こんにちは、モッチです!
いつも遊びに来て下さりありがとうございます。
今日はSwitch版の「オメガヴァンパイア」をフルコンプしましたので、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いていきたいと思います。
・ BL作品の感想となりますので、苦手な方はご注意下さい。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
尚、記事の1番最後で個人的におすすめのオメガバースBL漫画もそっと紹介させて頂きました(笑
本日もよろしければお付き合い頂ければ幸いです。
目次
作品紹介
オメガヴァンパイアとは?
『オメガヴァンパイア』は、花梨シャノアールΩさんから2016年に発売された、PC用BL恋愛アドベンチャーゲームです。
お話としては、『突然半吸血鬼になった主人公が、運命に抗うため戦う』といったストーリーです。
Switchへの移植にあたり、新規スチルの追加・HD画質化、更にタッチ操作に対応しました。
イラストは「吉原彼岸花」と同じらんぷみさんということで、美しいなぁと思いながらプレイさせて頂きました。
ストーリー概要
ヴァンパイアと人間が危うく共存する世界、 20XX年、横浜。
碧井研究所の開発した人工血液EX-BLOODにより、血液不足が解消、医学界に光をもたらす。
それと同時に、闇に身を潜めていたヴァンパイアが人類との共存を宣言。
彼らは次々と表の世界に姿を現し始めた。
しかしヴァンパイアは本来、生きた人間の血を好む。彼らの一部は人間を襲い続けた。
人間との共存を望むヴァンパイア達による自警が行われる一方、
人間がヴァンパイアの血を飲むとドラッグを摂取した時のようにハイになれるため、
血を狙う者達によるヴァンパイア狩りも横行しているという。
それでも街は表向き、平和に保たれているかに見えたが……
魂のつがい、オメガバースをモチーフにした花梨シャノアールΩ完全新作!
引用元: https://www.prot.co.jp/switch/ov/index.html
オメガバースとは?
まず「オメガバース」とはなんぞやと聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。
簡単に言うとBLの世界で人気の設定で、α・β・Ωという3つの階級が存在し、男性でも妊娠できるのが特徴です。
作品によって細かい設定が異なったりもするので、本作については公式サイトの世界観設定をお読み頂ければと思います。
→ 公式サイトへ
例えばオメガヴァンパイアの世界ではαとΩしか番になれないという設定ですが、一般的なオメガバースのBL漫画だとβとΩ・βとβ同士でも番になれたりします。
元々は二次創作から生まれたとのことですが、発案者は分かっていないそうです。
主人公紹介
主人公:守矢 刑一(CV:佐和真中)
横浜に住む学生。不器用だが心根の優しい青年。
将来に漠然とした不安を感じながらも、平穏な学生生活を送っている。
両親をヴァンパイアに襲われて亡くしたため、ヴァンパイアを嫌っている。
ちなみに両親はどちらも男性。
交通事故で死にかけたところ、碧井刹那が投与した新薬で奇跡的に回復したが、その副作用でβ属性からΩ属性に。
抑制剤で性欲を抑えるが、発散するフェロモンを抑えきれない。生きるフェロモンと化し、あらゆる人やヴァンパイアを惹きつける血を持つ半ヴァンパイアに。
引用元: https://www.prot.co.jp/switch/ov/index.html
パッケージでは主人公が血だらけで戦っている感じだったので、プレイ前はシリアスな血みどろバトルものなのかな?と思っていましたが、そうでもありませんでした。
主人公の刑一は天然というか、ちょっとおバカなところがある微笑ましい子でした。
大変な状況でも気の抜けたツッコミや絶妙なギャグの数々に、たびたび笑わせて頂きました。
確かに流血やグロめのシーンもありましたが、笑いありシリアスありで面白い作品でしたよ。
人によっては地雷になりそうな要素
プレイしていて感じた、「人によっては地雷になりそうな要素」をまとめてみました。
正直地雷原だなと感じました。
一部ネタバレを含むため伏せます。
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・吸血鬼(血を吸う、吸われる描写あり)
・オメガバース
・リバ(主人公が攻め・攻略対象が受けになるルートがある)
・攻略キャラが他の攻略キャラやモブに襲われる場面(性的に)がある
・流血表現(割と残酷)
主人公総受けの作品しかプレイしたことが無かったので、リバは大丈夫かなぁ・・・と実は少し不安でしたが、思ったよりも全然大丈夫でした。
しかし個人的に攻略キャラが他のキャラに○られてしまうシーンがちょくちょくあるのが気になりました。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
攻略キャラクターは全部で4人。
ハインリヒは攻略制限があり、1人GOOD ENDをクリアされると解放されます。
私は碧井 → 源馬 → 白狼 → ハインリヒの順で攻略しましたが、この順番で良かったなと思います。
(源馬と白狼は逆でも全く問題ありません)
1 碧井
2 源馬
3 白狼
4 ハインリヒ
碧井 刹那 | CV:花咲 皇児さん |
静流 白狼 | CV:蒼井 夕真さん |
大泉 源馬 | CV:城ヶ崎 仁さん |
ハインリヒ・シェレンベルク | CV:黒瀬 鷹さん |
共通ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
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本作の舞台は現代の横浜ですが、ヴァンパイアが普通にテレビに出ていたりと、人間社会にかなり馴染んでいます。
ヴァンパイアと人間が存在しているような作品では、これまで少数派が隠れ住むような世界観しか見たことがなかったので、少し新鮮で不思議な気分でした。
主人公は素朴な子。笑顔がかわいいβ。
交通事故により死にかけたところを、中学自体の先輩である碧井に救われるものの、副作用でΩになってしまいます。
その後は碧井研究所で監視と検査の毎日。
普通の食事を受け付けず、謎の渇きを感じることから、刑一は自分はヴァンパイアになったのでは?と気付き、驚異的な身体能力で研究所からの脱走を試みます。
シリアスな状況ですが、基本邢一がわいわい賑やかで面白いなので、不安にならずサクサク読み進めることができました。
その後ヴァンパイアに襲われ危険な状況に陥りますが、ヴァンパイアと人間の共存を目指す団体「ソサエティ」の源馬に助けられます。
尚、逃げている間研究所からの追っ手はかかりませんが、ドローンと首輪でしっかり監視されています。

余談ですが、度々登場する碧井の立ち絵の謎ポーズに笑ってしまいました\(^o^)/邢一への執着っぷりといい、何というかすごく・・変態っぽいですw
半ヴァンパイアになったことに加え、希少な血を持っていることで刑一君の血はかなり美味しいらしく、ヴァンパイア達から狙われます。
ソサエティの一員として生きるか、碧井研究所に戻り先輩を問いただすのか、というところで共通ルートは終わりを迎えます。
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
碧井 刹那 CV:花咲 皇児さん

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共通ルート終わりに碧井先輩と話すを選択すると碧井先輩ルートへ。
両親が亡くなってから、自分なりに精一杯生活していた刑一。
憧れの先輩から突然新薬の実験台にされ、さぞショックを受けたことでしょう…なぜ自分の日常を壊したのか理由を問いただします。
先輩はなかなか本心を語ってくれないし、いざという時は刑一の首輪に仕掛けられたスタンガンを発動してはぐらかすので、真意が見えず若干モヤモヤしました。
とはいえ先輩の言うことに従うしかない状況で、保護されつつ指示された仕事をこなすことになります。
仕事の内容は、クラスメイト豪沢が純度の高い吸血鬼の血を売買しているとの噂の真意を確かめることでした。
先輩は一見嫌な人ですが、刑一の保護者になる気満々で学校まで送迎してくれたり(手作り弁当持参)、ネクタイを直してくれたりと甲斐甲斐しかったです(*´ω`)笑
豪沢を問い詰めるとあっさりヴァンパイアとの繋がりを肯定し、刑一に襲いかかりますが、ヴァンパイアパワーで返り討ちにします。
取り巻きの不渡に半ヴァンパイアだとバレて良くないことが起こりそうだな…と思っていたのですが、周囲にバラされたりはなくホッとしました。
豪沢は後日リベンジして来ますが、刑一は親友である谷との約束を守り、喧嘩はしませんでした。
ソサエティに連れていかれそうな豪沢をかばった結果、懐かれて舎弟のようになってしまいましたね(*´ω`)笑
実は刑一が中学の頃から、先輩のことが大好きだったと分かるシーンでは悶えました。
好きだったから余計に裏切られたのが辛かったんだなぁと。
なぜか謎の爺に罵倒されるR18シーンは、ばっさりカットされているので何が起きたのか非常に気になりましたw
先輩からいいように使われているのに、絶妙に飼い慣らされて嬉しそうな刑一が可愛かったです。
どう見てもドMっぽいのに刑一が攻 め。保護者なのに先輩が受 けなんてどういうことなんだ…と混乱しかけましたが、血を飲んだ刑一はスーパー攻め様の風格を纏っていました(何言ってる
ヴァンパイア実験体達のくだりは心が痛みました。全員刑一の失敗作のようなもので、ひっそり生きていたいだけだったのに処分されて…
undefinedとひっそり暮らすENDがあってほしかったな…と思ってしまいましたが、以降兄弟達の血は刑一の中で生き続ける、という終わりも良かったなと思います。
最後の方で語られる先輩の謎。
実は先輩はヴァンパイアとなり表舞台に出られない祖父の血を体内に入れられており、傀儡として使われていたことが判明します。
刑一の交通事故も同族狩りも全て祖父の指示。
本当は刑一が大好きなのに、先輩は良心が痛みつつも祖父の指示に従うしかなかったようです。(実際には研究者として心踊っている後ろ暗い部分もあったようですが)
GOOD ENDでは祖父の血を刑一が追い出したことで、元の過保護でちょっと変な先輩に戻るというハッピーエンドでした。
先輩の方が早く歳をとる、という会話の多さが別れを感じさせて、少し切なくなりましたね。
SAD ENDは先輩が死んだのに、後日しれっと完全コピーされたクローンが戻ってきます。
刑一はこれまでの先輩とは違うんだ…と理解しつつも、1人の孤独に耐えきれないから、受け入れて普通に暮らすという内容でした。
なかなか狂ってるなと思いました。
2周目に追加されるイベントではカオスなギャグ章が追加されており、笑いましたw
碧井研究所のプロデュースするレストランのお話なのですが、研究所職員までキャラ崩壊がすごい/(^o^)\培養肉って何か嫌ですね…食べたくないw
それでもラストは刑一が祖父に乗っ取られてしまう後味の悪い終わりでした。
大泉 源馬 CV:城ヶ崎 仁さん

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共通ルート後、ソサエティの一員になることを決意する刑一。
源馬の有無を言わさぬ決定で、白狼と共に学校に通うことになります。
白狼は昔から源馬様一筋なので、刑一が仲よさそうにしているのを見て嫉妬しますが、今の関係を崩したくなくて告白できない不器用さが愛おしいです。
このルートでは初めて荒くれ者のヴァンパイア達を統一するハインリヒが登場します。
ハインリヒははるか昔に黒船と共に来航し、次々と同胞を斬り捨てた源馬を気に入ってヴァンパイアにした男でした。
源馬にはかつて恋人も居たようですが、人として死ぬことを望んだため、今は愛した人が生きた街を見守りながら生きているのでした。
時々実家にも顔を出しますが、1人だけヴァンパイアで先祖が生きている状態は気味悪がられ、いい顔はされません・・というより酷い扱いです。
刑一は源馬のことをおじいちゃん扱いしますが、源馬は無礼さにやれやれと呆れつつも、世話を焼いてくれる感じでした。
お話としてはハインリヒとの戦いがメインになります。
実はヴァンパイアには、自分のメーカー(ヴァンパイアにした者)には逆らえないというルールがあるようで、ほぼハインリヒがメーカーのこの国では、彼を倒せるものはほとんどいません。
但し人工ヴァンパイアである刑一は例外で、源馬はハインリヒを殺せる唯一の存在だと考えているようでした。
そんな時、ヴァンパイアの血を売買していたクラスメイトの豪沢と不渡が、ハインリヒの本拠地クラブ・ノスフェラトゥに捕まって失踪してしまいます。
碧井先輩まで誘拐され、向こうの要求は刑一の身柄を引き渡すこと。
刑一が戦えたら良かったのですが、源馬のルートではほとんど実戦経験が無いので、周りから圧倒されるばかりです。自分の力の無さを悔やむ刑一。
それでも組織としてではなく、源馬とソサエティ幹部が単独でクラブ・ノスフェラトゥに潜り込もうとしているところに突撃し、一緒に潜入することに。
しかし女装とかNINJAスーツで潜入しようとしている一行に笑いましたw 逆に怪しいよw
結局刑一が女装してクラブのファイトクラブにエントリー潜入するのですが、ガタイ良いのに普通に女性だと思われていてツッコミどころ満載でした。
ファイトクラブではエントリーした人間やヴァンパイアが戦い、勝ち進めばハインリヒから直々にヴァンパイアにしてもらえたり、幹部に昇格できたりします。
しかし負けると即座にヴァンパイア達の元へ放り出されて、餌にされるのでなかなか描写がグロかったです。
ほぼ戦闘経験が無いのにエントリーした刑一も、それを許した周りも謎でしたが、戦いの中で力を身につけていきます。
最終的には碧井先輩の血を飲んでスーパーαとして覚醒し、ハインリヒも倒すといった流れでした。刑一さん強すぎる。
どうも刑一をヴァンパイアにしたのは真祖の血のようで、αモードの時は半分刑一・半分真祖という状態みたいですね。
ハインリヒの身柄はソサエティの本部が預かることになり、平和が戻りました。
最後は刑一がαとして生きるかΩとして生きるかを、内なる精神世界で選択することでエンディングが分岐しますが、Ωを選んで源馬の番になるのがGOOD ENDでした。
αになると源馬と番になることは出来ませんが、強い力で彼を守り続けようというのがSAD END。
なぜかαの自分がΩの自分と番うのがBAD ENDでした。
これに関しては美味しいシチュエーションだなと思いつつも少し唐突すぎて、若干どうしてこうなった感がありまりした(笑
静流 白狼 CV:蒼井 夕真さん

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ただ1人の狼人間の生き残り。
源馬から刑一の監視を任され、ことあるごとに助けてくれる白狼。
でも刑一のことは大嫌いで、容赦ない毒舌が飛んできます。
同じくらいの年頃でΩ同士仲良くしたい刑一ですが、なぜ嫌われてるのかわからず、やれやれといった感じでした。
白狼は源馬の番になりたくて、これまで何度も申し出てるそうですが、受け入れられず。
源馬ルートでの白狼の態度も納得でした。
白狼は大切な居場所に踏み入って、あっさり源馬の信用を得ようとしている刑一が憎くて仕方ないのはわかりますが、最初の頃は完全に八つ当たりだし理不尽だなぁと感じてしまいました。
しかし源馬と出会った頃の話を聞いてしまうと、すぐに同情してしまうちょろい自分が居ました(オイ

酒を飲んで喧嘩しながら、勢いでなぜかファーストキスしてしまうイベントは、ギャグっぽくて笑ってしまいましたw白狼は酔うと面倒くさいタイプでした…w
しかし酔った勢いでようやく刑一に本音を言えて良かったねと思います。
年相応っぽいやりとりが微笑ましい。
しかし少し分かり合えたと思ったのも束の間、白狼が何者かに連れ去られてしまいます。
行き先は村雨研究所。
普通のヴァンパイアはセキュリティに引っかかるため、刑一が単身助けに行くことに。
村雨研究所では、ヴァンパイアが食物連鎖の頂点に立った時の人類側の対策として、狼人間とほかの生物を掛け合わせて新たな生物を作る研究をしていました。
そういえば狼人間の毒はヴァンパイア特攻があるという話でしたもんね。
狼人間のサンプルは増やせるようで、村雨博士は割とあっさり白狼を返してくれると言いますが、その前に手を出されてしまった。
村雨博士の変態っぷりはSwitch版ではカットされていたものと思われます…w
最後は例のごとく白狼の血を飲んだα刑一さんが全て吹っ飛ばしてくれました。
終始、刑一のこと大好きなのに素直になれないケンカップルっぷりが微笑ましかったです。
対する刑一もせっかく白狼がデレてくれてもボケをかますので、白狼が「もう知らない!」となってしまうんですね…w
わいわい喧嘩しつつも、一緒に仕事することになった白狼と刑一は、すごく良いコンビだなと思いました。
普段はΩ同士なので番の効果は薄れがちのようですが、刑一が血を吸った時だけαに戻るという特殊な関係がまたよかったなと思います。
2周目に授業参観の章が追加され、刑一がソサエティのメンバーに来て欲しいけれど、みんな忙しそうという謎のイベントがありました。
刑一が捨てた授業参観のプリントを見て、当日源馬・白狼・幹部の有村さん・渋川さんまで駆けつけてくれるのですが、ヴァンパイアなので招かれないと門から先に進めず、雨の中立ち尽くすというシュールな光景に笑いましたww

そこを颯爽と通り抜けていく変態先輩。
おバカなノリですが、刑一は愛されてるなぁと感じたイベントでした。
ハインリヒ・シェレンベルク CV:黒瀬 鷹さん

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途中までは源馬ルートと同じ。
先輩が攫われた後、刑一が自分1人で助けに向かう選択をするとハインリヒルートへ。
古谷に迎え入れられた後あっさり捕まり、先輩と引き換えにハインリヒの番になることを要求される刑一。
しかしクラブ・ノスフェラトゥに身を置きながらも特に番にされる気配もなく、いきなりギャグパートが始まるのには「!?」となりました(笑
この辺りの選択肢で先にSAD ENDを見ていたために、ここに2周目以降のギャグ章が追加されたんですね。
刑一、熊打と仲良くなってますし!w
熊打がちょっと可愛い奴だなと思ってしまいました。
碧井先輩の血を吸ってαの力を発揮して以降、何だかんだハインリヒに気に入られ、昔話をしてくれたりといい雰囲気になっていきます。
ただ源馬様一筋だった白狼が、ハインリヒの僕みたいになってしまったのが辛かったです。
源馬様に与えられなかったものを、ハインリヒは与えてくれたんだろうなぁ…
ハインリヒが人間だった頃、貴族である家は没落し妻には先立たれていましたが、息子と執事と共に、ささやかに幸せに暮らしていました。
しかしある日訪れた旅人によって吸血鬼にされてしまい、住民は全て血を吸われ、息子もハインリヒ自身の手で…
それ以降は血を求めて世界中を彷徨っていたのでした。
ハインリヒルートの刑一は人の血を飲み続け、限りなくヴァンパイア寄りの存在でした。
久々に友達に会いにいくものの、一緒に居るとどうしても血が欲しくなってしまい「もう住む世界が違うんだな」と自覚してしまう様子が寂しかったですね。
刑一を慕って血を分けてくれる、ハインリヒの食糧(人間のΩ)ナツとユキの存在が癒しでした。
逃げ出そうと思えば全然逃げ出せるのに、ハインリヒの元を離れない刑一は、早い段階で彼に惹かれていたんだろうなと思います。
最後は碧井先輩を救うためにガチバトルを繰り広げたかと思いきや、刑一の妊娠が発覚して結婚を申し込まれるというカオスな流れに!?となりましたが、皆が幸せになれる道があってよかった。
ハインリヒと刑一の結婚式に行きたくない保護者2人(源馬と碧井先輩)のやりとりには笑ってしまいました。
まだまだ課題や気になる部分(熊打の家族が行方不明になった話など)残っていますが、終わり方がすごく大団円感あったので、ハインリヒを最後に攻略して良かったなぁと思います。
ハインリヒは人を惹きつけるカリスマ性がすごく魅力的だなと感じました。
個人的レビュー
オメガヴァンパイアの良いところ
システムがサクサク
移植を担当されたのが、システム面が神がかっていることに定評のある「プロトタイプ」さんということで、とても快適でした。
スキップは早い、前後への選択肢ジャンプが可能と、もう全てのメーカーさんがプロトタイプさんのシステムを採用して欲しい(無茶
サブキャラも魅力的
ほんの少ししか出番のないモブにも立ち絵が用意されているのが豪華だなと思いました。
サブキャラ絡みのイベントも多く、どのキャラクターも好きになりました。
オメガヴァンパイアの悪いところ
恋愛過程はいまいち
恋愛過程は丁寧ではなく、気付いたら惹かれていた位のふわっとしたものでした。
恋愛過程を重視される方には物足りなく感じられるかもしれません。
ギャグは好みが分かれそう
本作では各ルートの2周目以降、お話の途中にギャグな章が追加されます。
とても面白くご褒美的で嬉しいのですが、突然始まるギャグに面白さより困惑の方が大きかったのが正直なところです。
私の場合とあるルートの途中でSADENDを迎え、中断セーブから開始したところ2周目扱いとなり、シリアスな話の直後にいきなりギャグな章に突入しまいました。
そのため個人的にはGOODENDを最後まで読み進めてから、BADEND・SADENDを回収することをおすすめします。
総評
ストーリー :
(4 / 5)
グラフィック :
(4 / 5)
音楽 :
(3 / 5)
システム :
(5 / 5)
ボリューム :
(4 / 5)
総合評価 :
(4 / 5)
ボリュームは長すぎず短すぎない感じで、1ルート大体2~3時間ほどで攻略可能でした。
システムがサクサクなのでエンドの回収も楽々なのが有難いところ。
おまけ要素として本編の番外編的なストーリーが2本あり。
攻略キャラクターとの後日談などが収録されていないのは残念ですが、そちらは別途ドラマCDで発売されているようです。
まとめ
最後に
オメガヴァンパイア、どうかなーと気になっていましたがとても面白かったです。
ただ上の方に書いた通り、地雷要素も多々あるので、気になっている方は公式サイトさんをチェックしてからプレイされることをおすすめします。
何となく続きがありそうな終わり方をしたので、FDなど出ないかな…と期待してしまう自分がいます。もし出たら迷わず購入したいなと思いました。
本日もお付き合い下さりありがとうございました!
個人的におすすめのオメガバースBLコミック
オメガバースものの漫画で個人的おすすめ作品について書いていきたいと思います。
インザケージ 著:佐藤さなゆきさん
執着万歳
オメガを巡る兄弟の執着愛ということで、どちらとくっつくのかな…!?と終始ドキドキしました。
個人的にはワッショーイ!と言いたくなるような結末でした。好みです。
狂い鳴くのは僕の番 著:楔ケリさん
上級者向け
ビッ◯なΩ上司とΩ嫌いなα部下のお話。
モブ×上司なシーンがかなり多い辺り好みが分かれそうですが、部下さんの性格がかなり好きでした。
ペンデュラム -獣人オメガバース- 著:羽純ハナさん
獣人好きさんに
とにかく内容が素晴らしい!
ガチな獣人に抵抗が無ければ是非読んで頂きたい作品です。
読み終わった後、感想が 運 命 しか浮かんできません(語彙力
脇カップルも魅力的なので、本編を読んで気になった方はスピンオフの「レムナント」も超おすすめです。
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