こんにちは、モッチです!
今日は「NOISE ―voice of snow―」の感想を、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に感想を書いて行きたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
NOISE ―voice of snow―とは?
「NOISE ―voice of snow―」は2011年8月にOperettaさんから発売された全年齢向けPCソフトです。
同じ会社の作品である、「越えざるは紅い花」や「罪喰い」がとても面白かったので「もっとOperettaさんの作品がプレイしたい!」と探したところ、見つけたのが本作でした。
成り行きでマフィアに拾われた主人公が、攻略キャラクターを見守るか or 共に戦闘員として戦うかで、2種類の生き様を見られるストーリー展開が特徴です。
主人公の立場を選べるとはなかなか斬新ですよね・・!(。・ω・)
遊んでみた感想としては、とても面白かったです。
ストーリー概要
絶対的な王政の下、栄華を誇ったネフィル王国。
しかし教暦2017年――
『大壊理』と呼ばれる年、マディクス三世の暴政により破綻し、
民の一斉蜂起によって王政は廃止に追い込まれる。
代わりに元王都に台頭してきたのは王政期より幅をきかせていた『ディクス家』と『ダイオス家』だった。
両家は共に闇に属する巨大組織であり、事ある毎に抗争を繰り返してきた。
ディクス家は百年前に入ってきた『余所者』であるダイオス家を快く思っておらず、
ダイオス家は元王家の血を汲むのではと囁かれるディクス家を『気取った坊や』と目障りに思っている。
両家の溝は深まるばかり。
景気の悪化、貧富の差と相まって争いは激化していった。
そうして再び時は流れ、迷走極まる2027年――
孤児院で育った少女マナは混沌の時代にあっても人を信じる心を失わずまっすぐに生きていた。
彼女の目標は幼い頃生き別れとなった兄を探し出し再会すること。
兄は類稀なる才を持っていた為、幼い頃に貴族に引き取られていったのだ。
「今は未だ無理でも、いつか自立したら探しに行こう」
そう希望を胸に生きていたマナ。
17歳になったばかりの朝――この日が人生最悪の日になるとも知らず。
引用元:http://www.ignote.net/noise/
ヒロイン紹介
主人公:マナ(左:光ルート/右:闇ルート)
孤児院で育った少女。母が今は絶滅に瀕している『歌使い』だったため、黒髪黒瞳という珍しい容姿をしている。
歌使いの一族は歌に魔力を込められ、それを現象化することが出来たというが、マナ本人には力の発露は見られない。
一見弱弱しく見えるが、内面的には明るくひたむきで、どんな困難にも負けないタフな精神力を秘めている。
引用元:http://www.ignote.net/noise/
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孤児院で育った少女。母親が「歌使い」であったため黒髪黒瞳という珍しい容姿をしています。
歌使いの一族には魔力があり不思議な力を操れるものの、彼女は上手く扱えません。
そのため自分に自信がなく悩むことも多いですが、頑張り屋かつ努力家なので応援したくなりました。
実は最初の頃、立ち絵によっては目がすごく大きく見えるのが気になりましたが、その内に慣れました(コラ
光闇値でルートが変化する
一部のルートを除いて本作には『光闇値』というパラメータがあり、その割合によって個別ルートのストーリーが『光ルート』or『闇ルート』に分岐します。
それにより主人公の立ち位置ががらっと変わる点がポイントでしょうか。
具体的には闇では戦闘員(ブレイド)となり仲間と一緒に戦う姿が、光ではそのままの立場で仲間の助けになる姿が描かれます。
そのため共通ルートで各キャラの好感度を満遍なく上げつつ光闇値は中間位をキープしておき、共通ルート終わりにセーブを作っておくと全キャラに使い回せて攻略がスムーズに進みます。
というより共通ルートが長いので、攻略サイト様を見ながら共通セーブを作っておくことを強くお勧めします。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは全部で5人。
フォロワーさんの意見を参考に、ロウ→セラヴィス→カミル→ウィズレイ→ギルフォードの順に進めましたが、この順番でばっちり楽しめました。
短めですがサブキャラのガレル、レイム、ヴィネのルートもあります。
攻略キャラクター&キャスト紹介
ギルフォード | CV:箭内 仁さん |
ロウ | CV:代永 翼さん |
セラヴィス | CV:牧野 秀紀さん |
ウィズレイ | CV:新藤 涼平さん |
カミル | CV:成澤 卓さん |
共通ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
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共通ルートはディクス家の4人にスポットを当てつつ、街で起こる様々な事件を解決して行くといった内容でした。
唯一ファミリーではない花屋のカミルも街でちょこちょこ登場してくれます。がこの方ちょくちょく不穏で…!絶対ただの花屋じゃねぇ!と思っていましたw
心温まるお話で、闇組織にいるというのが信じられないくらいほのぼのとしていました。
いよいよ共通ルートが終わり、個別ルートに入るぞ!そろそろシリアスな展開になるかな、と身構えていたところでビーチバレーが始まり、「!?」となりました(笑
普段は雪の街が舞台なので、この世界に海があることと、唐突な水着に若干のカルチャーショックを受けましたw でもマナの水着は可愛かった。
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
ロウ CV:代永 翼さん
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マナのことを可愛がって世話してくれる良き兄貴分。
けろっとしている時と悪い顔をしている時のギャップが素晴らしく!低音ボイス時の色気が半端なかったです…!
ギルへの嫉妬が多くお話に絡んで来ます。
「マナはギルのことが好きなんだ」と思い込んでおり、マナに対して色々と酷いことをしてきます。
けれどきっと他に愛情の示し方を知らないんだろうな、と思うと切なかったです。
実際にはマナはロウことが好きなので、何度も否定しようとするのですが、「それは違…」と言いかける度に「いいよ、どうせ」的に遮られてしまうのでいや聞こうよ!?となりました(笑
◇闇ルート
ロウやディクスの家族たちを守るためにブレイドになったマナ。
リリン(麻薬のようなもの)製造工場の情報を得るために、ディスク家を裏切ったふりをしてロウと共にダイオス家に潜り込むことになります。
魔銃を使いこなすマナは超絶強かったです。
そしてロウと共にディクスの牙として、裏切り者を狩る仕事をしているエンドが良かったです。すっかり染まってしまって…!(涙
バッドエンドで潜入がバレ、せめてロウの敵が減るようにと命尽きるまで戦う姿が健気でした。
◇光ルート
光ルートのロウの方が手強い…!w
マナの力についてのお話があったり、お兄さんの消息が分かるのでこちらの方がメインかな?と感じました。
中盤でロウが居なくなる理由を察することができるので、先に闇ルートの方をやっておいて良かったなと思います。
ロウはリリンの常用者から産まれた壊子なので、罪悪感や痛み感じず傷の治りが驚異的に早いという特性を持っていました。
しかしマナが歌でロウの傷を治し続けたことでこの壊れた部分も治してしまい、ロウに罪悪感が芽生え人を殺す仕事に苦しむことになります。
お話の大筋は闇ルートと同じですが、ロウの裏切りで組織の掟によりピンチに陥ったマナがセラと結婚しそうになったり(助けてくれようとした)、裏切っている幹部がいると解ったりこちらの方が内容盛り沢山でした。裏切り者が誰だったのか大変気になりますね!
尚、私はマナ可愛い可愛いー!とキャッキャしてるロウが1番好きでした(笑
余談かつ失礼かもしれないのですが、最近私がプレイした作品で代永翼さんが担当されていたキャラが女の子っぽい子が多く(番乙のひかる君とかサイドキックスのあの子とか)、純粋に男の子の攻略キャラとして参加されている作品を見たのが多分アルカナファミリアのノヴァ君以来だったのでとても新鮮でした…!
セラヴィス CV:牧野 秀紀さん
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組織のナンバー2でロウの上司。大陸一の魔法使い。
基本的にマナに甘い攻略キャラ達の中で唯一手厳しいのがこのセラです。
元気のない人に「使い古した生乾きの雑巾みたいな顔が不快」とか言ってくる人を初めて見ましたよ!辛辣でしたが独特すぎる表現に少し笑ってしまいましたw
しかし手厳しいのも最初だけで、優しさが分かりづらいだけなのだな、と後々分かりました(笑
◇闇ルート
セラの補佐兼秘書となり、こき使われることになるマナ。
街で刺客から襲われた際に歌使いの力を使ったことで、成り行きでセラに力を使いこなすための訓練を付けてもらうことになります。魔法使いの師弟コンビ…良いですね(何
どちらかが命の危機に陥っても組織を優先して動くというのがこの2人の生き方で、こんな愛の形もあるんだなぁと印象深かったです。
◇光ルート
途中までは闇ルートと同じですが、セラの秘書として仕事を手伝いつつ、一喜一憂するほのぼのした展開だったように思います。
セラの名前の由来が「慈愛の天使」だと分かり、マナが笑いを堪えているシーンで私も笑ってしまいました。確かに普段の絶対零度っぷりからは慈愛は想像できませんね(
ベストエンドで、女性へのエスコートが完璧のはずのセラが、マナと一緒だと早く歩く理由が分かるのですが、必死で着いてくる顔が可愛かったからとか鬼畜過ぎて笑いました\(^o^)/笑
反面バッドエンド「子守唄」がものすごく辛かったです。
ですがセラの愛情を感じられたエンドでした。特別感のある歌付きのエンドロールを呆然と見送りました…(笑
カミル CV:成澤 卓さん
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優しそうなお花屋の兄さんですね。
しかし路地裏で「例のブツが…」的な話をしているやばい方です(笑
きな臭い展開になるんだろうなと思っていたら、最初から予想以上に怒涛の展開でお、おおお…となりました。
カミルのルートはディクス家の面々とは異なり、光・闇ルートといった区別は無いのでマナはブレイド一択です。
皆を守るためにブレイドになったものの、表に出してもらえず悶々と過ごすマナ。
そこへカミルは自分がダイオス家当主の息子であることを明かし、ある手伝いをもちかけてきます。
実はダイオス家は現当主派とカミル派に分裂しており、カミルはディクス家との対立には反対しているとのこと。
「カミルに協力することがディクス家のためにもなる」という言葉に乗せられたマナは、まんまとダイオス家で暮らすことに…
あああ絶対罠だよこれ!と思いながらあわあわしていました。
どちらかというとあいつは駒だ…!と言っていた期間の方が長かったような気がするので、カミルがマナを好きになるまでの過程がもうちょっと見たかったなぁと思います。
何度なーんてね!を食らったことか…(笑
「ダイオスの女」エンドはガレル(父さん)エンドかな…?カミルと一緒に居ることを選びながらも、マナの心の中にはいつもガレルが居り、カミルもそれを分かっているという不毛な関係に切なくなりました。
ウィズレイ CV:新藤 涼平さん
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セラと並んで組織のナンバー2を勤める良き兄貴分。
ロウからはおっさんと呼ばれていますが、31歳はまだおっさんじゃない…ですよね!?
お兄さんとおじさんの中間、つまりおにさん…(何言ってる
実はウィズレイには過去妻子が居たのですが、ダイオスとの抗争の際に裏切り者によって殺されています。以降裏切り者には容赦ない一面を持つようになったのでした。
◇闇ルート
マナがブレイドになることを大反対されます。
むしろ今まで誰のルートでも反対されないのが不思議な位だったので、遂に来たか…といった感じでした(笑
マナがウィズレイに子供扱いされたくなくて、つい大人気なく反論して返り討ちに遭うパターンが多くて大変良かったですね(笑
◇光ルート
マナのお兄さんの件には裏がありそうだとか、ローズさんいい女だなとか色々感想はあるのですが、とりあえずウィズレイがプロポーズの仕方をギルに説教されるシーンでめちゃくちゃ笑いました。土下座しろとかww
光ルートのバッドエンドは絶対こう来るぞ…と思っているものが直球で来るので本当にトラウマでした…
ウィズレイの絶望を思うと辛い。その分ベストエンドは幸せそうで良かったです。
ブレイドになった路地裏の子供たちが話に絡んで来て、銀髪の子と恋のバトルが勃発するのかなと思っていましたが、そんなことはありませんでした(どんな予想
ギルフォード CV:箭内 仁さん
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最後を飾るのは組織のボス、ギル様です。
ギルは正直あの人じゃないのかな…?と思っていたのですが、正解とも違うとも言い切れず、最後まで遊んでなるほど…!となりました。
◇闇ルート
クールなギルですが、マナに対しては特別優しい上に過保護…というか激甘なので、2人のやりとりが微笑ましかったです。
終始ギルはマナのことが好きすぎだろう!という感想しか出てきませんでした(笑
◇光ルート
攻略制限がかかっているだけあり、割とこの作品の真相担当。内容が詰め込まれまくっていて私の頭がパンクしました(オイ
お話中誰かの回想と現在が行き来するので、誰の回想なのか色々想像しながら進めましたが、ベストエンドAの最後でああああ!!となりました。
やっぱりとそうだったのか…!が同時に来て何だか胸が一杯になりました。
つまり中身は…だと思って良いんですよね?
最後に解放されるエンド.0についてはネタバレ禁止の箝口令が敷かれているのでがっつりとは書けませんが、真実が分かると寂しいような何とも言えない気持ちになりました。
しかし彼らがあそこで生きていることには変わりがないので、実はこういう側面もあるんだよー程度の解釈で良いのだと思います(ざっくりした感想
とりあえず最後までギルの能力がどんなものかよく分からなかった私はとんだノータリン(脳足りん)だと思います(台無し
サブキャラルートの感想
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ガレルはカミルの所に書いたので割愛しますが、レイムは大人になっても少年ボイスのままなのがかなり違和感がありましたw
ヴィネはウィズレイルートの後だったので絶許…と思いながらルートに突入したのですが(オイ)、単身境界線を越えてくる危機感のないマナに対してビシッと正論を言ってくれる点と、妹想いな点でいいお兄ちゃんだなーと思いました。
キャラとしては嫌いではないのですが、ウィズレイに恨みがあって家族の命を奪ったのかと思いきやそうでは無さそうで、単純に仕事だったのかなと。
ウィズレイに対して「奥さんが子供を庇おうとした姿が最高に笑えた」とか言っちゃってたよね…?と考えると、この兄妹が幸せそうに生きるのも何か違うよな…とこの辺りはかなりモヤっとしました。
これはアレです。テイルズオブレジェンディアのクロエのキャラクエを思い出すモヤっと感だ(´・ω・`)(これに近い展開なんです…
一騎打ち後のウィズレイが辛すぎてやはり絶許…となったのでした(
個人的レビュー
NOISE -voice of snow- の好きなところ
光or闇ルートで異なる展開が楽しめる
光or闇ルートで異なる立場からストーリーを楽しめる点が良かったです。
戦う主人公が大好きなので、組織の一員となって戦う闇ルートが好きでした。
主人公が全人類にモテる
主人公がとにかく愛される展開が好きな方におすすめです。
糖度も高めですよー!
NOISE -voice of snow- に物申したいところ
終わり方が賛否両論
ネタバレになるため詳細は書けませんが、真相部分がかなり好みの分かれる終わり方です。
「なんだそれ」or「そうだったんだ!」位に意見が分かれそうなので(私はそうだったんだ!派でした)、「なんでも来い!」位の精神でプレイされることをおすすめします。
総評
ストーリー : (3.8 / 5)
グラフィック : (4 / 5)
音楽 : (3.8 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (3.9 / 5)
個別ルートは大体1人当たり3-4時間位。
プレイ前に楽しみにしていた順は以下の通りだったのですが、
ギル>カミル>ロウ>セラ>ウィズレイ
プレイ後好きな順は以下のようになりました。
ギル>セラ・ロウ・ウィズレイ(順番が付けられない)>カミル
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ギルはどのルートでもマナのことが好きすぎて最高でした\(^o^)/<ボス最高!
ロウとウィズレイは良い兄貴分で頼もしい限りで、セラはどのルートでもおいしい!
マナがセラの弟子になる展開がとても好きでした。素敵な師匠でした。
カミルは優しく穏やかな人柄を想定していたら、予想以上にヤクザだったのでこの位置に…申し訳ないです(
実は購入前にア◯ゾンレビューでエンド.0の終わり方に賛否両論あるという意見を目にしていて、若干不安だったのですが、割と嫌いじゃない終わり方だったのでホッとしています(笑
まとめ
最後に
走り書きのような感想になってしまいましたが、とても面白かったです!
もう少し個別ルートで細かい所を掘り下げて欲しいな、とかこれって結局どういう意味だったの?とか気になる点も多々あるのですが、その辺りを差し引いても個人的には楽しめました。
ただPC作品ということで、Vitaと比べると大人向けの描写が多いので苦手な方は注意が必要と思います。逆にとにかく甘い作品が遊びたい!という方には限りなくお勧めしたいです( ´ ▽ ` )
本日もお付き合い下さりありがとうございました。
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