こんにちは、モッチです!
いつも遊びに来て下さりありがとうございます。
今日は「NORN9 VAR COMMONS(ノルン+ノネット ヴァール コモンズ) 」のフルコンプ感想を、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いていきたいと思います。
ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
それでは、本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
「NORN9(ノルン+ノネット)」は、オトメイトさんから2013年に発売された女性向け恋愛ゲームソフトです。PSP→Vita→Switchと移植され、アニメ化もされた人気作です。
お話としては、「不思議な力を持つ少年少女達が、目的地を目指して空を旅する物語」です。
全員お互いが持つ力は内緒にしているので、誰がどんな能力を持っているのかなーとワクワクしながら進めました。
ノルン最大の特徴は主人公が3人いることでしょうか。
主人公にも声がある(ボイス付き)点が個人的には嬉しかったです。
攻略キャラは9人いますが、主人公1人につき3人ずつで相手は固定されています。
人数が多いので最初はキャラを覚えるところからスタートしました。
どの作品から遊べば良いか?
ノルンシリーズは以下の3作品が発売されています。
① ヴァールコモンズ(本編)
② ラストイーラ(ファンディスクその1)
③ アクトチューン(ファンディスクその2)
PSP版(無印)では本編のみ遊ぶことが可能ですが、ショートストーリー等追加要素もあるので、今からプレイするのであればVita版かSwitch版がおすすめです。
Switch版は①の本編と②のFDがセットになり1本に入っています。
今のところ③のFDのみVita版しか発売されていないのでご注意下さい。
モッチ
Vita→Switchへの移植では大きな追加要素はないので、手持ちの機種と相談して好みの方を選びましょう。
ストーリー概要
ある一つの歌が、少年を違う時空に連れ去る。
気がつくと、少年は見知らぬ場所に立っていた。
古めかしい街並み。景色はセピア色に見える。
まさに、教科書で見た明治や大正そのものの風景だったのだ。
タイムスリップした世界で少年が出会った、3人の少女と9人の若者。
少年は彼らとともに、空の旅に赴く。
「続きのない友情、終わりの見える恋。
それでも人は、独りではいられない」
彼らが旅をする理由は?目的地とはどこなのか?
そして、この世界は一体何なのか?
多くの謎を抱えながら、船は進む。
物語の結末に向かって。絆の紡ぐ未来が、今始まる――。
引用元: http://www.otomate.jp/norn9/vita/
あらすじだけ読むと「?」となりますよね(笑
最初は現在に暮らす空汰君という少年視点の物語で始まり、彼がタイムスリップしてノルンの主人公達と出会うところからスタートします。
この空汰君がどのように物語に関わってくるかも注目です。
3人のヒロイン紹介
主人公:こはる(CV:藤村 歩さん)
攻略可能キャラ→結賀駆、市ノ瀬千里、遠矢正宗
礼儀正しく、純粋で明るい性格をした女の子。
誰かと一緒に過ごしたい、人に嫌われたくないという思いが強い。
仲間たちの中でもっとも強力な“炎を操る”能力を持つが、誰にも知られないように隠している。
引用元: http://www.otomate.jp/norn9/vita/
続きを読む
礼儀正しく純粋で明るい女の子。
誰にでも分け隔てなく優しい天使のような子でした。
そんな子だからこはるちゃんルートの一癖ある彼らも心を開いてくれたのかなと思います。
過去について詳しくは語られませんが炎の力を人から恐れられて以来、1人で孤独に生きてきたために自分の本当の名前すら忘れてしまっています。
外のことや一般常識など、何もわからないこはるちゃんに対して皆優しくて和みました…!
主人公:不知火七海 (CV:瀬戸 麻沙美さん)
攻略可能キャラ→宿吏暁人、室星ロン、乙丸平士
人形のように綺麗で寡黙な少女。
代々続く忍びの家系で、身体能力に優れ、気配を消すのが得意。“記憶を消す”能力を持ち、ずっと父親に命じられるままに人の記憶を奪ってきた。
引用元: http://www.otomate.jp/norn9/vita/
続きを読む
感情表現が苦手な寡黙な少女。
大昔から続く忍びの家系出身で、クナイを所持していたりします。
幼い頃から父に命じられるまま人の記憶を消して来ましたが、ある出来事から疑問を持って以来自分の能力が大嫌いに。
見た目に似合わず大食いで、黙々とごはんを食べ続ける姿が可愛いですね。
七海ちゃんと乙丸君は壊滅的な味覚をしており、このメンツが料理当番に当たるとカオスなことになります(笑)
ロンさんは超マイペースだし、宿吏君の気苦労が絶えなそうですね・・w
主人公:久我深琴 (CV:高垣 彩陽さん)
攻略可能キャラ→二条朔也、加賀見一月、吾妻夏彦
大人びた雰囲気を持つ美少女。
公家出身で大切に育てられてきたため、幼なじみ以外の男性と接したことない。
やや高飛車だが、責任感が強く面倒見がよい。自身の能力に誇りを持っている。
引用元: http://www.otomate.jp/norn9/vita/
続きを読む
公家の生まれで神女(みこ)様として大切に育てられて来た女の子。
空汰君のことを小坊主と呼んだり、若干高飛車な性格に見えたので実は最初は苦手かも…と思っていたのですが、蓋を開けてみればちょっと素直になれない感じの女の子でした。
少し天然で不器用ですが、努力を忘れないところが可愛らしかったです!
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
正宗、ロン、夏彦のみ攻略制限があり、各チームのキャラを1人クリアすることでルートが解放されます。
私は『こはる→七海→深琴』と順番に3人ずつプレイしましたが、特に問題なく楽しめました。
駆ルートが王道かつ世界観を掴みやすいお話なので、初回に遊んでストーリーを把握してから、他ルートに行くことを強くお勧めしたいです。
ということで、個人的おすすめ攻略順は以下の通りです。
こはるルート①駆 → ②千里 → ③正宗 → 七海ルート④暁人 or 平士 →⑤ロン →
深琴ルート⑥朔也 → ⑦一月 → ⑧夏彦
結賀 駆 | CV:梶 裕貴さん |
市ノ瀬 千里 | CV:下野 紘さん |
遠矢正宗 | CV:佐藤 拓也さん |
吾妻 夏彦 | CV:小野 大輔さん |
二条 朔也 | CV:斎賀 みつきさん |
加賀見 一月 | CV:遊佐 浩二さん |
宿吏 暁人 | CV:杉山 紀彰さん |
室星 ロン | CV:杉田 智和さん |
乙丸 平士 | CV:吉野 裕行さん |
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
結賀 駆 CV:梶 裕貴さん
続きを読む
優しい人の筆頭で神なのかな…と思っていたら、周りからの評価は要注意人物。
確かにちょこちょこ会話に黒い冗談を交えて来たり、一筋縄ではいかないオーラが漂っていました(笑
しかしこはるちゃんは天然でそんな冗談も真っ直ぐ受け止めて返すため、逆に駆君が振り回されているようで微笑ましかったです。
イチゴの花が咲いて喜ぶこはるちゃんを抱きしめて「君は1人じゃない」と言った駆君に対して、「はい、私にはイチゴがいます」と返すこはるちゃんが斜め上すぎて笑いました。
ラブラブだなーとほんわかしていたら、6章終わりからの急展開と情報量に頭がパンクしました!
父親に操られて仲間達に能力を向ける駆君ですが…
こはるちゃんの愛の力で(?)戻って来てくれて良かったです。
エンディングは幸せそうで良かったのですが、初回に突撃したためまだ全員の名前を覚えられておらず、「○○さんはどうなった」というのが半分以上分からず、「ぐおお…!」となりました(駄目じゃん
ノルンはまずは登場人物の名前を覚える所からスタートですね…!
市ノ瀬 千里 CV:下野 紘さん
続きを読む
超人見知りで引きこもりの千里君が、ぼそぼそと早口で毒舌トークを展開するのがまず面白かったです(笑
駆君や乙丸君に追い回されて疲労困憊の千里君を、こはるちゃんが助ける所から交流が始まります。
駆君は駆君なりに考えて千里君をいじっているのですが、その内容が大量の朝食後に全力で鬼ごっこ等々過酷で…(苦笑
千里君から見た駆君は魔王レベルのいじめっ子でした。
そんな千里君を甘やかすこはるちゃんが天使でした。
こはるちゃんが自分の気持ちに気付くまでの過程がしんどいのですが、とても丁寧でした。
能力のことをきっかけにすれ違い、旅人さんの元へ行ってしまったこはるちゃんを千里君が迎えに来たシーンは切なくて暖かくて!「その時間で、あなたを抱きしめる」という台詞にはうわあああとなりました…!
しかし本来9人しかいないはずの能力者が10人いるというお話で、実は水の能力者を2人に分けていたのだという事実には驚きました。
駆君√を見て宿吏君の能力はコピー能力(カービィ的な)なのかなと予想していたので、あの時のあれは…!と納得する部分が大きかったです。
この2人はひたすら可愛いな!という印象でした。離れられない呪いとかもう…(爆発した
後は夢の中の空を飛ぶスチルが美しくて大変印象に残りました。
遠矢正宗 CV:佐藤 拓也さん
続きを読む
皆のお兄ちゃん。面倒ごとを放っておけず自ら関わりに行くタイプです。
『世界』と関わりがあるようで何かを隠しているようですが、「何かを隠していることを隠せない」正直な性格の方でした。
中盤では正宗さんがうっかりこはるちゃんにキスしてしまったことへの罪悪感からペア解消に至ったり、こはるちゃんは誤解してしまったりで「ああ、そうじゃないのに」と大変もどかしい気持ちになりました。
これは正宗さんが悪い。朔也君に白い目で見られても仕方ないレベルです(
一月君の夢の力を借りて無事に仲直りしてからは、正宗さんの任務が終わるまで待って一緒に生きていこうという方針も決まり良かったです。
正宗さんの年長者で良識がある分、こはるちゃんに手を出せないヘタレ感が微笑ましかったです。
深琴ちゃんのことが掘り下げられていて、このルートで私は美琴ちゃんが大好きになりました…!
深琴ちゃんと朔也君いいなぁと思っていたら…のあの展開だったので本当に辛かったです。
そしてとても幸せそうなのですが、全てを投げ捨てて迎えたあのエンディングは「これでいいのか」と少し悩んでしまいました(
ちょっと最初の恋愛過程が急に感じなかったこともないのですが、誰からも労われない自分をあんな可愛くて素直な子が気遣ってくれて、更に甘い物酔いブーストがあったら仕方ないんだ!と気合で納得しました!(オイ
吾妻 夏彦 CV:小野 大輔さん
続きを読む
攻略キャラの中では唯一船には乗っておらず、襲撃者という立場なので目的…はリセットの阻止(能力者の皆殺し)と思われますが、その他は全くの謎です。
このルートでは深琴ちゃんが誰ともペアを組まずに空汰君と共に犯人探しに奔走する内、『世界』とは何なのか疑問を持つという少し異色のお話になっています。
その後隙をついたロンさんによって文字通り夏彦さんの所に投げ込まれてしまい、行動を共にするようになります。
しかし夏彦さんは色々とずるかった…!
他ルートではしっかり殺しに来るので冷酷な印象があったのですが、深琴ちゃんに怯えられているのを気にしてお世話用にヒヨコ型ロボットを作ってあげたり、熱いおかゆが好きなのよ!という嘘を真に受けて熱々のおかゆを用意したりと優しいなと思いました(笑
特にヒヨコロボの振りをして会話しているのが何だか不器用で微笑ましかったです。
あと深琴ちゃんの「こんな奴に違いない!」という妄想の中の夏彦さんがもはや変態扱いで面白かったですw
人類の未来のために必要な科学を消してしまうリセットや、戦争を起こす結賀史狼を憎んで能力者を殺そうとしていた夏彦さんですが、力をもって解決するのは間違いなのだと気付き、武器を捨てる選択をします。
しかし結局どういう結論に至ったのかよく分かりませんでした(爆
リセットを行うことにした、という解釈でいいのかな。
実は9人の中で夏彦さんを最後に攻略したのですが、割と綺麗かつ爽やかに終わるので最後で良かったなと思いました。
二条 朔也 CV:斎賀 みつきさん
続きを読む
朔也君と深琴ちゃんは幼馴染。
ものすごく深琴ちゃんを想っている感じが伝わってくるのですが、2人の間にはぎこちない距離を感じます。
その理由は小さい頃に朔也君が視た『大切に想っている女の子を守って死ぬ』という未来にありました。
未来を変えるためには朔也君が誰も好きにならなければいいと、彼を守るために距離を置いてきた深琴ちゃん。悲しむ彼女のために「誰も好きにならない」と約束した朔也君。
でも朔也君はずっと昔から深琴ちゃんのことが好きだったんですよね。
好きな気持ちを憧れに置き換えることで誤魔化してきたのに、夢の中で朔也君の姿をした一月君に縋り付く彼女を見て感情を爆発させるシーンがすごく切なかったです…!
その後乙丸君の励ましから、1人で悩むのではなく皆の力を合わせて朔也君を救おう!という流れになったのが本当に良かったです。皆暖かい!こはるちゃんも七海ちゃんも暖かい。
もう深琴ちゃんと朔也君がデスティニーすぎて、一月君と夏彦君ルートを楽しめるのか不安になるレベルでした(失礼
あと他ルートではアレな駆君が、こはるちゃん相手だと簡単に動揺する姿に何だかものすごく萌えました…(笑
駆君を動揺させられるのはこはるちゃん位だと思います…w
しかしリセットって文明をものすごく真っさらな状態(自然レベル)に戻すのかと思ったら、街とかはそのままなんですね。謎!(オイ
加賀見 一月 CV:遊佐 浩二さん
続きを読む
相性最悪な2人ですが、誰もかけてくれなかった言葉をくれた一月君の優しさに次第に惹かれていく深琴ちゃん。
一月君は深琴ちゃんが朔也君のことを好きなのだと思っていて、2人をくっ付けようとあれこれ世話を焼くのですが、勘違いだったのだと分かり反省します。
しかし反省しても一月君は一月君だった!夢の中で深琴ちゃんと温泉に入ろうとして背後に斧を持った朔也君が立っているシーンは笑ってしまいましたw
王子様なのに剣じゃなくて斧な辺りに怒りを感じますねw
2人が両想いになったため、中盤で朔也君の「大切な人を守って死ぬ」という運命が変わるのですが、実は深琴ちゃんにとって1番大切な人に降りかかる運命であったため、今度は一月君が対象となってしまいます。
朔也君はそれでも構わない(むしろ誇りに)と思っていましたが、一月君は深琴ちゃんを悲しませないために運命を変える決心をします。
一月君と朔也君は正反対でお互い苦手意識がありながらも、自分に無い物を持っているのを羨ましいと思っているという対比が良かったです。
一月君はロンさんが内部犯だと気付いており、仲間達を守るために取引をしていました。ちょくちょくロンさんと話していたのはそういうことだったんですね。
普通の人間は能力を渡された際に耐えきれず死んでしまうことを知っていた一月君は、ロンさんにもそれを期待して深琴ちゃんの結界の力を渡したのですが、残念ながら彼は死ぬことなく能力だけが渡ってしまいました。
3日後彼らが襲撃してくるので攻撃系以外の能力者は避難することになるのですが、そのまま「街についたらどうしようか?」みたいな感じでエンディングに突入してええーっ!?となりました(笑
皆がどうなったのか詳しく見たかったよ!!
バッドエンドは幸せな夢に深琴ちゃんを閉じ込めてしまうという内容でした。
大切な子が幸せそうなら自分はどうでもいいと言っていた一月君ですが、いざ自分が消える時になって幸せそうな深琴ちゃんを見て涙を流すシーンがとても切なかったです。自分が側に居たかったんだろうなぁと…
宿吏 暁人 CV:杉山 紀彰さん
続きを読む
こはるちゃんルートでは、恐い人のようで面倒見の良いお兄さんだった宿吏君。
最初の内はものすごく冷たくて、お前の顔なんて見たくねぇこの冷血女!と取りつく島もない態度でした。
しかしそれには理由があり、実は七海ちゃんとは過去に確執がある複雑な関係でした。
七海ちゃんのことを「憎むべき相手」として、自分の作り上げたイメージを押し付けていた宿吏君ですが、ペアとして行動を共にする内に自分の考える彼女と実際の彼女とが違うことに気付き、惹かれていきます。
しかし憎しみを消すことも忘れることもできずに苦しみ、七海ちゃんも宿吏君に惹かれながらも優しくされる資格はないのだと苦しみ…と2人とも過去に縛られていて辛い気持ちになりました。
その過去の内容は終盤まで明かされないのですが、何となく話の流れから予想できるようにはなっています。
昔七海ちゃんが記憶を消した相手と宿吏君との関係がまさか…!といった感じだったので、ものすごく驚いたと同時に切なくなりました。
と基本的には重いお話が続きますが、七海ちゃんと宿吏君の関係の変化が非常に丁寧に描かれていたと思います。優しいお兄さん達の手助けもあり少しずつ心が近付く様子には心が温かくなりました。
暁人君が本当に憎んでいたものは何だったのか、それが分かりお互いが救われ、エンディングでは「彼」との再会…と爽やかな良い終わり方でした。
その分肝心のストーリーの方は空の彼方へぶん投げてきたようでかなり適当でしたがw
宿吏君のルートは驚きの連続でした。
これは初回で攻略したらちょっと難しいお話なんじゃないかな?と思います。是非こはるちゃんルートを終えてから遊んで頂きたいですね。
「彼」が抱えていた孤独についても、記憶こそ無いものの1人じゃなかった時を知っているからこそ、再び孤独になることを恐れたんだなとすごく納得しました。
余談ですが夢の中で七海ちゃんがオオカミ暁人君の耳をもふもふするシーンが大変可愛かったです(
室星 ロン CV:杉田 智和さん
続きを読む
下手するとほとんど登場しないルートもある位謎の人ロンさん。サングラスがトレードマーク。
彼が内通者だということは他ルートで判明していたのですが、能力者ですらなかったんですね。どうやって船に乗り込んだのだろう…
ペアを組んで当初は名前すら覚えてくれないし、基本寝ているし仕事も手伝いません。
世話焼かれるの大好きというダメ大人っぷりに「さ、最低だー!」と思っていました。
何事にも執着しない彼が七海ちゃんに興味を持ったのは、宿吏君との関係をしつこく聞かれて怒った七海ちゃんから言われた「あなたの大切なもの(記憶)を奪う」という言葉からでした。
自分の大切な物が分からないロンさんは、どうなるのか試して欲しいと度々ちょっかいをかけてきます。
飄々としながらも時々核心をついてくるロンさんの言葉。自分の能力を嫌う七海ちゃんは彼の「能力に善悪はない」という言葉に救われて以降彼のことが気になるようになります。
グッドエンドをクリアした時点では、私の理解力が無さすぎて正直ロンさんの目的がよく分からなかったのですが、悲恋エンド1を見て自分の持った残虐性を消し去って七海ちゃんと生きることを望んだのかな?と解釈しました。
それが叶ったのがグッドエンドで叶わなかったのが悲恋エンド1なんだなと。
グッドエンドではロンさんが皆に嫌われすぎて、2人で暮らす家に乙丸君と千里君しか寄り付かないと言われていて何か笑ってしまいましたw
あれだけのことをしたので仕方ないですが。
3人の中だとロンさんルートの七海ちゃんが1番好きでした(笑
前2人には理由もあって遠慮している感があったのですが、ロンさんのことは年上なのに全然敬ってなくて容赦ない感じが面白かったです。
乙丸 平士 CV:吉野 裕行さん
続きを読む
明るい性格でこはるちゃんや七海ちゃんのことを妹のように可愛がっています。
特に七海ちゃんの心の動きにはすぐに気付き、フォローしてくれたりと宿吏君ルートでは気持ち的にどれだけ彼に救われたか分かりません…!
あと七海ちゃんのタイは、実は乙丸君のネクタイなのだというエピソードにはキュンとしました。
乙丸君は立ち絵が基本ちょっと斜めを向いているのですが、正面を向くとすごくあどけない顔をしていますね!
楽観的すぎる乙丸君を七海ちゃんは心配するのですが、人を疑わないのは疑っていると相手に伝わり傷つけることを避けるためなのだと知り、彼は強いのだなと思うようになります。
能力ゆえに親に捨てられた過去を持つ乙丸君。
そんな彼の夢は普通に結婚して幸せな家庭を築くことでした。
能力者には難しいと少し寂しそうに語る姿が切なかったです。七海ちゃんと幸せになって欲しい(
そういえば最初に七海ちゃん、乙丸君、一月君の3人が仲良しと聞いて意外だなと思いました!
その関係でこのルートでは深琴ちゃん一月君ペアがよく登場するのですが、七海ちゃん乙丸君ペアとお互い支え合いながら少しずつ仲良くなっていくのが微笑ましかったです。
グッドエンドで乙丸君が無計画に逃亡を言い出した際に、ビシッと言ってくれる一月君格好良かったです…!
乙丸君に言うべきことを言えなかったせいで、どんどん手詰まりになっていくバッドエンドはすごく切なかったです。
個人的レビュー
NORN9(ノルン+ノネット)の良いところ
キャラクターが魅力的
キャラクターがとても魅力的でした!
人数が多いので最初は「全員覚えられるかな・・?」と不安すらありましたが、回を増すごとにどんどん全員が好きになりました。
女の子達も可愛いので、個人的には男性がプレイしても楽しめるかなと思いました。
音楽が素晴らしい
まず起動して音楽の綺麗さに驚きました。流れる音楽がどの曲も本当に美しいです。
担当は植松伸夫さんとケビンペンキンさん。十三支演義のペアですね!
十三支演義の音楽も大好きなので、またこのお2人の音楽が聴けて嬉しかったです。
NORN9(ノルン+ノネット)の悪いところ
ルートによってはストーリーが割と適当
正直ルートによっては、清々しいほど主人公と攻略キャラのことしか描いていない時があり、逆に潔いなと思いました!(オイ
お話は短めだし色々と解決していなかったりしますが、私自身があまり細かいことは気にしないタイプな上、お話の内で「見たいなー」と思うところ(主に萌えや仲間同士のわいわい感)はしっかり抑えられていたので個人的には大満足です!(笑
総評
ストーリー : (3.5 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (5 / 5)
システム : (4.5 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (4.3 / 5)
1人1人の攻略にかかる時間は2時間位と長くはないのですが、攻略キャラが9人と多いのでなかなかのボリュームでした。
お話の方は金太郎飴感もあまりなく楽しむことができました。
選んだ主人公+攻略キャラによって残る2人のヒロインとペアの子も変わるのですが、他ルートであってもヒロインとペアの子が同じ組み合わせの時は、同じ時間軸の話を別視点から辿っている形になるので「あの時実はこうだった!」というのが分かるようになっており、よく出来ているなと思いました。(うまく説明できなくてごめんなさい
まとめ
是非FDとセットでプレイして頂きたい
ぶっちゃけると本編だけでは解決していない部分もあるので、是非FDとセットでプレイされることをおすすめします。
本作で「この終わりは・・」と思った部分がFDでは見事に補完されている上、キャラクターの掘り下げもされており最高でした。
エピローグについて少しネタバレ
結賀史狼は悪役っぽく登場しておいて、よく分からないまま気付いたら死んでいるルートもあるしどういうことなの…と思っていたら、全キャラクリア後に追加されるエピローグでちゃんと掘り下げられていました。
空汰君がなぜこの時代に来てノルンに乗ったのかということにも意味があり、まさに真相といった感じのエピローグでした!
最後に
ストーリー?細かいことは気にしねえよ!という方やキャラが気になる!音楽が良い作品が遊びたい方には全力でお勧めしたい作品です。
ただそんな素敵な音楽がブツ切りになるシーンが結構多かったのには、勿体無いなと思ってしまいました。
挿入歌が流れて「うおおお!」となった瞬間にブチッと途切れるんです。
やなぎなぎさんがお声を担当されている、アイオンというキャラクターが歌う「砂時計は空の色」がとても良い曲で、つい口ずさみたくなってしまう今日この頃でした。
本日もお付き合い下さりありがとうございました!
コメント