんから「希美ちゃんには迷惑をかけないから」とまで言わせてしまうの、辛すぎる……
しかし2人は中学の頃から何も変わっておらず、ふとしたきっかけでまた話せるようになって良かったです。
クラスの子たち、王道をゆくクソっぷりですが、絶妙なタイミングでオタクカミングアウトをかます希美ちゃんにもスカッとしました。
ノーマルエンドの方は、希美ちゃんが保身に走ったまま倉口くんとの関係を続けていくというもの。
そんなちょっとずるい希美ちゃんに対しても倉口くんは優しくて、楽しいのにチクチク棘が残るような、平和なのに「ぐぁぁ……」と苦しくなるような終わりでした。思いは中学の頃と同じなのに、完全に同じではいられないんだなぁ……。
しかしオタクを隠しながらあのクラスで生きていくの、毎日すり減っていきそうで嫌だなぁと思います。
後日談で親友の折笠ちゃんが実はオタクだったのにビックリと嬉しい気持ち半々でしたが、まさかBL方面だったとは。
ヴァルト様ガチ恋勢な希美ちゃんが「ありえん!」となるのは分かりますし、正直私も乙女ゲームにおけるBLは地雷( ;∀;)
ヒロインちゃんいるのに、なんで攻略キャラ同士でくっつくん?と思ってしまうし、あえて乙女ゲーでBLする意味とは、とか考えてしまいます。
だからこそ同じ「わたプリ」ファンでも頑なに言い出せなかったのかなと思うと、ちょっと切ない。
しかし好きの方向性の違いでこれまで培ってきた友情が崩れるわけではなし。意見が合わずとも、好きな方向から作品を推していけたら理想的ですよね。何事も人それぞれ!
とは言ったものの、自分の立場で考えたとき、友達の推しキャラが自分にとって苦手なキャラだったら言い出しづらいなぁと思っちゃうかも。
なんでそのキャラが好きなのか、苦手なのか意見交換できたらそれはそれで楽しそうだけど、そもそもリアルに乙女ゲー語り合える友人がほとんどいなかった\(^o^)/始まる前からオワタ
星名 穂積 CV:久保拓馬さん
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お兄ちゃんが攻略キャラかと思いきや弟くんの方だった……!というのが、昔PC版をプレイしていて1番びっくりしたポイントだったりします。
全校生徒憧れの生徒会長・星名先輩に密かに憧れる副会長の希美ちゃん。恋とまではいかないまでも、「こんな人と付き合えたら幸せだろうな」などと日々考えつつ妄想に浸っています。
生徒たちからカップル的な扱いを受けているのも、実は満更じゃなかったり。
街で見かけた星名先輩そっくりの弟・穂積くん(超塩対応)を先輩だと思い込んでしまい、先輩の正体が腹黒だと勘違いするシーンは爆笑ものでした。王子キャラの腹黒設定には萌えないんだ……分かるなぁと笑。
先輩が笑顔で何か言うたびに裏の意味を考えてしまいガクブルする希美ちゃん、面白すぎますw
最初の頃の穂積くんは、自転車でぶつかって怪我させた挙句、クソ女だとかグズだとかボロクソ言ってくるうんこ野郎なのですが、じわじわ怒りを積み上げた希美ちゃんが、誰も見ていないところで手刀かましまくるシーンだとか、もう穂積くんルート面白すぎるんですよ……
希美ちゃんを自転車の後ろに乗せてる時に手刀くらって「????」となりながら何度も振り返っちゃう穂積くん。面白すぎる。(面白いしか言ってないな)
出会いこそ最悪ですが、毎日送り迎えしてくれたり先輩との関係にアドバイスをくれる優しさが素敵な穂積くん。
親しくなるにつれて、穂積くん→希美ちゃん的に矢印が向いていきますが、希美ちゃんの矢印は先輩に向いているため、なんとも言えない切なさがありました。
星名双子と幼馴染の超絶美人・閑音ちゃんとの関係、穂積くん→閑音ちゃん←先輩的な勘違いなど、モヤモヤしそうな状況なのに、登場人物みんないい人ばかりだから、ストレスなくじれったさだけを堪能できるのがスゴイ。
一悶着あるうえ先輩に告白して振られた5分後くらいに穂積くんと付き合っているので若干脳が混乱しますが、最善の形に収まって良かったです。
2人のケンカップルっぷりがかわいくてニヤニヤしちゃいました。
姉崎 隼 CV:大黒雄斗さん
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隼くんは他ルートでも希美ちゃんを好きな気配がひしひし伝わってくるものの、眼中にすらない感じが不憫で。
漫才みたいな姉弟のやりとりが面白かったです。
希美ちゃんに急接近する1年生の押井くんが適度にミステリアスで「何考えてるんだろう!?」とソワソワしましたね。押井くん、間違いなく中学時代の希美ちゃんを知ってる様子ですし、気になる存在すぎる……
義弟vs実弟
話を進めていくうち明らかになる衝撃の事実。実は押井くんと希美ちゃんの父親は同じ、つまり彼は希美ちゃんの実弟だったのです。
押井母との離婚後、父親は隼母と再婚しており、現在は偶然同じ街に住んでいるという何とも複雑な関係性でした。
押井くんは中学時代、希美ちゃんに助けられたことをきっかけに恋に落ちますが、その日のうちに姉弟である事実を知り失恋。
母親から関わるなと言われ、本当の弟だと名乗り出ることもできず、燻った思いを抱えていたであろうことは想像に難くありません。
弟の座を奪われ、あわよくば恋人にだってなれてしまう隼くんへの憎しみは腑に落ちまくりでした。
押井くんがつけたキスマークを見た時の隼くんの反応にはドキドキしましたし、甘酸っぱさをポーンと飛び越えて色っぽさすら感じる展開にまたドキドキ。
希美ちゃんがモサだった中学時代のお話はひたすら可哀想でしたが、結果的に今が幸せだからいいのかな。
しかし人の姉に「えーあんなのがお前の姉?」「ウケるー」とか言っちゃう隼くんのクラスメイトたち、民度やばすぎません?ほんと若さゆえの残酷さみたいなのありますよね……
けれど最後はしっかり笑わせてくれるので、終始感情がジェットコースター状態でした。
しかし隼くんと希美ちゃんの関係も、押井くんとの関係も、親たちが知ったらどうなってしまうのか、その後がちょっと心配です……笑
クリア後に読める後日談SS3本、本当にどれも面白すぎました。笑いも恋愛的な甘さも詰まっていて隙がなさすぎます。
おまけ要素全体的に押井くんが猛威を振るっていて笑っちゃいました。
互いに牽制し合う弟ズ好きすぎる。言ってることボロクソなのにちゃんと仲が良いから面白いなと。
まとめ
・面白くて笑える作品で遊びたい人
・個性的な主人公(ヒロイン)が好きな人
・弟属性のキャラが好きな人
もはや好きなポイントしかないのですが、「特に好き!」となったのが主人公の希美ちゃん。
才色兼備に見えて努力家。そんな子が家では口悪くぐーたらで、日々の癒しは乙女ゲーム。
なんというかもう親近感しかわきません。ダメな面も含めて魅力的な子だなーと思います。(というか希美ちゃんの思うダメなポイントが全然ダメに思えなくて困惑する。
しかし「好きなものを好きで何が悪い!」って言いながら生きられたら素敵だなぁと思いますが、それは大人になったから言えることで、閉鎖的な学校生活のなかで言える自信は自分には無いなぁ……。
というかなぜオタク的なコンテンツはバカにされがちなのか。正直乙女ゲームは特に……なところありますが、ジャンプ漫画とか人気作はセーフみたいな風潮も謎ですよね。
ビジュアルファンブック・後日談SSとおまけ要素も充実していてフルコンプ後もたっぷり楽しめるのも嬉しいポイント。肩の力を抜いて楽しみたい人、とにかく笑える乙女ゲームを遊びたい人におすすめです。
いや、正直に申し上げて全人類におすすめできる……!価格も1,500円とお手頃(なんならPC版とスマホアプリ版は無料)なので、普段乙女ゲーム遊ばないよという方もぜひ遊んでみて下さい。神ゲーですよー!
余談ですがちょこちょこ登場するヴァルト様(希美ちゃんがハマっている乙女ゲームのキャラクター)も良い味出していましたよね。
昨今の流れで希美ちゃんがわたプリの世界に異世界転移したら面白いことになりそう(オイ
長くなりましたが、お付き合い下さりありがとうございました!
私と同じように「だいぶ前にPC版を遊んだけどまたプレイしたいなぁ」なんて方も、バッチリ楽しめるかと思います!
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