こんにちは、モッチです!
いつも遊びに来て下さりありがとうございます。
本日は「悠久のティアブレイド -Lost Chronicle-」の感想を、作品紹介 → 個別ルート感想 → 個人的レビュー → 総評 → まとめの順に書いていきたいと思います。
・ネタバレを含む部分は、「続きを読む」ボタンでワンクッション置かせて頂きます。
本日もよろしくお願い致します。
目次
作品紹介
悠久のティアブレイドとは?
本作はSFロボットもの+乙女ゲームという珍しい作品です。
機種は現在PSVitaのみで、後日談を描いたファンディスクも発売されています。
ロボット(ティアブレイド)にキャラクターたちが乗り込み戦うシーンも多々ありますが、メインはキャラクター達の交流なので、SF苦手なんだ…という方にも是非プレイして頂きたいです。
OPムービーをはじめ、風景や音楽・イラストがとても美しい作品でした。特に自然の緑の表現がきらきらとしていて、プレイ中癒されました(主に目が
お話の傾向としては割とシリアスでしんどめの印象です。
ストーリー概要
最終戦争で大地が荒廃した遥かな未来。
大気汚染により、人類の寿命は半分以下となっていた。
……そんな時代、スラムで暮らす少年シュドは謎の逃亡者アタルヴァと出会い、彼から1人の少女の話を聞かされる。
その少女の名は【イヴ】。
古代人が遺した巨大地下シェルター【ネオスフィア】で、管理AI【クレイドル】と共に3000年もの時を生きるその少女は、とある禁忌の力をその身に秘めているのだという。
それを知ったシュドはその力で地上を浄化すべく、アタルヴァと共に地下のネオスフィアへ向かうのだが、少女との邂逅を果たした直後、軍の襲撃を受けてしまう。
……軍の巨大な人型兵器の力に、為す術ないシュド達。
しかしその時、少女の危機に呼応するかのように、純白の人型兵器【ティアブレイド】が少年達の前に姿を現した……。
引用元: http://www.otomate.jp/tierblade/
ヒロイン紹介
主人公:イヴ(変更可能)
地下シェルター【ネオスフィア】で、3000年もの時を管理AIであるクレイドルと2人で過ごしてきた古代人の少女。
シェルターに入る前のことは覚えてないらしいが……。
性格は少々マイペースだが、見た目よりずっと活発であり、体を動かすのも好き。
引用元: http://www.otomate.jp/tierblade/
ストーリーは地下シェルター「ネオスフィア」に、3000年の間1人(と1台)で暮らしてきた謎の少女イヴをめぐり、様々な思惑を持った地上の人々が戦いを繰り広げるお話となっています。
主人公はこのイヴちゃんなのですが、これだけ書くと3000年!?とかなり謎ですよね。
当のイヴちゃんすら自分のことを何も分かっていない状態なので、プレイヤーも最初は??という状態からお話がスタートします。
そんなイヴちゃんの性格は何でも無邪気に質問してみたり、ガラクタを集めてみたり、湖に潜ってみたりと、ミステリアスな見た目に反して天真爛漫な野生児といったところです(笑
序盤は仲間同士がわいわい話すコミカルなシーンが割とあり面白かったです。
中盤以降はシリアスで結構ウッと辛くなるようなシーンもあります。
攻略キャラクターとおすすめ攻略順
ヤジュル・ロウ・クレイドルには攻略制限があるため、最初はシュド・アタルヴァの好きな方から攻略し、2周目はもう一方を攻略することをおすすめします。
公式さんいわく、「本作の謎を溜めるだけためて一気に解きほぐしていくコース 」としては、以下の順がおすすめとのことです。
・シュド、アタルヴァの2人を先にクリア
1周目は当然共通ルートも初体験になるので、【必ず】好きな方からクリアしましょう。
・残り3人で一番気になるキャラを一番最後に回す
ヤジュルの場合 :ロウ→クレイドル→ヤジュル
ロウの場合 :ヤジュル→クレイドル→ロウ
クレイドルの場合:ヤジュル→ロウ→クレイドル
・最後にトゥルーエンド
引用元: http://blog.otomate.jp/tierblade/article/2016/0906-3661.php
シュド | CV:石川 界人さん |
アタルヴァ | CV:寺島 拓篤さん |
ヤジュル | CV:近藤 隆さん |
ロウ | CV:松岡 禎丞さん |
クレイドル | CV:柿原 徹也さん |
地雷になりそうな要素
人によっては地雷になりそうだな、という要素が1点あるので伏せて書かせて頂きます。
完全にネタバレを含みますのでご注意下さい。
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攻略キャラクター:ロウのルートのみ、途中で主人公が交代します。
話の流れ的に仕方ないとはいえ、ロウは上で紹介した白いイヴではなく、過去のイヴと恋愛する形になるため、白いイヴと恋愛して欲しかった・・というモヤモヤが若干残るかもしれません。
というより人によっては地雷になるかもしれません。私的に主人公交代は仕方ないと思ったのですが、ロウの白いイヴに対する態度(お前じゃない的な)はちょっとしんどいものがありました。
苦手な方はご注意下さい。
個別ルート感想 (ネタバレON/OFFボタンあり)
シュド CV:石川 界人さん
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お人好しで正義感のある、正にヒーローといった感じの性格です。
1周目はシュドルートへ行きました。
イヴとアタルヴァがボケるのでシュドがツッコミに大忙しですw
皆をまとめるシュドさん本当にオカン。
恋愛過程はまあスーッといつの間にかといった感じでした(笑
まああんな純真無垢な美少女に助けられたら惚れざるを得ないですよね。
そんな仲間達の前に、正体不明の敵として現れるロウの一目見て分かるやばい人感はすごかったw
しかしロウはイヴちゃんにだけは優しいので色々と気になる人でした。
そしてイヴちゃん達の過去が分かる過去編はうわああぁー!となってしまうような辛いお話で、過去編辛…過去編辛…と呟きながら進めていました(オイ
そして全て分かった後、これはもう運命かとなりました。
騎士の皆が力を貸してくれる展開は胸熱でした…!
最後は割と駆け足で地上の問題とか一気に解決したので「!?」となりましたが、綺麗な終わり方かつ王道なお話で良かったと思います。
アニメになったら映えそうなお話だなと思いました。
淡々と書いていますがプレイ中は「ああああシュドそうだったのか…!気付かなかった!」とか謎の心の叫びを上げていました(笑
アタルヴァ CV:寺島 拓篤さん
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クールで何でもできそうな見た目に反して、運動苦手で不器用すぎるアタルヴァ。
ドジっ子なので戦闘時とにかく不安でしたが、あたふたしたのは最初だけで以降はしっかり決めてくれます。
2周目だからかちょこちょこシーンが追加されてるんですが、夜にイヴちゃんの可愛さについて話し合う男たちに笑いましたw何してるのw
しかもアタルヴァのコメントが「幸福感」の一言で、分かるような分からないような、と何か吹きました。
立場が似ている2人は切ないですね。
でもそんな2人だから寄り添えたのかなと思います。
生まれてきた理由はどうであれ、「生きていく理由は自分で探していくもの」という言葉が沁みました。
この2人には幸せになって欲しいですね。
何気に皆で支えあって生活してる感のあるエンディングが良かったです。
お話的にはまだまだ問題も山積みでこれからといった感じなので、FDで続きが読めたら嬉しいなと思います。
ラストのイヴちゃんの服装がアタルヴァ仕様で可愛かったです…!
ヤジュル CV:近藤 隆さん
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明るく元気な謎のお兄さん。
イヴちゃんと同じ古代人で、ポッドで死んでいたところをクレイドルによって蘇生されました。科学の力ってすげー!(ポケモンか
1周目の途中であっこれ蘇生しちゃいけない人だった…とか思ってごめんなさい(
何か理由があるような雰囲気ですが、その理由も壮絶な環境で育ってきた彼だからこそのもので、はたから見たら外道に見えると思うんです。しかしそんな彼と向き合い許すイヴちゃんのシーンはほろりときました。
あとユニオンは敵国に攻め込まれて滅びた悲劇の国だと思っていましたが、実は加害者でもある…と分かり驚きでした。
イヴちゃんが怒りに目覚めた辺りの中盤以降の展開は、過去イヴちゃんの怒りも最もだし、ヤジュル罪深いしでどうなるんだ…とハラハラしっぱなしでした。
エンディングで2人が戻ってきて良かった…!そしてラストのスチルがとても美しかった…!
しかしナノマシンさん万能すぎる(爆
今のところヤジュルverのティアブレイドが一番格好いいなーと思いました。
登場時や武器を持った際にバチッとやられるの笑いましたw
あの鎌は誰の武装なんだろう…
あと個人的に髪を下ろしている方が好きです。
ロウ CV:松岡 禎丞さん
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紛らわしいので敬称略とし主人公のイヴを妹イヴ、過去のイヴを姉イヴと表記させて頂きます。
由来はロウ√でシュドが姉イヴに言った「落ち着いていてお姉さんみたい」と発言からです。
初登場時の「一緒に、死のう!」という発言から、最初はやばい人にしか見えなかった(失礼)ロウも周回を重ねる毎に、上記発言に至った経緯などが少しずつ見えてきて、幸せになって欲しいなと思うようになりました。
ロウにとっては姉イヴを救うことだけが全てです。一途なんて言葉では片付けられないほど一途ですね。
姉イヴがいるネオスフィアへ至るため、人手として擬似人類を作り、彼らに知識を与えるために交流を重ねる内に、ロウは少しずつ孤独を癒していきます。
彼らが成長し、国を作るレベルになったのを自分のことのように純粋に喜んでいましたが、アルカディアの提案で文明を発展させるため、戦争を起こすことになります。
このくだりは本当に可哀想でした。
1番大切な目的のためとはいえ、自分が見守ってきた人々を自分の手で争わせるなんて辛かっただろうな…と思います。
アルカディアが計画している「人類を全てデータ化して電子世界で幸せに暮らさせる」という話は正直悪くないなと思っていたのですが、実際には電子世界に楽園なんて無くて、容量の関係で元の人格等が圧縮されまくって情報が保存されるだけであることが判明。
都合の悪い話をロウに聞かせず、利用しているあたりアルカディアは外道だった。
アルカディアに対抗するため、妹イヴは姉イヴの力を借りることを決めます。
統合を果たした後、他√では妹イヴが姉イヴを取り込む形でしたが、このルートでは逆に姉イヴが表に出ます。
3000年ごしの恋が叶って良かったねと思う反面、妹イヴのことを思うと少し複雑な心境にもなるルートでした。でもきっとロウに寄り添えるのは姉イヴだけだと思うんです。
仲間達がクレイドルの体になった妹イヴを取り戻そうと頑張ってくれているのが、せめてもの救いでした。
しかしラストの騎士達との共闘シーンがアツかったです…!
何気にカーマインも大活躍でしたね。いいキャラしてますよねカーマイン!好きなサブキャラの1人です。
クレイドル CV:柿原 徹也さん
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ネオスフィアの管理AIでイヴちゃんの保護者的存在。
妹イヴに対してすごく過保護なのと、顔にあたるモニター部分に表情が浮かぶのがかわいいですね。
実は姉イヴを封印した時にそのまま眠らせるだけじゃダメだったのかな?とずっと考えていたのですが、その答えはこのルートにありました。何とクレイドルが1人は寂しいから妹イヴを作ったんですね。
あまりにも人間的な考えだったので驚きました。
ネオスフィアの人達を守ることが使命であるクレイドルには、住民が誰も居なくなるという状況が耐えられなかったんですね。
管理AIらしからぬこの答えに、アルカディアといいクレイドルといいAI達は妙に人間味があるなと思いました。
ただ恋愛過程がですね…
イヴちゃんと過ごした3000年に詰まっていたようで、少し唐突に感じました。
いっそ保護者的な関係で良かったんじゃないかな(コラ
途中で小さい姿、大きい姿のどちらと行動を共にするか選ぶことができます。
それによりエンディングも変化するのですが、うまく走れなくて転びまくる小さいクレイドルも、イヴちゃんが風邪を引いて焦りまくる大きいクレイドルもどちらも可愛かったです( 笑
この2人は色々と常識からズレてるので、はたから見たらかなり不思議なカップルになりそうですねw
トゥルーエンド
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トゥルーエンド素晴らしかった…!
中盤で全てが明らかになり、ロウとも和解し皆で協力してアルカディアに立ち向かう展開になるのですが、ロウとシュドの共闘とダブルイヴの力を合わせた最後の攻撃の場面が最高にアツかったです!
そして兄さんにはホロリときました。
ティアブレイド…そうだったんだなと。
エンディングではロウ以外全員便利屋になっていて笑いましたw
イヴを2人に分けたくだりがなかったので、どうやったんだろうと少し気になりましたが、きっとナノマシンさんが何とかしてくれたのでしょう(笑
大団円的な終わりで良かったです!
個人的レビュー
程よいボリューム感
1周目はそこそこ時間がかかりましたが、2周目以降は2〜3時間位でエンディングまで辿りつけました。
エンディングはHAPPY ENDとTRAGIC ENDの2種類。クレイドルはHAPPYのみです。
時々選択肢を間違えると直行する死亡BAD ENDもあります。
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初回シュド√のTRAGIC ENDが、辛いながら一概にバッドとも言い切れない終わり方だったので、TRAGICって何だろうと思い調べたところ「悲劇的な」とかそういう意味だったのでなるほど悲恋か!と納得しました。
ヤジュルのTRAGIC ENDのスチルの寄り添ってる感が個人的にすごく好きでした。
やや金太郎飴なのが辛い
ストーリーは展開は違えど各ルート中盤まで同じ流れになるため、少々金太郎飴感がありました。
個別ルートに入ってからも、相棒は違えど同じ展開を辿る部分があるので、2周目以降スライムとの戦闘あたりが少し退屈に感じられました。
恋愛過程は控えめ
あまりにもさらっと相思相愛になっているので、3000年間謎の空間に1人で暮らしてきた美少女という特殊すぎる存在だからこそ、攻略対象達が恋に落ちたのかな?思ってしまいました/(^o^)\
いっそもう皆一目惚れしたと思うしか無い!(コラ
総評
ストーリー : (4 / 5)
グラフィック : (4.5 / 5)
音楽 : (4 / 5)
システム : (4 / 5)
ボリューム : (4 / 5)
総合評価 : (4.1 / 5)
システム面はスキップも早く快適でした。
一つ文句を言うなら「○○を獲得しました」というメッセージだけ画面タップで送れない(○ボタンで送る)のが不便ですね。
ストーリーは難解そうに見えて意外とざっくりしているので、SF苦手でも何とかなるかな?と思いました。
まとめ
最後に
実は終わった後、後日談が無いのが地味にショックでした。
これは最近プレイしたゲームが後日談のあるものばかりだったので、後日談があることを当然のように思っていた自分がいけませんね。大人しくFDを買いましょう(
言いたい放題で本当ごめんなさい…
こんなことを書いていますが、キャラクター達はサブキャラ含めみんな魅力的で描写が丁寧で、敵キャラでさえ好きです。
いつか時間ができたら是非FDもプレイしてみたいと思います!
ざっくりしていますがこんな感じで感想を締めくくらせて頂きます。
お付き合い頂きありがとうございました!
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